暖房は何度からつけるべき?おすすめの設定温度と節約術を調査!
寒い季節は、家でも職場などでも暖房が欠かせません。ですが、エアコン暖房をずっとかけていると気になってくるのがその電気代ではありませんか?節約しながらも寒い季節を快適にすごすためには、暖房は何度からつけるのが良いのでしょうか。またその設定温度は何度が適切なのでしょうか?今回は、エアコン暖房の適正温度や、暖かく過ごすためのポイントについて紹介していきたいと思います。
目次
寒い季節には欠かせないエアコン暖房
秋か冬ごろ、気温が低くなってくると、エアコン暖房が欠かせませんよね。でも、暖房ってみんないつごろからつけているんだろう?気温が何度からるけるものなんだろう?設定気温は何度が適切なんだろう?と気になることが多いものです。
エアコン暖房は電気代もかかりますし、できればエアコン暖房に頼りすぎずに暖かく過ごしたいと思いませんか?今回は節約しながら暖房を使う方法やエアコン選びのポイント等について紹介していきます。
暖房は何度からつける?
暖房をつけるのは何月ごろから?
日本では、地域差はあるかと思いますが、11月ごろにエアコン暖房をつけ始めるのが多いのだそう。北海道のような寒さの厳しい地域だと、10月、早ければ9月ごろから暖房をつけ始めたりもするそうです。一方沖縄県では12月でも最低気温が10℃以上の日がほとんどで、1月ごろから暖房を使い始めるようです。また、一般的に、ショッピングモールなどの大規模な公共施設では少し早い目の時期から暖房が付けられているようです。
暖房器具は何度からつけるのが一般的?
では、暖房を使用し始める時の気温の目安は何度ぐらいなのでしょうか。ネット上などでの意見では、「室温が15度以下になるとこたつやストーブを使い始める。」、「外気温が8度ぐらいになると暖房をつける。」、「室温が20度を切ったらエアコンをつけ始める。」などいろいろなものがありました。これらの結果をまとめると、室温15~18度ぐらいが、暖房を使い始めるかどうかの一つの基準になっていそうです。
何度から使うか悩むポイント
何度から使うか悩むポイント①環境に負荷がかかる
エアコン暖房は消費電力量が比較的多い家電で、家庭の電力使用量のうち6割がエアコンによる消費だとされています。電気を多く使うということは、化石燃料の使用量が増加し、二酸化炭素の発生量増加につながります。
現在、多くの会社や学校などで、地球温暖化の対策として、エアコンの設定気温を低くし、二酸化炭素排出量抑制を促しています。設定気温は何度にするか決められているところもあります。環境問題との関連は、設定気温を何度にするか、暖房を何度からつけるかを悩ませる一つの要因です。
何度から使うか悩むポイント②電気代
エアコン暖房をつけるときに気になるのはこの電気代ではないでしょうか。実はエアコンは電気代が高くなる家電ランキングで、堂々の第一位なんです。(2位は洗濯乾燥機、3位は食器洗い・乾燥機)特に熱を出す電化製品は電気代が高くなる傾向があり、エアコンも冷房時よりも暖房時のほうが電気代は高くなるようです。
エアコン暖房は設定気温を何度にするかによっても電気料金が大きく変わるので、こちらも暖房を何度からつけるか、設定気温は何度にするかの基準に大きくかかわってきます。
暖房の電気代は何度でいくらぐらい?
エアコン暖房の電気代を求めるには、「使っているエアコンの暖房時の消費電力」、「エアコンを使っている時間」、「電力使用量料金はいくらか」が重要です。エアコン暖房時の消費電力は、製品のカタログに商品性能やスペックとして記載されていますし、電力使用量料金は契約している電力会社の電力量料金を見ればすぐにわかります。
ここで、使用しているエアコンの暖房時の消費電力をAワット、使う時間をB時間、電力使用量料金をC円/kWhとします。すると、電気代はA×B×C÷1000で計算することができます。
例えば、消費電力が470W、1日の使用時間が16時間、電力使用量料金が20円/kWhだった場合、1日当たりの電気代は470×16×20÷1000で150.4円となります。起動時には消費電力が大きくなるので、もう少し高くなるかもしれませんが、これに30をかけて、1か月あたりの電気代は4512円となります。暖房を何度からつけるか、迷ったらぜひ計算してみてください。
暖房の適切な設定温度は何度?
適切な設定温度は20度?
