リキュールの賞味期限/日持ちはどのくらい?開封後の保存方法は?
リキュールに賞味期限があることをしっていますか?アルコールってそもそも腐らないのではと思ってる人は多くいると思います。しかし、リキュールは色々な種類があり、アルコール度数や糖分、原材料によって賞味期限が長く日持ちするものもあれば、未開封でも中の原材料が傷んでしまうこともあります。今回はリキュールの賞味期限について、種類別からみた場合や保存方法などについて紹介します。
目次
リキュールに賞味期限があるって知ってる?
リキュールとは、蒸留酒に果実やハーブなどのエキスをうつし、砂糖や着色料をくわえたお酒です。リキュールの原料は、基本的にアルコールと砂糖というイメージがあるのではないでしょうか?
そのため、リキュールは腐らないと思っている人も大勢いると思います。実は、リキュールも腐ることがあります。カクテルの材料として使えるリキュールは、原料が様々です。果実やハーブだけでなく、最近ではチョコレートやヨーグルトなどが使われたものもあります。使われている原料によっては、賞味期限があまり日持ちしないものもあります。
今回はリキュールの賞味期限について未開封の状態のときは賞味期限がどうなるのか、開封状態では賞味期限がどうなるかについてや、リキュールの種類別の賞味期限について、リキュールを日持ちさせる保存方法やおすすめのリキュールの種類など紹介します。
リキュールの賞味期限
リキュールには賞味期限があります。しかし、明確な賞味期限を設定するのがたいへん難しいものです。なぜなら、製造方法によってリキュールのアルコール度数や糖分の含有量などがまちまちになるためです。
アルコール度数が高いほど日持ちする
アルコール度数や糖分の含有量、使用している原料によっては、何十年も保存が可能なものもあります。一般に、アルコール度数が高いほど賞味期限が長くなり、日持ちします。また、糖分は保存料の役割を果たすので、糖分を多く含むリキュールもアルコール度数が高いリキュール同様、賞味期限は日持ちします。
未開封の場合
未開封だと日持ちする食品は数多くあります。リキュールも未開封の状態の方が当然、賞味期限が日持ちどころか数年後でも大丈夫な場合があります。高温多湿で直射日光が当たるような極端な保存環境でない限り、未開封のリキュールは日持ちするものです。
しかし、未開封でも原料によっては傷んでしまい、腐敗が進んでしまうこともあります。特に果実系とクリーム系のリキュールは未開封でも飲むとき注意して下さい。他のリキュールと比べるとアルコール度数が比較的低く、糖分含有量も少ないため、賞味期限が短いです。
開封後の場合
開封後のリキュールは空気に触れてことによって酸化しやすくなります。そのため、リキュールの賞味期限は短くなります。未開封のリキュールについて述べたときのように、果実系やクリーム系のリキュールは注意が必要です。
特に、クリーム系のリキュールは製造工程上加熱処理をしていないため、常温だとすぐに酸化し腐敗してしまいます。日持ちしないリキュールです。そのため、これらのリキュールは開封したら冷暗所に必ず保存し、なるべく早く飲みきった方が良いです。
賞味期限が切れても飲める?
リキュールには賞味期限が記載されているものもあれば、されていないものもあります。アルコール度数が高ければ賞味期限が切れていても飲めるのでは?と思う人もいるでしょう。
たしかに、アルコール度数が高ければ未開封のものはもちろん、開封済みのものでも害がない可能性が高いです。しかし、時間が経つと風味が損なわれたり、変色したりして美味しく飲むのは難しくなります。保存方法に気をつけることはもちろん、賞味期限が怪しいものは原始的な方法ですが臭いと味、色で確認することはとても大事です。
リキュールの種類別の賞味期限/日持ち
リキュールの賞味期限は種類によって様々です。カクテルの材料として使われるリキュールには、その原材料によって大きく種類が4つに分けることができます。ハーブ・薬草系、果実系、ナッツ・種子系、そしてそれ以外のその他などの種類です。リキュールの種類別の賞味期限/日持ちについて紹介します。
ハーブ・薬草系
ハーブ・薬草系のリキュールは、ハーブや薬草、スパイスなどを主原料としているリキュールで、リキュールの起源ともされている種類です。他のリキュールのアクセントや隠し味として使われることが多く、ハーブなどの香りや独特の苦味が特徴です。例えばシャルトリューズやパスティス、カンパリなどのリキュールがこの種類に該当します。
ハーブ・薬草系のリキュールは比較的保存できる期間が長いため、賞味期限は長めと言えます。しかし、香りが大切なリキュールですので香りの変質を防ぐために開封後は早めに飲むことがおすすめです。
