緑茶の飲み過ぎで気持ち悪い!原因はカフェイン?適度な摂取量は?

緑茶の飲み過ぎで気持ち悪くなる原因を解説します。緑茶の飲み過ぎはカフェイン中毒を起こすことがあり危険です。1日何杯まで飲んでOKなのか?大人と子供、妊婦の場合について詳しく説明!緑茶以外でカフェインに注意が必要な食べ物も紹介します。

緑茶の飲み過ぎで気持ち悪い!原因はカフェイン?適度な摂取量は?のイメージ

目次

  1. 1緑茶の飲み過ぎで気持ち悪いは本当?
  2. 2緑茶の飲み過ぎに注意が必要?
  3. 3緑茶で気をつけたいカフェインの摂取量目安
  4. 4緑茶以外にカフェインが含まれているもの
  5. 5緑茶は飲み過ぎに注意して飲もう!

緑茶の飲み過ぎで気持ち悪いは本当?

緑茶は日本人にとって非常に馴染みの深い飲み物になるので、食事や仕事中に飲んでいる人も多いはずです。最近では緑茶の健康効果が注目されているので、健康のために飲んでいる人もいるでしょう。

しかし、緑茶の飲み過ぎで気持ち悪いという声もあります。なぜ緑茶を飲み過ぎると気持ち悪くなるのでしょうか?緑茶で体調が悪くなる原因と、1日何杯まで飲んでOKなのか説明します。

緑茶の飲み過ぎに注意が必要?

日常的に飲む機会の多い緑茶には、摂り過ぎに注意が必要な成分が含まれています。何杯も飲み過ぎると、気持ち悪くなるだけではなく中毒を起こす危険もあるので、適切な摂取量を理解しておきましょう。

注意が必要な成分①:カフェイン

カフェインは、緑茶の飲み過ぎで注意が必要な成分です。そもそもカフェインとは、コーヒーや緑茶に含まれる天然の成分で、眠気を抑えて頭をスッキリさせる効果があります。そのため、集中したい時にコーヒーや緑茶を飲む人も多いはずです。

しかし、カフェインを摂りすぎると、めまいや吐き気、頭痛などを引き起こすことがあるので注意が必要です。それだけではなく、カフェインの多量摂取を続けていると、カフェイン中毒になることがあります。

カフェイン中毒になってしまうと1日飲まないだけでイライラしたり気持ちが落ち着かなくなり禁断症状を引き起こすことがあります。


カフェイン中毒になると、カフェインを摂らないとイライラしたり、手の震えとなどの禁断症状が出たりします。重症になると命に関わることもあります。カフェイン中毒を防ぐためにも、緑茶の飲み過ぎには注意しなければいけません。

注意が必要な成分②:タンニン

緑茶に含まれるタンニンも、摂り過ぎに注意が必要な成分です。このタンニンは緑茶の渋み成分で、「カテキン」という名前でも知られています。

カテキンには、ダイエットや、血圧、血糖値の抑制から、抗菌、抗ウイルス効果にいたるまで、様々な作用があるといわれています。

お茶の飲み過ぎ、カテキンを大量に摂ると、胃や腸に異常が起きる人もいるそうです。

タンニン(カテキン)はポリフェノールの一種で、ダイエットや血圧抑制など様々な健康効果のある成分です。しかし、タンニンには胃を刺激する作用があるとされています。

そのため、緑茶を何杯も飲み過ぎるとタンニンによって胃が荒れてしまい、胃痛や吐き気を起こすことがあります。タンニンで胃を荒らさないために、緑茶を飲み過ぎには注意が必要です。

注意が必要な成分③:シュウ酸

緑茶に含まれているシュウ酸も、摂り過ぎない方が良い成分です。このシュウ酸は、過剰摂取によって尿管結石の原因となる成分です。尿管結石は激痛を伴う病気で、再発率が高いことが特徴です。特に尿管結石の経験がある人の場合には、緑茶の飲み過ぎによるシュウ酸の摂取に注意が必要です。

貧血などの症状がある場合

貧血の症状がある人も、緑茶の飲み過ぎに注意が必要です。なぜなら、緑茶の飲み過ぎが貧血を悪化させる可能性があるからです。

タンニンは「鉄の吸収を妨げる」効果があります。それゆえ、貧血の方は緑茶を飲み過ぎると症状が悪化する可能性があります。

緑茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を妨げることが指摘されています。そのため、緑茶を何杯も飲み過ぎるとタンニンによって鉄の吸収量が減少して、貧血が悪化する危険があります。貧血がある人は、食事の前後30分程度は緑茶を控えたほうが良いでしょう。

妊娠中は特に注意が必要

緑茶の飲み過ぎに特に注意が必要なのは妊娠中です。なぜなら、緑茶に含まれるカフェインが赤ちゃんの成長に悪影響を与えるとされているからです。妊娠中にカフェインを摂り過ぎると胎盤に送られる血液が減少して、赤ちゃんに十分な酸素と栄養が届かなくなる危険性があります。

また、赤ちゃんにカフェインが伝わると、低体重や発達障害を起こすことも指摘されています。そのため、妊娠中は緑茶などによってカフェインを摂り過ぎないように、特に注意が必要です。

緑茶で気をつけたいカフェインの摂取量目安

緑茶に含まれるカフェインを過剰摂取すると、体調不良や中毒を起こすことがあるので注意が必要です。1日のカフェイン摂取目安を参考に、緑茶ばかり何杯も飲み過ぎないことが大切です。

健康な大人の摂取量目安

緑茶の茶葉

厚生労働省と食品安全委員会は、カフェインの摂取許容量を設けていません。つまり、日本ではカフェインの摂取量の目安がないのが現状です。しかし、海外にはカフェインの摂取量の目安を設けている国もあります。

