2019年02月08日公開
2024年09月03日更新
シナモンの効果と効能がスゴイ!正しい使い方から副作用・摂取量まで
シナモンは、スイーツに良く使用されるスパイスとしておなじみかと思いますが、実はシナモンには多くの健康、美容への効果効能が期待できるといわれています。今回の記事では、シナモンに含まれるどのような成分が効果があるのかや、シナモンを好きだという方は気を付けたい摂取量や副作用などについて紹介していきます。種類や、スイーツだけではないシナモンの正しい使い方についても紹介していきますので、是非チェックしてみてください。
目次
シナモンとは?
シナモンはお菓子に使用されたり、ドリンクに使用されていたりと身近なところで楽しまれているスパイスの一つかと思います。そんなシナモンについて、詳しく調べてみませんか?今回の記事では、スパイスの成分が持つ美容、健康への効果効能や、使い方、そして気になる摂取量の目安や副作用などについて紹介していきます。シナモンが好きだという方は是非チェックしてみてください。
シナモンの種類は?
まず、シナモンの種類にはどのようなものがあるかを見てみましょう。シナモンには、産地の違いなどでいくつかの種類があるのですが、代表的な種類は2種類となっているようです。まず最初の種類は、「セイロンシナモン」です。この種類のシナモンは、スリランカで育てられており、厳密にはシナモンというと、こちらのセイロンシナモンの種類を指すのだそうです。あまく、上品な香りが特徴の種類となっています。
もう一つの代表的なシナモンの種類は、「カシア」という種類です。この種類のシナモンは、「シナモン」という名前で売られていることがあります。セイロンシナモンという種類ではコルク層がのぞかれて丸まっているのですが、こちらのカシアという種類のシナモンではコルク層が残ったままになっています。ですので、セイロンシナモンよりもかなり硬いのが特徴です。濃厚な甘く、それでいてスパイシーな香りが楽しめます。
日本のニッキとは似て非なるもの
日本でシナモンというと、「ニッキ飴」などでおなじみのニッキを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、ニッキとシナモンとは違う種類であるという事を知っていますか?ニッキという種類は、日本の「シナニッケイ」という木を原料として作られています。一方、シナモンではセイロン産のニッケイから作られます。原産国は日本とスリランカとなっており、原産国も原料も異なっています。
また、シナモンでは皮を使用して作られるのですが、ニッキは根が使用されているのだそうです。ニッキの原料となるシナニッケイは日本では広い範囲で分布している基となっており、八つ橋の「ニッキ味」に使用されていることでもおなじみです。シナモンと似ているようで、実は似て非なる種類のものだったようです。
世界最古のスパイス
また、シナモンは世界最古のスパイスであるとも言われています。最近ではお菓子などの風味付けに使用されることが多いしなもんですが、実は最初は味付けや香りづけのために使用されていたのではなく、なんとミイラの防腐剤として使用されていました。これは紀元前4000年前だといわれており、シナモンが長い間使用されていることにも驚きですが、防腐効果があることにも驚かされます。
このように、シナモンは独特の風味や香りを楽しむことが出来るだけではなく防腐効果など、様々な効果効能が期待できるスパイスとなっています。シナモンにはどのような効果効能が期待できるのか、次の項目から詳しく紹介していきます。
シナモンの成分と効果効能【美容編】
まずは、シナモンを取ることによって期待できる、美容面での効果効能を見ていきましょう。シナモンロールなどのスイーツでも使用されることが多いシナモンですので、美味しく楽しみながら美容効果を得ましょう。
毛細血管の老化防止
まず最初に期待できる、シナモンを取ることによって期待できる美容面での効果効能は「毛細血管の老化防止」です。これは健康効果ともいえますが、美容面でも嬉しい効果があります。シナモンの香りの素にもなっている「桂皮アルデヒド」は、血管を健康にしてくれるという効能を持ち、血行が良くなることで冷え性の改善、そして基礎体温が上がることで免疫力の向上やダイエット効果も期待できます。
豊富なカリウムでむくみ改善
続いて紹介する、美容面でのシナモンの効果効能は「むくみ改善」効果です。シナモンは100gあたり550mgという豊富なカリウムを含んでおり、これらが余分な量のナトリウムを体外に出してくれるという効果があります。ナトリウムを過剰にとってしまうとむくみの原因ともなってしまいますので、豊富なカリウムが含まれているシナモンを取ることで、むくみ改善効果が期待できるというわけです。