せっかくエアコンをつけるなら、快適に過ごせるように設定気温を調節しますよね。設定気温は一体何度が適切なのでしょう。みんなとあまりにもかけ離れていないかと不安に感じたりもしますが、地域や服装、男女差などもあるのであまり心配はいらないと思います。あえて目安を言うとすれば、環境省が発表した20度が適温といえます。
設定気温を何度するかはどう決める?
でも、20度って少し低いのでは?と感じる人もいるのではないでしょうか?環境省が20度を適温としているのは、「省エネや二酸化炭素の排出量」などを考えた結果のようです。暖房の設定温度を1度下げることによって、約10%の消費電力削減につながるため、暖房の設定温度をなるべく低くすれば、それだけ節電につながります。ですが、設定温度20度の暖房でも快適に過ごすためには、厚着をしたり他の工夫が必要だと思われます。
低めの設定気温でも快適に過ごすには?
湿度の調節に気を付ける
人間の体感温度は、気温だけではなく湿度の影響も受けています。梅雨の時期などに雨が降っていると気温以上に暑く感じたりするのは、この湿度が高いためなんです。実は冬場の日常生活の中で、湿度が10%上がると体感温度も1度上がるとされています。
冬場はもとから乾燥しやすい時期であるにもかかわらず、暖房をつけることはさらに部屋の空気を乾燥させることにつながります。乾燥のし過ぎは、のどの痛みや肌の乾燥にもつながります。また、部屋の湿度を保つことは、湿気に弱いインフルエンザを予防することにもつながります。冬場は、体感気温を上げるためだけではなく、体調管理のためにも加湿器などを使って乾燥を防ぐことが重要です。
エアコン暖房の風向きに注意する
エアコン暖房を使って効率よく部屋を暖めるには、風向きにも注意する必要があります。長時間エアコン暖房をかけているのにずっと部屋が冷えている、設定温度を何度上げても暖かくならない、というときなどはこの風向きを確認してみてください。
空気は放っておくと、暖かい空気は上に上がり、冷たい空気は下に下がるように移動します。なので、エアコンで温めた空気は、風向きを意識しないとどんどん上に逃げてしまい、頭上はぼんやりと暖かく、足元は冷えたまま、というような状態になるのです。
そのため、効率よく部屋の気温を暖かくするためには、エアコンの風向きを下向きにした空気の循環を促したり、風向きをスイングにしたりすることがおすすめです。部屋が広い場合などは、風向きを下にした状態のままだと場所による寒暖差が大きくなるので、風向きをスイングにする方法のほうがよさそうです。
ストーブなどとエアコン暖房の併用
ストーブは灯油代などを考えると、エアコン暖房よりも費用が高くなるケースが多いです。また、周辺に衣類などを置いていと火事の原因になるなど、危険なことも多いですよね。ですがそのメリットは、部屋を暖めるスピードが速いこと。ですので、部屋が冷え切っている状態のときは、まずストーブで部屋の中を暖めてから、エアコンでその気温をキープするようにするのが最も効率の良い暖房使用法ではないかと考えられます。
エアコン選びのポイントは?
実は近年エアコンの省エネ性能はとても高くなっています。ここまで何度からつけるのがもったいなくないのか?設定気温は何度にすれば環境にやさしいのか?と考えてきました。ですが、長期間にわたって使用していくということを考えると古いエアコンを大事に使うよりも、新しい省エネエアコンに買い替えるほうが、コスト的にも環境面にもよいというケースが増えてきています。
エアコン選びのポイントとなるのは、自分の家の大きさにあっているかという点や、そのエアコンの省エネ性能を確認することです。また、除湿機能や気流コントロール機能など、体感温度を低くするような機能が充実したエアコンも発売されています。自分は何度からエアコンを使うか、設定気温は何度にするのか、どのくらいの期間エアコンを使うのか…。いろいろな面からみて、一番お得なエアコンを探してみてください。
何度からつけるのもOKだけど…使い方を工夫して、節約しながら快適に!
今回は暖房は何度からつけるのか?設定気温は何度にするのか?またその節約の方法やエアコン選びのポイントなどについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。寒い季節に欠かせないものとなっている暖房ですが、その使い方を工夫して、できるだけ節約しながら、また、環境への配慮をしながら快適に過ごせるようにしたいです。
今回は適切な設定温度は20度と書きましたが、気温の感じ方には地域差や個人差があるものです。まずは皆さんが快適に過ごせることを第一に考えて、暖房を使うようにするのが大事だと思います。