果実系
フルーツの果肉や果汁、果皮を主原料としているリキュールの種類が果実系です。製造量や種類が最も多いリキュールで、嗜好品としての要素が強く、カクテルの他お菓子などに使われることも多いリキュールの種類です。例えば、クレーム・ド・カシスやキュラソー、ミドリなどがこの種類に該当します。
果実系のリキュールは賞味期限に注意しなければならない種類のリキュールです。アルコール成分は傷みませんが、果肉や果汁、果皮の成分が傷みやすいためです。一方、よく飲まれているクレーム・ド・カシスは賞味期限が長めに設定されています。
果実系リキュールではありますが、含有している糖分が多いリキュールなので賞味期限は比較的長めに設定して大丈夫なためです。アルコール度数が高いリキュールや糖分の含有量しだいではこういった果実系のリキュールもありますが、基本的には傷みやすいリキュールですので賞味期限には十分注意して下さい。
ナッツ・種子系
ナッツ・種子系のリキュールは、コーヒー豆やカカオなどを原料としていて、食後酒に最適といわれる種類のリキュールです。深い風味と甘みが特徴で、食後酒だけでなくお菓子作りにも使われることも多い種類です。
例えば、マリブやアマレット、カルーアなどがこの種類に該当します。ナッツ・種子系のリキュールは賞味期限が比較的長持ちします。数年持つと考えていい賞味期限です。
その他
この他に、リキュールにはクリーム系リキュールがあります。クリーム系はチョコレート系リキュールやヨーグルト系リキュール、卵系リキュールなどとも種類が分けられ、比較的新しいリキュールです。近年の技術発達によって製造されるようになりました。
新しい種類のリキュールは、卵やクリーム、ヨーグルトなど、たんぱく質や脂肪分を多く含んだものを原料としています。アルコール度数が低く、飲みやすいため人気がある種類です。例えば、ベイリーズやヨーグリート、アドヴォカート、ゴディバ、モーツァルトなどがこの種類に該当します。
しかし、アルコール度数が低い上、これらの材料は傷みやすいものばかりです。そのため最も賞味期限が短いリキュールです。長期保存にはむいていないため。未開封でも保存方法に注意し、開封したら早めに飲みきるようにしてください。
リキュールの正しい保存方法
未開封のリキュールや賞味期限が長いリキュールでも、保存方法によってはすぐ傷んでし
まいます。保存方法をきっちりして、リキュールを無駄なく消費しましょう。
開封後は蓋をしっかりとしめる
まず大事なリキュールの保存方法のポイントは、リキュールの蓋をきっちり閉めることです。空気が入るとリキュールは酸化してしまいます。できれば、瓶口はしっかり拭き取ってから蓋をしめましょう。しっかりと蓋が閉められるうえ、糖分が固まって蓋が開けづらくなることなどがなくなります。
また、プライベート・プリザーブを使ってみるのも方法の一つです。プライベート・プリザーブとは、ワインを保存する際に使用されるガスのことです。ビンにガスを吹き込んでから栓をすることによって、ガスの層が空気とワインの接触を防ぎます。
このプライベート・プリザーブはワイン以外の酒類にも使用することができ、ウィスキーなどの保存にも使用されています。リキュールでも利用可能です。あまりリキュールを消費しない場合は保存方法として、プライベート・プリザーブを使うのも一つの手です。
直射日光を避ける
リキュールの保存方法2つ目のポイントは、直射日光を避けることです。リキュールの瓶はかわいいものが多いです。そのため表に飾る人もいますが、直射日光、そして高温多湿の場所は必ず避けて保存して下さい。直射日光による温度変化はリキュールを傷ませます。
冷蔵庫で保存する
カシス リキュールの保存方法について
— すーvrc (@sous_vrc) September 26, 2019
疑問におもったので
調べてみました🍇
_人人人人人人_
> 冷蔵庫で <
> 保管して! <
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保存料も添加物もはいってないし
アルコールは腐敗しなくても
果実の風味おちていたむから💦https://t.co/fTKHyJ61pZhttps://t.co/1NLywf5CJU
最後リキュールの保存方法で一番大事なポイントは、冷蔵庫で保管することです。今までのことをまとめると、高温多湿で直射日光を避けた場所が理想の保存場所であると言えます。冷蔵庫はリキュールの保存方法として理想の場所です。
また高温多湿の状態は傷むだけでなく、ヨーグルトリキュールなどでは再発酵し、瓶が破裂する場合もあります。冷蔵庫に余裕がない場合は冷暗冷所の場所を探し、冷蔵庫に余裕があるときは冷蔵庫にに保存しましょう。
