エッグベーカーで作った目玉焼きが美味しい!使い方とレシピを解説!

「絶品の目玉焼きが作れる!」と話題になっている、湯町窯のエッグベーカー。目玉焼きなんて、フライパンで簡単に作れると思う人もいるかもしれませんが、湯町窯や長谷園のエッグベーカーを使えば、もっと簡単に、もっと美味しい一品が出来上がるのです。さらに今回は、エッグベーカーの基本的な使い方だけでなく、アヒージョやグラタンなどのオススメレシピも紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

エッグベーカーで作った目玉焼きが美味しい!使い方とレシピを解説!のイメージ

目次

  1. 1エッグベーカーで作った目玉焼きが美味しい!
  2. 2エッグベーカーについて紹介
  3. 3エッグベーカーの使い方
  4. 4エッグベーカーで作る料理レシピ紹介
  5. 5エッグベーカーを手に入れて使いこなしてみよう!

エッグベーカーで作った目玉焼きが美味しい!

毎朝の朝食に、卵焼きや目玉焼きなどの卵料理を食べる人も多いのではないでしょうか?目覚めてすぐ口にする、焼きたての卵は一日の体力を備えるのにぴったり。また、コツさえ掴めばフライパンで調理するだけという手軽さも、卵焼きや目玉焼きのポイントです。

そんな毎日の暮らしを豊かにしてくれる、「エッグベーカー」というアイテムを知っていますか?エッグベーカーは今、「美味しい目玉焼きが簡単に作れる!」「いつもの目玉焼きが美味しくなる!」と評判になっている、おしゃれな調理器具です。主に島根県の湯町窯と、三重県の長谷園から製造・販売されています。

エッグベーカーの魅力は、美味しい目玉焼きが作れるということだけではありません。卵料理に限らず、グラタンやスープ、アヒージョといったおしゃれな一品料理も、簡単に作ることができるのです。そこで今回は、エッグベーカーが誕生するきっかけとなった湯町窯の歴史を辿りながら、使い方やアイデアレシピを特集していきます。

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エッグベーカーについて紹介

エッグベーカーは島根県松江市の湯町窯で誕生

元祖エッグベーカーは今から50年以上も前、島根県松江市内の窯元、湯町窯が製作しました。松江市には様々な伝統工芸が伝わっており、その中の一つが「布志名焼」(ふじなやき)です。布志名焼とは、古くは松江藩御用達にもなっていた茶器のことで、現在、松江市内には雲善窯、舩木窯、雲寅窯、そして湯町窯の4つの窯元が続いています。

大正11年、西暦1922年に開業した湯町窯。現在は、松江市内玉湯町、玉造温泉の近くに工房とお店を構えています。島根県内で生産された粘土を用い、伝統を守り続けてきている湯町窯ですが、それとは裏腹に今時のアイデアも取り入れています。そのデザインはとても愛らしく、値段も1,000円から3,000円程度に収まるものが多いので、日々の生活にも取り入れやすいとの評判です。

そんな湯町窯は、なぜ50年も前にエッグベーカーを作ることになったのでしょうか?きっかけは、イギリスの陶芸家のバーナード・リーチ氏の来訪でした。彼は河井寛次郎や浜田庄司といった、日本の民藝運動家と共に湯町窯を来訪しました。

民藝運動とは?

民藝とは、日本の思想家で美学家だった柳宗悦(やなぎそうえつ)が生み出した言葉です。学生時代、志賀直哉なども参加していた文芸雑誌「白樺」の創刊に関わっていた柳宗悦は、陶芸品に強く惹かれていきます。やがて1926年、先述した河井寛次郎、濱田庄司と共に「日本民藝美術館設立趣意書」を発表。民藝運動に繋がっていくのです。

では、どんな物を民藝と呼ぶのでしょうか?民藝運動のメンバーは、柳宗悦以外、皆それぞれ染色・陶芸などの名だたる作家でした。そのため、民藝は「有名な作家による工芸品」というような誤解を受けやすいのですが、本来は、無名な職人たちによって連綿と作られてきた日用品のことを指します。有名な芸術家や工芸家が作った、名のある作品のことではないのです。

そして東西を問わず、名高い作家の中には、そんな民藝品を愛するコレクターも多くいました。その一人がバーナード・リーチ氏でした。当時の西洋では格下に見られていた陶芸の魅力を広めたかった彼は、やがて、日本の民藝運動家たちと出会います。そうして広島の湯町窯を訪れたリーチ氏と、当時の湯町窯の職人たちの交流の末に生まれたものの1つが、このエッグベーカーだったのです。

湯町窯製エッグベーカーの特徴は?

