高温多湿の定義とは?常温や食品ごとの具体的な保存方法も紹介

食品の保存方法に悩んだことがある方もいるのではないでしょうか。この記事では「高温多湿を避けた保存」の正しい方法や、「高温多湿」、「常温保存」の定義、食品ごとの保存方法について紹介しています。本記事を読んで適切な保存方法をぜひ試してしてみましょう。

高温多湿の定義とは?常温や食品ごとの具体的な保存方法も紹介のイメージ

目次

  1. 1「高温多湿」とは?
  2. 2「高温多湿」を避けた具体的な保存方法
  3. 3高温多湿の定義は決まっていない

「高温多湿って何度?」
「高温多湿を避けて保存する方法を知りたい」
「常温で保存をするにはどうすればいいの?」
このように、食品のパッケージに記載されている食品の保存方法を読んでも、良く分からないという方も多いのではないでしょうか。


本記事では、高温多湿を避けて食品を保存する方法、保存する際の注意点、常温保存の方法、そして食品別の保存方法について紹介しています。


この記事を読むことで適切な食品の保存方法がわかり、すぐに実践することができます。


食品の保存方法が良くわからない、自信がないという方はぜひこの記事を読んでみてください。

「高温多湿」とは?

高温多湿とは、文字どおり「温度が高く」、「湿度が多い」状態のことです。


食品のパッケージに「高温多湿を避けて保存」と注意書きが書かれていることがありますが、具体的に何度以上、何%以上などと示していないことが多いので判断に迷うこともあるでしょう。


高温多湿とは、具体的にいうと何度以上の温度で、湿度何%以上のことを指しているのでしょうか。


実は、高温多湿の明確な定義は定められていないのです。


一方で「常温」については業界ごとに、ある程度の基準があります。定められた常温の範囲より高い温度を高温と考えると良いでしょう。

「高温多湿を避けて保存」と記載されていたら?

「高温多湿を避けて保存」と記載されていたら、基本的に常温保存をして問題ありません。直射日光の当たらない、風通しの良い場所に保存しましょう。


「高温多湿を避けて保存」は、冷蔵庫ではダメなのかと疑問に思うこともあるでしょう。しかし食品によっては冷蔵庫に入れると品質が落ちることもあるので、できれば避けた方が良いです。


冷蔵保管が必要な食品には、「要冷蔵」と表示してあることがほとんどなので、食品のパッケージをよく確認してから保管するようにしましょう。


「高温多湿を避けて保存」を守らないと、賞味期限内であっても味が悪くなる可能性があります。湿度が60%を超えるとカビが生えやすくなるので注意が必要です。

「常温保存」の定義は?

一般的に常温とは、熱したり冷やしたりしない自然な温度のことですが、高温多湿とは違い、常温の定義はある程度決められています。


厚生労働省では「常温とは外気温を超えない温度」、日本工業規格では「常温は5度〜30度の範囲」と定められています。


これらの定義を参考に、食品メーカーが各自に常温を設定しているのです。カゴメでは常温の設定温度を28度としています。グリコでは常温保存品は15 度〜30度で保存されることを想定しているそうです。


以上から考えると、常温保存は室内の保存であればほぼ問題ないでしょう。食品の品質が劣化しないように直射日光の当たる場所を避ける、風通しの良い場所保管するといった配慮も必要となります。


出典:お問合せQ&A常温保存の「常温」とは何℃くらいを指すのか教えてください|グリコ
参照: https://customer.glico.com/s/article/常温保存の常温とは何度くらいのことですか


出典:よくお寄せいただくご質問への回答 常温とはどのくらいの温度ですか|カゴメ
参照: https://www.kagome.co.jp/customer/qa_vege-fruit/_11458/

「高温多湿」を避けた具体的な保存方法

高温多湿を避けた保存とは、基本的には常温保存で、直射日光のあたる場所を避け、風通しの良い場所に保管することです。


キッチン周りで高温保湿を避けて保存できる場所といえば、キッチンの収納棚、食器棚の収納棚、パントリーなどがあります。


収納棚の中は空気がこもってしまいそうですが、しょっちゅう開け閉めをしていれば自然と空気の入れ替えが行われるので問題ありません。


ただし、シンク下の収納棚は湿度が高くなりやすいので保存場所には向いていません。シンク下以外の収納場所で保存しましょう。

お菓子の保存方法

お菓子の保存方法は、お菓子の種類によって異なります。


焼き菓子は、直射日光の当たらない冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫に入れると固くなって食感が変わってしまうので避けた方が良いです。


ただし、室温が25度を超えると油脂の酸化が始まり、風味が損なわれたりカビが生えたりする可能性があります。バターが使われている焼き菓子は、25度以上になったら冷蔵庫で保存した方が美味しさを保つことができるでしょう。


チョコレートは、夏以外の季節は常温保存で問題ありません。夏場は室温が高くチョコレートが溶けてしまうため、冷蔵庫に入れましょう。冷蔵庫の中でも、野菜室は温度が高すぎないためチョコレートの保存に適しています。


チャックのついたビニール袋に入れて密封すれば、匂い移りや湿気も防ぐことができるでしょう。

お米の保存方法

お米は野菜や果物と同じ生鮮食品なので、保存方法としては温度・湿度ともに低く、直射日光が当たらない冷暗所が適しています。最適な場所は、冷蔵庫の野菜室でしょう。


お米を冷蔵庫で保存すると、常温と比べて酸化速度が2分の1になるため、美味しさが長続きします。


お米は空気に触れることで乾燥し、ひび割れの原因になるので空気に触れないよう密閉することも大事です。チャックのついたビニール袋やペットボトルなどにお米を入れて保存すると良いでしょう。

調味料の保存方法

調味料の保存方法は、調味料によって保存方法が変わってきます。


砂糖や塩は常温保存で問題ありませんが、湿気が多いと固まってしまうので、保存温度を一定に保つ必要があります。保存温度を一定に保つには、密閉された容器に入れましょう。


使い勝手を考えてコンロの近くや水周りに置かれることが多いと思いますが、そういった場所は湿気が多いのでできるだけ避け、戸棚などに保管する方が良いでしょう。


醤油は冷蔵保存が適しています。開封前は常温保存し、開封後は冷蔵庫に入れましょう。冷蔵保存することで酸化や風味が落ちるスピードを遅らせることができます。


他にも味噌やソースは冷蔵保存、お酢やごま油は常温保存、そしてみりんはタイプによって常温保存と冷蔵保存の両方の場合が当てはまります。


それぞれに適した保存方法を実践することで、調味料の鮮度を長く保つことができるでしょう。

高温多湿の定義は決まっていない

高温多湿の定義は具体的に定められていませんが、「高温多湿を避けて保存」の表示があれば、常温で保存をして大丈夫です。


直射日光の当たらない、風通しの良い場所に保管することで食品の風味や美味しさの劣化を防ぐことができます。


夏場は室温も高くなるので保存が難しくなりますが、そんなときは冷蔵庫なども利用して上手に保存をしましょう。野菜室は冷蔵庫の中では温度が低く、比較的常温に近い状態で保存できます。正しく保存をすることで食品を長く楽しめることができます。


本記事で紹介した保存方法を行ってみてはいかがでしょうか。

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