飴の簡単な作り方まとめ!定番のべっこう飴からフルーツ飴・金太郎飴まで
飴の作り方が意外と簡単です。作り方は様々ありますが、フライパンやレンジがあれば自宅で楽しみながらできます。定番のべっこう飴から、屋台やお祭りで売られているいちご飴などのフルーツ飴は、レシピをひとつ覚えれば、小さな子供と一緒に作れます。今回は、基本の飴の作り方の他に変わり種のアレンジレシピや金太郎飴まで、可愛くて美味しい飴を沢山紹介します。手作りの手土産としても喜ばれるのでぜひ挑戦してみてください。
飴の作り方は簡単
飴を作り方は、じつはとても簡単です。かわいい飴はお祭りの屋台などで、色鮮やかなべっこう飴が売られているのを想像すると思います。しかし、形がかわいいべっこう飴や果物が中に入っているフルーツ飴などこれらはすべて自宅で作れてしまうのです。
準備する材料や道具も自宅にあるものばかりで作れるし、子供たちが沢山遊びに来たときは、大人が火の扱いに注意すれば、作り方が簡単なので子供たちも一緒に短時間ですぐ出来上がります。まずは基本の作り方を覚えて色々アレンジしてみましょう!
べっこう飴の簡単な作り方
べっこう飴とは砂糖で作られた飴のことで、澄んだ金色で平たい形で売られていることが多いと思います。この「べっこう(鼈甲)」は熱帯地方に生息している「タイマイ」というウミガメの甲羅のことを指し、べっ甲細工はタイマイの甲羅や爪を加工して作られたものです。
ちなみに日本では飴の文化は昔からありましたが、砂糖を使ったべっこう飴は砂糖が普及した江戸時代からあったそうです。この甘くて美味しいべっこう飴を自宅で作る場合、材料や道具は何が必要なのでしょうか?べっこう飴の作り方も何種類かあるので、それぞれ紹介します。
基本の作り方
べっこう飴の作り方はとても簡単です。用意するのは砂糖と水だけです。あとはお鍋と出来たべっこう飴をのせるクッキングシートのようなものがあればすぐ作れます。作り方のポイントは、砂糖と水を鍋に火をかけて混ぜ合わせた時、砂糖が溶けて金色になった時に火を止めて、冷めないうちにクッキングシートにのせることです。
砂糖と水を煮すぎると、茶色くなって鍋に焦げ付いて失敗してしまいます。なので、砂糖が少し茶色っぽく色が変わるまで鍋から目を離さないでタイミングを計ることが大切になります。子供と一緒に待っていると楽しいかもしれません。
フライパンを使う作り方
基本の作り方をもとにフライパンを使うべっこう飴の作り方を紹介します。フライパンを使う場合は、基本の作り方の材料とフライパンとアルミカップを用意するだけです。アルミカップの大きさにもよりますが、砂糖小さじ2、水小さじ1をアルミカップに入れ、フライパンにのせて煮るだけです。
アルミカップの中身が茶色くなったらフライパンからおろしてそのまま冷蔵庫で冷やせば完成です。フライパンが焦げないので洗うのが楽だし、アルミカップの形を変えれば簡単にかわいいべっこう飴が出来上がります。アルミカップの上から爪楊枝を指しておけば、持ちやすくもなります。
レンジを使う作り方
べっこう飴をレンジを使う作り方だと、火を使わないので、子供と楽しんでべっこう飴を作る事が出来ます。基本の作り方の材料とレンジ、シリコンカップまたはクッキングシートがあれば作れます。また、砂糖と水の割合はだいたい砂糖2:水1を目安にしてください。ただ、分量はあくまでも目安なので、自分好みの味や色を見つけてください。
レンジの加熱時間は600wで約1分半から2分、800wで約1分ほどで茶色くなってきます。あとは好みによって時間を変えてください。焦げるくらいに加熱すれば少し苦みのあるべっこう飴が出来ます。また、レンジ対応のシリコンカップを使う場合、カップぎりぎりまで材料を入れてしまうと中で吹き出してしまう可能性があるので調整してください。
飴の作り方のコツ
飴の作り方のコツは「じっと待つ」ことです。フライパンや鍋で砂糖と水を煮るときは、どうしてもかき混ぜたりゆすったりしたくなると思います。まずは、火にかける前に砂糖と水をかき混ぜて、そのあとは余計に混ぜないようにしましょう。混ぜすぎると水だけが蒸発し、茶色くなる前に砂糖だけが残ってしまいます。
中火に近い弱火で火にかけ、鍋やフライパンをゆする程度であとはじっと待ってください。レンジは各家庭によってレンジのワット数が違うので、何回か失敗するかもしれませんが、フライパンで作るよりは簡単に飴が作れます。ただ、器に対して材料を入れすぎると吹きこぼれるので注意してください。
べっこう飴のアレンジレシピ
べっこう飴はフライパンやレンジなどで簡単に作れることがわかりました。そこで、べっこう飴のアレンジレシピを紹介します。基本の材料や作り方はべっこう飴の作り方と同じなのですぐできます。しかし、形や色を変えるだけではなく、ひとつ材料を加えるだけで、お店で売っているようなべっこう飴が作れます。ぜひ参考にしてください。