脂肪細胞の縮小や燃焼でダイエット効果
続いて紹介するシナモンの美容面での効果効能は「ダイエット効果」です。シナモンの含まれているシンナムアルデヒドには脂肪細胞を縮小させたり、燃焼させる効果があることが発見されたそうです。この効果効能により、肥満の予防効果も期待できるといわれています。
抗酸化作用でアンチエイジング
また、シナモンが持つ美容面での効果効能には、「アンチエイジング効果」もあります。シナモンが、ミイラの防腐剤にも使用されていたほど強い防腐効果を持っているという事は先ほど紹介しました。セイロンシナモンなどはオイゲノール、といった成分が含まれており、この成分に強い抗酸化作用があるのだそうです。抗酸化作用によって体を若々しく保つことが出来、アンチエイジング効果が期待できます。
シナモンの成分と効果効能【健康編】
シナモンを摂ることで期待できる美容効果の紹介に続いては、シナモンを取ることによって期待できる健康効果についても見ていきましょう。シナモンには美容効果だけではなく、健康効果も期待できます。美容効果と同様に、健康面でも様々な効果効能が期待できますので、こちらも順番にチェックしていきましょう。
発汗作用で風邪に効く
まず最初に紹介するシナモンの効果効能は「発汗作用」です。シナモンは桂皮とも呼ばれており、風邪薬としても有名な葛根湯にも配合されています。シナモンの効果効能である発汗作用により、風邪に効くといわれていますので風邪の引きはじめなどにもおすすめです。
香りによりリラックス効果
続いて紹介する、シナモンを取ることによって期待できる健康面での効果効能は「香りによるリラックス効果」です。シナモンの特徴的な香りは心をリラックスさせるという効果があり、アロマテラピーでも人気の香りなのだそうです。ストレスを感じたときにも効果があるのだそうで、仕事の合間にシナモンを摂ればリラックス効果により気分をリフレッシュさせることが出来るのではないでしょうか?
オイゲノールで脳をリフレッシュ
続いて紹介する、健康への効果効能はオイゲノールによる「脳のリフレッシュ効果」です。このオイゲノールという成分は、ニッキには含まれておらずシナモンの方にのみ含まれる成分となっています。このオイゲノールという成分は脳に対するリフレッシュ効果が期待できるとされており、眠気対策や、勉強、仕事の際ににおいをかいだりするのもおすすめです。
カリウムで塩分濃度の調整
続いて紹介する、シナモンに期待できる健康面での効果効能は「塩分濃度の調整」です。先ほど紹介した通り、シナモンには多くのカリウムが含まれています。カリウムには体の中の余分なナトリウムを排出してくれるという効果がありますので、塩分濃度の調整が効能として期待できます。日本人は塩分を摂りすぎな方が多いといわれていますので、多くの方にとって嬉しい効果であるといえるかと思います。
プロアントシアニジンで血糖値の安定
続いて紹介する、健康面での効果効能は「血糖値の安定」です。この効果効能を期待できるシナモンの成分は、プロアントシアニジンです。この成分にはインスリンの分泌を促してくれ、感受性を高めてくれるという効能がありますので血糖値を下げやすくしてくれるのだそうです。糖尿病の予防にもなり、合併症としても心配される腎不全や、網膜症、神経障害の予防にもなるそうです。
殺菌や抗菌作用と食物繊維で免疫力アップ
また、シナモンの健康効果には「免疫力アップ」も期待できます。シナモンにはに含まれるシンナムアルデヒドは高い抗酸化作用を持っており、オイゲノールという成分も持っているためにかなり高い殺菌作用も期待できます。更に、シナモンは原料が木の皮となっているため、食物繊維も豊富で腸内環境も整えられます。体の免疫力をあげることで、菌に対する抵抗力が上がるという効能が期待できます。
シナモンの効果的な正しい使い方
上記のように、様々な健康、美容面での効果が期待できるシナモンなのですが、せっかく様々な効果が期待できるのなら、シナモンを効果的な使い方で取りたいものです。シナモンのとり方というと、アップルパイやシナモンロールをはじめとしたスイーツとしての使い方がおなじみですが、実はそれだけではなりません。お菓子として楽しむだけではない、シナモンの様々な使い方を紹介していきますのでぜひ活用してみて下さい。
料理や飲み物に入れる
まず最初に紹介するシナモンの使い方は、料理や飲み物に入れるといった使い方です。香り高い香りを楽しむことが出来るスパイスのシナモンの使い方としては、一番メジャーな使い方ではないでしょうか?
