空気清浄機が臭い!原因と対処方法は?フィルターは洗っていいの?
空気をきれいにしてくれる神アイテム・空気清浄機ですが、使用していると「すっぱい臭いがする…」なんて事、ありませんか?もしも空気清浄機が臭いと感じているのなら、どのような原因が考えられるのかを知って、正しい対処方法を行う事が大切です。そこで今回は、空気清浄機が臭い原因や対処方法・シャープやダイキンなどといった人気メーカーのお手入れなどについてチェックしてみましょう!
空気清浄機が臭い!
今や、日本では花粉症やPM2.5などの問題が深刻化しつつあります。そんな問題を解決してくれるために欠かせないアイテムが、『空気清浄機』です。空気清浄機は、その名の通り、空気をきれいにしてくれるアイテムです。
『空気清浄機』とは?
『空気清浄機』は、空気中に浮遊する塵埃や花粉・ハウスダスト等を除去するための機器です。「エアクリーナー」とも呼ばれています。空気清浄機の歴史は、19世紀はじめの産業革命当時のイギリスから始まりました。日本では1962年ごろに松下電器産業(現在のパナソニック)が発売したのが始まりです。
当時は大気汚染物質の除去のために用いられることが多かったですが、1980年ごろからは社会問題化した花粉症や喫煙のために使われることが多くなりました。2000年代に入ると、煙草の煙や花粉などだけではなく、カビや雑菌の除菌を目的として使用する方が増えてきました。「抗菌」のキーワードで語られる衛生ブームに空気清浄機も乗り、2003年の空気清浄機の普及率は約23%とされ、10年前の2倍以上となりました。
空気清浄機の家電の業界においては、『ファン式』と『イオン式』の2種類に分類されてきましたが、現在では大手家電企業はイオン式から撤退しています。『イオン式」は一定の距離をおいた電極に高電圧をかけることによって空中にイオンの流れ(放電)を作り、そこに入ってきた微粒子などを帯電させ、それを反対の電荷を帯びた電極に集塵する方法です。
原理からいっても、イオン式の空気清浄機のにおいには弱く、基本的にファンがない事から、ごく近くの微粒子しかとれないとされています。一方、『ファン式』は現在の空気清浄機の主流となっている方式であり、扇風機やエアコンと同じようにファンによって強制的に空気を吸い込んでフィルターで濾過し、きれいになった空気を吹き出す方式です。
イオン式と比べて、消臭やパワーも強いですが、本体サイズおよび消費電力が大きく、騒音が気になるポイントです。また、フィルターが汚れると交換しなくてはならないのでランニングコストもかかります。しかし、機種によってはバクテリア・アレルゲンの分解に用いている機種もあります。
空気汚染が深刻問題とされている現代で空気清浄機は欠かせないアイテムの一つですが、そんな空気清浄機を使用するたびに「臭い…」と感じてしまう方が意外と多いようです。使用するたびに嫌な臭いがすると、使用するのをためらってしまいそうです。では、空気清浄機が臭いときって一体どんな原因が考えられるのでしょうか?
空気清浄機が臭い場合の原因と対処法を解説!
そこで今回は、「空気清浄機が臭い…」と感じるときに考えられる原因を調査してみました。さらに、空気清浄機が臭い時に行うべき対処法についても解説しますので、原因と対処法について併せてしっかり学んでみましょう!
空気清浄機が臭い場合の原因は?
空気清浄機が臭い時、一体どんな臭いがするのかというと、酸っぱい臭いや生乾きの雑巾のような臭いがする事が多いようです。これらの臭いは、加湿フィルターの汚れや雑菌・カビが原因である事が考えられます。空気清浄機の加湿フィルターは水分が多い部分なので、雑菌が繁殖しやすくなっているパーツです。
そのため、空気清浄機の加湿フィルターのお手入れをサボると雑菌が繁殖して不快な臭いが生じるようになります。また、お部屋の湿度が高い時は空気清浄機が湿った空気を吸い込んでしまいます。そうするとフィルターに水分がどんどん吸収されていき、雑菌だけでなくカビも発生してきます。雑菌やカビ・加湿フィルターの汚れが原因で空気清浄機が酸っぱい臭いや不快な臭いを発生させるようになります。
空気清浄機の匂いが発生する場所とは?
