練乳の作り方を解説!牛乳と砂糖だけで簡単に手作り出来る?

甘くておいしい練乳は、牛乳と砂糖だけで作れてしまいます。作り方もとても簡単です。牛乳1000mlで練乳が約500ml作れます。とてもコスパが良いです。しかも脂肪ゼロの牛乳を使えばよりヘルシーな練乳ができあがります。しかし、練乳を手作りしたとして、いちごにかける以外使い道はあるの?と思う人もいるかもしれません。そんなことはありません。練乳はたくさん使い道があります。今回は練乳の簡単な作り方だけでなく、練乳を利用したレシピも紹介します。

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目次

  1. 1練乳がない時に作り方を知っていると便利!
  2. 2練乳を作る前に知っておこう!
  3. 3練乳の作り方を紹介!
  4. 4練乳を使ったレシピを紹介
  5. 5練乳を手作りしていろいろな料理に使ってみよう!

練乳がない時に作り方を知っていると便利!

優しい甘さが美味しい練乳は、いちごやかき氷、パンなどをさらに美味しく仕上げてくれるすばらしい食品です。練乳はコンデンスミルクとも言います。小さな頃、真っ赤ないちごの山に雪を降らせるように練乳をかけた記憶は、日本人の大半が持っていると思います。甘くて美味しいものですから、思わず練乳だけで食べようとして、怒られてしまった人も多いのではないでしょうか?

市販品の練乳は値段が高く感じます。もったいなくて、思い切って使うにはむずかしいです。ところで、練乳は意外と簡単に作れます。作り方はとても簡単で、牛乳と砂糖さえあればできてしまいます。牛乳も砂糖もどちらも、ほとんどの家庭で常備されている食材です。そのうえ、脂肪ゼロの牛乳を使用するとヘルシーな練乳も作れてしまいます。練乳の作り方を知ると、今までわざわざ買ってきた練乳が必要なときにパッと用意できます。

練乳はメインの料理で使うことが少ないので、必要なときに必要な分を作れた方が便利です。またたとえ大量に作ったとしても、練乳をつかったレシピは意外と種類があります。とくにお菓子は練乳を利用できるものが多く、生クリームの代わりになるので、脂肪ゼロの練乳を作ればヘルシーで甘いお菓子が作れます。今回は練乳の作り方について、そして応用できるレシピについて紹介します。

練乳を作る前に知っておこう!

練乳とは、コンデンスミルクもしくは加糖練乳と呼ばれるもので、牛乳に糖分を加えて濃縮させた粘度の高い食品のことです。砂糖を加えない無糖練乳というものもあります。無糖練乳はエバミルクとも呼ばれ、コーヒーなどに入れたり、杏仁豆腐やクッキーなどのお菓子を作るような場面でよく使われます。一般的に練乳というときは、砂糖を加えた加糖練乳を指すことが多いです。今回はこの加糖練乳について作り方など解説します。

練乳は自分で作ると値段が安い!

市販の練乳は、120グラムほどで約200円前後になります。よく見かけるのは「森永牛乳ミルク(練乳)120グラム」でしょうか?森永の練乳は公式の販売価格で198円です。他にも大容量の缶などいろいろ販売していますが、全体的に高いと感じませんか?しかし自分で作ってしまえばとても安く済みます。後々詳しく作り方について説明しますが、練乳は作ってみると使用した牛乳の半分の量が出来上がります。

私たちがよく、スーパーや冷蔵庫などで目にする牛乳は1000mlのものです。ということは1パックで約500mlほどの練乳が作れるということになります。牛乳1パックも200円前後ほどで売られています。砂糖は安いもので1キログラム約300円ほどです。1000mlの牛乳に対し、砂糖は250グラム必要ですから、75円ほどです。

つまり、275円で200円前後の練乳の約倍の量が作れる計算になります(グラムをmlにする際に考える比重に関しては無視した計算です)。とても安く済みます。しかも簡単にできてしまうので労力もあまりかからず、自分で練乳を作るのはとてもリーズナブルです。

手作り練乳の賞味期限は?

