2022年09月05日公開
2024年11月27日更新
失敗しないにんにくオリーブオイル漬けの作り方|保存期間やコツも
にんにくのオリーブオイル漬けは、簡単に作ることができ、健康にもメリットがたくさんある万能調味料です。さまざまな料理に活用でき、下処理の手間を省くことができます。この記事では、にんにくのオリーブオイル漬けの作り方や健康効果、おすすめの活用レシピを紹介しています。

目次
にんにくといえば、パスタや中華、ガーリックライスなど、さまざまな料理で活躍する優れものですよね。
でも、
「調理のたびに皮をむくのが面倒…。」
「手や調理器具ににおいがうつるのが嫌。」
「気が付いたら芽が出てしまっていた!」
こんなお悩みも多いのではないでしょうか?
そんなときにおすすめなのが、にんにくオリーブオイル漬け。
簡単に作れて、料理にも重宝する優れものです。
この記事では、にんにくオリーブオイル漬けの基礎知識と合わせて、作り方や失敗しないコツ、にんにくオリーブオイル漬けの活用レシピをご紹介します。
この記事を読むことで、にんにくオリーブオイル漬けの健康効果や、おいしく簡単にできるレシピを知ることができます。
はじめてにんにくオリーブオイル漬けを作る方、失敗したくない方は、ぜひ最後までお読みください。
にんにくのオリーブ漬けとはどんなもの?

にんにくオリーブオイル漬けとは、生のにんにくや炒めたにんにくをオリーブオイルに漬け込んだ食べ物です。
みじん切りや輪切りなど、好みの大きさで切って漬けておけば、いろいろな料理に活用できます。
簡単に作ることができるので、まさに万能調味料です。
実は、健康効果も高いと言われています。
にんにくの保存性も高まる
買ったにんにくを保存しておくと、いつの間にか芽が出ていたり干からびていたりしてしまいますよね。
生のにんにくは2週間程度しか日持ちしませんが、このにんにくオリーブオイル漬けを作っておけば、にんにくを長期間保存できるようになります!
適切に保管しておけば、なんと半年間保存することも可能です。
にんにくのオリーブオイル漬けに期待できる効能とは

にんにくオリーブオイル漬けは健康に効果的だと言われています。
それは、にんにくに含まれる化合物アホエンに理由があります。
アホエンが引き起こす健康効果として代表的なものに以下があります。
・抗血栓剤としての作用
・コレステロールを下げる
・脳の活性化、認知症の予防
このような健康効果が期待できるため、アホエンは健康食品やサプリメントにも利用されています。
そんなアホエンですが、実は、普通ににんにくを食べるだけでは摂取することができません。
アホエンは油に溶けやすいという性質を持つため、オイル漬けのように油を使って抽出する必要があります。
ですから、にんにくオリーブオイル漬けはアホエンを摂取するにはもってこいの調理方法と言えます。
出典:有効成分“アホエン”の威力を探る|日本食糧新聞
参照:https://news.nissyoku.co.jp/hyakusai/hgs-70-0002
にんにくのオリーブオイル漬けの作り方をご紹介