シナモンロールやアップルパイといったお菓子作りの際に良く使用されるスパイスとなっているかと思いますが、こういったお菓子に使われる以外にも、ローストビーフなどに煮込み料理に使用されたり、ジンジャーエールや、ホットワインにも使用されたりと色々な使い方が出来ます。シナモンを活用して、いつもとは違った料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
就寝前の摂取
続いて紹介するシナモンの使い方は、「就寝前に摂取する」という使い方です。先ほど紹介したとおり、シナモンの香りにはリラックス効果があり、寝る前などの落ち着きたい時にぴったりのスパイスとなっています。なかなか熟睡できないという方は、寝る前にシナモンを摂る、という使い方をしてみてはいかがでしょうか?ノンカフェインのシナモンティーですと、就寝前でも手軽に摂ることが出来ます。
食材にまぶして揚げ物に
続いて紹介するシナモンの使い方は、「揚げ物にする」という使い方です。この使い方は、意外に思われた方も多いのではないでしょうか?シナモンはベーコン作りの際にも活用されるスパイスとなっており、唐揚げなど、お肉との相性が良いスパイスとなっています。シナモンのスパイスが香る、シナモン好きな方にはたまらない揚げ物を楽しむことが出来ますので是非楽しんでみて下さい。
ホットワインにも
出典: http://iewine.jp
続いて紹介するシナモンの使い方は、「ホットワイン」です。様々な料理や飲み物に入れる、といった使い方がされるシナモンですが、ワインに入れてホットワインを楽しむというのもおすすめの使い方です。ホットワインは飲みきれなかったワインや、値段の安いワインでも美味しく楽しむことが出来、体も温まるので寒い冬にはもってこいのシナモンの使い方です。
はちみつとシナモンを肌に塗る
続いて紹介するシナモンの使い方は、「はちみつと合わせて肌に塗る」という使い方です。こちらも意外な使い方かと思いますが、蜂蜜とシナモンを合わせたものを肌に塗ることで、ニキビや皮膚感染症に効果が期待できるといわれています。蜂蜜の殺菌効果もかなり強い物となっていますので、患部に塗ることで肌がきれいになっていくのを実感できるそうです。肌に塗るという使い方も是非試してみて下さい。
シナモンの摂取量
それでは、シナモンの摂取量についてもチェックしてみましょう。シナモンは確かに体に良い効果が期待できるスパイスとなっているのですが、どれほどの摂取量を摂ればよいのか気になる方も多いかと思います。摂取量が多すぎても副作用などが心配ですし、摂取量が少なすぎても効果を得ることが出来ないのかもしれません。どれくらいの量がシナモンの摂取量として適量なのか、チェックしていきましょう。
適切な摂取量は?
シナモンの適切な摂取量は、一日当たり0,6gから3gであるとされています。小さじ一杯でおよそ2gほどとなっているそうですので、小さじですとシナモンの摂取量は小さじ1/4杯から1杯と1/2杯ほどまでが適量となっているようです。また、シナモンパウダーでいうと、摂取量は約6振りから30振りほどが適切な摂取量となっているのだそうです。
何故上限が設定されているのかというと、日本で発売されているシナモンは「カシア」であることが多く、このカシアには大量摂取すると肝臓に負担をかけるとされるクマリンが多く含まれているからです。ただ、このクマリンも抗酸化作用が期待できる、適量なら健康に良い成分ですので食べ過ぎない限りは心配する必要はありません。もしたくさんシナモンを摂りたいという方がいたら、セイロンシナモンを選ぶのをおすすめします。
赤ちゃんの摂取での影響
様々な健康効果が期待できるシナモンですが、赤ちゃんが摂取しても良い物なのでしょうか?シナモンが入った大人の料理を少し取り分けてあげたりする分には、生後7か月くらいかラ食べても問題はないとされています。シナモンは甘くて独特な風味を楽しむことが出来るスパイスとなっていますし、シナモンが好きな子ですと離乳食も喜んで食べてくれるかもしれません。ただ、摂取量は少量にしておくように注意しましょう。
ペットの摂取での影響
それでは、ペットに対してはどうなのでしょうか?先ほど紹介した通り、シナモンにはクマリンという成分が含まれており、抗酸化作用が期待できる健康成分となっています。しかし肝臓に負担をかける恐れがあることを考えると、あまりあげない方が良いかもしれません。
これは赤ちゃんにも言えることなのですが、赤ちゃんやペットは大人の体よりも小さいので、大人と同じ分量で考えてしまっては危険です。体が小さい分、少量でも上限を超えてしまう恐れがあるからです。手作りで、ワンちゃんなどにクッキーなどを作ってあげたいという方は注意しましょう。
シナモンの保存方法や副作用
続いては、シナモンの保存方法や、副作用などについてチェックしてみましょう。さきほど、シナモンの一日の摂取量や、赤ちゃんやペットにシナモンをあげる時の注意点などを紹介してきましたが、どのような副作用があるのかも気になるところかと思います。また、シナモンを劣化させてしまわないためにはどのような保存方法が適しているのかをチェックしてみましょう。
副作用は?
