冷蔵庫のコンセントの位置が高い理由!引越し後に入れるタイミング・注意点も

冷蔵庫の設置場所は、コンセントの位置によってだいたい決まるものですが、冷蔵庫用のコンセントは高さのある場所に設置されていることが多いです。通常のコンセントは、高さのある所ではなく、床面に近いところにありますが、冷蔵庫の場合は高さのあるところに設置する理由があります。その理由と、コンセントを抜くときの注意点、引越しなどで冷蔵庫を移動させた場合の電源を入れるタイミングをまとめています。延長コードやアースの必要性についても知ることができます。

冷蔵庫のコンセントの位置が高い理由!引越し後に入れるタイミング・注意点ものイメージ

目次

  1. 1冷蔵庫のコンセントの位置が高い理由
  2. 2冷蔵庫のコンセントを引越し後に入れるタイミング・注意点
  3. 3冷蔵庫のコンセントを抜く・差す意味と注意点
  4. 4冷蔵庫のアース線の意味と必要性
  5. 5冷蔵庫のコンセントに延長コードを使うのは危険?
  6. 6冷蔵庫のコンセントは高い位置で差したままに

冷蔵庫のコンセントの位置が高い理由

冷蔵庫のコンセントは、購入した時や引越した時に差したままで、普段は抜くことや移動させることを意識しないものです。キッチンにある冷蔵庫を置くスペースには、だいたい高い位置にコンセントが設置されています。高さのある場所にコンセントがある理由をみていきます。

一般的な冷蔵庫のコンセントの高さ

先ず一般的な冷蔵庫のコンセントは、床面から170~180cm、大人が手を伸ばして差すこと、抜くことができる高さにあります。中にはどの位置に冷蔵庫などの家電を置いても良いようにということで、床面近くの30cmくらいの高さにある場合もあります。

ただシンクやコンロといったキッチンスペースが予め決まっていて、冷蔵庫置き場が限定される場合には、高さが上の方にコンセントが設置されています。

ほこりが溜まっていることに気づきやすい

冷蔵庫のコンセントが高さのある位置にあるには、理由があります。それは引越しや購入で冷蔵庫を置くと、その後何年も動かすことがなく、コンセント口にほこりが溜まってしまい、火災が発生することを防ぐためです。

冷蔵庫のコンセントが低い位置にあり、冷蔵庫の側面であれば、隙間からほこりが溜まっていないかチェックしたり掃除もできますが、背面の低い位置にあると冷蔵庫で隠れてしまい、数年も見ることがなくなります。そうした場合、ほこりが少しずつ溜まり、何かのきっかけで火花が発生し火災となることも考えられます。

そうした火災を防止するためにも、冷蔵庫のコンセント位置は高い場所にあり、ほこりが溜まっていることが目に入りやすく、冷蔵庫を移動させなくても、ほこりを取り除けるようになっています

抜けかけているときに気づきやすい

火災を防止するための他に、冷蔵庫のコンセントが高い位置にあると、抜けかけていることに気付けるというメリットもあります。一度差し込むと、抜くことはほとんどないですが、長年使っているうちに冷蔵庫が冷えにくくなってきたというような不具合がおこることがあります。その時に、コンセントが抜けかけていることがあります。

冷蔵庫は重く大きなサイズなので、簡単に動かすことができません。そのため冷蔵庫本体で、コンセント口が隠れてしまわない位置にすることで、火災の予防と抜けかけることがなく、きっちりと差し込むために高い位置が適しています

水気での漏電防止

冷蔵庫があるキッチンは、水をよく使う場所でもあります。電化製品全般は、水気を嫌います。キッチンなどの水回りで使われる家電には、水気のある場所から離して置くように、濡れた手でコンセントを触らないようにといった注意書きがされています。

