2021年03月06日公開
2024年11月07日更新
野点に必要な道具や作法・やり方まとめ!自然の中でお茶を満喫!
屋外でお茶を楽しむ野点について紹介をします。野点に必要な道具や作法をまとめているので、やり方をぜひ参考にしてみてください。キャンプなどのアウトドアをする方は、野点で新たなアウトドアの楽しみ方を試してみてください。
野点に必要な道具や作法・やり方を紹介!
7ヵ月ぶりのボッチキャンプ😭👍🚑
— かつ坊 (@katsubou1191) August 31, 2018
やりたかった和キャンプの始まり始まり👍🚑🤗 pic.twitter.com/dcgVr3tT52
野点とは、屋外で楽しむお茶会のことです。茶室で楽しむお茶に比べて、野点はアウトドアでカジュアルに楽しめるというのが魅力です。アウトドアブランドから道具も販売されるほど、自然の中でのお茶が注目されています。
この記事では、野点に必要な道具や作法を紹介します。野点のやり方を覚えて、自然の中で落ち着きのある時間を体験してみましょう。
野点の魅力
魅力①カジュアルに楽しめる
キャンプで野点 pic.twitter.com/8oJWBOAPVK
— ヤスアキ:ABA-312142 (@yasumoca) March 1, 2021
お茶といえば、茶室で静かに風情を楽しむという印象がありますが、野点は違います。屋外で季節や天気を感じながら、ピクニックのような気分でお茶を楽しむことができます。茶室でお茶をする場合は、花や掛け軸などの用意も必要です。しかし、野点ではお茶を入れる道具さえあれば良いので、肩肘張らずに挑戦することができます。
魅力②全国各地でイベントが開催されている
気軽に楽しむことのできる野点は、全国でイベントが開催されています。晴れた日に青空の下でいただくお茶は、季節を感じられる特別な時間を過ごすことができます。
お茶を点てる姿を見ながら心を落ち着かせることができ、贅沢な時間になること間違いありません。椅子に座ってお茶を飲むことが多いので、正座が苦手な方でも安心です。
魅力③おしゃれな茶道具もある
おNewのシェラカップで
— 僕の飯 (@boku_no_messi) February 28, 2021
お茶点てたかったんだ🙌✨ pic.twitter.com/IQvz2DAeNS
お茶といえば和をイメージしますが、現代風の茶道具もアウトドアブランドで購入することができます。もちろん昔ながらの和風な茶道具も良いですが、おしゃれな茶道具で気分をあげるのも野点の楽しみ方の一つです。
現代風に進化した茶道具なら、若い方でも気軽に楽しむことができるはずです。お茶のやり方に詳しくない方は、おしゃれな道具で見た目から入るのもおすすめです。
野点に必要な道具
茶碗
そういや野点もしました。
— the_addicters (@TAddicters) January 4, 2021
そのへんにあった道具を並べて茶碗を撮ったらすごくシュールな写真が撮れたよ🤪#キャンプ#山開拓#ずぼら開拓#野点 pic.twitter.com/qdVOTha9rW
茶碗は茶室で使用するもので構いません。キャンプで野点を行う場合は、持ち運びを考慮して割れない茶碗を使用するのも良いです。キャンプで使われるシェラカップは、茶碗として使うことができ、料理にも使用できるのでおすすめです。茶碗はお茶をする上で、最も重要な道具と言えます。おしゃれな茶碗で野点を楽しみましょう。
茶筅
野点セット キャンプで抹茶を飲むために組み合わせてみた。#スノーピーク #抹茶 #ユニフレーム pic.twitter.com/nBNG2VcN3J
— 8ball_coffee (@Coffee8ball) September 16, 2018
茶筅は抹茶を混ぜるための道具です。屋内でも屋外でも、使用する茶筅に違いはありません。ただし、茶筅には穂数というものがあり、抹茶の種類にあった穂数の茶筅を選ぶ必要があります。
一般的なお抹茶は「薄茶」で、穂先80本程度の八十本立や100本程度の百本立がおすすめです。穂数が多いほどキメが細かくなり、クリーミーになります。「濃茶」には荒穂がおすすめです。薄茶に比べて、どろっとしたお茶になります。
茶杓やスプーン
野点🍵
— ふじの ともみ (@fujitoooomo) February 28, 2021
本日、ひとつ夢が叶いました
それは自然の中でお茶を点てたい!