空気清浄機が臭い時、まずはどの場所から匂いが発生しているのかを確認する事が大切です。では、一体どのような確認方法があるのかというと、まずはフィルターを全部外した上で空気清浄機を運転してみましょう。この状態で酸っぱい匂いや生乾きの雑巾のような匂い蛾した場合、空気清浄機本体が匂いを発生している可能性が高くなります。
しかしこの場合、フィルターが詰まった事で風通しが悪くなり、臭いの原因が空気清浄機本体に付着してしまっているケースもあるので、まずはフィルタ-を外したまま半日ほど空気清浄機を運転してみましょう。それでも臭いが取れない場合はメーカーに相談する必要があるでしょう。続いて、目で見えない細かい物質を除去する役割の集塵フィルターをチェックしていきましょう。
空気清浄機に集塵フィルターをつけて運転してみましょう。先ほどの確認方法で空気清浄機自体からは嫌な臭いがしなかったのに、「集塵フィルターをつけて運転したら酸っぱい臭いや嫌な臭いがしてきた…」という場合は、集塵フィルターから不快な臭いが発生している可能性が高いです。
続いて、空気自体の臭いを取り除く役割の消臭(脱臭)フィルターをチェックしていきましょう。先ほどの確認方法で空気清浄機自体からは嫌な臭いがしなかったのに、「消臭(脱臭)フィルターをつけて運転したら酸っぱい臭いや嫌な臭いがしてきた…」という場合は消臭(脱臭)フィルターが不快な臭いの原因である可能性が高いです。
しかし、消臭(脱臭)フィルターは半日ほど天日干しすれば酸っぱい臭いや生乾きの雑巾のような不快な臭いが改善される場合もありますので、一度試してみましょう。また、「消臭(脱臭)フィルターがあるから勝手に臭いを消滅してくれる」と、よく勘違いされている方が多いです。
空気清浄機は強い臭いやタバコなどの空気中の臭いを綺麗に消滅しているのではなく、臭いをフィルターに絡めているだけです。つまり、消臭(脱臭)フィルターや集塵フィルターをしっかりお手入れしていなくては、酸っぱい臭いや不快な臭いを生じさせてしまう恐れがあるということです。空気清浄機の不快な臭いの原因だけでなく、定期的なお手入れが必要であることを忘れないでください。
空気清浄機の臭いを取る対処法:シャープ
『一人暮らしで買いたい家電ランキング』で堂々の一位に輝いたのが、シャープの空気清浄機・プラズマクラスターです。『プラズマクラスター』とは、シャープ独自の技術で、自然界に存在するのと同じプラスとマイナスのイオンです。濃度を高めても安全性が確認されており、空気の浄化・消臭・フェイスケアや静電気抑制などの効果があり、シャープの誇るラインナップとなっています。
そんなシャープの空気清浄機の臭いを取るための対処法をチェックしていきましょう。シャープの空気清浄機・プラズマクラスターのフィルターは、集塵フィルター、脱臭フィルター、集塵・脱臭一体化フィルター、脱臭フィルターなどがあります。
シャープの空気清浄機のフィルターには交換期間の目安があります。使用している空気清浄機の種類などによっても異なる場合がありますが、集塵フィルターの寿命が約10年、脱臭フィルターの寿命が約2年、集塵・脱臭一体化フィルターの寿命が約2年となっています。小まめなお手入れや対処法を行っておくことで、寿命を延ばすことができます。
「シャープの空気清浄機」と一括りにしても、お手入れの方法はフィルターの種類や機種によっても違いますので、シャープの空気清浄機を購入した際に添付されていた説明書をみながらシャープの空気清浄機のお手入れをしましょう。プレフィルターが臭いの原因になっている場合の対処法は、ホコリを掃除機で外側から吸い取っていきます。
もしも汚れがひどい場合は、台所用合成洗剤を溶かした水でプレフィルターを漬け置きしておきます。つけ置きが完了したら洗剤をよく洗い流して陰干しでしっかり乾燥させてからシャープの空気清浄機本体に取り付けましょう。
空気清浄機の臭いを取る対処法:ダイキン
ダイキンの空気清浄機といえば、ストリーマ空気清浄機が特徴です。ダイキンのストリーマ空気清浄機は、花粉の芯を分解してくれ、花粉に強い空気清浄機と言われてます。さらに、ダイキンの空気清浄機は脱臭能力も優れており、花粉症の方がご家族にいる場合だけのみならずオススメされている空気清浄機です。そんなダイキンの空気清浄機は加湿フィルターを中性洗剤で漬け置きして臭いを取りましょう!
