2018年06月24日公開
2024年07月19日更新
ネスカフェバリスタの詰め替えの種類は?他社の粉が使える裏技も!
コーヒーは眠気を覚まして頭をすっきりさせてくれたり、休憩したい時に心を落ち着かせてくれたりする飲み物です。最近では、コーヒーメーカーの性能があがり、自宅でも本格的なコーヒーが飲めるようになりました。ネスカフェのバリスタも、本格的なコーヒーが飲めるコーヒーメーカーの1つです。ネスカフェバリスタには専用の詰め替えコーヒーが数種類ありますが、実は他社製品の詰め替え品も使うことができます。今回はネスカフェバリスタの詰め替え商品の種類や詰め替え方、他社製品を使う裏技を紹介します。
目次
ネスカフェバリスタとは?
20代以上の男女を対象にコーヒーを飲む頻度について調査を行なったところ、約3割が1日に1杯、約4割が1日2杯以上コーヒーを飲んでいることがわかりました。また、日常的にコーヒーを飲む人が一体どこでコーヒーを飲むことが多いのか調べたところ、9割近くが自宅でコーヒーを飲んでいることがわかりました。コーヒーブレイクという言葉があるように、コーヒーはちょっと一息つきたいときに飲まれているようです。
かつては美味しいコーヒーはコーヒーショップでしか飲めないと考えられがちでしたが、現在では、性能が良くて価格が安いコーヒーメーカーが多数販売されるようになりました。ネスカフェのバリスタはお手頃価格で本格的なコーヒーを飲むことができるコーヒーメーカーの1つです。
ネスカフェはネスレというスイスに本社がある世界的な食品会社が製造しているコーヒー製品の商標です。コーヒー飲料以外にも、チョコレートや炭酸水、介護用食品、栄養補助食品、ペット用食品など様々な製品を取り扱っています。
ネスレの創業者、アンリ・ネスレは、ネスレを立ち上げるまで様々な職を転々としていました。親族の中で乳児死亡率が多いことに嘆いていたアンリ・ネスレは、かつて薬剤師助手として勤務していた時の経験や、医師だった義理の父の助言を受けて乳児用のシリアルを開発しました。これがネスレの始まりと言われています。
ネスカフェバリスタとはどんなコーヒーメーカー?
ネスカフェバリスタは3種類
ネスカフェバリスタの現在のラインナップは、「ネスカフェゴールドブレンドバリスタ50」「ネスカフェゴールドブレンドバリスタi」「ネスカフェゴールドブレンドバリスタ」の3種類です。
どの機種も3.5kgほどの重量で、大きさも、高さ約36cm、幅約18cm、奥行き約30cmとコンパクトなので、自宅だけでなくオフィスなどでもよく導入されています。バリスタ50やバリスタiは、Bluetoothが搭載されていたり、メンテナンス方法に若干の違いがあったりします。
ネスカフェバリスタではレギュラーソリュブルコーヒーが飲める
ネスカフェバリスタではネスカフェの「レギュラーソリュブルコーヒー」をワンタッチで淹れることができます。「インスタントコーヒー」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、インスタントコーヒーとレギュラーソリュブルコーヒーは、製法が異なります。
インスタントコーヒーは、焙煎したコーヒー豆の抽出液を粉末にしたコーヒーです。一方、レギュラーソリュブルコーヒーは、焙煎したコーヒー豆の抽出液に細かく砕いたコーヒー豆を混ぜ込んで粉末にしたコーヒーです。ネスカフェはこのコーヒー豆の抽出液にもこだわりを持っており、「挽き豆包み製法」という製法で作られています。
ネスカフェのレギュラーソリュブルコーヒーを飲むと、コップの下にコーヒー粉が三日月状に残ります。これは「クレッセント」と呼ばれるものです。ネスカフェのレギュラーソリュブルコーヒーは、粉砕したコーヒー豆を抽出液にまぜこんでいるので、このクレッセントができるのです。
ネスカフェバリスタでコーヒーを飲むには詰め替えパックが必要
ネスカフェバリスタの本体は、給水タンクとコーヒータンクが付いているだけのシンプルな形をしています。どちらのタンクも着脱可能なので、お手入れも簡単にできます。コーヒータンクに入れられるコーヒーは、「ネスカフェエコ&システムパック」と呼ばれる詰め替え用のみとなっています。ネスカフェの製品だからといって、瓶入りのコーヒーを買ってきても入れることはできませんので、購入時に注意が必要です。