湯町窯のエッグベーカーの特徴は、使い方が簡単であること。そして、目玉焼きが美味しいこと。フライパンで作る目玉焼きよりも、とろりとした食感が楽しめるそうです。現在の湯町窯当主・福間琇士さんは、エッグベーカーについてこう語っています。

「この器でつくる目玉焼きは格別に美味しい。フライパンとはひと味違った味と食感が楽しめます。」

そのまま食卓にも出せる!

また、忘れてはいけないのがその可愛らしく個性的な外見です。リーチ氏直伝のスリップ模様(スリップウェア)と呼ばれる西洋風の色合い・模様と、湯町窯の伝統的な技法が合わさった可愛らしい見た目は、どれひとつとして同じものがありません。手に収まるほど小さいサイズで、一人用の料理を作るのに向いています。

そのため、出来上がった料理は、エッグベーカーに入れたまま、受け皿に置いて食卓に並べることができます。フタを取ったらあとは食べるだけ。器に移し替える手間が省け流だけでなく、お皿やコップが並ぶ食卓に、小さく可愛らしい器が置いてあると、きっと見た目にも楽しいでしょう。

民藝運動を行なっていた柳宗悦は、民藝品について「用の美」という言葉を使いました。見た目や芸術的な価値だけでなく、日用品としての使い心地や機能性も求めた品々。湯町窯のエッグベーカーは、まさに用の美を体現した調理器具と言えます。

電子レンジで使える製品も人気!

さて、同じくエッグベーカーのメイカーとして名前が上がるのが長谷園です。長谷園も、湯町窯と同じく歴史ある窯元で、なんと創業は1832年!こちらは伊賀、現在の三重県で開窯し、伊賀焼という陶器を作り続けています。

長谷園の本社は今でも三重県にありますが、かつて使っていた工房や母屋などは、日本の有形文化財として登録されています。また、陶器だけでなく、東京ドームや横浜八景島シーパラダイスのレリーフなども手がけている、大規模な窯元です。

そうして、180年以上も調理器を製造してきた長谷園。こちらはより豊富な家庭用の調理器具を展開しており、エッグベーカー以外にも炊飯土鍋・かまどさんや、燻製器・いぶしぎんなども製造しています。中には、使い方をわかりやすく解説した動画が公開されているものもあります。

そんな長谷園のエッグベーカーも、基本的には湯町窯のものと同じです。ただ、こちらは電子レンジでの使用も推奨しているのが特徴です。湯町窯のエッグベーカーも電子レンジで使用できるのですが、直火を推奨しているようです。

長谷園のエッグベーカーは、サイズ・カラー共に様々なバリエーションがあります。購入すると、エッグベーカーの使い方やレシピをまとめた冊子もついてきます。気になる人は、こちらの公式通販ページもぜひチェックしてみてください。

長谷園 公式通販

そのほか、日本国外の目玉焼きアイテムもあります。ロッジ製作の超ミニスキレットや、ポーチドエッグ専用のパーフェクトポーチ(こちらは使い捨ての紙製品になります)、トースタープレートなどなど、便利な調理器具がたくさん。これらは量販品ですが、湯町窯や長谷園のエッグベーカーは、職人の手からなる民藝品であることがポイントになります。

エッグベーカーは卵料理以外にも使える!

そして、エッグベーカーの魅力はまだまだあります。それは、卵料理以外のレシピも可能なこと!「あと一品欲しい」という時に、アヒージョやスープ、グラタンといった一皿を簡単に作ることができます。これらのレシピは、基本的な使用法を説明した後に、いくつか実例を紹介します。

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エッグベーカーの使い方

エッグベーカーを使って目玉焼きを作るには?

いよいよ、エッグベーカーの具体的な使い方を見ていきましょう。まず、魚や餅焼き用の網を用意しておきます。そこにエッグベーカーを載せ、お好みでバターや油などもくわえながら卵を割り入れます。

その後、フタをして弱火のまま3~4分待ちます。時間になったらフタを入れて卵の焼き加減を確認します。そして、ここが重要です。卵の白身が白く、固まってきていたら、黄身がまだ柔らかいうちに火を止めます。黄身にも完全に火が通ってからだと、火を止めた後の余熱で焼き過ぎになってしまうのです。

火を止めたら、受け皿に載せてフタをし、食卓に出します。そのまま4~5分ほど放置して、余熱で蒸らしておきましょう。時間が経ったら出来上がり。フタを取って、熱くてとろける、美味しい半熟の目玉焼きをいただきましょう!