かき氷シロップでべっこう飴
- 砂糖大さじ1
- かき氷シロップ大さじ1
- 砂糖とかき氷シロップを耐熱ボールに入れてかき混ぜる。
- レンジで600wで2分温める。
- 冷めないうちにシリコンカップやクッキングシートに注いで固まったら完成。
マシュマロべっこう飴
- マシュマロ好きなだけ
- 砂糖200g
- 水60ml
- マシュマロを竹串に刺す。
- フライパンや鍋に砂糖と水を加えて煮だたせる。
- 砂糖水が茶色くなってきたらマシュマロかけていく。
- 好きなトッピングをふりかけて完成。
フルーツ飴の作り方
お祭りの屋台などでよく売られているいちご飴などのフルーツ飴は、子供のころ一度は食べたことがあると思います。フルーツ飴はお祭りに行かなければ食べられないと思っていましたが、レシピを調べてみるとイチゴなどのフルーツがあれば簡単に自宅で作れることがわかりました。人気のフルーツで色々な飴を作ってみましょう。
いちご飴の作り方
- いちご1パック
- 砂糖180g
- 水60cc
- いちごを洗ってへたを取る。水気はきちんとキッチンペーパーなどで完全にふき取る。
- 竹串や爪楊枝にいちごを刺しておく。
- フライパンや鍋に砂糖と水をいれ茶色くなるまで煮だたせる。
- 自分好みの色になったら、いちごにかける。
- クッキングパーパーなどにおいて固まるまで待つ(冷蔵庫でもOK)
- 固まったら完成
いちご飴が固まらない理由は?
固まらない理由は様々です。まず、いちごの水気をきちんとふき取ってください。キッチンペーパーなどを使って優しく抑えながら拭いてください。他の果物も同様に必ず水気は取りましょう。次に砂糖と水の割合を4:1を目安にしてください。べっこう飴を作る時は砂糖2:水1を目安にしましたが、果物にかけるので少し砂糖を多めにします。
そして、砂糖水を中火に近い弱火で10分くらい煮詰めて下さい。最後に水飴の温度を150℃前後にしましょう。温度計がなかったら、茶色く色が変わるのを見計らって、温度が冷めないうちにいちごにかけて常温か冷蔵庫で固まるまでおいてください。
りんご飴の作り方
- 姫リンゴ好きなだけ(なければ普通のりんご)
- 砂糖250g(姫リンゴ17個)
- 水10cc
- 色をつけたいなら食紅やかき氷シロップ適量
- 姫リンゴを洗って水気をきちんとふき取り、竹串を貫通させないように刺す。普通のりんごは食べやすい大きさに切って皮が下になるように爪楊枝や竹串を刺す。
- 鍋に砂糖、水、色をつけるなら食紅やかき氷シロップをいれて煮だつまで待つ。
- 温度計があるなら160℃くらいまで計り、りんごに水飴をつける。
- クッキングシートに並べ、固まったら完成。
ぶどう飴の作り方
- ぶどう一房
- 砂糖180g
- 水90cc
- ぶどうをひとつずつ房から外し、水気が完全に取れるまできれいに拭く。
- ぶどうに爪楊枝を刺す。
- 鍋に砂糖と水を入れ、茶色くなるまで混ぜず煮だたせる。
- 茶色くなったら、ぶどうに水飴をかけてクッキングシートで冷ましたら完成。(ぶどうの皮をむいてぶどう飴を作ると、水飴が絡みにくいので注意してください。)
さくらんぼ飴の作り方
- さくらんぼ1パック
- 砂糖150g
- 水75cc
- 食紅もしくはかき氷シロップ好きなだけ
- さくらんぼを洗って水気をふき取る。
- 鍋に砂糖と水、食紅を入れて中火で5~6分、箸などを鍋に入れ、それを水につけた時、水飴がすぐ固まったさくらんぼにかける。
- クッキングシートなどに水飴をかけたさくらんぼを置いて冷めたら完成。
みかん飴の作り方
- みかん3個
- 砂糖100g
- 水50cc
- みかんを皮から外し、竹串に4個ほど刺す。
- 鍋に砂糖と水を入れ、茶色くなてきたら火を止める。
- クッキングシートに串に刺したみかんを並べ、水飴が熱いうちにかける。
- 1時間くらい置いておいたら完成。
レモン飴の作り方
- レモンのドライフルーツ(輪切り)4個
- 砂糖80g
- 水大さじ2と1/2
- レモンのドライフルーツを串に刺してアルミホイルに入れておく。串に刺すのが難しいので、そのままアルミホイルに1枚ずつおいてもよい。
- 鍋に砂糖と水を入れ、茶色くなったら火を止め粗熱をとって、アルミホイルに流しいれる。
- 冷蔵庫で30分置いておけば完成。
金太郎飴の作り方
いちご飴などのフルーツ飴は、果物と砂糖と水があれば簡単に自宅で作れるとわかりましたが、飴の定番と言えば「金太郎飴」も有名です。この金太郎飴は自宅で簡単に作れるのでしょうか?金太郎飴の名前の由来も含めて紹介します。
金太郎飴とは?