ネスカフェバリスタのコーヒーの詰め替え方①
ネスカフェバリスタへのコーヒーの詰め替え方は2種類あります。1つ目の詰め替え方は、まず本体からコーヒータンクを取り外す必要があります。本体に取り付けたまま詰め替えを行うと故障の原因となるので、必ず取り外してください。
専用の詰め替えパックの詰め替え口にはフィルムが2枚付いていますが、外側のフィルムだけを取り外してください。詰め替えパックの口は、コーヒータンクの口に合わせて、詰め替えパックより少し小さめになっています。
パックを逆さにしてコーヒータンクの口に差し込むと、内側のフィルムが破れてコーヒー粉がタンク内に充填されます。最後に詰め替えパックの底を軽く叩いて、コーヒー粉全て出し切り、詰め替えパックを引き抜きます。コーヒータンクの口を閉めて本体にセットすれば完成です。
ネスカフェバリスタのコーヒーの詰め替え方②
2つ目の詰め替え方は、コーヒータンクの下についている、コーヒー計量器側から詰め替える方法です。
コーヒータンクの下には3枚のコーヒー計量器がついており、全て取り外すことができます。計量器を取り外すという手間は増えますが、計量器側の口がより大きいため、より簡単に詰め替えることができます。
ネスカフェバリスタの詰め替えパック〜ゴールドブレンド〜
ネスカフェバリスタで使える詰め替えパック1つ目はゴールドブレンドシリーズです。ゴールドブレンドは1967年に日本で販売が開始され、2017年の50周年を記念してリニューアルされました。ゴールドブレンドには5種類あります。
ゴールドブレンドの詰め替え①ノーマルタイプ
ゴールドブレンドには、ノーマルタイプの他にも、コク深め、オーガニック、カフェインレス、アイスコーヒーがあります。パッケージもリニューアルし、「コーヒー感」というコーヒーの味わいなどが5段階で示されており、より選びやすくなっています。
ノーマルタイプのゴールドブレンドは、もともとマイルドな味わいでしたが、リニューアルによってマイルドさは残しながらも奥行きのある味わいとなりました。きつい苦味が無いため、ブラックで飲む人におすすめです。もちろん砂糖やミルクを入れたり、カフェラテにして飲んだりするのにも適しています。
ゴールドブレンドの詰め替え②コク深め
ゴールドブレンドコク深めは、コーヒー感が4で示されています。詰め替える時に部屋中に広がるコーヒーの香りは、ノーマルタイプより強く感じられます。淹れたコーヒーの色もノーマルタイプよりも暗く、ぐっとくる苦味があります。苦いコーヒーが好きな方ならブラックでも飲めますが、そこまで得意ではない人は、砂糖やミルクを入れたり、バニラアイスにかけたりするなどして楽しむ方がいいかもしれません。
ゴールドブレンドの詰め替え③オーガニック
ゴールドブレンドオーガニックは、有機コーヒー豆を100%使用したコーヒーです。有機コーヒー豆とは、農薬や化学肥料を使っていないことはもちろん、環境負荷を低減した農場としてJAS法で認定された農場で栽培されたコーヒー豆を指します。
パッケージがエメラルドグリーンと高級感があります。コーヒー感は2.5と示されています。苦味や酸味がきつくなく、飲みやすいコーヒーに分類されます。
ゴールドブレンドの詰め替え④カフェインレス
ゴールドブレンドカフェインレスは、コーヒー豆も山の天然水に浸け込むことによってカフェインを97%取り除いています。カフェインは覚醒作用があるため眠気覚ましに良いと言われています。また、カフェインを摂取することによってメタボリック症候群を予防できるという研究報告もあります。
しかし、妊婦や授乳婦にとっては必ずしも良い影響ばかりではありません。妊婦や授乳婦がカフェインを摂取すると、カフェインは胎盤や母乳を介して赤ちゃんへ移行します。赤ちゃんは、まだ肝臓などの機能が未熟なため、大人にとって良いものでも赤ちゃんにとっては毒となることがあるのです。