春雨に降られたけれど
それも風流でした✨✨✨#野点 #茶道 #デイキャンプ pic.twitter.com/e3na8xrhL3
茶杓は茶入から茶碗に抹茶を移すための道具です。しっかりと道具を揃えたい場合は茶杓も必要ですが、スプーンで代用できるので、気軽に楽しむ場合は必ずしも購入しなければいけないものではありません。
茶杓は竹製のものや木製のものなど種類が様々です。木製の中でも、桜や梅など樹木の種類が異なるので、木目や滑らかさなどの素材で選ぶのも良いでしょう。
敷物
お茶会で使用される敷物を「毛氈(もうせん)」と言います。特に赤色の毛氈が主流で、緋毛氈と言います。羊毛などの毛でできた敷物で、クッション性があるため疲れにくいという特徴があります。
緋色は魔除けや生命力といった意味があり、昔から伝統行事の際には緋毛氈が使用されています。赤色は満足感を得られる色で、自然の中に映える緋色の敷物が、お茶会に華やかさを増し、特別感のある空間を作り出します。
野点の作法・やり方
野点の基本的な作法
また野点キャンプをやりたい。 pic.twitter.com/VkHJuOVbev
— たね (@TanestarP) January 16, 2020
野点の作法としては、アクセサリー類を外します。そして、お菓子やお茶を運ばれてきたときや食べ終えたときにその都度「ありがとうございます」や「頂戴いたします」という感謝を述べます。
茶室で頂くお茶に比べて、野点の作法はそれほど難しくありません。カジュアルに、明るい気持ちでお茶を楽しみましょう。お茶を美味しくいただくことが大切なので、作法はそれほど気にしなくても大丈夫です。
特に、キャンプなど仲間内で楽しむ場合には作法は必要ありません。かしこまる必要がないというのがアウトドアでお茶をするメリットと言えます。
簡単なお茶の点て方
茶碗に抹茶とお湯を入れ、茶筅を使ってお茶を点てます。抹茶は前もってふるいにかけておくと、ダマになりにくく綺麗に点てることができます。茶筅を素早く前後に動かします。最初に大きな泡が出てくるので、しばらく続けます。全体が細かな泡になると完成です。
お湯が回らないように、丸くかき混ぜるのではなく、茶筅を前後にスライドさせるように動かすことがポイントになります。
お湯は多めに用意する
近代風野点(アウトドアお抹茶) pic.twitter.com/JRgWHwJPmZ
— かんな (@neko_70) April 15, 2018
抹茶2gに対して、お湯は70〜80ml程が良いです。ただ、抹茶の量やお湯の量を一回ずつ量るのも面倒くさかったり、お茶が濃くなりすぎることも考えられます。やり方が曖昧なうちはお湯を多めに用意して、調整ができるようにしておきましょう。
抹茶やお菓子を選ぶ時のポイント
キャンプで野点いただきました✨ pic.twitter.com/6GlwMyoR4s
— ジャニー&メリー(メリー) (@RjnbhmIPitbghN7) September 9, 2018
抹茶は600円程のものから、2000円近いものまで種類が豊富にあります。初めてお茶を点てる方は、スーパーでも買うことのできるお手頃価格のものから始めてみるのがおすすめです。
お茶菓子といえば、見た目も素敵な生菓子のイメージが強いですよね。しかし、野点では生菓子を用意しなくても大丈夫です。チョコレートやクッキーなど、お好きなお菓子と一緒にお茶をいただきましょう。
初心者にもおすすめの野点セット
モンベル/野点セット
アウトドアをする方には馴染みのあるモンベルから、野点セットが販売されています。携帯性を重視した小さめサイズの茶筅と茶杓です。茶碗はメラミン製で割れにくく、バッグ付きなのでキャンプでの持ち運びも安心です。
価格は8,600円+税で、野点初心者の方でも安心の価格です。和テイストな茶碗で、ゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめです。
鯖江サンユー/至福の茶せんセット
至福の茶せんセットは、ブラックでスタイリッシュなセットです。ポリプロピレン樹脂製の茶筅は、一般的な竹の茶筅に比べて衛生的となっています。至福の茶せんセットは茶碗が無い代わりに、片口がセットになっています。茶碗はお気に入りのものを使いたいという方は、至福の茶せんセットがおすすめです。
抹茶ラテやフルーツビールなど、キメの細かい泡で作ることができるので、いろいろな飲み方に挑戦したい方にぴったりです。
マッチャオーガニックジャパン/MATCHA TO GO野点セット
アンライフbyユノートルのバッグと、マッチャオーガニックジャパンの野点セットのコラボ商品で、持ち運び用のおしゃれなバッグ付きの野点セットです。茶碗や茶筅などは自然素材でできており、アウトドアに馴染みやすいデザインです。
バッグは8号帆布生地で、アウトドアにもぴったりなしっかりとした生地で作られています。野点の道具を保護するために、バッグ内に仕切りもついています。カメラやアウトドア用品の収納にも優れたバッグです。
おしゃれなデザインで、若い方がお茶を楽しむきっかけになるような野点セットです。おしゃれにこだわる方や、いろんな場所でお茶を楽しみたい方におすすめです。
Snow Peak×中川政七商店×茶論/野点セット
スノーピーク×中川政七商店×茶論、屋外で気軽に抹茶が楽しめる"野点セット"が登場 - https://t.co/8p8Wf1mqJj pic.twitter.com/p2N718ZClf
— Fashion Press (@fashionpressnet) October 8, 2020
スノーピークと中川政七商店と茶論がコラボして製作された野点セットです。アウトドアブランドのスノーピーク、日本工芸をベースにものづくりをする中川政七商店、茶道ブランドの茶論のコラボで、洗練されたデザインが特徴です。
仕覆・茶碗・茶杓・茶筅・棗・茶巾の6点セットです。仕覆の表地と茶巾は中川政七商店の麻生地で、仕覆の裏地にはスノーピークのテントの生地が使用されています。折りたためる茶杓、小さめサイズの茶筅と棗は、全て茶碗の中に収まるようになっています。
茶碗はチタン製で、保温性の高い二重構造のため、冷える屋外でもお茶が冷めにくいのが特徴です。軽量なので、持ち運びにも優れています。それぞれのロゴが並ぶ茶碗は、コラボならではの特別感があります。和風にとらわれない、現代風の野点セットになっています。
自然の中で野点を楽しもう!
キャンプをする方に特におすすめの、野点を紹介しました。お茶を点てると聞くと、難しく感じるかもしれませんが、「美味しく、楽しくお茶を飲む」というのが野点では一番のポイントです。季節や自然を感じながら時間を過ごすことができれば、作法は気にしなくて良いです。
お花見や紅葉狩りなど、自然を楽しみながらお茶を飲むというのは、日本では昔から行われてきました。アウトドアでお茶を楽しむというのは日本の文化と言えます。和の文化を現代風にアレンジしながら、自分に合った野点のやり方を見つけてみてください。