金太郎飴とは飴細工のひとつで、古くは江戸時代の中期が起源とされています。昔話の金太郎をモチーフにして、切った断面が金太郎の飴になるように飴を配置し細長くした後切って作ります。最近では、金太郎の顔ではない飴も沢山売られていますが、どこを切っても同じ顔が出てくる飴は総称して金太郎飴と呼ぶことが多いです。
金太郎飴の名前の由来は、職人が大阪に飴の修行に行ったとき、「おかめ」や「福助」の顔を作ってたのに対し、関東では金太郎の地でもある足柄山が近かったため、金太郎の顔をモチーフに飴が作られたとされています。
金太郎飴が出来るまでの工程
金太郎飴は、水飴を練りながら作っていきます。各パーツを色付けして顔になるように配置し、それを棒状に伸ばす機械に入れ細長くした後、カットしていきます。工程の中で難しいのは、顔になるようにパーツを配置することと、飴が固くなるので、素早く作業をしていかなくてはいけないことです。
お店で作る場合は、棒状に伸ばす前までを手早く行わなければいけないので、複数の職人が一緒に作業してることが多く、金太郎飴を作る時は鍛錬が必要だということがわかります。
金太郎飴は自宅で作れる?
金太郎飴を自宅で作るのは難しいです。その理由の一つは、飴を作るときの火加減です。水飴は作ったあと棒状にするため伸ばさなければいけません。水飴にとって適温の固さは、室内の温度や状況によって様々なので、簡単に作るのは難しいと思います。
何回も試行を重ねていけば、金太郎飴は作れると思いますが、水飴の固さ、パーツの配置、最後の飴を細かく切る技術までを習得するには相当の鍛錬が必要です。まずはクッキーやアクセサリーとして作り、技術が身に付いたら水飴で挑戦してみても良いと思います。
おしゃれな金太郎飴
自宅で金太郎飴を作るのは難しいですが、お店やお土産屋さんでは、可愛らしくて面白い柄の金太郎飴が沢山あります。飴はちょっとしたプレゼントにもピッタリなお菓子なので、もしお店で可愛い金太郎飴を見かけたら、ぜひチェックしてみてください。
ムーミン柄
デンマークの老舗お菓子工場ALMUEGAARDEN(アルムガーデン)が作っているムーミン柄の金太郎飴は、職人が手動機械で手作りしている金太郎飴です。大人から子供まで幅広い年代で人気のムーミンはデンマークの空港などでも売られています。食べるのが勿体ない可愛い飴ですが、何種類もの味があるので、一度は食べてみたいものです。
フルーツ柄
フルーツ柄の金太郎飴は、一般的にスーパーなどでも売られています。キャンディショップなどでは、ガラスの前で金太郎飴を作るデモンストレーションをやっている所もあります。自宅で金太郎飴を作るのなら、まずはフルーツ柄で練習するのがいいかもしれません。
サル柄
サルは縁起がいい動物として、お寺や神社、モンキーパークなどで売られていることが多いです。福岡市にある猿田彦神社のサル柄の金太郎飴は有名です。また、嵐山にあるモンキーパークもサル柄の金太郎飴が売られていて、お土産として人気があります。
飴の作り方をマスターして自宅でも作ってみよう
飴は作り方次第で、自宅で簡単に作れることがわかりました。いちごやりんごなどの果物を使ってアレンジすることもできるので、子供と一緒に楽しく作れます。金太郎飴を作るには少し難しいかもしれませんが、べっこう飴なら様々な形のシリコン型を使えば、お土産にもぴったりです。
砂糖と水があれば、フライパンやレンジで簡単に作れる飴は、気軽に楽しく作れるお菓子です。火加減の調節が必要になりますが、初めて手作りお菓子を作りたいと思ったときにおすすめです。せひ、材料や工程が少ないべっこう飴やフルーツ飴を子供と楽しく作ってみてください!