電子レンジの仕組みをわかりやすく簡単説明!加熱ムラの原因も!

電子レンジ、みなさんは、一日に何回ぐらい、使いますか?今や、家庭のみならず、コンビニやスーパーにもあり、私たちの生活になくてはならないものになっています。このように簡単に食品を温められる電子レンジですが、どんな仕組みで温まるかを知らない方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな電子レンジの仕組みや加熱ムラの原因をわかりやすく説明します。電子レンジを使いこなせず、加熱ムラに悩んでいる方は、ぜひ、参考にしてみてください。

電子レンジの仕組みをわかりやすく簡単説明!加熱ムラの原因も!のイメージ

目次

  1. 1電子レンジの仕組みを知っている?
  2. 2電子レンジの仕組みをわかりやすく紹介
  3. 3電子レンジの加熱ムラの原因と対策は?
  4. 4電子レンジの加熱ムラを解消するには?
  5. 5電子レンジの便利な温め方
  6. 6電子レンジの使い方の注意
  7. 7電子レンジの温めムラはマイクロ波を食品に届けることで解決

電子レンジの仕組みを知っている?

電子レンジは簡単に食品を温めることができます。お料理をしない人でも、一日に1回ぐらいは使用するのではないでしょうか。電子レンジで食品を温めることを「チンする」と言いますが、その通り、ボタンを押せば、食品は自動的に温まり、チンと鳴ったら温めの完了です。

このように便利な電子レンジですが、その仕組みや構造はどのようになっているのでしょう。その仕組みと構造についてわかりやすく説明します。電子レンジは、温めるだけではなく、料理の下ごしらえにも便利です。電子レンジを仕組みや構造を理解し、上手に使いこなせば、簡単においしい料理が作れるようになります。

電子レンジは火を使わないので、夏の暑い盛りの料理にも最適です。また、正しく使えば、焦げ付きや火事の心配はありません。お子様や高齢者も安全に、簡単に使用できます。しかし、安全のためにいくつか注意点があります。これについては、また後ほど、わかりやすく説明します。電子レンジの仕組みや構造を理解し、安全に使用しましょう。

電子レンジの仕組みをわかりやすく紹介

電子レンジはなぜ食品を温められるの?

電子レンジはどのような仕組みで食品を温めるのでしょう。電子レンジが普及する前、私たちは食品を温めたい時、ガスを利用して、外から食品を温めたり、加熱することが一般的でした。それとは違い、電子レンジは、マイクロウェーブという電磁波を使い、食品を中から温める仕組みになっているのです。

食品には水分が含まれていますよね。この水分にはプラスマイナスがあります。マイクロウェーブはそのプラスマイナスを高速回転させ、振動させる作用があります。そこで、摩擦がおき、熱を発生させるという仕組みなのです。わかりやすく説明すると、寒い時、私たちは手と手をすり合わせて温めます。これと同じことが食品の中で起きているのです。

この仕組みで重要なのは、電子レンジでの温めには、水分の量が影響してくるということです。水分が少ないと、十分に温まりません。反対に、水分が多すぎると、加熱に時間がかかるのです。この水分が、電子レンジにありがちな温めムラの原因となります。

食器はどうして温められないの?

電子レンジのマイクロ波は、食品の水分を温めることで、食品自体を温める仕組みです。わかりやすく説明すると、マイクロ波は水分だけを温め、水分が含まれていない食器は素通りしてしまうため、温まらないのです。電子レンジで加熱しすぎると、お皿まで熱くなってしまうことがありますが、これは食品の熱がお皿に伝わったためです。

ターンテーブルとフラットテーブルの仕組み

電子レンジにはターンテーブルがあるものとないものがあります。ターンテーブルがないものは、テーブルの形から、フラットテーブルと呼んでいます。ターンテーブルとフラットテーブルの違いはなんでしょうか?次では、その仕組みの違いを説明しましょう。

ターンテーブルの電子レンジの仕組み

電子レンジのマイクロ波は、庫内の天井部から出てきます。食品が同じ場所にあると、電子レンジの構造上、同じ場所にばかりマイクロ波があたることになります。その結果、温まり方にムラが出てくるのです。ターンテーブルは、加熱中、食品を動かし続ける仕組みにより、マイクロ波が食品の一か所に集中することを防いでくれるのです。

便利なターンテーブルですが、欠点は、その構造上、掃除がしにくいことです。ターンテーブルの周りに汚れがたまってしまうと、その水分をマイクロ波が温めてしまい、悪臭や汚れのこびりつきの原因になります。最近はこのようなことから、ターンテーブルのない電子レンジが増えています。ターンテーブルタイプの電子レンジは、フラットテーブルタイプに比べて、マイクロ波の照射の仕組みが単純です。そのため、比較的、安価で手に入れることができます。独り暮らしの方や、単身赴任のお父さんが使うのにぴったりです。

