暖房時のサーキュレーターの使い方!置き方や向きで効果が違う?

冬になると欠かせない暖房ですが、部屋の一部だけが暖まって、なかなか全体が暖まらないという暖房のお困りはありませんか?そんなな方におすすめなのが、サーキュレーターです。部屋の空気を循環させることで暖房効率を上げ、節電にも繋がると人気を集めています。もっとも効率の良い飽き方や向きについても紹介していきます。さらに、暖房との併用以外にも使い方が幅広いサーキュレーターは、1台あれば役に立つこと間違いなしです。

暖房時のサーキュレーターの使い方!置き方や向きで効果が違う?のイメージ

目次

  1. 1暖房効果を上げるサーキュレーターの使い方が知りたい!
  2. 2暖房に効果的なサーキュレーターとは?
  3. 3暖房時のサーキュレーターの使い方
  4. 4暖房以外のサーキュレーターの使い方
  5. 5暖房時はサーキュレーターを正しく使おう!

暖房効果を上げるサーキュレーターの使い方が知りたい!

冬になると欠かせないのが暖房器具です。寒い外から帰ってきたときに暖かい部屋に入るとほっとしますが、毎日使うものなので、電気代が気になってしまいます。最近では省エネ機能のついた暖房器具が多数販売されていますが、できるだけ光熱費を抑えられれば家計にも優しいです。家庭用の暖房器具といえば、こたつ、電気ストーブ、ヒーターなどがありますが、暖房器具の周辺はすぐに暖かくなっても、少し離れると寒い場合が多いです。

また、部屋全体を暖められるエアコンも、たいていは部屋の隅に配置されているので、部屋全体が温まるのには時間がかかってしまい、温度のムラができてしまいます。寒い冬はなるべく動きたくないものですが、部屋が寒いとさらに動きたくなくなってしまいます。暖房時の部屋の中での温度差をなくし、快適に過ごすためにおすすめしたいのが、サーキュレーターです。

サーキュレーターという言葉を初めて聞いたという人も多いでしょうが、このあと、具体的なサーキュレーターの使い方や正しい置き方、向きなどについて紹介していきます。便利なサーキュレーターを使って、暖房効率を上げることで快適に冬を過ごしましょう!もちろん、サーキュレーターは夏でも冷房効率を上げるのに役立つので、自分なりの使い方を見つけるのもおすすめです。

暖房に効果的なサーキュレーターとは?

まず、サーキュレーターとはどんな機具なのかということについて、かんたんに紹介していきます。サーキュレーターの形状を見ると、普通の家庭用扇風機でも代用できそうな気もしますが、その具体的な違いについても詳しく見ていきましょう。

サーキュレータの役割

サーキュレーターというのは、小型の送風機のことです。家庭用のサーキュレーターは、たいてい直径が20cm程度の形状で、持ち運びやすいのが特徴です。サーキュレーターは、空気を循環させるための送風機なので、強い風が出るのがメリットです。また、その形状からもわかるように、サーキュレーターは床に置いて使うことを想定されています。そして、風向きの調整ができ、真上にも風が出るようになっています。

よく、海外の住宅やホテルなどには天井にインテリアファンが付いていますが、サーキュレーターもそれと同様に、空気を循環させることを目的にしています。インテリアファンは、羽の回転する方向を右向きと左向きで変えることによって、上昇気流と下降気流を起こしています。冬は暖房の暖かい空気が天井付近に溜まりやすいので、上昇気流を起こすことで暖かい空気を攪拌し、下に送ります。

そして、夏には冷房をかけますが、冷たい空気は下の方に溜まりやすい性質があります。そのため、下降気流を起こすことにより、床にたまった冷たい空気を攪拌させ、部屋全体に行き渡らせることができます。インテリアファンは見た目にも華やかで豪華なので、インテリア雑誌などの影響で住宅に設置している家庭も増えていますが、羽が割合大きめなので、設置できる部屋には制限があります。

通常の住宅の天井高さは役割2.2mですが、インテリアファンを設置するためには2.5m程度は必要になってきます。また、インテリアファン自体の重さが5kgから10kg程度あるので、天井の補強工事が必要になる場合もあります。意外と取り付けには手間がかかるので、設置をあきらめる方も多くいます。

しかし、サーキュレーターであれば、家電量販店などで数千円から販売されているので、手軽に生活に取り入れることができます。また、部屋間で移動することもかんたんなので、リビングや子供部屋など、様々な部屋で使うことができます。空気を循環させて快適な部屋にするためには欠かせないので、サーキュレーターの効果をぜひ試してみることをおすすめします。

