2018年08月04日公開
2024年07月28日更新
オイルヒーターをつけっぱなしで電気代は?火事の危険性も調査!
オイルヒーターは安全で部屋をしっかり暖めてくれる冬の必需品です。エアコンやストーブ、こたつなど様々な暖房器具がありますが、実は他の暖房器具に比べても優れた部分が非常に多いことを知っていますか?オイルヒーターはつけっぱなしにしたとき電気代はどれくらいかかるのか、つけっぱなしにしたとき火事の危険性はないのかなど、いろいろな視点からオイルヒーターについて解説していきます。ぜひ冬の参考にしてみてください。
目次
オイルヒーターとは?
オイルヒーターは密閉した本体の中のオイルを電気の力で温め、本体の温度を上げ、放熱するという仕組みの暖房器具です。エアコンのように風を発することがないので、床や家具の上のほこりを舞い上げて部屋の空気を汚すことがありません。さらに、石油ストーブのように火を使うこともないので、火事の危険性も比較的低いというところも特徴です。そんなオイルヒーターについてより詳しくみていきましょう。
オイルヒーターの使い方
オイルヒーターは電化製品の一種で、テレビや冷蔵庫のようにコンセントに電源をさして使用します。オイルヒーターという名前ですが、オイルが入っている部分は密封されていて、使用者がオイルを入れるという作業は必要ありません。本体にはものやメーカーにもよりますが、調節メモリがついていたり、タイマーや他の機能のボタンがついています。
オイルヒーターはその仕組みから、「気密性」が高く、「狭い」部屋でより効果を発揮します。オイルヒーターは本体を温めてから、その熱で部屋全体を暖めるという仕組みなので、部屋全体が暖まりきるまでに時間がかかります。そういった特性を知ってから使用すると、より効果的な使用方法がわかります。
オイルヒーターのメリット
空気を乾燥させない
オイルヒーターの仕組みとして、オイルを電気で温め、本体を熱する。その輻射熱で部屋全体を暖めるという仕組みなので、風を起こしたり、火を起こしたりすることがなく、つけっぱなしにしても部屋の空気を乾燥させることがありません。そのため、ただでさえ乾燥しがちな冬には、とても嬉しい効果です。
出典: https://nelog.jp
空気を汚さない
オイルヒーターは本体の熱の輻射熱で部屋を暖めるため、風を起こす必要がありません。そのため、床や家具の上のホコリを舞い上げることがなく、空気を汚す心配がありません。また、オイルが入っていますが、燃やすことがないので、二酸化炭素や、一酸化炭素中毒の心配、臭いなども気になりません。お子さんがいる家庭や、ペットの毛が心配な家庭でも安心して使うことができます。
音が静か
冬の寒い夜、エアコンなどを付けていると音が気になり眠れないということがあります。オイルヒーターは本体の電源をつけた際に、本体が温まる音が少ししますが、それ以外はほとんど音がせず、まったく気になりません。そのため、寝室や書斎など、静かな場所でもつけっぱなしにしながら使うことができます。
火を使わない
オイルヒーターはオイルの部分が密閉されていて、火を使用することがありません。そのため、一酸化炭素中毒の危険性もなく、つけっぱなしで長い時間安心して使うことができます。また、火を使用しないことから、お子さんが間違って触ってしまって火傷をするという危険性もありません。
メンテナンスの必要がほとんどない
オイルヒーターのメンテナンスは基本的に必要がないと考えて良いでしょう。本体の中に入っているオイルは交換不要ですし、周りをさっとふいてホコリを落とすだけで掃除が完了します。エアコンのようにフィルター掃除が必要だったり、石油ストーブのようにオイルを入れ替えたりなどと言った必要がなく、簡単に使用することができます。
オイルヒーターのデメリット
電気代が高い
オイルヒーターのデメリットとしてよく聞くのは電気代が高いということでしょう。確かにオイルヒーターは使う電力が多く、平均で1000Wほどです。そのため、使用したら使用した分だけ費用がかかります。さらに、オイルヒーターは部屋が十分暖まるまでに時間がかかるため、余計に費用がかさんでしまう理由となります。
暖まるのに時間がかかる
オイルヒーター本体が温まるまでに30分ほどかかり、そこから部屋を十分に暖めるには1時間ほどかかります。オイルヒーターは部屋を急激に暖めるシーンには向いていません。また、部屋の大きさにあった本体を用意しないと、十分に部屋を暖めることができない場合があります。
換気や部屋の気密性の低さで効果が低くなる
オイルヒーターは暖めるのに時間がかかるので気密性の高い部屋でより効果を発揮する暖房器具です。そのため、隙間の多い部屋やドアの開け閉めが多い部屋では十分に効果を発揮出来ないことがあります。オイルヒーターを利用する場所はより機密性の高い部屋にしましょう。
本体が大きくて重い
オイルヒーターは小型でも10kg程もある重い暖房器具です。そのため不安定な場所に設置するのはとても危険です。また段差があったり、遠くまで運搬するには少し大変です。本体が転倒した場合は安全装置が働いて本体の電源が停止する仕組みになっているものもありますが、転倒自体の危険性があるので、使用場所には十分注意しなくてはいけません。
廃棄が面倒
オイルヒーターを廃棄する時は、それぞれの自治体の指示にしたがって粗大ごみとして廃棄するか、メーカーに回収を依頼する方法があります。ただ、密閉された中にオイルが入っているので、粗大ごみとして受け取ってくれない自治体も少なくありません。
もし自治体で引き取ってもらえない場合は、メーカーに頼んで回収してもらうか、廃品回収業者に頼むという方法もあります。いずれにせよ、大きくて重く、オイルの入ったオイルヒーターは廃棄が簡単ではないということを覚えておいたほうがいい点です。
オイルヒーターをつけっぱなしにするとどうなる?