それでは、にんにくオリーブオイル漬けの作り方をご紹介していきましょう!
難しい作業はありませんが、失敗しないためにも、ぜひご覧ください。
材料や準備するものは以下の通りです。
・にんにく
・オリーブオイル
・保存瓶
・ハーブや鷹の爪(お好みで)
保存瓶を煮沸消毒
よく洗った保存瓶をふたを外した状態で大きめの鍋に入れ、かぶるくらいの水を加えて火にかけましょう。
沸騰したら5~10分ほど沸かし続けます。
その後、やけどに注意してお湯から取り出し、自然乾燥させます。
電子レンジににんにくをかける
にんにくを塊の状態からバラバラにし、電子レンジにかけます。
にんにく1個当たり、600Wで約1分加熱します。
熱くなるので、シリコンスチーマーを使用するのがおすすめです!
にんにくの皮を剥き刻む
薄皮がついた状態のにんにくを包丁の腹でつぶすと皮が剝きやすくなります。
お好みに合わせて、にんにくをスライス、粗みじん切り、みじん切りで刻みます。
細かく刻んだ方が、アホエンの成分が出やすいのでおすすめです。
みじん切りにする場合はフードプロセッサーを使うと便利です。
保存瓶に入れオリーブオイルを注ぐ
刻んだにんにくを保存瓶に入れ、にんにくがひたひたに浸かるくらいまでオリーブオイルを注ぎます。
にんにくが空気に触れると傷みやすくなり、保存期間が短くなってしまいます。
必ずひたひたになるように注いでください。
ハーブや唐辛子を入れたアレンジも可能
刻んだにんにくと一緒にハーブや唐辛子を入れてもおいしくいただけます。
特に、ローリエやローズマリーがおすすめ!
ただし、生のハーブを使うと保存期間が短くなってしまうので注意してください。
にんにくのオリーブ漬けを作った後の注意点

にんにくオリーブオイル漬けは、誰でも手軽に作れますが、保存食ですから衛生面には十分注意をする必要があります。
瓶は必ず煮沸消毒をし、取り出すときは清潔なスプーンや箸を使いましょう。
また、ふたににんにくが付いてしまった時は、そのままにせず取り出すか、オイルの中に漬けなおすように心がけましょう。
不衛生なスプーンや箸を使ったり、にんにくが空気に触れてしまったりすると、カビが生えてしまう原因になります。
はじめはこまめに蓋を開ける
にんにくオリーブオイル漬けは、漬け始めて最初の10日間ほどは、にんにくの中の空気が出ることで緩やかに発泡します。
時々ふたを開けて、瓶の中のガスを外に逃がしてやりましょう。
また、夏場は発酵しやすくなります。
発酵すると、においが変わり酷く発泡するので失敗にすぐ気付きます。
オリーブオイルを補充する
にんにくオリーブオイル漬けを長持ちさせるコツは、こまめにオイルを追加することです。
にんにくが空気に触れると傷みやすくなります。
長期間保存するためにも、使用してオイルが減った場合はオイルの注ぎ足しをしましょう。
にんにくがオイルの中に浸かるくらいが目安です。
にんにくのオリーブオイル漬けで失敗しないコツ

簡単で、誰でも手軽に作れるのが、にんにくのオリーブオイル漬けの魅力です。
ただし、ちょっとしたケアレスミスで失敗してしまうこともあります。
そうならないためのコツをご紹介します!
保存瓶はしっかり煮沸消毒する
保存に使用する瓶は、しっかり煮沸消毒をしましょう。
殺菌消毒が不十分だと、カビの発生や食中毒の原因になってしまいます。
煮沸消毒することで、瓶を衛生的に保ち、腐敗を防ぎます。
にんにくがオリーブオイルから出ないように注意
にんにくオリーブオイル漬けを長持ちさせるコツは、こまめにオイルを追加することです。
にんにくが空気に触れると傷みやすくなり、腐敗して失敗してしまう原因になります。
長期保存したい場合は、できるだけにんにくが空気に触れないよう、オイルがひたひたになるようにしましょう。
使用して減った時は、注ぎ足しましょう。
にんにくのオリーブオイル漬けの保存期間と保存方法は?

作ったにんにくオリーブオイル漬けは長期保存することも可能です。
夏は冷蔵、冬は常温(冷暗所)で保存が可能です。
冷蔵庫で半年程度持つ
冷蔵で約半年~1年ほど保存が可能です。
ただし、保存日数は保存する環境に依存するため、目安の期間であることは了承した上でお召し上がりください。
オイルを使用する際は、清潔な箸やスプーンで取り出すようにしましょう。
他の付着物などが入り込むと腐敗の原因になってしまいます。
にんにくのオリーブ漬け・これは失敗?