サーキュレーターと扇風機の違い

先ほど、サーキュレーターの使い方は部屋の空気を循環させることとありましたが、普通に家にある、家庭用の扇風機では代用できないのでしょうか?結論から言うと、扇風機でも十分代用できます。特に、首振り機能が付いているものだと部屋の空気をかきまぜる使い方ができるので、効果があります。

しかし、サーキュレーターの方が、扇風機よりも優れている点があります。それは、真上に風を送ることができるので、天井にたまった暖かい空気を攪拌させる効果が高いことです。さらに、直線的な風が出るので、扇風機よりも遠くに強い風を送ることができます。広い部屋にも対応できるので、より使い勝手が良いと言えます。

サーキュレーターは暖房と組み合わせると節電効果がある!

サーキュレーターは、送風機なので扇風機の代わりとして涼むのに使ってもいいですが、暖房時や冷房時に使うことで、より効果を発揮します。なんとなく、エアコンや暖房機器と一緒にサーキュレーターもつけると、ダブルで電気代ががかかってしまうので使わない方が節電になりそうな気がしてしまいますが、実はそうではありません。

サーキュレーターを使うことにより、暖房機器で温められた空気が部屋中にすぐに行き渡るので、結果的に暖房器具の設定温度を低く抑えることができます。そのため、サーキュレーターの消費電力が多少かかっても、全体的な電気代でみると、コストが低く抑えられる場合が多いです。暖房をつけている場合は、風が直接身体に当たってしまうと寒く感じてしまうので、風の向きやサーキュレーターの置き方には注意が必要です。

実際にサーキュレーターと暖房器具を一緒に使った場合の電気代を比較して見ましょう。1日朝の5時から夜の5時まで12時間使用した場合、暖房器具だけ使用した場合の消費電力は6.95khwで、電気代は187円でした。一方で、暖房器具とサーキュレーターを併用した場合、消費電力は6.53khwで、電気代は176円となりました。

1日で11円の差となっており、それだけ見ると大したことないように思えますが、これが毎日続くとなると、1ヶ月で約300円、1年で3600円の差になります。これだけあれば、光熱費の節約として十分な効果であると言えるでしょう。もちろん、サーキュレーターは暖房時だけでなく、冷房時に併用しても設定温度を下げすぎなくて済むため、節電の効果があります。1年中使えて便利なので、試して見ることをおすすめします。

暖房時のサーキュレーターの使い方

ここまで、サーキュレーターのオススメのポイントについて紹介してきましたが、実際の使い方についてくわしく見ていきましょう。ただし、使い方を間違えると暖房効率を上げることに繋がりませんので、注意して使うようにしましょう。

サーキュレーターの置き方と向き

まず、サーキュレーターの置き方と向きについて見ていきます。サーキュレーターは、部屋の内部の空気を循環させて熱を効率よく循環させることが目的です。そのため、置き方はエアコンの風が下りてくる場所に置くようにすれば、効率がアップしそうな気がしますが、実際はどうなのでしょうか?

サーキュレーターの最適な置き方について検証するため、今回は一般的なマンションのLDK12畳を想定しています。暖房を使うので、季節は冬で外気温は0度とします。そして、使用するエアコンは消費電力2.8wの家庭用エアコンです。

サーキュレーターの最適な置き方や向きについて知るため、4パターンの状況を見比べることにします。まず1つ目が、「サーキュレーターを置かない場合」です。2つ目は、「サーキュレーターをエアコンから離れた壁際に置き、真上の向きに風を送る場合」。3つ目は、「サーキュレーターをエアコンの真下に置いて、真上の向きで風を送る場合」。4つ目は、「サーキュレーターをエアコンの真下に置いて、壁の向きに風を送る場合」です。

結果から先にいうと、暖房と併用で最も効率よく室温が上がったのは、4つ目の「サーキュレーターをエアコンの真下に置いて、壁の向きに風を送った場合」でした。1つ目の「サーキュレーターを置かなかった場合」と比べると、平均の室温は約3.5度も上がっていますので、かなり効果的だと言えそうです。温かい空気は、部屋の上方にたまりがちなので、サーキュレーターを置かない場合は天井付近にしか暖房の熱が行きわたっていません。

サーキュレーターを使うことで暖房の効率が上がったのは、天井付近にたまった暖かい空気に風を当てて撹拌することで、部屋の下にも温かさを届けるという原理です。何となく、真上の向きにサーキュレーターを置いた方がよさそうな気がしますが、壁の向きに当てた方が効果的とは意外なのではないでしょうか?

