冷蔵庫の側面が熱い！故障と思う前に原因・対策法を調べよう！

冷蔵庫は私たちの食生活に欠かせない電化製品です。冷蔵庫の側面を触った時、非常に熱くなっていると、故障しているのか？火事にならないか？と心配になるものです。本記事では、側面が熱くなる原因や熱くなりすぎない対策方法を、詳しく解説していきます。すぐにでも実践できる対策方法ですので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫は庫内を冷やすために、放熱をするシステムになっています。放熱用のパイプが側面に設置されているため、多少熱くなることは構造上正常なことですので、特に心配しなくて良いでしょう。

しかし、天井や壁にピッタリくっ付けて設置すると、周囲に隙間がなくなり、放熱がスムーズに行えなくなります。そのような場合は、熱くなりすぎることがあります。対策方法は、一般的に側面は5mm以上、上面は5cm以上は隙間を空けることが推奨されています。

背面はぴったりくっ付けても構いません。ただし、背面にコンセントがある場合や壁の結露が気になる場合は、壁から30mm以上離した方が良いでしょう。

冷蔵庫は庫内に冷気を循環させながら、食材を冷やすという構造になっています。しかし、食材をぎゅうぎゅうに詰め込みすぎてしまうと、冷気がうまく循環できなくなってしまいます。そうなると、冷蔵庫は食材を冷やそうと、さらに稼働率を上げてしまうため、放熱量も多くなり側面が熱くなるのです。

対策方法は、食材の整理をして、早めに食べ切ることです。賞味期限切れで、すでに食べられないものがあれば、処分しましょう。また、食材の入れ方に気を付けることも大切です。

機種にもよりますが、一般的に庫内の一番下段の奥または一番上段の奥に、冷気を循環させるための穴が開いています。食材を詰め込む時、それらの穴を塞がないように、置き方なども工夫してみてください。

設置している室内温度の影響も、大きく受けます。周囲の温度が35℃を超えると、放熱がスムーズにいかなくなる場合があるそうです。対策方法は、エアコンをつけたり窓を開けて風を通したりして、室内温度を下げることです。また、設置する時に直射日光の当たらない場所や風通しの良い場所を選ぶなどの、配慮をすると良いでしょう。

他にも、冷蔵庫ドアを何度も開閉したり長く開けたままにすると、外気が庫内に入り込み温度が上がってしまいます。そうすると、庫内の温度を下げようと放熱が活発になるため、側面が熱くなることもあります。特に暑い季節は、意識的にドアの開閉を控えめにする工夫をしてみてください。

側面が熱くなった時の対策を試みても改善されなかった場合は、冷却ファンの故障や冷媒ガスの放出の異常などの可能性があるため、修理が必要です。8年ほど経過してそのような症状が出ているのであれば、装置や部品が古くなっているので、寿命だと考えて買い替えた方が良いかもしれません。

ちなみに、冷蔵庫を処分する場合は、国の定める家電リサイクル法に従う必要があります。新しく買い替えるのであれば、下取りをしてもらって購入できる家電量販店を、探してみるのもおすすめです。

調査したところ、側面が熱いことで火事になる可能性はないそうです。多量な放熱をした場合、最高50～60度まで熱くなりますが、庫内を冷やすために冷蔵庫が正常に稼働していると考えて良いでしょう。ただし、冷蔵庫の劣化を防ぎ長く使うためにも、熱くなりすぎないように対策を取ることは大切です。

冷蔵庫の側面が熱くなる原因と対策方法を徹底解説しました。側面が熱くなることは、冷蔵庫が正常に機能していると考えて良いので、特に故障や火事になるという心配はいりません。

冷蔵庫の設置スペースを考慮すること、庫内に食材を入れ過ぎないこと、室内の温度を上げすぎないことなどの対策方法をとることがポイントです。そうすれば、放熱量が過剰にならずに済むでしょう。