2022年07月22日公開
2024年05月24日更新
舞茸は生焼けでも食べられる?見分け方や美味しく食べる方法を紹介
舞茸はそのまま生で食べられるのかや、ふと食べた舞茸が生焼けだったけれど大丈夫なのか不安になることがあるでしょう。この記事では、舞茸は生焼けでも食べられるのか、火がしっかり通ったかの見分け方や美味しく食べる方法をご紹介しています。是非チェックしてみてください。
目次
「舞茸を調理したら、どうやら生焼けだった。体調を崩すことはある?」
「舞茸に火を通すとき、どうなったら火が通っているって判断できるの?」
「どんな方法で舞茸を保管したら、長持ちする?」
舞茸は、数あるきのこの中でもトップクラスの栄養を含んでいます。
シャキシャキとした歯ごたえと、独特な風味で、様々な料理に使われている身近な食材です。
そんな舞茸ですが、生の状態で食べられるのか、生焼けでも大丈夫か気になりませんか?
本記事では、舞茸は生焼けでも食べられるのか、よく火が通っているかどうかの見分け方や、美味しく食べる方法を詳しくご紹介しています。
舞茸に限らず、きのこ類は生焼けの状態で食べると、食中毒を起こす危険性もあります。
正しい方法で保存したりしっかりと火を通したりすることで、その危険性は減るでしょう。
この記事を読むことで、舞茸を安全に美味しく食べる方法を知ることができます。
舞茸にほんの少しの手間をかけるだけで、安全に美味しく食べることができます。
安心して食べるためにも、是非この記事をチェックしてみてください。
舞茸は生焼けでも食べられる?
基本的にきのこ類は、加熱処理をした上で食べることが推奨されています。
舞茸も同様に加熱処理が必要です。
舞茸は生や生焼けのまま食べてしまうと、体調を崩すことがあります。
悪化するとしばらく体調不良が続くこともありますので、注意が必要です。
これらは加熱して生焼けを回避することで防げるので、しっかりと舞茸に火を通した上で食べるようにしましょう。
舞茸を生焼けで食べた時の症状は?
舞茸は食べるときに加熱処理が必要です。
しかし加熱しなければならないことを知っていても、調理中にたまたま火が通っていない部分があって、その部分を口にしてしまうこともあるでしょう。
食べてしまったあとに、もしかしたらあの舞茸は生焼けだったかもしれないと感じることがある場合もあります。
もし生焼けのまま舞茸を食べてしまったとき、具体的に一体どのような症状が体に出るのかまとめてみました。
予防として知っておきたい、もしかしたらと思うときなどに、下記をチェックしてみてください。
- ①腹痛・吐き気
- ②喉のイガイガ感
- ③下痢
- ④発熱
①腹痛・吐き気
舞茸を生焼けの状態で食べると、腹痛や吐き気をもよおすことがあります。
これは舞茸にシアン化合物という有害物質が含まれているのが原因です。
加熱することでこの有害物質は無害になりますが、生焼けの場合には有害物質が多少なりとも舞茸に残ってしまうことがあります。
生焼けが原因で食中毒を引き起こし、腹痛や吐き気をもよおすことがあるので注意が必要です。
必ず火をよく通してから食べるようにしましょう。
②喉のイガイガ感
舞茸には「たんぱく質分解酵素」が含まれているため、もし生や生焼けのまま食べた場合、この酵素の働きにより口の中がイガイガした感じになることがあります。
人間の体の大部分がたんぱく質でできています。
そのため、舞茸のたんぱく質分解酵素の働きにより、口の中のたんぱく質が分解されることでイガイガを感じやすくなるのです。
これは生焼けではなく火をしっかりと通すことで酵素の影響がなくなるため、 舞茸を食べるときは必ず加熱するようにしましょう。
③下痢
舞茸にはシアン化合物という有害物質が含まれるため、生焼けだと下痢になることもあります。
食中毒での下痢を引き起こした場合、脱水症状を引き起こす危険性も伴います。その場合はスポーツドリンクや経口補水液などで、こまめな水分補給を行うようにしましょう。
下痢の場合は、体内から原因となるものを輩出すると早く治ると言われています。
そのため下痢止めの薬はなるべく服用せず、すぐにトイレなどに行ける場所で水分を取りながら安静に過ごすようにしてください。
また、舞茸はきのこ類の中でも食物繊維が豊富な食べ物です。
舞茸を食べ過ぎた場合にも、食物繊維の過剰摂取により下痢を引き起こすことがありますので注意しましょう。
④発熱
生焼けの場合、舞茸に細菌などが残ってしまい、食中毒を引き起こすことがあります。
舞茸はもともと湿気の多い環境で栽培されています。
そのため、細菌や食中毒を引き起こす菌が偶然付着することがあります。
生焼けではなくしっかりと舞茸を加熱して火を通さないと、これらの細菌などを完全に死滅させられないことがあります。
生焼けの状態で細菌が付着したままの舞茸を食べることでそれらが体内に入ると、食中毒を引き起こすことがあります。
食中毒が起こると、細菌が熱を上げる物質を出すことで発熱することがあります。
食中毒による発熱の場合は安静にして水分をしっかりと取り、熱が引くのを待ちましょう。
熱が続く場合や異変を感じた場合は、すみやかに医療機関を受診してください。
必ず舞茸やきのこ類は生焼けではなく火を通してから食べるようにしましょう。
すぐに病院を受診すべき症状は?
