2019年07月30日公開
2024年09月23日更新
水筒カバーの作り方は意外に簡単!オリジナル水筒カバーを手作りしよう!
簡単な手作り水筒カバーから子供向けのショルダー付きリメイクまで作り方を紹介!手作りの水筒カバーは世界に一つだけです。ラミネートやキルティングを使った簡単なものから、ファスナー付きや丸底の本格的なものまで作り方をマスターしよう!
目次
簡単手作り水筒カバーでお洒落度アップ
手作りの水筒カバーは好きな素材を選び、色や柄を自分好みのものにできる良さが特徴です。手作りなら水筒サイズにぴったりと合わせられ、個性的なものが作れるというメリットもあります。さらに同じサイズのものをいくつか作っておくと、その日のファッションに合わせて水筒カバーを替えて、お洒落度をアップすることもできます。
丸底のカバーなどは型紙が必要な場合もありますが、型紙いらずで簡単に手作りできる水筒カバーもあります。裁縫が得意でなくても手作りできるものから紹介していきましょう。
水筒カバーの簡単な作り方:初級【ラミネート編】
普段から裁縫はあまり得意でないという人でも、手作りしやすいのがラミネート生地を使った水筒カバーです。撥水性のある素材なので、水滴がつくことも多い水筒やペットボトルのカバーにおすすめです。巾着袋のように作れば、丸底にする必要もなく簡単に手作りできます。
準備するもの
ペットボトルくらいの巾着タイプの水筒カバーを作る場合は、30cm×30cmほどのラミネート地を準備します。ラミネート地はミシンでも手縫いでも縫うことができますが、少し硬さがあるので、太めの糸を使って縫うのがおすすめです。
この他に口部分に通す紐100cmほどとショルダーを付けるのであれば、肩紐用のテープ120cmも準備します。
裁断の寸法の目安
ラミネート生地を裁断する前に、水筒のサイズを確認しましょう。ペットボトルと同じくらいの水筒であれば、縦26cm×横26cmに生地をカットします。高さがある水筒用には縦を長くし、太さがあるものなら横を長くします。
ラミネートは裁断したままでも、布端がほつれることがありません。そのため、端の処理をしなくても良いので、裁縫の初心者にもおすすめな素材です。また、巾着タイプは直線で布を裁つことができて縫う部分も直線だけでよいので、簡単な作り方と言えます。
縫製
切ったラミネートの横の長さが半分になるように、中表に折ります。折り山になっている上部に、紐を通すための4cmの切り込みを入れます。底部分から脇をL字に縫います。L字の先端部分も4cm縫わずに空けたままにしましょう。
封筒のような長方形になったら、底部分のマチを作ります。縫い目が中央にくるようにたたみ方を変えて、底部分で四角形を作ります。この時に底と脇の縫ったラインが一直線になるように合わせるのがポイントです。底部分に6cm四方の四角形を書き、底の縫い線と垂直に交わる上下の6cm部分をまっすぐに縫います。これで四角形の底ができました。
口側は、紐が通る幅に三つ折りにしてまっすぐ縫います。ここまで縫えたら、表に返して形を整えます。巾着のように紐を両側から通して結べば、出来上がりです。ラミネートを縫う際はミシンなら低速で、手縫いの場合は、指先に力を入れて少しずつ縫ってください。
水筒カバーの簡単な作り方:初級【キルティング編】
キルティングはふわっとした厚みがあり、色や柄も豊富にあります。巾着タイプであれば、ラミネート編と同じように布を切り縫えば手作りの水筒カバーが作れます。キルティングの場合は布地の端処理が必要になるので、その点を中心に解説しましょう。
準備するもの
キルティング地は、薄い中綿を挟んだ生地でクッション性を持つ少し厚みのある生地です。好みの柄のキルティング地30cm×30cmと、口部分に通す紐を準備します。ショルダータイプに仕上げたい場合は、肩紐になるものも揃えましょう。
裁断と準備
生地はラミネート編と同じサイズでの裁断でも良いですが、布の周囲を縫って処理する必要があるので少し大きめに裁断します。目安として縦28cm×横28cmです。周囲1cmの幅が、布の端をほつれないように処理するためのスペースになります。
縫製