練乳を手作りして、気になるのは賞味期限についてです。実は、練乳に砂糖を加えるのは甘みをつけることが第一の目的ではありません。液体化したショ糖を濃厚にすることで、細菌の繁殖を防ぎ、保存性を高めることが練乳を作る際に牛乳に砂糖を加える目的になります。ショ糖が結晶化せず、乳糖が最小限の結晶になるまで砂糖を加えることによって、保存性が高くなります。そのため、容器へ移したあとの殺菌の手間が省けます。

この砂糖の効果によって練乳には防腐剤が使われていませんが、腐ることがありません。この製法は1835年にイギリスのニュートンが考案したのち、1856年にアメリカのゲイル・ボーデンが工業化に成功し製品として売り出して広まりました。つまり、練乳は保存が意外と効くのです。市販の練乳の賞味期限はおおよそ、開封前は常温で約1年半ほど、開封後は冷蔵庫で約2週間と言われています。

開封後は2週間だけ?と思う人がいるかもしれませんが、保存状態に寄っては色が褐色になったり、粘度が出てきたり、ざらざらしたりしてくることがあります。まったく劣化しないことはありえません。しかし、チューブ入り口に付着物がなく、しっかり蓋をして冷蔵庫にしまっておけばかなり長く保存できます。場合によっては1年たっても劣化せず、食べられる場合があります。

とはいえ、長期保存したものはどうなってるか素人目には判断しずらいものなので、なるべく賞味期限内に食べてしまいましょう。では、本題の手作り練乳の賞味期限はどうでしょう?同じ理屈でいうなら、かなりの長期保存が可能です。しかし、家庭で作ったものは途中でなにか別の成分が混入する恐れが十分あります。砂糖による効果があるとはいえ、その効果がきちんと発揮されるかわかりません。

そのため、手作り練乳は熱湯消毒した瓶に入れ、冷蔵庫で保存した状態で約1週間ほど大丈夫だと考えて下さい。ちなみに、練乳は凍り始める温度がとても低いです。そのため冷凍保存するのはあまり意味がないと考えられています。手作り練乳は冷蔵庫で保存して1週間使えると覚えて下さい。

練乳のカロリーは?

練乳は牛乳と砂糖が使われています。どちらもカロリーが高い印象があります。練乳のカロリーはどのくらいになるのでしょう?練乳のカロリーは100グラムあたり約330カロリーです。大さじ1杯20グラムに換算すると約66カロリーになります。なかなかのカロリーです。ちなみに、市販では脂肪ゼロタイプの練乳が販売されています。雪印メグミルクの「北海道練乳 脂肪ゼロ(130グラム)」です。
 

こちらの脂肪ゼロ練乳は100グラムあたり277カロリーになります。53カロリーの差はあまり大きいとは言えません。しかしダイエットは積み重ねが大事です。わずかな数字でもダイエットの糧になります。カロリーが気になるようでしたら、脂肪ゼロの練乳に近くなるよう、低脂肪乳を使い練乳を手作りすることをおすすめします。

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練乳の作り方を紹介!

それでは、練乳の作り方を紹介します。簡単といっても特別な道具が必要だったり、時間がかかったりするのでは?と思うかも知れませんが、そんなことはありません。鍋と木べら、牛乳、砂糖、そして加熱するものさえ揃えば1時間もかからず作れてしまいます。作り方は2種類あります。

鍋で作る作り方と、電子レンジで作る作り方です。鍋の作り方は大量に作るときに、電子レンジでの作り方は少量を作るときに便利です。基本的な過程はあまり変わりませんが、1つ1つ丁寧に紹介します。まずは鍋での作り方です。