もし舞茸を生焼けの状態で食べてしまい体調不良が起こった際に、以下のような症状が見られた場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。
ただの食中毒だからと我慢していると、取り返しのつかないことになる場合があります。
特に意識が朦朧とした状態になった場合は原因や症状を伝えられない場合がありますので、その前に医療機関に行くか、周囲の人に体調を崩している理由や原因を伝えておくのも大事です。
- 下痢・腹痛・嘔吐の継続
- 高熱や衰弱が見られる
- 血便や血尿・吐血が見られる
- 意識が朦朧とした状態になる
舞茸が生焼けかどうかの見分け方は?
それでは、舞茸が生焼けかどうかの見分け方についてご紹介します。
これを知っておくだけで、危険度が減りますので是非覚えておいてください。
舞茸に火が通っているか、まだ生焼けの状態か見分けるには、舞茸のかさの部分をチェックすることで見分けることができます。
実は、舞茸のかさにはもともと水気がありません。
調理することにより、火が通った舞茸のかさに水分がつくのです。
生焼けの状態だと、水分はつきません。
ですので、舞茸のかさの裏を見ることで、生焼けかしっかり火が通っているか見分けることができるのです。
料理するときに是非確認してみてください。
舞茸を安全に美味しく食べる方法は?
それではここから、舞茸を安全に美味しく食べる方法について、詳しく解説していきます。
生焼けにならないように加熱処理してから食べたほうがいい舞茸ですが、どのように処理をしたら安全に食べられるのか、知らない人も多いでしょう。
生焼けではなく安全に美味しく食べるためにも、是非チェックしてみてください。
下ごしらえの仕方
まず、舞茸が入っている袋やパックを開けたら、舞茸に汚れがあるか目視で確認しましょう。
気になる汚れがあったら取り除いたり、拭き取るようにしましょう。
基本的に舞茸は洗わずに調理しても大丈夫ですが、汚れが気になる場合は流水でさっと洗いましょう。
汚れているからとごしごし力を入れて洗うのはやめましょう。ごしごし洗うと舞茸を痛めてしまうことがありますので、優しく洗うようにしましょう。
もし舞茸に石づきがあれば、包丁で切り取ります。
石づきがない舞茸の場合は、軸の部分の汚れを取ることでそのまままるごと食べることができます。
軸の先まで栄養があるので、無駄にしないように下ごしらえをしましょう。
選び方
新鮮な舞茸を選ぶことは、安全に美味しく食べるために重要なことです。
スーパーマーケットなどで舞茸を選ぶときに新鮮か判断するためには、カサと軸をチェックしてみてください。
カサの部分では、茶色の部分が濃いものや、カサがぼってりと肉厚に感じられるもの、折り曲げるとハリがあってパキッと気持ちよく折れそうなもの、水分がついていないものを選びましょう。
軸の部分では、色が美しい白であること、軸にハリがあるものを選びましょう。
また、スーパーマーケットで販売されている舞茸は、袋に小分けにされているものが多いです。
舞茸は株を分けるとその裂け目の部分から水分が失われていくので、なるべく大きくまとまっている株を選ぶといいでしょう。
新鮮な舞茸を選ぶことで、安全に美味しく食べることができるでしょう。
保存方法
舞茸の保存方法は、季節によって違いますが一般的に常温で保存すると1日~3日ほどになります。
冷蔵庫の野菜室などに入れると、1週間ほど長持ちします。
冷凍庫に入れて冷凍してしまうと、2週間~1ヶ月も持ちますので、冷凍して保管している人もいるでしょう。
保管中にカビが発生して舞茸が変色したり、茶色の汁が出たり、変な匂いがしたときは、腐ってしまっています。
食中毒を引き起こす危険性があるので、食べるのはやめましょう。
もし料理で全て使いきれない場合など、開封後に保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。
石づきを取って汚れを拭き取り、適当な大きさに切って保存袋に入れたあと、空気を抜いて密閉してください。
その後、冷凍庫に入れて冷凍しましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、舞茸の石づきは取らずにそのままキッチンペーパーで包みましょう。
その後、適当な大きさのビニール袋に入れます。
その際に袋は密閉せずに口を開けたままで冷蔵庫の野菜室などに入れましょう。
少しの手間で舞茸を長持ちさせて、保存することができます。
是非試してみてください。
舞茸の加熱時間は?