キルティング地は、袋状に縫う前の端処理がポイントです。キルティングを裁断した部分は、縫った糸や中綿などが切り口から見えています。そのまま水筒カバーを作り進めても良いですが、水筒の出し入れを繰り返すと布端からほつれてしまうこともあります。
布端がほつれてこないようにするための処理の方法です。手縫いの場合は、針と糸で端をかがるように細かく縫います。見た目をよりきれいにしたければ、布端を細く三つ折りにしてかがり縫いか波縫いをしておきましょう。
ロックミシンがあれば、端にミシンをかけることで見た目も整いほつれも防止できます。一般的なミシンでは、裁ち目かがりや細かな山形の縫い目に設定して縫うと同じように布端をきれいに処理できます。布端を処理した後の縫い方は、ラミネート地と同様に進めます。
水筒カバーの作り方:中級
巾着タイプの水筒カバーは、直線で縫うだけで作れる初心者向きな簡単なものでした。少し難易度が上がりますが、丸底やショルダーを付けたお洒落な作り方を紹介します。
丸底の作り方
水筒にぴったりと合わせたカバーを手作りするなら、底面を水筒のように丸く作るのがポイントです。丸底サイズは水筒の底を測り、底面の直系+1cmの円形に布を切ります。本体部分は丸底円周の長さ+2cmを目安に裁断します。実寸より大きめにカットすることで、縫い代部分を確保します。
縫う手順は本体部分を中表に半分に折り、端を直線縫いして筒状にします。そこに丸底面を中表に合わせて縫い付けます。筒状の本体に丸底を合わせて縫うために、細かくまち針をさしましょう。ミシンで縫う場合は、しつけ糸で細かく丸く縫って待ち針の本数を減らし、ゆっくりとミシンで丸く縫ってください。
手縫いの場合は、待ち針をさしたまま、出来上がり線を確認しながら細かく縫います。針目が細かいほど、表に返した時に底面がきれいな円形になります。水筒が大きく重さがあるようなら、丸底部分を2周丸く縫っておけば底が抜ける心配がありません。
裏地の付け方
手作りの水筒カバーは表地だけでも良いのですが、より保冷性を高めるために裏地を付ける方法もあります。裏地がついていると丈夫になるだけでなく、縫い目のほとんどの部分が表地と裏地に挟まれるので、内側からみてもきれいな仕上がりになります。
簡単に裏地を付ける方法は、表地より少し小さめの水筒カバーを作り、表地の中に裏地で作ったものを入れてしまう作り方です。簡単な巾着タイプの水筒カバーの場合、本体よりも縦が3cm短いサイズにカットした裏地を中表に折ってL字に底と脇を縫います。裏地には紐通し部分が不要なので、口部分までまっすぐ縫ってしまいます。
底のマチを作るのもラミネート編で紹介したように進めます。表地の中に裏地を入れて底がぴったりと合うように重ねたら、表地の紐通し部分の余ったところを三つ折りにします。三つ折りにして口部分を1周縫う時に、裏地の口を表地で挟みこんで縫います。これで表地と裏地が一つの袋になりました。
裏地に保冷シートを使う場合、ミシンの針が滑ってしまうことがあります。その時には薄い紙かティッシュを重ねて縫っていきます。針が滑りにくくなり、ミシンの針も快調に進ませるためのコツです。全体が縫えたら薄い紙やティッシュは破って外します。
ショルダー紐と留め蓋の作り方
市販されているような水筒カバーを目指すなら、留め蓋も付けましょう。留め蓋は、水筒を出し入れするときには外して口を大きくし、水筒を入れたらマジックテープを止めてカバーがずれないようにするものです。巾着タイプなら紐を絞ることで口が閉じますが、紐に変えて止め蓋を付ける方法を紹介します。
布を11cm×7cmのサイズにカットして、中表になるように細長く半分に折ります。脇と一方の端を縫い表に返します。まだ縫っていない部分は、布を中に折りこみ端を縫います。こうしてできた小さな帯状の布の一方の端にマジックテープを付け、本体のマジックテープの位置と合わせて縫い付けます。
マジックテープは厚いので、ミシンなら低速、手縫いであれば細かく縫うようにしましょう。繰り返し使っているうちにマジックテープが取れてしまわないように細かく縫ってください。
子供用の水筒カバーは、ショルダー紐をつけることが多いでしょう。ショルダー紐は生地を縫って作ることもできますが、おすすめは市販されている2~3cm幅のテープです。子供に合わせた長さに縫い代を加えたテープを、水筒カバー本体の両脇に縫い付ければショルダーが出来上がりです。