それでは、シナモンにはどのような副作用に気を付ければよいかを見てみましょう。先ほど少しふれましたが、シナモンには「クマリン」という成分が含まれています。適量ですと抗酸化作用という健康効果が期待できるというクマリンなのですが、過剰摂取してしまうと肝臓に負担をかけてしまうという副作用があるかもしれないという話を紹介しました。
しかし、セイロンシナモンの方ですと、1日に364.6g以上という量を摂らなければ肝臓への副作用は心配ないとも言われていますので、多くとりたいという方はセイロンシナモンを使用するようにしましょう。また、まれにシナモンに対して、アレルギーを持っているという方もいますし、シナモンに含まれるシンナムアルデヒドには早産や、胎児に対して悪い影響が出る副作用があるのではないかという話もあるそうです。
シナモンは体に良い健康効果が期待できるのですが、上記のように摂取の仕方によっては副作用が起こる可能性があります。もちろん、副作用はできるだけ起こらないように気を付けた方が良いですので、シナモンの過剰摂取を防いだり、妊娠中の方はあまり摂らないようにしてシナモンでの副作用が出ないように気を付けていった方が良いかと思います。
パウダーの場合の保存
それでは、続いてシナモンパウダーの保存方法について見ていきましょう。シナモンパウダーは、常温や冷蔵保存ではカビが生えるといわれています。ですので、シナモンパウダーは冷凍で保存するのが良いといわれています。パウダーを冷凍するというのは不思議な感じがしますが、シナモンパウダーを冷凍で保存しておくことで、カビを防ぐだけではなくにおいが飛びにくいという効果もあります。
シナモンは香りが特徴的なスパイスとなっていますし、大容量のシナモンパウダーを購入して、せっかく良い香りが特徴のシナモンを楽しもうとしたのに、においが飛んでしまっては、寂しいものです。シナモンパウダーは、購入した後はしっかりと冷凍保存をし、良いにおいのままキープしておきましょう。
スティックの場合の保存
それでは、スティックタイプのシナモンの場合にはどのような保存が良いのでしょうか?シナモンスティックは、シナモンパウダーよりもにおいが飛びにくいタイプとなっています。瓶などに入っているタイプが多いですが、開封する前は直射日光を避けて、常温で保存するようにしましょう。また、開封した後は冷暗所にて密封保存するのをおすすめします。
シナモンは身体の内外から沢山の効果が得られる!
いかがでしたでしょうか?シナモンはお菓子や飲み物などに良く使用されるスパイスとなっていますが、その味や香りを楽しむことが出来るだけではなく、様々な健康効果、そして美容効果を期待することが出来ます。シナモンはスイーツ作りなどに活用できるだけではなく、肌に塗ったり、揚げ物を作る際に使ったりといった、様々な使い方が出来ますのでぜひ自分に合った使い方を見つけてみて下さい。
しかし、いくら体に良い物でも摂りすぎてしまうと体に副作用が出たりするものです。シナモンに含まれている健康成分でも、大量に摂取していると肝臓に負担をかけてしまったりといった副作用が出る恐れがありますので適度を楽しむように十分気を付けてください。美味しく、適量にシナモンを取り入れて、健康や美容効果を期待してみてはいかがでしょうか?