ダイキンの空気清浄機の過失フィルターを一時間程度の付け置きが完了したら、しっかりとすすぎ洗いして乾燥させます。また、空気清浄機本体の掃除をすることも忘れないようにしましょう。空気清浄機本体の掃除をした後に、きれいに洗ったフィルターをダイキンの空気清浄機に設置して運転させるようにします。
ちなみにダイキンの集塵フィルターの寿命は約1年〜10年、加湿フィルターの寿命は約2年〜10年、防臭フィルターは交換なしとなっています。お手入れの仕方次第でフィルターの寿命を延ばせるのは、先ほどご紹介したシャープのみではなく、ダイキンも、その他のメーカーも同じです。お手入れをこまめにしてフィルターの寿命を延ばしましょう!
加湿フィルターにはクエン酸がおすすめ!
カビや雑菌が繁殖しやすい空気清浄機の過失フィルターのお手入れには、クエン酸がおすすめです。『クエン酸』は酸性で、柑橘類などの果物にも含まれている酸味の成分です。クエン酸は水に溶けやすく無色無臭なのですが、カルシウムなどを溶かしたり、アルカリ性の物質を中和してくれる効果があります。
そんなクエン酸を使って、加湿器フィルターを付け置きすることであっという間に空気清浄機の不快な臭いが取れます。やり方は、1%程度の濃度のクエン酸液を作ります。(10リットルのぬるま湯に対してクエン酸100g程度)。このクエン酸液を過失フィルターに2時間〜3時間ほど付け置きし、しっかりとすすいで乾燥させるだけです。簡単なので手軽に臭い除去を行いたい時におすすめです。
空気清浄機の臭い除去には重曹を使ってみよう
クエン酸とは反対の性質を持つ、『重曹』を使った臭い除去もオススメです。『重曹』は弱酸性で、人体に無害な物質で知られています。粒子が細かくて水に溶けにくい性質である重曹は、加熱すると分解して炭酸ガスを発しますのでクレンザー代わりとして使うのがオススメです。重曹の使用量は、水1リットルあたりに対して、重曹約60g程度です。
この重曹水に空気清浄機のフィルターを30分〜1時間程度付け置きするだけです。また、重曹の研磨効果を利用して、気になる汚れ部分に不要になった歯ブラシなどで磨くとピカピカになります!付け置きや磨きが完了したらしっかりと水洗いして乾燥させれば完了です。
空気清浄機のフィルターは洗っていいの?
加湿フィルターは水洗い可能!定期的にお手入れしよう
空気清浄機には様々なフィルターがありますが、「洗っていいの…?」と疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。空気清浄機のフィルターはパーツによりますが、加湿フィルターは水洗い可能ですから定期的なお手入れをしましょう。クエン酸につけ置きするお手入れが最も簡単です。
脱臭フィルターは洗えない場合が多い
続いて脱臭フィルターについてですが、空気清浄機の脱臭フィルターは消臭効果として炭が入っている場合が多くなっています。そのため、空気清浄機の脱臭フィルターは洗えない場合が多いので購入した空気清浄機の取扱説明書をチェックしてみましょう。水洗い可能なタイプであれば水洗いして、水洗い不可のタイプは説明書の指示通りのお手入れをします。
脱臭フィルターの手入れ方法
脱臭フィルターのお手入れは、脱臭フィルターを取り出して掃除機でホコリを吸い取るのが基本のお手入れ方法となっています。どうしても臭いがきになるという場合は、表面を霧吹きなどで軽く湿らせてから風通しの良い日陰で約1日よく乾かしましょう。その際にも、脱臭フィルターを湿らせることが禁止されている空気清浄機であれば、このようなお手入れは避けましょう。
匂いが取れないときはフィルタ―を交換してみよう!
ダイキンやシャープなどといったメーカーや、商品の種類によってお手入れは異なります。しかし、適切なお手入れを行っても臭いが取れないという場合は思い切ってフィルター自体を交換してみましょう!空気をきれいにするものなのに嫌な臭いを生じさせていてたら元も子も無くなってしまいますから、お手入れしたくらいじゃ臭いが取れないという頑固な場合はフィルターを交換しましょう。
空気清浄機の臭いを対処して気持ちよく使おう!
空気清浄機の臭い原因・対処方法についてのご紹介まとめはどうでしたか?空気をきれいにしてくれる、空気清浄機ですが、正しいお手入れを行っていなと不快な臭いを生じるようになってきます。そうならないためにこまめなお手入れが必要ですが、もしも臭いが生じるようになってしまった場合はどこから不快な臭いが生じているのかの原因を探ることが大切です。
また、シャープやダイキンなどといったメーカーなどによってお手入れ方法は異なりますので、今回ご紹介したお手入れ方法を行う前に、ご自身が購入した空気清浄機の取扱説明書をチェックしてお手入れ方法を確認するようにしましょう。正しいお手入れを行って、空気清浄機を気持ちよく使えるようにしてくださいね。