冷蔵庫も同様に、家電製品であるので水気が電気系統に入ってしまうことは、火災や不具合が生じる元になります。冷蔵庫の背面にシンクで使う水がかかってしまうことはなくても、シンク横に冷蔵庫を置いていると、側面に水しぶきがかかる場合があります。そうした時に、低い位置にコンセントがあると、そこへ水が伝わり漏電する危険があります。

冷蔵庫のコンセント位置が側面側でも、背面側でも高い位置にあることで、キッチン周りにありがちな水はねによる水分が、コンセントに接触することのないようにするためもあって、高い位置にあります。

冷蔵庫のコンセントを引越し後に入れるタイミング・注意点

冷蔵庫のコンセントは一度差し込むと、その後抜くことがほとんどありません。買い替えや引越しといった時には、抜くことと再度差し込むことが必要になります。そうした場合の、冷蔵庫のコンセントを入れるタイミングと、気をつけて欲しい点をまとめます。

引越してから1~2時間後

引越しのために、冷蔵庫のコンセントを抜いて移動し、新しい場所へ設置するときには、冷蔵庫を運搬してから1~2時間くらい置いてからコンセントを入れるようにします。

ただ1~2時間必要なものはメーカーや機種によりますが、新しい冷蔵庫の場合は、すぐにコンセントを差しこんでも大丈夫というものもあり、5分ほど置いてからといしているメーカーもあります。新しい冷蔵庫であれば10分程度置いてから、コンセントを入れて問題ないようです。

すぐに入れない方が良い理由

引越しをして冷蔵庫を設置場所に納めるために、すぐにコンセントを差し込みたいところですが、少し時間をおくのには理由があります。それは冷蔵庫の構造上、液体、気体、油などが所定の位置に納められています。これが引越しで、冷蔵庫本体を傾けたりすることで位置がずれている可能性があるので、所定の場所に落ち着かせるための時間です。

同じ理由で、引越しをする時の冷蔵庫の運搬は専門業者に任せるのがおすすめです。素人が何とか動かそうと思って、横にしてしまったり、トラックに寝かせて置いてしまうと、気体や油が混じったり、不要な場所に液体が入ることで、冷蔵庫が使い物にならなくなってしまうこともあります。費用はかかっても引越しの際は、専門業者に任せてください。

電源を入れてから食材を入れるタイミング

引越しする前には、冷蔵庫の中身の多くは、食べるなり廃棄するなどで処分していることも多いですが、冷蔵や冷凍保存したまま移動させたいものもあります。そうしたものが多い場合に、引越し先で冷蔵庫のコンセントを入れたらすぐに、食品類を冷蔵庫に入れたくなりますが、庫内が適正な温度になるまで待つ必要があります

冷蔵庫のコンセントを入れてから、庫内が冷えてくるまでに2~3時間、暑い室内であれば4時間ほどかかります。その間は食品を入れずに、庫内が十分に冷却されるのを待ってください。すぐに食品を入れても、冷えていないだけでなく、その後の冷蔵庫の適正温度になるまでに、余計に時間がかかることになります。

買ってすぐの冷蔵庫の場合

購入したばかりの冷蔵庫の場合、設置後すぐにコンセントを差し込んで良いとしているメーカーと、1~2時間置いてからとしているところとあります。現在新品で販売されている冷蔵庫で、運搬上の問題がなければ、すぐにコンセントを入れても問題ありません。

食品を入れるタイミングについては、庫内がしっかりと冷えるまで2~3時間、冷凍庫であれば半日くらい置いてから食品を入れるのがおすすめです。

冷蔵庫のコンセントを抜く・差す意味と注意点

冷蔵庫のコンセントを抜くことで、節電対策になると思うこともありますが、実は冷蔵庫についてはコンセントを抜く、差すということで故障につながることもあります。注意点をみていきます。