たとえば、欧州食品安全機関(EFSA)の基準では、体重60kgの大人の1日のカフェイン摂取量は342mgまでとなっています(体重1kg当たり5.7mgまで)。ただし、この量はあくまでも目安なので、人によってはもっと少ない量で体調不良を起こすことがあります。この摂取量の目安を参考にして、カフェインの摂取に注意していくことが大切です。

妊婦の場合

カフェインはお腹の赤ちゃんに悪影響を与える恐れがあるので、妊娠中の女性は特にカフェインを控える必要があります。英国食品基準庁(FSA)は、妊娠中はカフェインを1日200mgまでにするように推奨しています。日本ではまだ明確な基準が設けられていないので、この量を目安にカフェインを控えるようにすると良いでしょう。

子供の場合

子供は大人よりもカフェインの影響を受けやすく、過剰摂取すると睡眠や脳の成長が妨げられる危険性があります。また、子供は体が小さい分、少ない量でもカフェイン中毒を起こす可能性があります。そのため、子供は大人よりもカフェインを控える必要があります。

カナダ保健省(HC)は、1日のカフェイン摂取の上限を、4~6歳の子供で45mg、7~9歳で62.5mg、10~12歳で85mgとしています。カフェインに注意して子供にコーヒーを飲ませない家庭もありますが、緑茶は見逃されている場合があります。カフェインの摂り過ぎを防ぐため、この基準値を参考に緑茶の量にも注意すると良いでしょう。

緑茶と他のお茶とのカフェイン比較

お茶の種類 100ml中のカフェイン量
コーヒー 60mg
紅茶 30mg
緑茶(玉露) 160mg
緑茶(煎茶) 20mg
ほうじ茶 20mg
烏龍茶 10mg
麦茶 0mg
ルイボスティー 0mg

緑茶(煎茶)に含まれるカフェインは、コーヒーほど多くはありません。ただし、玉露にはカフェインが多く含まれているので注意が必要です。これは、玉露はカフェイン含有量の多い若い芽から作られているからです。

一方で、麦茶やルイボスティーのように、カフェインが含まれていないお茶もあります。妊娠中などで特にカフェイン摂取が気になるときは、麦茶やルイボスティーを飲むと安心です。

緑茶は1日何杯が目安?

緑茶1杯を150mlとすると、1杯に30mgのカフェインが含まれています(煎茶の場合)。体重60kgの健康な大人のカフェイン摂取目安は1日342mgになるので、1日に11杯飲んでOKということになります。体重の少ない人や女性の場合は、もう少し控えて1日10杯程度を目安にすると良いでしょう。

また、妊娠中カフェイン摂取の上限は1日200mgになるので、1日6~7杯に抑えておきましょう。ただし、カフェインの影響の受け方は個人差があります。目安より少ない量でも頭痛や吐き気を感じる人もいるので、体調に合わせて飲むことが大切です。

緑茶以外にカフェインが含まれているもの

カフェインが含まれているのは、コーヒーや緑茶だけではありません。カフェインの過剰摂取を防ぐため、カフェインが含まれる食品を知っておきましょう。

炭酸飲料

カフェインというとコーヒーやお茶のイメージが強いですが、炭酸飲料にも含まれています。たとえば、コカ・コーラ1缶(350ml)には34mg、マウンテンデュー(同量)には54mgのカフェインが含まれています。コーヒーや緑茶と比べると少ないですが、妊娠中などでカフェインを控えたい人には注意が必要です。

栄養ドリンク・エナジードリンク

栄養ドリンクやエナジードリンクは、カフェインの量が多く注意が必要な飲み物です。レッドブル1缶(250ml)に80mg、モンスターエナジー1缶(355ml)に142mgものカフェインが含まれています。また、栄養ドリンクのリポビタンDは1本(100ml)に50mgのカフェインが入っています。

これらの栄養ドリンクやエナジードリンクは、飲み過ぎなければカフェインで集中力アップの効果が期待できます。しかし、1日に何杯も飲むとカフェインの過剰摂取になり、中毒を起こすこともあるので注意が必要です。

風邪薬等

カフェインは風邪薬や頭痛薬にも使われています。風邪薬1回分には25mg、頭痛薬には1回80mgのカフェインが含まれています。カフェインの量は製品によって異なるので、薬の添付文書等で成分を確認することが必要です。

薬自体にカフェインが含まれているので、カフェインの多い飲み物と一緒に服用しないといった工夫が大切です。また、カフェインを含まない風邪薬も販売されているので、気になる人はそちらを選ぶと良いでしょう。

チョコレートやココア

カカオ豆から作られるチョコレートやココアにも、少量ですがカフェインが含まれています。ミルクチョコレート1/2枚(25g)には7mg、高カカオチョコレート(同量)には21mgのカフェインが入っています。少量であれば問題ありませんが、妊娠中の女性や小さな子供は食べ過ぎに注意が必要です。

ココアは種類によってカフェインの含有量が異なります。砂糖や乳成分が入っていないピュアココア1杯分(5g)には10mgのカフェインが含まれています。一方、ミルクや砂糖を加えてあるミルクココアには、微量のカフェインしか含まれていません。

ピュアココアを使ってもコーヒーの1/6程度ですが、飲み過ぎには気をつけたほうが良いでしょう。

緑茶は飲み過ぎに注意して飲もう!

緑茶は食事や仕事中などに飲む機会が多い飲み物です。しかし、緑茶を1日に何杯も飲み過ぎていると、体調不良や中毒症状を起こす危険があります。緑茶を美味しく楽しむために、自分の適量を知っておくことが大切です。

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