ハイティーとは？アフタヌーンティーとの違いや楽しめるおすすめホテルも

アフタヌーンティーはどのようなものか知っていても、ハイティーについて知っている人は少ないのではないでしょうか？本記事では、ハイティーとはどのようなものなのか、アフタヌーンティーとの違いをまとめました。ハイティーの特徴も解説しますので、この機会にぜひ詳しく知っておきましょう。

ハイティーを楽しめる東京のホテルも紹介しますので、贅沢なディナーを体験してみてください。

午後のひととき優雅にお茶を楽しむアフタヌーンに対し、それよりさらに遅い時間に、ディナーを兼ねて食べられていたのがハイティーです。アフタヌーンティーは、中世イギリスの貴族発祥の習慣ですが、ハイティーは労働者が始めた習慣です。そのため、体力をつけるために、メニューには必ず肉料理が含まれていたようです。

ハイティーの「ハイ」は、カロリーが高い食事だったから、貴族のアフタヌーンティーがローテーブルなのに対しハイテーブルで食べるから、など諸説ありますが詳しいことはわかっていません。

ハイティーは貴族の習慣ではないので、はっきりとした定義もなくマナーも厳しくありません。ですが、高級ホテルを利用する場合は、ホテルのドレスコードに合わせましょう。

ハイティーが人気の理由は、非日常体験を手ごろな価格で楽しめるからでしょう。高級ホテルの美味しい料理を、こだわった演出で食べられるハイティーは、アフタヌーンティーよりも大人の雰囲気です。

肉料理など豪華な料理も多いので、ちょっと贅沢をしたい時にぴったりでしょう。さらに、夕方から開催されるハイティーは、仕事終わりにも気軽に立ち寄れるのが魅力です。

夜に開催されるハイティーは、アフタヌーンティーよりも大人の雰囲気ですのでデートにもおすすめです。ホテル高層階にあるレストランで、夜景を眺めながらを楽しめば、二人の距離もグッと縮まるでしょう。コースディナーほどかしこまっていないので、気軽に利用できるのも人気の理由です。

アフタヌーンティーの始まりは、イギリスのヴィクトリア朝時代にまで遡ります。当時、貴族の食事は1日2回、朝10時と夕方のみでした。電気が発達し、遅い時間にオペラや音楽会を鑑賞できるようになると、ディナーの時間はどんどん遅くなり夜10時頃になってしまいます。

朝食から間が空き過ぎることで空腹に耐えかねた貴婦人が、午後4時頃、紅茶や軽食を摂るお茶会を催したところ、そのお茶会はあっという間に貴族間に広まりました。このお茶会を始めたのがヴィクトリア女王の元側近だったことから、ヴィクトリア女王もお茶会に参加するようになります。

ヴィクトリア女王もこのお茶会を大変気に入り、正式に貴族の社交文化として発展していくことになりました。アフタヌーンティーは貴族の習慣ですので、お茶の淹れ方や食べ物をサーブする作法など、多くのマナーが存在します。

現在日本で楽しめるアフタヌーンティーには、カジュアルなものも多いですが、最低限のマナーを守って楽しみましょう。

アフタヌーンティーが貴族の習慣であるのに対し、ハイティーは労働者階級の人々から生まれた習慣です。もともと紅茶は高価な飲み物で、労働者階級の人々にとっては手が出ないものでした。ところが産業革命後、紅茶が安く手に入るようになると労働者階級の人々も夕飯と共に紅茶を楽しむようになります。

当時の労働者たちは体力をつけるために、ディナーには必ず肉料理をとっていました。そのため、ハイティーは、別名ミートティーと呼ばれることもあります。ヴィクトリア朝時代は、労働者階級の人々が楽しむボリュームのあるディナーをハイティーと呼んでいましたが、現在では観劇の前にとる軽いディナーを指すようです。

東京ステーションホテルのロビーラウンジでは、1日10食限定のハイティーを開催しています。セイボリーは9種、スイーツは3種類、紅茶やコーヒーなどドリンクは14種類から選べます。高級感あふれる洗練された空間で、特別な料理を堪能しましょう。東京駅丸の内南口直結でアクセスも良いので、機会があればぜひ利用してみてください。

シャングリ・ラホテルの28階にあるロビーラウンジは、夜になると都内の美しい夜景を眺めることができます。素晴らしい眺望を堪能できるので、デートの利用にもおすすめです。セイボリーやスイーツは、旬の食材を贅沢に使った特別なメニューばかりです。合わせる紅茶も種類豊富で、最後の最後まで満足できることでしょう。

グランドプリンスホテル新高輪のラウンジもみじは、優雅な気分になれる落ち着いた空間で、ゆったりハイティーを堪能できます。季節の食材を使用したセイボリーは、一口サイズですのでさまざまな味を楽しむことができます。仕事終わりの女子会や、家族とのディナーに利用してみてください。

ホテル椿山荘のル・ジャルダンでは、ボリューム満点なハイティーが食べられると人気です。中でも、ローストビーフはボリュームがあって美味しいと評判ですので、ぜひ味わってみてください。グラスシャンパン、3段オードブルスタンド、ローストビーフ、デザートを楽しめる、豪華で贅沢な人気のハイティーです。

セイボリーやチョコレートを3段スタンドでいただける、ミッドナイトハイティーが人気です。おつまみにぴったりなセイボリーが揃っているので、大人女子会を楽しむのも良いでしょう。本館17階にラウンジがあるので、眺めの良さも格別です。ゆったり落ち着いた空間ですので、1人での利用にもおすすめです。

労働者階級の習慣から始まったハイティーですが、現在はプチ贅沢を気軽に楽しめると人気です。アフタヌーンティーに比べると、静かで落ち着いた雰囲気で利用できるので、デートや記念日の利用もおすすめです。ハイティーを利用できるおすすめホテルも紹介しましたので、特別な日に利用してみてください。