練乳を牛乳と砂糖作る簡単な作り方

鍋での作り方に入るといいましたが、まずは材料の分量について紹介します。牛乳と砂糖が4対1の割合になるように用意して下さい。例えば、牛乳が400ミリリットルならば、砂糖は100グラムです。牛乳が200ミリリットルならば、砂糖は50グラムになります。牛乳が脂肪ゼロなどの調整牛乳でも同じです。分量通りに作ると、用意した牛乳の約半分の量の練乳が出来上がります。

では、鍋での作り方に入っていきます。材料は先ほど述べたとおりです。用意する調理器具は、鍋と木べらになります。保存用に瓶があるとなお良いです。瓶は100円ショップなどで簡単に手に入ります。瓶は熱湯消毒が必要なので、お湯も用意しておくと便利です。

練乳の鍋での作り方は約35分かかります。それでは、作り方の行程に入ります。まず、牛乳と砂糖を鍋に入れます。鍋を火にかけ、沸騰したら弱火にしてください。沸騰する頃には吹きこぼれやすくなっているので気をつけましょう。弱火にしたら、焦げ付かないように鍋底を木べらでこするように混ぜます。カラメルや、べっこう飴を作ったことがある人はピンとくると思いますが、砂糖はとても焦げやすいので気をつけて下さい。

約30分ほど木べらでかき混ぜながら煮詰めます。30分ほど立つと、牛乳が濃縮されとろりとしてくるので、木べらでかき混ぜたときに鍋底が見えるようになります。この頃には量も最初と比べて半分ほどになっているはずです。そうしたら、火を止めます。火を止めたらすぐに、鍋底を水につけ冷やして下さい。砂糖が再び固まるのを防ぐためです。以上が鍋での練乳の作り方です。

完成したものを保存する場合は、熱湯消毒した瓶に保存しましょう。熱湯消毒をしない場合は練乳が劣化しやすくなりますので、なるべく行った方が良いです。次に、電子レンジでの作り方についてです。材料は同じ比率で用意して下さい。容器は耐熱容器を使います。耐熱容器に牛乳と砂糖をいれたら、500ワットの電子レンジで1~2分加熱します。一度取りだしかき混ぜたら、再び電子レンジで1~2分暖めます。

これを数回繰り返します。取り出したときに、ふつふつと泡だってきたら暖めるのをやめて冷まします。電子レンジから取り出したとき、とろみがないように感じるかも知れませんが、冷ますととろみがつきます。ちなみに小さな容器で作ると鍋と同じように吹きこぼれてしまうので、大きめの容器をつかうことをおすすめします。以上が電子レンジでの練乳の作り方です。

ちなみに、量が少ないときは電子レンジと始めの方で述べましたが、目安は100ミリリットルの牛乳で作るときです。これ以上量が少ないと、鍋で作ったとき焦げやすくなってしまいます。必要最低限の分をさくっと作るときは電子レンジでの作り方がおすすめです。

美味しい練乳を作るポイント

美味しい練乳を作るポイントで1番大事なのは焦がさないことです。牛乳も砂糖もとても焦げやすい食材です。鍋であたためている間は、しっかり目を離さず根気よくかき混ぜるのが失敗をふせぐコツです。もし失敗しても焦がした牛乳と砂糖は他のものが作れます。そのまま煮詰めるとキャラメルジャムになります。もし失敗してしまっても捨てずに、そのままキャラメルジャムになるまで煮詰めて下さい。

また、材料にも工夫が凝らせます。先ほども述べたように、脂肪ゼロの練乳を作るならば脂肪ゼロ、もしくは低脂肪乳を使います。ちなみに、脂肪ゼロのものは遠心分離機で脂肪と水分を分離しています。家庭では難しいので、脂肪ゼロが良いときは市販されている脂肪ゼロの調整乳を使いましょう。他にも、豆乳やココナッツミルク、アーモンドミルク、甜菜糖でも作れます。自分好みの練乳にカスタマイズするのもおすすめです。

さらに、スキムミルクやクリープなどを加えるとコクが増します。固まりすぎてしまった場合は、電子レンジで加熱するか、お湯を少し入れてかき混ぜると元通りになります。とにかく一番大事なことは焦がさないことです。美味しい練乳を作るポイントをぜひ、参考に自分自身の練乳を作ってみて下さい。

作った練乳の使い方は?