実際に暖房と併用して計測したデータをまとめると、1つ目の「サーキュレーターを置かない場合」は、室温19.3℃から20℃に0.7℃の上昇でした。そして、2つ目の、「サーキュレーターをエアコンからもっとも離れた壁際において、真上に向かって風を送る場合」では、室温18.8℃から19.9℃に1.1℃上昇しました。

3つ目の、「サーキュレーターをエアコンの真下に置いて、真上に向かって風を送る場」合では、室温19.2℃から21.0℃に1.8℃上昇しました。最後に、4つ目の、「サーキュレーターをエアコンの真下に置いて、壁に向かって風を送る場合」では、室温18.9℃から21.0℃に2.1℃上昇しました。以上の結果を見ると、やはりサーキュレーターを使った方が、暖房の温かい空気を撹拌させることに効果的だということが分かります。

サーキュレーターは、置き方や置く向きを変えるだけで暖房の効果が全く違ってくるので、配置をしっかり考えてから置くようにしましょう。そして、サーキュレーターなら風力の強さのパワーが扇風機よりも強いので、より暖房効率を高めることが出来ます。サーキュレーターを買った際は、ぜひ試してみてください。

暖房時のサーキュレーターの使い方のポイント

冬になると活躍する暖房エアコンですが、12畳ほどの広さの部屋では、たいてい天井と足元では5~6℃の温度差があるのを知っていますか?特に冬場は足元が冷えると、慢性的な冷え性にも繋がってしまいますので、部屋全体に暖房の温度のムラが出来ないようにすることが重要なポイントです。

暖房をかけている時のサーキュレーターの使い方のポイントとしては、まず、部屋の上の方にたまっている温かい空気を下の方にも回すことです。そして、部屋全体で空気の対流をつくるようにすれば、効率よく暖房の空気を循環させることができます。

広い部屋にサーキュレーターを置く場合、置き方は2台置くのも賢い方法です。ロフトがある高い田乗の部屋の場合、サーキュレーターを複数台用意して、上の方から空気を下ろすような向きに置くのもおすすめです。そして、サーキュレーターを置いて風を出すということは、同量の空気を周囲から吸っていることと同じなので、サーキュレーターに入り込んでくる空気も風となって対流をつくってくれます。

石油ストーブやファンヒーター利用時のサーキュレーターの置き方

ここまで、暖房と併用する場合のサーキュレーターの置き方や正しい向きについて紹介してきました。エアコンは部屋全体を暖める暖房器具ですが、部屋の畳数が少なかったり、室外機が置けない部屋には設置ができません。そのため、石油ストーブやファンヒーターで暖房しているという場合も多いです。そういったケースのサーキュレーターの使い方や置き方・正しい向きなどについて詳しく紹介していきます。

石油ストーブは、エアコンとは違って部屋の空気が乾燥しにくい暖房器具なので、肌の乾燥や風邪などのウイルスを予防することにも効果があります。しかし、デメリットを上げるならば、石油ストーブの周辺はとても温かい
けれど、遠くに離れた場所では効果が薄まってしまうのが使いづらいと感じる人も多いです。特に、近づきすぎると熱がこもりやすく、プラスチック等の製品が溶けるなどの事故も起こるので、注意が必要です。

そんな石油ストーブですが、サーキュレーターと一緒に使うことによって暖房効率が格段に良くなります。おすすめの置き方は、直接ストーブにサーキュレーターの風を当てないように気を付けながら、壁の向きに風を吹き出し、風を壁伝いに拡散させる方法です。基本的には、エアコンの時と同じように部屋全体に空気の対流をつくることが出来れば、自然と温かい空気が循環する流れが出来ます。

少し話が逸れますが、石油ストーブとサーキュレーターの組合せを1台にまとめたものが、石油ファンヒーターと呼ばれる暖房器具です。石油ファンヒーターの大きなメリットは、早く部屋が暖まる所です。石油を燃焼させることで発生した熱を、器具内部に備え付けられたファンで送ることによって、部屋中に拡散させています。

暖房以外のサーキュレーターの使い方

ここまで、部屋の空気を循環させることで、暖房や冷房の効率を上げるサーキュレーターの使い方について紹介してきました。省エネにもなって、一年中夏でも冬でも可能な使い方なので、誰にでも簡単に挑戦することが出来ます。さらに、サーキュレーターはそれだけの使い方ではありません。指向性のある送風ができるメリットを活かして、さまざまな使い方ができます。

