蒸し器の使い方の基本をマスター!肉まん・蒸しパン・シュウマイを美味しく!
蒸し器を使った料理はふっくらとジューシーでとてもおいしいです。肉まんも蒸しパンもシュウマイも蒸し器を使って調理すると、プロが作ったような味わい深い料理に大変身します。でも意外と蒸し器の基本の使い方は知られていないため、家にあるけど持て余しているという方も多いのではないでしょうか?そこで今回は蒸し器の基本的な使い方についてまとめていきます。今回の記事を参考に蒸し器マスターを目指しましょう!
目次
蒸し器の使い方知ってる?
蒸し器を使った料理は、油が程よく下に落ち、ヘルシーでおいしいのが特徴です。そして蓋を開けた途端、ホカホカに蒸されたおいしそうな食材が出てくるビジュアルの良さも、食欲をそそります。肉まんやシュウマイ、蒸しパン、野菜なども蒸し器を使って作るだけで、いつもの料理の何倍もおいしそうにみえるから不思議です。蒸し器を使った料理はパーティやおもてなしなどでも大活躍です。
蒸し器の使い方についてきちんとした使い方を知っている人は意外と少ないです。自己流で蒸し器を使って料理を作ってはいませんか?蒸し器は基本の使い方を覚えておくと、蒸し器自体も長持ちしますし、料理もぐんとおいしく仕上がります。今まで蒸し器ってめんどくさそうと敬遠していた方も、コツさえ掴めば簡単に使いこなせるので、ぜひチャレンジして欲しいと思います。今回は蒸し器の基本の使い方についてまとめていきます。
蒸し器の基本をおさらい
蒸気で素材に火を通す蒸し料理は、茶碗蒸しといった和食料理から、肉まんやシュウマイなどの中華料理でも多用されている調理法です。最近では、ヘルシーでおいしいことから、蒸し料理専門店もできるほど人気です。蒸し料理を作るための道具である蒸し器には、ステンレス製のものや、木の香りが漂う木製のせいろ、話題のダジン鍋が作れる陶器製のものなどさまざまな種類がありますが、どれも基本の使い方は同じです。
基本的な蒸し器は、水をためて蒸気を発生させる下の鍋と、その上に食材を入れる穴の空いた容器が付いています。温められた水が蒸気となって、穴の空いた容器を通すことで食材に火を通していきます。蒸し料理は使い道が限定されると思われがちですが、いろんな料理に応用でき、鍋やフライパン感覚で使えます。しかも蒸し鍋を複数積み重ねると一度にたくさんの料理を作ることができるので、料理の手間を省きたい方にもおすすめです。
基本的な蒸し器の使い方:ステンレス製蒸し器
蒸し器の基本的な使い方を紹介していきます。蒸し器には先ほどお伝えしたように、ステンレス製の蒸し器や木のせいろ、陶器製の蒸し器などがありますが、ここでは多くの方が使うステンレス製蒸し器の基本の使い方を紹介します。
蒸し器の使い方手順:ステップ1
蒸し器の基本的な使い方ですが、ふたにふきんを巻きつけます。ふきんは薄手の長いサイズのものを用意してください。薄いふきんなら鍋蓋をくるんで結ぶことができます。手ぬぐいでも代用可能です。ふきんを巻き付けることで、蒸気が食材に落ちることなく仕上がりが水っぽくなるのを防いでくれます。ふきんはふたと本体の間にはさむだけだと、火に近く危険なので、しっかりと上に折込み結んでおきましょう。
蒸し器の使い方手順:ステップ2
蒸し器の基本的な使い方は、次に蒸し器の下鍋にお湯を入れて沸騰させます。お湯は鍋に対して7分目くらい目まで入れてください。お湯が少なすぎると、蒸している途中で空焚きになり危険です。また、蒸し器はしっかりと沸騰し蒸気が上がっている状態が大切です。蒸気が不十分だと水っぽくなってしまったり、ニオイが残ることがあります。蒸し料理を上手に仕上げるためには、しっかりと沸騰させてから次のステップへ進みましょう。
蒸し器の使い方手順:ステップ3
蒸し器の基本的な使い方、次は穴の空いた蒸し鍋に食材を並べます。肉まんやシュウマイ、蒸しパンなど食材同士が重ならないように蒸し鍋に入れたら、沸騰した蒸し鍋の上に乗せます。適度に肉まんやシュウマイ、蒸しパンの間には隙間を作って並べるようにしましょう。茶碗蒸しを並べる場合も、容器と容器の間に隙間をきちんと作って入れてください。容器同士がくっついていると、均等に火が通らないことがあるので注意が必要です。