大量に作った練乳、人によってはいちごにかける意外何に使うの?と思う人がいるかも知れません。練乳は意外とフルーツにかける意外にも使い道があります。もともと練乳は新鮮な牛乳を手に入れにくい場所で発展しました。砂糖の効果で殺菌できるので生の牛乳より安全だったためです。そういった地域では、湯に薄めて飲み物にしたり、紅茶やコーヒーに加えて飲んだりしていました。

コーヒーや紅茶に加えるのは今の日本でもたまに見られる光景です。他にも、アイスバーやミルクバーに使えます。練乳は凍る温度がとても低いです。そのため家庭の冷凍庫では凍ることはありませんが、フルーツに練乳を混ぜて凍らせることで練乳の甘みがついたアイスバーができあがります。ミルクバーも同様です。かき氷のシロップにも使えます。特におすすめなのが、カルピスを混ぜ合わせたカルピス練乳です。

カキ氷を年間1500杯も食べるという、カキ氷マニアの原田麻子さんのレシピで手軽に作れます。少し多めの砂糖で練乳を作り、さらにそれをカルピスの原液で割って作ります。さわやかな味わいがとてもおいしいです。また、料理にも練乳は使えます。中華のエビマヨは練乳を使う料理の代表です。エビマヨの味付けに練乳を使うと、味に深みが出てきます。

練乳を使ったエビマヨのレシピはたくさんありますので、ぜひ作ってみて下さい。他にも様々な料理やデザートに練乳は使えます。そのうえ、脂肪ゼロの牛乳を使った練乳はカロリー的にもヘルシーになります。最後に、練乳を使ったレシピについていくつか紹介します。練乳を手作りしたらぜひ、次のレシピを試してみて下さい。

練乳を使ったレシピを紹介

子供でも簡単に作れるアイス「練乳いちごパフェ」

甘くて美味しいものがたくさんつまったパフェは、子どもから大人まで変わらぬ人気があります。しかしパフェといえば、ファミリーレストランやカフェで食べるものとイメージがありますが、実は簡単に自宅で作れてしまいます。しかもパフェは基本材料を積み上げていくだけのものなので、子どもでも簡単に作れてしまいます。自宅で作るパフェは自由度が高く自分好みのものが作れるのでおすすめです。
 

練乳いちごパフェの基本的なレシピを紹介します。用意する食材は、バニラアイス、冷凍いちご、練乳の3点です。どれも好きな量でかまいません。まず器に冷凍いちごを何個かいれます。冷凍いちごは少し解凍しておくと良いです。そしてその上にバニラアイスを好きなだけのせます。バニラアイスの上にさらに冷凍いちごをのせ、最後に練乳をたっぷりかけたら完成です。あいだにコーンフレークやナッツ類など混ぜても美味しいです。

また、カロリーが気になる人は練乳もアイスも脂肪ゼロのものを用意すると気にせず食べれます。お店ではなかなかそういったパフェが用意されていないので、パフェ好きでダイエットしている人におすすめです。ミントなどを添えるとより彩り豊かになり、美味しそうに見えます。簡単に作れる練乳いちごパフェは子どもと一緒に作業を楽しむのにも良いです。是非作ってみて下さい。

市販品の味再現!「パンに塗る!練乳ミルククリーム」

コンビニやパン屋で売られているミルクフランスは、とても優しい甘さがにじみ出て美味しいです。そんなミルクフランスに使われているミルククリームが自宅で簡単に作れます。材料は、ケーキ用マーガリン1本100グラム、塩をひとつまみ、砂糖大さじ1杯、練乳大さじ2杯です。ケーキ用マーガリンとは、ケーキが作りやすいよう練り込みやすく改良されたマーガリンです。スーパーで手に入ります。