フラットテーブルの電子レンジの仕組み

フラットテーブルの電子レンジとは、見た目でわかる通り、底面がフラットになっている電子レンジのことです。ターンテーブルと比べ、マイクロ波の出方に違いがあります。その仕組みは、メーカーや機種ごとにさまざまです。フラットテーブルのマイクロ波は、庫内で乱反射したり、マイクロ波を回転アンテナで撹拌するよう、工夫されています。それにより、マイクロ波が食品に均一にそそぐようになるのです。

フラットテーブルタイプは、今では、電子レンジの主力商品となっています。上位機種になると、オーブン機能や、自動調理機能を持つ機種もあります。簡単な手順で、本格的なオーブン料理も作ることができます。価格の幅が広いので、自分に必要な機能を絞って探すことをお勧めします。多機能な電子レンジは構造が複雑になり、サイズが大きくなります。買いに行くときには、置き場所のサイズを測っておくと便利です。

電子レンジの加熱ムラの原因と対策は?

加熱ムラを起こす三つの仕組み

電子レンジで食品を温めると、一部分がまだ冷たかった、凍っていた、ということはありませんか。このような温めムラはなぜできるのでしょうか?この温めムラの原因はふたつあります。

マイクロ波の乱反射による食品への当たり方による加熱ムラ

マイクロ波は、電子レンジの庫内で照射されると、食物や庫内の壁面に当たります。壁面にあたると跳ね返って食品にあたり、食品を温めます。温める食品の形や、庫内の形、マイクロ波の照射部の角度により、マイクロ波の跳ね返り方が違ってきます。その結果、マイクロ波が食品に当たらない部分がでてきます。わかりやすく説明すると、マイクロ波の当たり方の違いが、出来上がりの温めムラとなるのです。

食品の水分量による加熱ムラ

冷凍した食品を温めたときに、外は熱々なのに、中はまだ凍っていた、という温めムラについてわかりやすく説明します。冷凍食品を電子レンジで温めると、まず、外側の凍っていた部分が溶け、水分(ドリップ)となります。電子レンジのマイクロ波は水分を温めるので、少ない水分はどんどん温まり、その部分だけ温度が上がってしまいます。

電子レンジのセンサーは、この温度を感知し、マイクロ波が、まだ凍っている内部に届く前に、温めを終わらせてしまうのです。冷凍肉を解凍する際、電子レンジの解凍モードで解凍して、一部が加熱されてしまう場合は、マイクロ波がドリップに集中してしまうためにおこる現象です。

食品の塩分や糖分量による加熱ムラ

カレーやシチューなど、とろみのある食品を温めたとき、外側しか温まっていなかった、という温めムラについて、わかりやすく説明します。マイクロ波は塩分、糖分量が高いところに集中する性質があります。カレーやシチューなどの粘度の高い食品は、マイクロ波がその塩分に集中し、中までマイクロ波が届きにくくなってしまうのです。このような場合も、加熱ムラを起こしやすいと言われています。

電子レンジの加熱ムラを解消するには?

これらの加熱ムラを解消するにはどうすればよいでしょうか?電子レンジの仕組みを理解し、正しく使用すれば、簡単なコツで、防ぐことができます。次に紹介しますので、参考にしてみてください。

置く位置や置き方を工夫しましょう

ターンテーブルでは、食材はテーブルの外側に置きましょう。フラットテーブルの場合は、庫内の中央に置きましょう。また、カボチャなどの固い野菜を置く場合は、固い部分を下に、柔らかい部分を上に向けて置くようにしましょう。それぞれ、最適な置き場所がありますので、取扱説明書を読んで、最適な場所に置きましょう。

温めるものの形を統一しましょう

食材を加熱する場合は、形やサイズが同じになるようにしましょう。お肉などを冷凍するときは平らにしましょう。ごはんを冷凍するときは、四角い容器ではなく丸い容器を選んでみましょう。マイクロ波の当たり方によるムラを防ぎます。

水分量が少ない食品は水分を加えよう

パンなど水分が少ない食品や、乾燥しているご飯は、水分を軽く振りかけて加熱しましょう。カボチャなどの固い野菜は水分が少ないので、だし汁などを入れて加熱すると、それだけで一品になります。

冷凍食品の解凍はドリップに注意しましょう

冷凍食品、特にご家庭で冷凍した肉や魚はドリップが出やすいので、キッチンペーパーなどで包み、ドリップを出さないようにし、少しずつ解凍しましょう。

塩分や糖分の高い食品や粘度の高い食品は途中でかき混ぜる

これらの食品を温めるときは、温めの途中で何度か取り出しかき混ぜると良いでしょう。カレーやシチューは、加熱ムラのできやすい食品です。しっかりかき混ぜましょう。

加熱時間は短めに少しずつ加熱しましょう

電子レンジでの加熱は、その構造上加熱時間が数秒違うだけで、仕上がりに大きな違いが出てきます。加熱の途中でこまめに開けて、食品の様子を見ながら少しずつ加熱しましょう。