エッグベーカーは使い始めは水につけておこう

エッグベーカーの基本的な使い方を要約すると、「直火にかける」「フタをする」この2点だけになります。本当に簡単に調理できるエッグベーカーですが、実際に使用する前に気をつけたいことがあります。

エッグベーカーを初めて使うときに忘れてはいけないのが、使用まえに15分程度、水につけて置くこと。と言うのも、エッグベーカーのような陶器は、焼き上がり時に細かい穴がたくさん空いています。

すると、そのあちこちに空いた穴から水分を吸収してしまい、せっかく卵を焼こうとしてもうまく蒸したり、火を通すことができません。また、毎回の使用時、卵を入れる前にお湯で温めておくことも、美味しさの秘訣だそうです。

電子レンジでの使い方

なお、先述した通り、湯町窯や長谷園のエッグベーカーは電子レンジでも調理することが可能です。その場合は、どちらも必ずフタをしたままで調理しましょう。おおよそ500Wで45秒〜1分程度、あまり長時間の加熱は禁物のようです。また、電子レンジで使用したあとは忘れずにすぐ洗いましょう!

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エッグベーカーで作る料理レシピ紹介

ちょっとした一工夫!「目玉焼き+α」

ここからは、さらにエッグベーカーを工夫して使用することでできるレシピを紹介していきます。まず、定番の目玉焼きに一工夫してみましょう。例えば、ベーコンを加えたり、刻んだトマトや野菜を一緒に入れて、お好みの味付けをして、あとは目玉焼きと同じ使い方で調理してみましょう。すると、これだけでオリジナル卵料理の完成です。

普通のフライパンを使うと、大きすぎたり、他の具材と卵をうまくかき混ぜたりしながら調理しないと、上手に焼き上げることができません。湯町窯や長谷園のエッグベーカーなら、とりあえず卵と具を一緒に入れて火を通せば、それだけで美味しい一品になります。忙しい朝の時間に、いつもと違う彩りを加えることができるでしょう。

お好みの具材でOK!「簡単アヒージョ」

次のレシピはアヒージョです。エッグベーカーの形を一目見て、「アヒージョにぴったり!」と閃いた人も多いでしょう。こちらも作り方は簡単。エビや貝、自分の好きな具材を選んでオリーブオイルで直火に当てるだけです。

最初のうちはフタをせずに直火で焼き上げ、最後の仕上げでフタをして蒸すと美味しいようです。もちろん、仕事や出かける用事のない日は、ニンニクを入れることも忘れずに。お好みでワインを加えたり、香草や鷹の爪を刻んで入れてもいいかもしれません。

ちなみに、エッグベーカーはそのサイズやフタのおかげか、タコのような硬い食材でもしっかり柔らかく蒸すことができると評判です。気になった具材は、なんでもチャレンジしてみるのがおすすめです。

風邪をひいたら「おかゆ」

エッグベーカーはフタをして蒸すことができるため、お水を入れて鍋のような使い方もできます。だから、風邪を引いて料理が辛いときは、これ1つで簡単におかゆを作ることができます!

寒い日におすすめ!「オニオングラタンスープ」

バゲットがちょうど1枚入るサイズのエッグベーカー。バゲットとチーズ、さらに別途作っておいたスープを投入して焼き上げましょう。アヒージョの時と同じく、しっかり焼き目をつけたい場合は、はじめのうちはフタをしないでおくことがポイントのようです。その後、フタをして蒸し、柔らかくなるようしっかり火を通しましょう。

デザートだって作れる!「パンプディング」「フルーツケーキ」

エッグベーカーは耐熱性に優れ、直火での使用が推奨されています。そんな器だからこそ、オーブンでデザートを作ることもできます。元々デザイン性に優れた形をしているので、特に型を使わなくても、そのまま焼き上げれば見た目も美味しいデザートになるのが嬉しいです。

ここまで見てきた通り、エッグベーカーはアイデア一つでいろんな使い方をすることができます。実際にエッグベーカーを手にとって、あなただけのオリジナルレシピを考えてみるのも楽しいかもしれません。

その他、長谷園の公式Webページでも、エッグベーカーや土鍋など、様々な自社製品を用いたレシピを紹介しています。公式による解説のためとてもわかりやすく、種類も豊富です。長谷園の製品を持っていなくても、料理好きの人は要チェックです!

長谷園の週刊webレシピ

エッグベーカーを手に入れて使いこなしてみよう!

エッグベーカーは、単に便利でおしゃれな調理器具であるだけでなく、民藝品としての価値もとても高いものです。特に湯町窯のそれは、日本の作家や芸術家たちと、イギリスの陶芸作家、バーナード・リーチ氏の交流によって生まれたもので、今もその伝統は受け継がれています。

目玉焼きといった卵料理だけでなく、様々な一品料理にも利用できる、個性豊かなエッグベーカー。あなたの暮らしにも、見た目も機能性も備えた、日本の民藝品を取り入れてみてください。

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