一生懸命にんにくオリーブオイル漬けを作っても、慣れていないと失敗してしまうこともありますよね。
多くの人が、
「これって失敗?」
「食べても大丈夫?」
と疑問に感じてしまう事例をご紹介します。
にんにくから発泡している時
瓶のふたを開けると、シュワシュワと発泡していることがあります。
「腐ってる!?」
「失敗かなあ?」
と心配になる人も多いかもしれません。
これは、にんにくのオリーブオイル漬けが発酵している証拠です。
瓶の中ににんにくを詰めすぎたり、常温で保存したりすると発酵することがあります。
常温で発酵してしまった場合は冷蔵保存をしましょう。
または、一度鍋に移し替えて30分ほど火を通してから再度瓶に移し替えることで復活します。
ただし、「変なにおいがする」などの異変を感じた場合には、食べるのを控えた方が良いでしょう。
にんにくが緑に変色している時
にんにくのオリーブオイル漬けの失敗でよく聞くのが、「にんにくが緑色に変色した!」というもの。
確かに、急ににんにくの色が変色したら、食べても大丈夫か不安になりますよね。
実は、にんにくは、刻んだりすりおろしたり刺激を与えると、緑色に変色することがあります。
人体に悪影響を与えることはなく、にんにくの品質には全く問題がありません。
にんにくに白いカビが生えている時
作って間もないにんにくのオリーブオイル漬けなのに、にんにくに白いものが付いている場合、これはオリーブオイルが結晶化したものの可能性があります。
オリーブオイルは10℃以下の環境下では、白い粒の沈殿が生じたりにごったりすることがあります。
暖かいところにしばらく置いて、透明に戻るようでしたら問題ありません。
異臭がしたり何か異常があったりした場合には、食べるのを控えた方が良いでしょう。
にんにくのオリーブオイル漬けのお勧めの食べ方をご紹介

にんにくのオリーブオイル漬けはどんな料理にも大活躍します。
お肉を焼くときにオイルを使ってもパンチが効きますし、アンチョビを加えて温めればアヒージョにも♪
イタリアンやパスタはもちろん、和食や中華との相性も抜群です!
にんにくのオリーブオイル漬けのおすすめの食べ方をご紹介します。
困ったときは海老「海老のガーリックオイル焼き」
にんにくと相性抜群のエビ料理です。
エビの背わたを取り、塩コショウで下味を付けたらにんにくオリーブオイルで炒めます。
白ワインがない時は、お酒で代用が可能です。
ビールに合うおつまみにもおすすめです。
トマトとニンニクのスパゲティ
人気のトマトとニンニクのスパゲティを作ります。
にんにくオイルをフライパンでじっくり炒めることで、香ばしさを引き出します。
粉チーズでコクを出し、砂糖で甘みを加えることで、安いトマト缶でも美味しく仕上げることができます。
こんがり美味☆【鶏じゃがガーリックオイル焼き】
◆じゃがいもと合わせるので、満腹感いっぱいになるんです♡
◆ガーリックオイル効果が暑い日にも打ち勝ちます☆ ※動画では、13:23〜ご覧になれます! ●作り置きも可能
冷蔵 : 3日 冷凍 : 14日
鶏じゃがガーリックオイル焼きを作ってみましょう。
ポリ袋に、鶏むね肉と調味料を入れて揉みこみ、漬け込みます。
ポリ袋で漬け込むことで、洗い物が減るのでおすすめです。
漬け込んだお肉を、トースターで焼いて完成です。
お好みで黒コショウやパセリを散らしてもおいしくいただけますよ。
にんにくのオリーブ漬けを作ってみよう

にんにくのオリーブオイル漬けは、にんにくの下処理の時間を短縮し、健康促進にも一役買ってくれる万能調味料です。
さまざまな料理で大活躍すること間違いなしです。
にんにくオリーブオイルを保存食として常備し、普段の料理で活用してみてください。