ゴールドブレンドカフェインレスとカフェイン入りのゴールドブレンドの味を特殊な装置で比較したところ、どちらも味わいにほとんど差がないことが明らかとなりました。そのため、もともとコーヒー好きだったお母さんたちから人気を集め、2017年には、日本最大級の妊娠・出産・育児の情報サイトの、カフェインレスコーヒー人気ランキングで1位を獲得した実績もあります。
また、カフェインレスコーヒーは妊婦や授乳婦だけを対象としたコーヒーではありません。通常のカフェイン入りのコーヒーだと、就寝前に飲むと逆に目が冴えてしまう恐れがありました。しかし、カフェインレスなら覚醒効果がないため、時間を気にせずに飲むことができます。昼間はカフェイン入りを飲んで、夜だけカフェインレスを飲むという人もいるようです。
ゴールドブレンドの詰め替え⑤アイスコーヒー
ゴールドブレンドアイスコーヒーは、夏限定のブレンドとして登場したコーヒーです。コーヒー感は3.5で、フルーティーな味わいとすっきりとした苦味が特徴的です。抽出の際は、カップにあらかじめコーヒーを入れておけば、後は他のホット用のコーヒーの抽出方法と同じです。
ネスカフェバリスタの詰め替えパック〜プレジデント〜
ネスカフェプレジデントは、1980年から「ネスカフェ最高峰ブランド」として発売されてきたロングセラー商品で、お中元やお歳暮のギフト商品として用いられることが多い商品でした。一時期販売休止となっていましたが、発売が再開されています。深緑色のパッケージは、非常に高級感があります。
プレジデントの香りは爽やかで、酸味と苦味が深い味わいになっています。舌に残る感じもさっぱりとしているので、カップに氷を入れておけばアイスコーヒーとしても飲むことができます。
ネスカフェバリスタの詰め替えパック〜香味焙煎〜
ネスカフェ香味焙煎は、旬のコーヒー豆を厳選して使用したコーヒーです。地域を限定し、1粒ずつ人の手で収穫したコーヒー豆を使用しています。ネスカフェ香味焙煎2種類あります。
香味焙煎の詰め替え①深み
香味焙煎深みはコスタリカ産のコーヒー豆を使用しています。コスタリカは、中央アメリカ南部に位置する、北海道の半分にも満たない国です。コスタリカのコーヒー豆は全てアラビカ種と呼ばれる種類です。豊かな酸味と深いコクと苦味が特徴的なコーヒーです。
香味焙煎の詰め替え②丸み
香味焙煎丸みはケニア産のコーヒー豆を使用しています。ケニアはぐっとくる酸味を持っており、苦味は控えめです。フルーティーな味わいもあり、ヨーロッパでは高級銘柄として取り扱われています。
ネスカフェバリスタで他社の詰め替えパックを使う裏技
ネスカフェバリスタの取扱説明書を見てみると、「専用のネスカフェエコ&システムパック以外使用しないでください」との但し書きがあります。しかし、いざ飲もうと思った時にコーヒー粉が切れていて他社製品しかなかったり、他社製品が安売りしていたりすると、「他社製品は使えないのか?」という疑問が出てきます。
実は、ネスカフェバリスタでは他社製品も使うことができます、但し全ての他社製品が使えるわけではありません。ここからは他社製品を使う裏技を紹介します。
裏技を使えるかどうかはコーヒー粉のタイプで決まる
他社製品が使えるか使えないかは、そのコーヒー粉はどのような製法で作られているかで決まります。コーヒー粉は、コーヒーの抽出液を乾燥させて粉末にしたものですが、その方法には「スプレードライ法」と「フリーズドライ法」の2種類があります。
スプレードライ法は、日本語では「噴霧乾燥」とも呼ばれています。コーヒー液を超高温の乾燥機の中で霧状に噴射します。すると、コーヒーの水分が熱で蒸発に、乾燥した粉ができます。スプレードライ法で作られたコーヒー粉は砂のように細かく、お湯にすぐ溶けるという特徴があります。
一方、フリーズドライ法は、日本語では「真空凍結乾燥」とも呼ばれています。コーヒー液を−40℃で瞬間凍結させてコーヒー液を砕き、真空条件下で水分を蒸発させることによってコーヒー粉を作ります。スプレードライ法より香りや風味が保たれるという特徴があります。
ネスカフェバリスタで使えるコーヒー粉は、後者のフリーズドライ法で作られたコーヒー粉のみです。間違ってスプレードライ法で作られたコーヒー粉を入れると、粉が機械内部に入り込んで故障の原因となります。
裏技!他社製品の詰め替え方は?