必要な道具はホイッパーです。まずマーガリンは常温に戻しておきます。マーガリンをホイッパーでかき混ぜたら、塩と砂糖を加え空気を含ませるようによく混ぜます。塩は砂糖の甘みを引き出すために入れます。必ず忘れずに入れて下さい。ひと口食べてみて、ジャリッとした塩と砂糖の食感がなくなるまで混ぜ合わせます。最後に、練乳を加えてさらに混ぜ、練乳が全体になじんだら完成です。

フランスパンや食パンなどに塗ってたべるととても美味しいです。小さい頃、ミルクフランスを食べてもっとたくさん食べたいと思った人も多いのではないでしょうか?練乳ミルククリームは市販のミルククリームの味を再現できます。ぜひ作ってミルククリームが食卓にある生活を味わってみて下さい。

食パンアレンジ「ジュワーと甘い!練乳マーガリントースト」

こちらはもっと単純で簡単なパンのアレンジです。バターに砂糖をかけて食べる食パンアレンジがありますが、それととても似ています。砂糖がシャリシャリするほどの甘いものが好きな人におすすめです。基本は食パンに塗って焼くだけ、とても簡単です。用意する材料は、食パン1枚に対し、マーガリン小さじ1杯、練乳を大さじ1杯、スティックシュガー1本、もしくはグラニュー糖3~5グラムです。

まず食パンにマーガリンと練乳を塗り、トースターで2〜3分焼きます。表面に焼き色がついたらトースターから取り出し、グラニュー糖を全体にふりかけます。これで完成です。朝の忙しい時間帯でも、ちょっとおやつが食べたいときでも簡単に作れます。もっと甘いものが好きな人は、焼く前に砂糖を同量ふりかけ、焼いたあとにもさらに同量の砂糖をかけるとより甘くなります。贅沢に甘いものを食べたいときにおすすめです。

簡単に作れるお菓子レシピ!「生キャラメル」

北海道で花畑牧場が販売してから爆発的ブームとなった生キャラメルは、当時ほどではないとはいえ今でも人気のお菓子です。生キャラメルには原料に生クリームが入っており、キャラメルが溶けるような間食がとても美味しいです。実は、練乳を使って簡単に生キャラメルを作ることができます。特に圧力鍋があるととても簡単に作れてしまいます。圧力鍋を使った作り方と、圧力鍋を使わない場合の作り方両方紹介します。

圧力鍋を使った生キャラメルの作り方はとても簡単です。缶入りの練乳を用意し、その缶ごと圧力鍋で約20分湯煎します。20分経ち、缶を開けると缶の中身が白い練乳では無く、濃いベージュの生キャラメルになっています。そのまま食べてもおいしいですし、パンにぬるのもおすすめです。またこの作り方だと余計が洗い物がでないのも嬉しいところです。

ちなみに、練乳はチューブタイプで販売されているものがほとんどですが、圧力鍋でチューブタイプの練乳を使うとチューブが破裂してしまう危険があります。そのため、チューブタイプの練乳を生キャラメルにするときは普通の鍋を使いましょう。次に圧力鍋を使わない作り方を紹介します。

圧力鍋を使わない場合は通常の鍋を使います。行うことは同じです。開封していない練乳の缶詰、もしくはチューブを約2~3時間半弱火で湯煎にかけます。湯煎できるものなら何でも良いので、やかんを利用してもかまいません。時間はかかりますが、簡単に生キャラメルができます。ちなみにじっくりことこと湯煎をすることで、生キャラメル以外の風味のものが作れます。

約1時間~1時間半ほどでミルキーの味、1時間半~2時間ほどでキャラメルソース、2時間~3時間で生キャラメルになります。湯煎の時間によってこのように風味が変化するので、自分好みの味で練乳を楽しむのもおすすめです。それにしても、どうして湯煎をするだけで練乳が生キャラメルになるのでしょうか?