長さ調整ができるようにする場合は、移動カンや角カンというパーツを利用します。テープの幅に合わせたものを選び、水筒カバー本体の片側にこのパーツに短めのテープを通して縫い付けます。反対側に長いテープを縫い付けて移動カンと角カンにテープを通して端を縫えば、手作りでも長さ調整のできるショルダーの完成です。
ファスナー式にする
水筒カバーにファスナーを付けると、子供でも水筒の出し入れがしやすくなります。ファスナー付けは手縫いやミシンに慣れてきた人なら、難しいものではありません。水筒カバーくらいの大きさであれば、手縫いでも簡単に取り付けることもできます。
水筒カバーに付ける場合は、本体の端と端を合わせて縫う代わりにファスナーを付けます。布の端を少し折りファスナーの脇布部分と合わせて縫います。手縫いであれば真っすぐに細かく返し縫いをし、ミシンならファスナーを開いた状態でゆっくりと針を進めます。縫い始めと縫い終わりは2~3度縫って補強をしておきましょう。
100均の水筒カバーのリメイク方法
100均にもペットボトルカバーや水筒カバーは売られています。そうしたものをリメイクしたり、100均の材料を使ってオリジナルなものを作ってみましょう。
100均のペットボトルカバーをリメイク
100均に売られているストラップやショルダーのついていないペットボトルカバーは、簡単に水筒カバーにリメイクできます。幅の広く丈夫なテープを縫い付ければ、ショルダー付きの水筒カバーになります。
スリムなタイプの水筒であれば、ペットボトルとほぼ同じサイズなので、ぴったりサイズの水筒カバーになります。本体部分のカバーにも好みのリボンやボタンなどを付けて、デコレーションするとよいでしょう。
100均ベルトでリメイク
出典: https://limia.jp
100均で売られているベルトを使うと、布で覆った水筒カバーとは趣きが違うカッコいい水筒カバーが作れます。長さが90~100cmほどの細いベルトを3本準備します。カシメという革製品の留め金具も揃えましょう。
ベルトの金具部分は外してしまい、水筒に通す小さな丸い輪を2本作ります。ベルトの重なり部分は、キリなどで穴を開けてカシメで留めます。1本は水筒の丸底に近い部分、もう1本は本体上部のあたりに輪を通しておきます。この2つの輪をつなぐように、2本のベルトを高さ方向に通してつなげます。こちらも2本準備します。
1本はショルダー用に長くして、もう1本は底部分を覆う程度の長さに切ります。短いほうを丸くしたベルトにクロスするように合わせてカシメで留めて、もう1本は底が十字になるように通し、ショルダーにもなるように長さを調整します。水筒の上部に通した輪にもショルダーベルトを留めて出来上がりです。
手作り水筒カバーのデザインのアイデア
水筒カバーは、好みのハンドタオルを縫うだけでも簡単に作ることができます。また、布以外の素材でも作れるので紹介します。
毛糸で好みの色柄に
ラミネートやキルティングといった生地を使わずに毛糸を編んだものでも、簡単に水筒カバーを手作りできます。毛糸は繊維が太いので、保温性・保冷性が高く水筒カバーにも向いています。ただし、ショルダー部分を毛糸にすると伸びてしまうので、布やテープを付けるのがおすすめです。
毛糸の色や組み合わせを涼し気な色にすることで、夏向きの水筒カバーにもなります。毛糸は伸び縮みしやすいので、少しきつめに編むと水筒にフィットして抜け落ちるようなこともありません。
革で高級感のあるカバー
革を使った水筒カバーは、アウトドアが好きな方におすすめです。水筒本体を巻くように革を使い、ホックで留めるだけで簡易な水筒カバーになります。革は使い込むほどに手になじみやすくなり、色合いも落ち着いて味わいが増します。水筒を傷から守るだけでなく、手からも滑り落ちにくくなるでしょう。
手づくり水筒カバーを色々作ってみよう!
手作りの水筒カバーは、好みの生地や素材を使って作る世界に一つだけのものです。ラミネートやキルティング、革など素材選びからこだわり、使いやすく手持ちの水筒にもぴったりなものを手作りしてみてください。まずは、簡単な作り方で手作りして、縫製作業に慣れてきたら丸底タイプやショルダー部分にもこだわってみましょう。