大量の肉まんやシュウマイ、蒸しパンを蒸す場合、蒸し鍋が2段になったら途中で上下を入れ替えると、蒸しムラを防ぐことができます。上下を入れ替える場合は、やけどに注意してください。ステンレス製の蒸し器はとても高温になっているため、鍋掴みなどをしてください。肉まんやシュウマイ、蒸しパンなど食材を中まで蒸し上げるのに時間がかかりそうなものは、途中でお湯が足りなくないかチェックしておきましょう。
蒸し器の使い方手順:ステップ4
蒸し器の基本的な使い方、後は食材が蒸しあがるのを待つだけです。火加減は中~強火で、中のお湯が冷めないように、常に蒸気が上がり続けている状態をキープすることが大切です。ただし、茶碗蒸しや蒸しプリンなどは高温で調理すると“す”が入って失敗しやすくなるので注意しましょう。卵を使用したレシピの場合は、沸騰後弱火に落とします。鍋と本体の間に箸を1本挟んでおくと、鍋の中が高温になりすぎるのを防げます。
卵を使ったレシピは、弱火で火を通すと上手に蒸し上げることができます。肉まんやシュウマイとは異なるため、覚えておいてください。レシピに記載されている蒸し時間は基本的なものなので、家庭の蒸し器の大きさや容量などによっても異なります。中までしっかり火が通っているか確認したら蒸し器を取り上げましょう。ふたを持ち上げる時は、手前側に開けると蒸気が吹き出し危ないので、奥側に向かってふたをあけると良いでしょう。
蒸し器の基本の使い方:せいろ
せいろを使った蒸し器の基本的な使い方を紹介します。木の香りのするせいろは、食材にふんわりとした木の香りが移り、何とも言えないおいしさです。見た目もステンレス製の蒸し器より見栄えが良いので、ひとつ家庭にあると重宝するのでおすすめです。せいろは、ホームセンター等でも安い価格で売られているので、まだせいろを持っていないという方は蒸し料理に慣れたらぜひチェックしてみてください。
蒸し器の使い方手順:ステップ1
せいろの蒸し器を使った基本的な使い方はまず、せいろをさっとお水で濡らします。竹や木で作られたせいろはに水分を含ませておくことで、上手に蒸すことができます。ステンレス製の蒸し器の基本的な使い方ではふきんを巻きつけましたが、せいろはステンレス製に比べてふたから水滴が落ちにくいのでそのまま蒸してOKです。
蒸し器の使い方手順:ステップ2
せいろの蒸し器を使った基本的な使い方は、次に鍋にお湯を沸かしていきます。蒸し鍋は家庭にあるものを使ってOKですが、小さな鍋を使う場合は、空焚きになりやすいので9分目くらいまでお湯を入れて沸騰させるとよいでしょう。十分にお湯が沸騰し、蒸気があがったらせいろを乗せてください。せいろを使った場合は、どんどん上に重ねて使用することができるので、一回で大量の食材を蒸すことができ、時短にもつながります。
素材の違う食材を蒸す場合は、火の通りにくい食材を下段にしておくと火の通りがよくなります。肉まんやシュウマイ、蒸しパンなどを蒸す場合は、せいろに食材がくっつかないようにクッキングシートを敷いておくとくっつきを防げ、せいろが汚れることもありません。調理中はお湯の残量をしっかりチェックし、足りなくなさそうならお湯を足して、空焚きには十分注意しましょう。せいろをとるときは、鍋つかみなどを使用してください。
蒸し器の使い方:肉まん
蒸し器で蒸した肉まんはふっくらとして、電子レンジ等で加熱した物と比べると歴然の差があります。肉まんはイーストを使って本格的に作るレシピもありますが、ここでは簡単にできるホットケーキミックスを使った肉まんのレシピを紹介します。肉まんの基本の作り方は、ホットケーキミックス200gと牛乳大さじ3、水大さじ2、サラダ油小さじ2をボウルに入れ良くこねます。生地を7分割して丸め、めん棒で10cmの円形に伸ばします。
ボウルに豚ひき肉250g、オイスターソース大さじ1、中華スープの素小さじ1、砂糖小さじ2、ごま油大さじ1を合わせてよく練り、タネを作ります。肉まんの皮でタネを包成形します。肉まんを正方形にカットしたクッキングシートに乗せ、蒸気の上がった蒸し器で10分蒸します。強火にし過ぎるとひび割れの原因になるので、中火をキープしましょう。竹ぐしをさしてみて、火がとっていれば完成です。
蒸し器の使い方:シュウマイ
シュウマイを蒸し器でむすと、ジューシーに仕上がるのでとてもおいしいです。シュウマイは市販のものを買ってきても良いですが、手作りしたシュウマイのおいしさは格別です。作るのが面倒に思いますが、慣れてしまうととても簡単。シュウマイの皮を親指と人差し指で丸を作り、そこにシュウマイの皮を載せたらスプーンを使って入れるだけです。シュウマイの包み方のコツをつかめば、どんどん作ることが出来ます。