練乳には栄養成分のタンパク質が含まれています。このタンパク質が過熱されるとメイラード反応、つまり褐色化反応をおこすのです。練乳が褐色化したことによって、生キャラメルになったということになります。厳密な生キャラメルとはすこし違うと言ってもいいかもしれません。けれど生キャラメルと同じ美味しさが再現されます。脂肪ゼロの牛乳でつくった練乳を使えば、より低カロリーの生キャラメルを作れるのでおすすめです。

生クリーム無し!「練乳で作るカスタードプリン」

練乳を使うとプリンが生クリームなしで作れます。プリンは生クリームに卵を使っているのでかなりカロリーが高くなります。しかし練乳を使うとカロリーがそんなにかかりません。カロリーがかからないということは、あっさりした味わいになるんじゃないの?と思うかも知れませんが、砂糖の代わりに練乳を使うことで、滑らかで濃厚な味わいになり、とっても美味しくなります。

材料は、牛乳が400グラム、全卵2個、卵黄1個分、練乳90グラム、バニラビーンズ(半分に割く)5センチメートルくらいです。そしてカラメル用に、グラニュー糖50グラム、水大さじ杯を用意します。プリンの型を作るための器も用意します。アルミなど薄いものより、陶器やガラスのが滑らかに仕上がります。 まずカラメル作りです。

小鍋にグラニュー糖と水を入れて火にかけ、カラメル色になったら水を小さじ1杯ほど入れ、器に注ぎ入れます。カラメルはこれで完成です。次にメインのプリンの作り方です。先ほどカラメルを作った小鍋に、牛乳とバニラビーンズを入れて弱火にかけておきます。次にボウルに卵を割り入れてよくほぐしたら、練乳を入れて良く混ぜます。牛乳が沸騰直前になったら、卵と練乳の入ったボウルに少しづつ注ぎ入れて混ぜます。

乳を入れた後は牛乳にとろみがつきます。 その後、茶こしで2回漉し、カラメルの入った器に流します。次にルクルーゼや土鍋などの保温性の高い鍋に湯を沸かします。沸騰したら先ほどカラメルとプリンの生地が入った器を入れて蓋をし、火を止めて20分置いておきます。このとき沸騰したお湯はプリンの生地のラインになるようにしましょう。生地が固まったら(傾けても大丈夫になったら)、冷蔵庫で3時間冷やしましょう。

冷やしたら完成です。練乳を使用したカスタードプリンはヘルシーで、濃厚でとても美味しいです。さらに脂肪ゼロの牛乳を練乳・プリンに使う牛乳につかったらさらにヘルシーなプリンができあがります。プリン好きな方にとてもおすすめです。ぜひ、作ってみて下さい。

冷凍パイシートで作る!「シナモンパイクッキー」

シナモンが香るシナモンパイクッキーは、シナモンと練乳、冷凍パイシートで簡単に出来るクッキーです。余りがちなパイシートと練乳が一気に消費できるレシピになります。材料は、冷凍パイシートを1枚、練乳を適量、シナモンを適量用意してください。それでは作り方に入ります。まず、冷凍パイシートを麺棒で薄く伸ばします。次に伸ばした冷凍パイシートを半分に切って練乳を薄く伸ばし、シナモンをかけます。

練乳とシナモンをかけたパイシートの長い方の辺を、自分側に向けてくるくる巻いてください。 半分で1本分なのでパイシート1枚で2本の細巻きができます。1センチメートル幅くらいに切り、断面を上に向けて180度に予熱したオーブンで15分焼いて完成です。オーブンごとに焼きムラなどがありますので、焼き時間は家庭のオーブンできちんと調節するとより上手にクッキーが焼けます。

シナモンパイクッキーは、練乳の優しい甘さとシナモンの香り、パイシートの食感が絶妙にマッチし、とてもおいしいです。また、シナモンをココアパウダーなどにしても美味しいできあがります。このように、他にも応用が利くレシピです。お菓子作りで余ったものを利用するのにもむいています。ちょっとしたおやつに、ぜひ作ってみてださい。