オイルヒーターは温まるのに時間がかかる暖房器具である上、換気等で効果が薄れしまいます。そのため、ずっとつけっぱなしにしておかなくては効果が期待できないのではないかという疑問も多くあります。しかし、つけっぱなしにしておくと電気代の心配や火事の心配もあるでしょう。以下ではつけっぱなしにしたときの影響について見ていきます。
つけっぱなしにすると電気代が高くなる?
オイルヒーターは平均で1000Wと、消費電力が高い暖房器具です。そのため、エアコンのように、「つけたり消したりするほうが電気代がかかる」といったこともなく、つけっぱなしにしたらした分だけ電気代が高くなることは間違いありません。そのため、オイルヒーターは他の暖房器具にくらべてつけっぱなしにした時の電気代が高いと言っても過言ではありません。
つけっぱなしにしても電気代を安くする方法
それでは、オイルヒーターを利用する際、電気代をなるべくやすくするためにはどういったことができるでしょうか。オイルヒーターにはメーカーにもよりますが、「タイマー」や「省電力モード」がついているものがあります。タイマーは言葉の通りですが、省電力モードは、部屋が十分に暖まったら消費電力を下げ、冷えてきたらまた消費電力を上げるというように、モードを最適化してくれるものです。つけっぱなしと並行して使い、上手に利用しましょう。
一方で、エアコンと併用して消費電力を下げるという方法もあります。オイルヒーターが温まりきるまで、エアコンの暖房を利用し、オイルヒーターが温まったらエアコンを切る。これで一番電力を使う部分をエアコンで補うことができます。暖める速度が早いエアコンと、じんわりとあたためてくれるオイルヒーターのいいとこ取りをすることができます。
つけっぱなしにしたときの危険性は?
一方で、つけっぱなしにしたことでおきる危険性についてみていきます。オイルヒーターは火をつかわないから、つけっぱなしにしても火事の危険性は少ないといえます。さらに、安全装置もついていますから、他の暖房器具に比べたら比較的火事の危険性は低いです。しかし、コンセントからの発火については、十分な火事の危険性があります。注意してください。
つけっぱなしにしても火事にならないようにするには
オイルヒーターのコンセント部分には、可燃物を近づけたり、タコ足配線をしないように注意しましょう。ホコリが溜まっているのも危険です。また、タイマーモードを利用して、外出時などの消し忘れには十分注意しましょう。
オイルヒーターの電気代はどのくらい?
オイルヒーターは消費電力が高いため、電気代が高い暖房器具です。では、いったいどのくらい電気代かかるのでしょうか。1000Wのオイルヒーターを使用すると考えて計算してみます。また、他の暖房器具とも比べてみました。
1時間使用した場合の電気代
1000Wのオイルヒーターを1時間使用した場合、約27円の電気代がかかります。1時間稼働させれば、おおよそ部屋は暖まると考えてよいでしょう。しかし、十分に過ごしやすい温度にするためには、換気をせずもう1〜2時間は必要となってきます。そのため、1回の使用で約81円程かかると考えられます。
エアコンと比較すると
オイルヒーターとエアコンの電気代を比較しました。エアコンは設定温度や環境によっても値段が変わるので、正確な値段が出せませんが、1時間あたり安くて3円ほど、高くて55円ほどだと見積もります。1時間あたり、設定温度によってはエアコンのほうが高くなります。
オイルヒーターを利用して暖かい冬をすごそう
オイルヒーターについて様々な視点からご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。オイルヒーターのメリットとデメリットを考慮して、より自分の生活にあった暖房器具を選びましょう。そして、暖かくて快適な冬をお過ごしください。少しでも参考になれば幸いです。