加熱ムラを防ぐ容器を使用しよう

電子レンジ加熱用の容器には、加熱ムラを防ぐさまざま工夫がなされています。丸い形なので、角部分のみにマイクロ波が集中するのを防いでくれます。また、蒸気弁がついていて余分な蒸気のみが排出される構造になっています。ごはんをべたべたせず、しっとりと加熱してくれます。ラップでごはんを冷凍すると不揃いな形になり、加熱ムラになってしまうという方は試してみてはいかがでしょう。

庫内を清潔に保とう

マイクロ波は汚れに集まる性質があります。汚れたまま使用していると、汚れた部分が強く加熱され、焦げ付きや発火の原因になります。汚れは付いてすぐであれば、比較的、簡単に落とすことができます。こまめにふき取って清潔を保ちましょう。

電子レンジを買い換えよう

電子レンジのマイクロ波の寿命は約10年と言われています。10年を過ぎるころから、少しづつ温め機能が落ち、それ以外の部分も劣化してきます。今までご紹介したことに注意しても加熱ムラが出てきてしまう場合は、構造的に寿命が来ているのかもしれません。

最新型の電子レンジは、便利な機能が増えていたり省エネ機能を持つタイプなど、さまざまなタイプがあります。10年を目安に新しい電子レンジに買い換えてみると、毎日の食事の準備のが簡単になるかもしれません。

電子レンジの便利な温め方

電子レンジは水分の摩擦で食品を温めるので、その習性を上手に利用すれば、食材を簡単に自分好みに温めることが出来ます。お好みの仕上がりにしたいときのワンポイントを紹介します。

しっとり仕上げたい時には

食材の下ごしらえなどで、食品をしっとり調理したい場合は、ラップで密閉して、水分が逃げないようにするといいでしょう。ジャガイモなどの水分の極端に少ない野菜は、食材を濡らしたキッチンペーパーで巻き、その上からラップで密閉すると、キッチンペーパーからの水蒸気で蒸し煮の状態になります。ガスでは時間のかかるいも類の下ごしらえが簡単に、しっとりした食感に仕上げることができます。

さっくり仕上げたい時には

電子レンジで温めると水分が表面に出てくるので、フライや唐揚げなどの揚げ物はべったりした仕上がりとなってしまいます。その場合は、キッチンペーパーを敷くことで、食材から出た水分を適度に吸ってくれるので、さっくり仕上がります。最後にオーブントースターで軽く温めると、より、水分が飛んで、からっとした食感を楽しむことができます。

次の記事は、重曹を使った電子レンジの掃除についてわかりやすく説明しています。複雑な構造部分の掃除方法についても取り上げていますので、この記事を参考にして、いつも清潔な電子レンジを保ってください。

電子レンジの使い方の注意

簡単に食品を温めることができる電子レンジですが、使い方にはいくつかの注意があります。正しく使用しないと、焦げや発火を起こし、やけどなどの原因となってしまいます。構造や仕組みを理解し安全に使用しましょう。

破裂しやすい食品は穴を開けて温めよう

割っていない卵や卵黄、魚卵、ソーセージなど外側が殻に包まれているものは、温めると破裂することがあります。温めている時は変化がなくても、箸などで食材に刺したとたんに破裂することもあります。大やけどにつながる危険があり大変危険です。この破裂は切込みを入れたり、数か所に穴をあけることで防ぐことができます。

金属やガラスや木などの容器の材質に注意しよう

アルミやステンレスなどの金属製容器は火花を起こすので、電子レンジで使用することはできません。ガラス製の容器は、耐熱性のあるものを選びましょう。木製容器は水分を含んでいるので、電子レンジでは使用できません。最近では、電子レンジで使用可能な容器がたくさん出てきているので、購入時に確認してみましょう。

容器の形に注意しよう

電子レンジで飲み物を温めると、取り出すときに突然、飲み物が吹き上がる、という現象があります。これを「突沸」といいます。ガスで飲み物を温めると沸騰します。しかし、電子レンジで加熱すると、沸点を過ぎても沸騰しないことがあります。

この状態で、電子レンジのドアを開けたり、取り出したりすると、振動が刺激となり、突然、沸騰し、水分が吹き上がります。これは、少しずつ、加熱することで防ぐことができます。口径の小さいカップで水分を温めるときは、短めに設定し、途中でかき混ぜたりしましょう。

電子レンジの温めムラはマイクロ波を食品に届けることで解決

いかがでしたか。電子レンジの仕組みについて、わかりやすく説明しました。ご理解頂けましたか。電子レンジが食品を温める特徴はマイクロ波です。このマイクロ波がムラなく食品に届けば、加熱ムラを防げるのです。この特性を利用して、上手に電子レンジを使い、手軽においしく、食品を温めましょう。

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