抜く・差す意味①抜くと不具合が直ることがある

冷蔵庫のコンセントを抜く、そして差すことで、小さな故障の場合、電源がリセットされることで直ることもあります。ただし、確実に直るというものではありません。

食品を詰め込みすぎているのでもないけれど、あまり冷えていないといった時には、コンセントがしっかりと差し込まれているかをまず確認します。差し込み状態に問題がなければ、一度コンセントを抜いて、10分ほどしてから再度入れてみてください。リセットされて通常通りに直ることがあります。

もしこうした状況が繰り替えされるようであれば、抜く、差すといったことも繰り替えすのではなく、買い替え時のサインです。何度もコンセントを抜く、差すを繰り返すことで完全な故障となることもあるので気をつけてください。

抜く・差す意味②電気代の節約になる?

家電製品の中には、電源をオフにしてコンセントを抜くことで、電気代を節約できるものもありますが、冷蔵庫の場合は、おすすめできません。冷蔵庫は大型の家電であり、冷却機能を常に働かせているので、コンセントを抜いてしまうと、冷蔵・冷凍を保つことができなくなり、次にコンセントを差し込んで、再び冷やすまでに余分な電力を必要とします

1か月など長期で家を留守にすることがあれば、食品を取り除いた上で、冷蔵庫のコンセントを抜いても良いかもしれませんが、通常であれば抜く、差すことで、起動させる時の大きな電力を無駄に使うことになるので気をつけてください。

注意点①故障に繋がる

冷蔵庫のコンセントを抜くことで、冷却するコンプレッサーが停止します。再度、起動させるときには余分な電力がかかるだけでなく、コンプレッサーの正常な動作に支障が生じる可能性があります。

冷蔵庫のコンセントは一度入れたら、引越しや買い替えまで抜くことのないようにする方が、無駄に故障の原因を作ることになりません。コンセント部分にほこりがたまり、掃除をしたいという時であれば、コンセントを抜いてから、10分ほど時間をおいてから差し込むようにすることで、コンプレッサーへの負荷が減らせます。

注意点②食品が傷む

冷蔵庫のコンセントを抜く、差すことを繰り返すと、冷蔵庫本体の故障だけえなく、保存している食品が傷むこともあります。どうしても抜かなければならない状況になったら、扉を閉めたままにして冷気が逃げないようにして、10~15分以内には再度電源を入れるようにしてください。

冷蔵庫内全体を冷却するには2~4時間ほどかかり、扉を開けておくと庫内の温度はすぐに上がっていきます。食品を傷めないためにも、扉の開け閉めは短く、少なくすることとあわせて、コンセントを抜くことで食品を傷めることがないように気をつけてください。

冷蔵庫のアース線の意味と必要性

冷蔵庫だけでなく、洗濯機など家電製品にはアースが接続されているものがあります。このアースについてと、冷蔵庫の場合のアースをみていきます。

アース線を使う意味

大型の家電製品には、アース線という緑色の細いコードが付属していることがあります。このアースは、正しい使い方をして、コンセントから家電製品に電気が流れている時には、なくても良いものですが、コードに傷がついたり、コンセント部分が水濡れしてしまった時に、漏電ということがおきる場合があります。

漏電は、電気が家電製品やコードの中以外に漏れてしまうことで、人の手で触れてしまうと感電する恐れがあります。また漏電している部分にほこりやゴミなどがふれて、火災の発生ということも考えられます。そうならないためにも、水気の多い場所に設置する洗濯機や冷蔵庫にはアースが付属しています。

アースはコンセント部分のアースの取付口があるものが多く、無い場合は安全に電気を流せる場所へと誘導するように繋げる必要があります。そうすることで、必要以上の大量の電流を家電製品に流し込まないようにし、漏電を防止することができます。

アース線を繋がないとどうなる?