舞茸の加熱時間は、約1~2分ほど加熱するとしっかり中まで火が通ります。
ただ、焼いたり、レンジで加熱したり、煮たりするなどの調理方法によって、火が通る時間が異なりますので、これから詳しく解説していきます。
どんな方法で火を通すのか、生焼けを回避するためにも是非チェックしてみてください。
茹でる場合
舞茸を茹でる場合、沸騰した状態のお湯で1分ほど茹でることで火が通ります。
この場合は、完全に沸騰した状態で茹でましょう。
あまり沸騰していない水に入れて茹でる場合では、さらに時間がかかります。
また茹ですぎると食感や栄養を損なうことがあります。
舞茸に火を通して生焼けを回避するためには、完全に沸騰した状態で舞茸を入れ、茹で時間に注意するようにしてください。
レンジで加熱する場合
舞茸をレンジで加熱して火を通す場合、2分ほど加熱することで火が通ります。
レンジを使用して舞茸に火を通す場合は、ムラができやすく、火が通っている箇所と生焼けの箇所ができる場合もあるため注意が必要です。
生焼けの箇所を見つけたら、その箇所だけ再加熱するなどの処置をしてください。
茹でる場合は均一に火が通りますので、必要に応じて茹でて火を通すことで生焼けを回避できます。
炒める場合
舞茸を炒めて火を通す場合は、舞茸から水分が出てくるまで炒めましょう。
火が通っているか、生焼けではないか確認する場合は、かさの裏側を見てみてください。
かさの裏側に水分がついていれば、火が通り、生焼けではないことになります。
茹でるときと同様に、炒めすぎると焦がしてしまったり、食感や栄養を損なうことがありますので注意してください。
生焼けであるかどうか、かさの裏側をこまめにチェックをしながら炒めましょう。
冷凍しておいた場合
きのこ類は、冷凍保存すると日持ちだけでなく旨味や風味も凝縮されると言われているため、冷凍保存している人もいらっしゃるでしょう。
冷凍した舞茸に火を通す場合、生の舞茸の加熱時間に1~2分ほど延長して加熱しましょう。
つまり、2~3分ほどの加熱が必要です。
その際には解凍せずに凍った状態で加熱調理すると、手間もかからないですし時短になりますのでおすすめです。
しっかりと加熱することで安心して食べることができるので、加熱は怠らないようにして調理しましょう。
加熱しすぎるとどうなる?
舞茸に火を通すことで生焼けは防げますが、加熱しすぎると舞茸特有のシャキシャキとした食感がなくなったり、栄養を失ってしまったりすることがあります。
また、加熱しすぎると炭化してしまう糖やたんぱく質も含まれています。
そうなると旨み成分が失われることになるため、加熱する際は高温でさっと火を通しましょう。
加熱し、生焼けを避けることは大事ですが、舞茸の加熱時間には気を配るようにしてください。
生食できるきのこってある?
基本的にきのこ類は全般的に生食には適していません。
しっかりと加熱処理をして生焼けではなく火を通した上で食べるようにしましょう。
ただし、収穫してから3~4日ごろまでの新鮮なマッシュルームは生食ができる場合もあります。
新鮮なマッシュルームの見分け方は、カサが閉じている、固くてしまりがある、黒ずみがない、水分が少ないなどの特徴があります。
スーパーマーケットなどで販売されているマッシュルームは、店頭に並ぶまでに時間を要するので鮮度が落ちている可能性があります。
なるべく加熱処理をして食べるようにしましょう。
舞茸を生焼けで食べるのはやめよう
いかがでしたか?
舞茸は生焼けでも食べられるのか、生焼けの状態の見分け方や舞茸を美味しく食べる方法や保存方法、生焼けのまま食べてしまったときの症状について詳しく解説しました。
基本的に舞茸やきのこ類は生焼けの状態で食べるのは、様々な体調不良を引き起こし、食中毒に繋がるためやめましょう。
必ずしっかりと火を通して調理することが肝心です。
舞茸はスーパーマーケットによく置いてある食材の一つです。きのこ類の中でも栄養価が高く、手ごろな値段で手に入るため、食卓に上ることも頻繁にあるでしょう。
そのような時のためにも、舞茸にしっかりと火を通す方法や保存方法を理解しておきましょう。
そうすれば恐れることなく舞茸を美味しく安全に食べることができるでしょう。
是非覚えておいてください。