2018年10月23日公開
2024年08月07日更新
たくあんの漬け方を解説!干さない簡単な作り方や少量レシピも紹介!
日本人の食卓にはかかせない漬物「たくあん」。みなさんどのようにたくあんが作られているか知っていますか?干したり、漬けたり…とたくあんの漬け方は難しくて長い作業と思われがちですが、とてもシンプルで簡単に作れます。材料の塩分を調整し、自分好みのたくあんも作れるので健康志向な方にもおススメです。今回は基本のたくあんの漬け方から、干さないたくあんの漬け方・少量で簡単に出来るたくあんの漬け方まで、たくあん尽くしで紹介したいと思います。
目次
たくあんの漬け方の基本や簡単な方法を詳しく知りたい!
たくあんの漬け方の基本はざっくり言うと「大根を干す」→「材料(ぬか、塩、鷹の爪など)と一緒に大根を漬ける」のみで、とてもシンプルです。また、もっと手軽に作ってみたいと思う方に、大根を干さないたくあんの漬け方も紹介します。また桶(おけ)などで漬けるとスペースを取るので、ジップロックで簡単に少量から出来るたくあんの漬け方もあるので気軽に挑戦出来ます。
たくあんの漬け方:大根を干して作る基本の作り方
たくあんの材料は?
材料はたったの4点です。大根、ぬか、塩、鷹の爪です。味を良くするために、柿の皮を入れたり、砂糖を入れたり、昆布を入れたりする作り方もありますが、昔ながらのたくあんの漬け方は砂糖を入れないものが多いです。次は漬ける時に必要な道具です。重石(2~3個)※干した大根の重さの3倍、漬物容器、押し蓋、漬物用ポリ袋です。どれもホームセンターなどで気軽に購入できるものです。初めて漬ける方は用意しておきましょう。
果物の皮を加えると自然の甘みがプラスされる
柿・りんご・みかんなど果物の皮を加えることで、自然の香りと甘味がプラスされます。昔は砂糖が貴重品で使えなかった為、果物の皮を加えて作るのが一般的なたくあんの漬け方だったと言われています。事前に果物を食べた際は皮を干しておきましょう。特に上記の中でもたくあんを漬ける際は、柿の皮が推奨されていることが多いです。甘味があるたくあんがお好きな方は果物の皮を加えましょう。
たくあんを漬ける調味料の割合
たくあんの漬け方の決め手は調味料。間違えずに入れましょう。調味料の割合は、大根の重量に対して、ぬか(10~20%)、塩(3~5%)、鷹の爪(適量)です。塩分が気になる方は塩の分量を少なめにする等、調整して自分好みのたくあんの漬け方をしましょう。ミネラル豊富な天然塩を使うと美味しいたくあんが漬けれるので自宅にある方はぜひ使用して下さい。
大根を干して準備をしよう
まず、大根と葉をよく水洗いしましょう。そして画像の様に大根を結びます。この縛り方は、大根が乾いて細くなってきても紐が締まるので、抜け落ちることはありません。太い紐や縄などで縛ると大根が傷つきにくいです。日の当たる風通りのよい場所に干し、露がおりてくる日暮れとともに家に取り込みましょう。寒い日は霜にあたると大根にスが入ってしまいます。そんな日は大根に覆いをかけて凍らないようにしましょう。
約2週間ほど干すと、画像のようにへの字からつの字に曲がります。しかし、干しすぎると食感が固くなるので、柔らかめの触感が好きな方や早く食べきってしまう予定であれば1週間程で良いです。パリパリとした浅漬けの様に仕上がるので、食べ過ぎても消化は悪くありません。干し具合の目安は、両端を持って弓のように曲がるようになればOKです。
触った感じの目安は、「へ」の字は1週間(少し柔らかめ)、 「つ」の字は2週間(一般的)、 「の」の字は3週間(固め)です。
たくあんの漬け方
次はたくあんの漬け方です。大根と葉の部分を切り離し、漬物容器に漬物用ポリ袋を敷きます。調味料(ぬか、塩、)を混ぜ合わせておきます。容器の底に、調味料を二つかみほど振り入れます。大根を容器の形に沿ってすき間なくきっちり敷き詰めていきます。すき間の空いたところへ大根の葉を詰めます。調味料と鷹の爪を入れます。これを繰り返しします。最後に大根の葉と調味料を多めに入れ、押し蓋をして重石をのせれば完成です。
1週間~10日ぐらいすると、重石が沈んで押し蓋の上まで水が上がってきたら、軽い重石に替えましょう。冷暗所に置き「3週間~1ヵ月ほど」で、よく食卓でみる黄色のたくあんになっています。空気に触れると味が悪くなるので、食べる分だけ取り出しましょう。たくあんを洗い、お好みの太さにカットして、ご飯と一緒に食べましょう!暖かくなってくると発酵が進んで酸ぱっくなりますので早めに食べ終わるようにしましょう。
たくあんはなぜ黄色くなるの?