シュウマイの基本レシピです。干ししいたけ1個はぬるま湯でもどし軽く水気を絞り細かいみじん切りにします。玉ネギ1/4個、白ネギ1/4本みじん切りにして混ぜ合わせ、片栗粉大さじ3を加えて、全体にからめておきます。ボウルに豚ひき肉100g、シイタケを加えて混ぜ合わせ、砂糖大さじ1、しょうゆ小さじ1、水小さじ1、ラード大さじ2、塩コショウを加えてよく混ぜ合わせる。玉ネギ、白ネギを加え軽く全体に混ぜます。
ラップをかけ冷蔵庫で20~30分冷やします。蒸し器をセットし強火にかける。手のひらにシューマイの皮を1枚のせ、スプーンでタネを皮の中央にのせ成形します。湯気のたっている蒸し器にキャベツなどの葉を敷いて、シューマイを並べ7~8分蒸します。竹串をシューマイの中央まで刺し、竹串を唇等にあてて温かければ蒸し上がっていることを確認したら、完成です。
蒸し器の使い方:蒸しパン
昔懐かしいおやつ、蒸しパンも簡単に作れます。朝食やおやつに大活躍なので、ぜひ蒸し器を使って作ってみてください。基本の作り方では、黒糖を使ったレシピを紹介していますが、プレーンなものでも良いですし、ココアなどを混ぜてもOKです。お好みでアレンジしてみてください。蒸しパンの基本の作り方は、ボウルに卵黄1個を入れ、サラダ油小さじ2を加えてよく混ぜ合わせ、さらに牛乳大さじ4を加えながら混ぜ合わせます。
黒砂糖50gを加えてよく混ぜ合わせ、さらに薄力粉120gを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせます。蒸しパンの生地を内側にサラダ油を薄く塗ったプリン型に流し入れ、湯気の上がった蒸し器に入れ、強火で20分蒸します。竹串を刺し、何もついてこなければ蒸し上がりです。
蒸し器の使い方:野菜
蒸し器を使って野菜を蒸すと、ビタミンなどの栄養素が水に溶け出すことを防ぎ、まるごと栄養をいただくことができます。油も使用しないため、とてもヘルシーですし、蒸し野菜は見た目も華やかでおしゃれになるので、女子会などで出すと喜んでもらえます。どんな野菜でも基本蒸し器を使って蒸すことができるので、毎日でも蒸し器を活用して野菜をおいしく食べましょう。
かぼちゃ、ブロッコリー、さつまいも、とうもろこし、れんこんなど好みの野菜を適当な大きさにカットします。大きさはなるべく均等に揃えておくと、ムラを防ぐことができます。蒸し鍋にさつまいもやかぼちゃなど硬い野菜をまず入れたら、蒸気の上がっている鍋で5分ほど蒸します。その後ブロッコリーやとうもろこしなどを入れたらさらに5分~10分ほど火が通るまで蒸したら完成です。ポン酢やマヨネーズをつけていただきましょう!
蒸し器のお手入れ方法
ステンレス製の蒸し器は、使用後よく洗って乾かせばOKですが、せいろの場合は少し注意が必要です。せいろは基本中性洗剤は使用しません。中性洗剤が木の中に入り込んでしまうからです。セイロは使用後たわしなどでよく洗います。油物を使ってどうしてもベタつきが気になる場合は中性洗剤を使って構いませんが、よく水で洗い流すようにしてください。
洗って水気を切ったら、風通しの良い場所に干してしっかりと乾燥させてから保管します。せいろは乾燥させてから保管しないとカビの原因になります。保管場所もたなの上段など湿気の少ない場所で、ポリ袋などにいれずそのままの状態で保管しましょう。壁に吊るして飾っても、そのままキッチンに置いておいても絵になるの出しっぱなしにしていても素敵です。
蒸し器の使い方をマスターしよう!
蒸し器を使った基本の使い方を紹介してきましたが、参考になりましたか?今まで蒸し器をなんとなく使っていたという方は、ぜひこれを機会に正しい使い方をマスターしてください。蒸し器を使ったことのない初心者の方も、意外と簡単に使えるので挑戦する価値があると思います。蒸し器を使った料理は、ふっくらとジューシーでとてもおいしいですし、そのまま食卓にならべて食器替わりにもなるのでとても便利です。
蒸し器で作った肉まんやしゅうまい、蒸しパンは最高です!しかも茹でたり炒めたりすることによる食材の栄養消失を防ぐことが出来ると良いことづくめです。一気に蒸し上げると時短にもつながりますし、ぜひ蒸し器をマスターして、おいしい蒸し料理を作ってくださいね!