専用の詰め替えパックは、フィルムは2重にされていたり、詰め替え口が小さくなっていたりと詰め替えやすい形になっていましたが、裏技で使える他社製品には、そのような便利な機能はありません。そこで、他社製品の詰め替え方も2種類あります。1つ目の詰め替え方は、専用の詰め替えパックの空箱を使う方法、2つ目の詰め替え方は、コーヒー計量器側から詰め替える方法です。
専用の詰め替えパックの中身を全てコーヒータンクに入れたら、取り外して底の部分を切り取ります。そうすることによって、詰め替えパックが漏斗のような形になります。あとは、他社のコーヒー粉を入れたい時に、底を切り取った詰め替えパックをコーヒータンクの口にさして、コーヒーを補充するだけです。
裏技!ネスカフェバリスタで使える他社の詰め替えパック
ここからは、ネスカフェバリスタでも裏技として使える他社製品の詰め替えパックを3種類紹介します。
裏技!使える他社製品①キーコーヒースペシャルブレンド
使える他社商品1つ目は、キーコーヒーのスペシャルブレンドです。キーコーヒーは横浜発祥のコーヒーメーカーで、日本のコーヒーメーカーのリーディングカンパニーとして成長してきた会社です。
スペシャルブレンドはメキシコとブラジルのコーヒー豆をブレンドしており、酸味と苦味のバランスが取れた商品になっています。
裏技!使える他社製品②UCC THE BREND
使える他社商品2つ目は、UCCのTHE BLENDです。UCCも日本のコーヒーを中心とした食品飲料メーカーです。上島珈琲店というコーヒーショップも経営しています。
THE BLENDはUCCのコーヒー鑑定士が500種類のコーヒーのブレンドサンプルを作り、選び抜かれたコーヒーです。THE BLENDについている114や117という数字はブレンドサンプルのサンプル番号です。
裏技!使える他社製品③AGF マキシム
使える他社商品3つ目は、AGFのマキシムです。AGFはバヤリースなどの清涼飲料水も販売している飲料メーカーです。マキシムは1971年の販売以来のロングセラー商品です。 AGFはクリーミングパウダーであるマリームも販売しているので、AGFだけでコーヒーを飲むための全てが揃います。
使える詰め替え商品を使ってコーヒーをもっと楽しもう!
いかがでしたか?ネスカフェバリスタは詰め替え方も簡単で、お手入れもしやすい手軽なコーヒーメーカーです。使える専用の詰め替えパックにはたくさんの種類があることがわかりました。また、他社製品もフリーズドライ製法のものであれば使うことができることもわかりました。
今回紹介した使える他社製品は3種類だけでいたが、フリーズドライ製法で作られたコーヒー粉にはたくさんの種類があります。専用の詰め替え品でなくても詰め替え方は簡単です。 様々なコーヒー粉を試してお気に入りの1杯を見つけてください。