サーキュレーターで出来る結露対策

冬になると、窓に水滴が付いてしまう嫌な結露ですが、サーキュレーターを使うことで防ぐことができます。そもそも、結露とは部屋の中で温められ、水蒸気をたくさん含んだ空気が、窓の付近で冷やされることにより水滴に変わる現象のことです。よく、冷えた飲み物をグラスに入れると水滴が付きますが、これと同じ原理となっています。

古い木造住宅だと、柱や基礎の部分が腐ってしまい、全面的なリフォームが必要になる場合がありますが、その原因で最も大きいのが結露だと言われています。そこまで大ごとにならなくても、湿ったままでカーテンを放置していたり、水滴の落ちた床を拭かずに放っておいたりすると、すぐに黒カビが生えてしまいます。そのため、寒い冬の結露は何としても防ぎたいものです。

先ほど紹介したように、結露が生じる原因は、室内の暖かい空気が窓付近で急に冷やされることによって起こります。そのため、暖かい空気を窓付近に送ることが出来れば、結露を防ぐことが出来ます。おすすめのサーキュレーターの置き方は、窓の向きに置くことです。そうすることで、暖かい空気を直接窓付近に送ることが出来ます。

置き方としては、窓の向きに置けない場合は、壁の向きに置き方を設定すると壁を伝って空気の対流ができるので、それでも効果があります。注意したいのは、サーキュレーターを置いても、窓にカーテンが掛かっていると温かい空気を直接送れないことです。そのため、カーテンの室外側の空気は冷やされたままなので、結露が生じてしまいます。

サーキュレーターは換気にも便利

サーキュレーターは、部屋の換気にも使えます。何となく、窓を開けてサーキュレーターを部屋の外側に向けて設置して、外へ部屋の空気を排出するのがよさそうに思えます。しかし、おすすめしたいのは逆の方法です。サーキュレーターを部屋の内側に向けて置くようにして、外部の空気を取り込んだ方が、すばやく部屋の空気を入れ替えることができます。

部屋でたばこを吸ったり、焼き肉などをする場合はカーテンや衣服ににおいが移ってしまうことが嫌だと感じる方は多いでしょうが、この方法であれば嫌なにおいが部屋にこもりにくいので、おすすめです。その際、サーキュレーターを強風で運転すれば、より早く空気を入れ替えることが出来ます。

加湿器と併用もできる

サーキュレーターは、加湿器と一緒に使うこともおすすめです。乾燥する冬は、暖房を付けている時などに加湿器もつけて湿度を保つ方も多いでしょうが、加湿器は部屋の隅に置くことが多いので、なかなか部屋全体に湿度が行きわたりません。そこで、加湿器の近くにサーキュレーターを置くようにすれば、効率よく湿度を上げることが出来ます。

さらに、加湿器を使う時のお悩みとして良く聞くのは、加湿器の近くの壁だけ水滴が付いてしまったり、そこだけカビが生えてしまうこともあります。しかし、サーキュレーターを一緒に使うようにすれば、適度に湿度を分散させることができるので、一部分だけに水滴が溜まるということも防げます。

空気清浄機とも相性が良い

サーキュレーターを空気清浄機と一緒に使えば、部屋中の空気を清浄にすることにも繋がります。空気清浄機は、空気中に舞い上がっているほこりやちりを吸い込み、フィルターを通して清浄にしてから再放出しています。そのため、床に落ちているほこりなどは、空気清浄機のフィルターを通らない限り、清浄になることはありません。

しかし、サーキュレーターを使えば、空気の対流が起こるので常に部屋の空気を循環させることができます。一度空気の流れをつくってしまえば、後は空気清浄機が勝手に空気をきれいにしてくれるので、非常に楽です。花粉の時期などは特に、床や壁に花粉が付きやすいので効果的です。

暖房時はサーキュレーターを正しく使おう!

ここまで、サーキュレーターとは何かといったことから、暖房効率を上げるための方法、おすすめの置き方などを紹介してきました。また、暖房との併用以外にもいろいろな使い方が出来るので、部屋の空気を清潔に保つことにも役立ちます。

サーキュレーターは、家電量販店なとで数千円で手に入れることが出来るので、暖房や冷房と併用して運転効率を上げれば、すぐに元が取れてしまいます。1台あれば、コンセントに差してどこの部屋にも持ち運びが出来るので、リビングや子ども部屋など使うシーンに合わせて移動させるのもおすすめです。是非一度、べんりなサーキュレーターを使ってみてください。

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