アース線を繋がない場合、その電化製品が使えないということはありません。ただ、水回りで水分がコンセントに触れそうな場所に置くものや、雷など強い電圧が瞬間的にでもかかると壊れてしまうようなパソコンなどにアースがついていることがあります。

アースを繋いでいない場合は、漏電や感電する危険だけでなく、強い電圧がパソコンなどに流れると、故障の原因となります。強い電圧がかかることのないよう、予防としてアースは働くこともあります

アース線のつなぎ方

洗濯機といった水回りで使用する家電は、アースを繋ぐことが義務づけられていて、洗濯機置き場の近くのコンセントにはアース端子というのがコンセントにある場合がほとんどです。ここを開けて、アースの銅線を中のねじ部分に巻き付けるようにして取り付けることができます。

冷蔵庫を置く場所のコンセントにアース端子が無い場合もあります。家庭で使う冷蔵庫はアースの取付けが義務付けられていないためで、最近の冷蔵庫ではアース不要のものも販売されています。家庭で冷蔵庫を設置する時に、漏電などが気になる場合は、アース端子のあるコンセントへの変更が必要になり、資格のある業者に依頼する必要があります。

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冷蔵庫のコンセントに延長コードを使うのは危険?

冷蔵庫の近くにコンセントが無い場合や、他の家電などとも共通して使いたいからと、延長コードを使う場合もあります。その時に注意して欲しい点がありますので紹介します。

発火のおそれ

延長コードを使う場合に、気をつけたいのは発火です。延長コードを使うことで、コンセント口を増やすことができますが、たくさんの電化製品とつないでしまうと、延長コードそのものに電気が流れ過ぎ、熱をもちそこから発火する恐れがあります。

また延長コードは長さを延ばせて、抜くこと、差すことが手元でできるようになるので便利ではありますが、ほこりやゴミがつきやすいということもできます。そうした小さなゴミや汚れ、水分がかかってしまうなどで漏電から発火という危険もあるので、使用には注意が必要です。

どうしても必要な時の延長コードの選び方

冷蔵庫などでどうしても延長コードを使う場合には、冷蔵庫の電圧の確認をします。冷蔵庫の側面や内側、背面や取扱説明書に記載されていますが、冷蔵庫に必要な電力を確認したら、延長コードの対応可能な電力とを比べてください。

冷蔵庫だけなら許容範囲であっても、その延長コードに炊飯器、コーヒーメーカーなどを繋ぎ、同じタイミングで使う場合には、許容の電力を超えてしまう場合があります。そうなると、延長コードが熱をもち発火の危険が生じます。

また必要以上に長すぎる延長コードを使うと、配線する上で折れ曲がりコード同士が重なる場合もあります。そうした部分は熱をもつことになるので、危険です。必要な長さであり、耐用電力の大きさを確認してください。

冷蔵庫に延長コードの安全な使い方

冷蔵庫に延長コードを使う場合には、目立たないように配線したくなるものですが、目の届く場所に繋ぎ目がくるようにします。冷蔵庫のコンセントは、高さのある場所にあるのは、水気がかからないためであり、ほこりが溜まるのが見えやすいようにであり、抜けかかっていたらすぐに発見できるようにするためです。

延長コードを使う場合であっても同じように、水気の多いキッチンなどで水分がかからず、ほこりがついたらすぐに掃除ができ、抜けにくい場所で繋ぐようにしてください。また他の家電のコンセント口としても使用するのではなく、冷蔵庫専用に一つ口のものを使うと、間違って抜いてしまうことも防止できます。

冷蔵庫のコンセントは高い位置で差したままに

冷蔵庫のコンセントが、高さのある場所に設置されているのは、水濡れ防止、汚れがついたらすぐに掃除ができることといった意味があります。高さがないコンセントに冷蔵庫の電源を繋ぐ場合にも、抜けてしまうことがないように、安全に使える場所である必要があります。

冷蔵庫は起動する時に大きな電力を使うので、日常的にコンセントを抜くことはせずに、漏電や発火防止のために、ほこりなどの汚れをぬぐい取って、できればアースにも繋ぎ、安全に使ってください。

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