大根は白いのに、たくあんはなぜ黄色いのだろう?と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。それは大根を塩で漬けることによって、大根の辛味成分が分解され、他の成分と結合したため黄色くなります。つまり、もとの大根が辛いほど黄色いたくあんが出来ます。
しかし、市販で販売されているたくあんは人口着色料を使用し、黄色くしている商品が多いです。なぜかというと、最近の大根は品種改良され辛味成分が少ないため黄色いたくあんにならないからです。つまり自分でたくあんを漬けると、人口着色料のないたくあんが出来るので、体にも優しいというメリットもあります。
たくあんの漬け方:大根を干さないで作る作り方
大根を干さないで作るたくあんの材料
たくあんの漬け方の手順を知って、簡単だけど食べるまで時間がかかる!と思った方もいるのではないでしょうか?そんな方にオススメしたいたくあんの漬け方が、大根を干さないで作れるたくあんの漬け方です。大根を干さないぶん水分が残るのでみずみずしくて美味しいです。材料も身近にある品で、大根1kg、砂糖50~80g、食塩50g、ぬか200g、梅酒70cc、水30ccで気軽に作ることが出来るたくあんの漬け方です。
手間が少ないので少量でも作れる!
大根は1本あたり1キロほどあります。何本もスーパーから家まで持って帰ってくるのもかなりの重労働です。こちらのたくあんの漬け方は大根を干す作業がなく、大きな漬け物容器で漬ける手間もありません。また、大根約1本と少量から作れるたくあんの漬け方です。工程も漬けるのみなので、1時間もかからず手軽に作れます。まずは、こちらのたくあんの漬け方から開始して馴れてきたら本格的に漬けるのもいいかもしれません。
大根を干さないで作るたくあんの漬け方
大根を漬物容器に合わせてカットします。ボウルにぬか、塩、砂糖を入れて混ぜ合わせます。漬物容器の底に水を入れます。先ほど混ぜた調味料を、底が見えなくなる程度まで入れます。大根を隙間なく入れます。大根の上に調味料を全て入れます。その上から梅酒を入れます。落し蓋をし、重石(2~3kg)をのせ蓋をして完成です。涼しいところに保管して1週間後くらいから食べられ、1ヶ月後くらいが食べ頃です。
たくあんを少量で作る簡単レシピを紹介
ジップロックで作る簡単レシピ「たくあん漬物」
もっと簡単な方法がジップロックを使用するたくあんの漬け方です。調理道具も汚さず簡単に出来ます。材料は大根1本(約1kg)、砂糖200g、塩40g、酢(穀物酢)40ccです。大根をジップロックに合わせて切る(時間があるときは1週間ほど干す)。ジップロックに材料全部入れて閉める。時々ジップロックの外から揉んで混ぜる。1週間ほどで食べられます。鮮やかな黄色のたくあんにしたい場合はウコンや黄食紅を入れてください。
少量だからできる技「食洗機で乾燥たくあん作り」
なんと大根を乾燥させる工程を食洗機で代用するたくあんの漬け方があります。自宅に食洗機がある方はぜひ試してみてください。材料は大根1/2本(干した後300gくらい)、砂糖30g、食塩20g、ぬか100g、昆布・唐辛子 適量です。大根1/2本からと少量な上、干す作業もないのでとっても簡単に出来るたくあんの漬け方です。
まず大根を1/4カットにします。食洗機で約3時間乾燥すると、大根が干しあがります。分量の半分の食塩を残して、他の材料を全て混ぜます。漬物容器に、先ほど混ぜ合わせた調味料を少量振り入れます。大根に残りの食塩をすり込み、漬物容器に隙間無く並べます。さらに混ぜ合わせた調味料を振りかけ蓋をして、冷蔵庫に入れて完成です。約3週間くらいが食べごろです。
4~5日で食べられる即席たくあんの漬け方
たくあんの消費が早い方におススメ、4~5日で食べられる即席たくあんの漬け方を紹介します。材料は、大根1kg、塩40g、砂糖100g、酢60cc、みりん25cc、とうがらし・ゆず適量です。大根を漬物容器に合わせてカットします。大根にまんべんなく塩をして2日くらい放置します。
水が出た大根を、水洗いして水気をとります。調味料を鍋に入れ、砂糖が溶けるまで火をいれて、合わせ酢を作ります。作った合わせ酢に、大根・ゆず・とうがらしを入れて2~3日冷暗所で寝かせば完成です。
たくあんを自分で美味しく作ってみよう!
日本のソウルフードともいえるたくあん。たくあんの漬け方は、大根を干したり、漬けたりと大変な作業と思われがちですが、簡単な方法であれば1時間もかからず作れます。食塩、砂糖などの量、漬ける期間を調整し、自分好みのたくあんの漬け方が出来るのでおススメです。また食卓に自家製たくあんが並ぶとさらに食事が楽しくなります。ぜひスーパーでに行かれた際は、大根を手にしてたくあんを作ってみてください。