飲むと身体が温まる「練乳珈琲葛湯」

葛湯とは、くず粉から作ったとろみのある飲み物です。紹介する練乳珈琲葛湯は、葛湯のようにとろっとしたコーヒーが飲んでみたい人におすすめです。とても体が温まります。まず、カップ2杯分の材料を紹介します。片栗粉を大さじ2杯、インスタントコーヒー小さじ2杯、砂糖大さじ1.5杯、水300cc、練乳大さじ2杯は必要になります。作り方はとても簡単です。

鍋に片栗粉と大さじ2杯の水を混ぜます。よく混ざったらインスタントコーヒーと砂糖を加え、混ぜてとかします。ダマにならないようにするには、最初同量の水で混ぜることがコツになります。混ぜとかしたら、残りの270ccの水を足して火にかけます。沸騰したら弱火に落とし、底から混ぜながら、お好みのとろみがつくまで煮ます。底からかき混ぜるのもダマを作らないポイントです。
 

とろみがついたらカップに注ぎ、練乳を入れて完成です。暫くすると沈んでしまうので、混ぜながら飲んでください。練乳は新鮮な牛乳が飲めない地域で、牛乳代わりに利用されていたものです。コーヒーと混ぜ合わせる飲み方は本来の飲み方とも言えます。脂肪ゼロの牛乳でつかった練乳をいれると、ヘルシーなあったかい飲み物にもなるのでおすすめです。

練乳は和菓子にも使える!涼しげな「あずき練乳羊羹」

練乳を使って和菓子も作ることもできます。あずき練乳羊羹は30分ほどで固まり、おもてなしにも使いやすいレシピになります。材料もとてもシンプルです。水まんじゅう用カップ8個分で作るときの材料を紹介します。寒天パウダーを4グラム、水を300ミリリットル、ゆで小豆150グラム、練乳大さじ2杯、塩ひとつまみです。次に作り方についてです。

小鍋に水と寒天パウダーを入れて混ぜ、火にかけて混ぜながら沸騰させます。沸騰したらすこし火を弱めて1~2分ほど混ぜ続けて、完全に溶かします。溶けたら火を止めて、ゆで小豆と練乳を加えてよく混ぜ、最後に塩を加えてさらに混ぜます。水に濡らした水まんじゅう用のカップに均等に分けてい注ぎいれ、冷蔵庫で30分ほど冷やします。固まったら完成です。

もちろんカップは別の型でもかまいません。適度に弾力があるため、どんな型でも扱いやすいはずです。とくに今回使用例としてあげた、水まんじゅうカップはきれいに丸く抜けるのでおすすめです。見た目が涼やかでおしゃれに仕上がるため、おもてなしに出すにもよいできになります。脂肪ゼロの練乳と牛乳を使うと、いままで紹介してきたレシピのなかでも特にヘルシーな仕上がりになります。ぜひ、作ってみてください。

Thumb練乳を使ったレシピ集!甘いスイーツからマヨ料理まで美味しいアイデア紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

練乳を手作りしていろいろな料理に使ってみよう!

練乳の作り方はどうでしたか?練乳は牛乳と砂糖さえあれば意外と簡単に家庭で作れます。市販で買うには高い練乳ですが、家庭で手作りすれば安く済みますし、自分好みのとろみがついたものや、脂肪ゼロの牛乳を使うことでより低カロリーの練乳も作れます。練乳を家庭で手作りするとメリットがとても大きいです。もし、作りすぎたとしても練乳を使うレシピはたくさんあります。

とくに、ちょっとした甘いお菓子を簡単に作るのに練乳はむいています。カスタードプリンや、生キャラメルなど作るときには、練乳は生クリームの代わりになり、よりヘルシーなものができあがります。甘くておいしい練乳はたくさんあっても損はありません。ぜひ、練乳を手作りしてたっぷり贅沢にあの優しい甘さを味わってください。

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