おすすめのリキュールと飲み方
最後はおすすめのリキュールについて、美味しい飲み方をあわせて紹介します。自宅でもぜひ、リキュールを楽しんで下さい。
ルジェ クレーム・ド・カシス
一つ目はカクテルといえばこれと言っていいほど有名なリキュール、ルジェ クレーム・ド・カシスです。甘みが強く、カシスの風味をたのしむことができます。
男女問わず高い支持を得ており、とても飲みやすいリキュールです。どんな飲み方でも美味しくいただけるリキュールですが、ソーダ割りやオレンジなど果実系のジュース・リキュールで割る飲み方、お湯で割って飲む飲み方などおすすめです。リキュールの中ではアルコール度数が高めなので飲み過ぎには注意しましょう。
カルーア
次におすすめするリキュールはカルーアです。お酒を飲み始めたころ、誰もが一度は飲んだことがあるのではないでしょうか?甘くて飲みやすいリキュールの代表格で、お酒が苦手な人でも美味しく飲むことができます。
定番のミルク割りしたカルーアミルクがおすすめの飲み方ですが、さっぱり飲みたいときはロックや水割りもおすすめです。カルーアも飲みやすいですがアルコール度数は高めなので飲みすぎには注意です。
ディサローノ
ディサローノというとあまり聞き馴染みがないかもしれません。正式名はディサローノ アマレット、アマレット系のリキュールでは定番のリキュールです。アマレットはアーモンドと杏仁豆腐のような香りが特徴ですが、ディサローノは深みのある味わいになっており、愛飲する人も多い人気のリキュールです。
ディサローノは香りを活かしたミルク割りがおすすめの飲み方です。また、お酒に強い人はストレートやロックでディサローノのそのままの味の良さを感じるのもおすすめです。
マリブ
BAR【Bear Sun】
— ベア (@bear_laurant) November 24, 2019
今日のカクテルはルジェストロベリー・コラーダ。甘いのーって言われてカシス○○とかカルーア○○を勧め飽きた人にオススメ。マリブにストロベリーリキュールとパインジュースとミルクで作るコチラは度数も低いし、いちごミルクにココナッツフレーバーみたいな甘さなのでデザートに◎ pic.twitter.com/W6sfejDi0p
マリブはココナッツの味わいが特徴となっている定番のリキュールです。ココナッツの軽い甘みと口当たりの良さからクセなのないリキュールとして人気があります。
マリブはオレンジやパイナップルなどの果実と合わせる飲み方がおすすめです。果実の酸味と、マリブの柔らかい甘みがマリアージュを醸し出します。コーラで割ったマリブコークも手軽に美味しく飲めるため、おすすめです。
カンパリ
ハーブリキュール
— ビターズ (@1_narr_vertrag) August 23, 2019
「カンパリ」をオススメする理由
美味しく味わいストレス発散する
→ストレスがなくなる
→日々が充実する
→明るい性格になる
→笑顔が素敵になる
→彼氏or彼女が出来るからです。 pic.twitter.com/prFW4S1ibK
カンパリはハーブ系リキュールの代表格、独特の苦味を楽しむリキュールです。クセのない爽やかな苦味が特徴で、すっきり飲みたいときや甘すぎるものを避けたい気分のときにおすすめのリキュールです。
カンパリの製法は明らかになっておらず、ビターオレンジ・キャラウェイ・コリアンダー・リンドウの根など、60種類にのぼる材料が使われているといいます。意外と複雑な苦味なのです。
カンパリを飲むときは、さっぱり飲むにはソーダ割りを、炭酸が苦手な人はオレンジなどのフルーツジュースで割ると苦味が程よい刺激となり美味しくいただけます。
モーツァルト チョコレートクリーム
1990年代に登場したチョコレートリキュール、その中でもサントリーのモーツァルト チョコレートクリームは価格も手を出しやすい手頃さでおすすめです。チョコレートリキュールは甘くて飲みやすく、度数も高くないためちょっと嗜むのにたいへん向いています。
チョコレートリキュールを美味しく飲むにはやはりミルク割りがおすすめです。甘さをまろやかにしてくれ、くどすぎず飲みやすい味になります。アイスなどにかけても美味しく楽しめますし、ホットにする飲み方もおすすめです。
桜リキュール
日本産のリキュールも存在することを知っていますか?その一つが桜リキュール、ドーバーの桜リキュールです。やわらかい香りと美しい色合いが魅力のリキュールで、クセが少ないため使い勝手が良く、お菓子などにも使えます。アルコール度数も低いため、お酒が弱い人にもおすすめです。
桜リキュールのおすすめの飲み方は、カルピスやローズヒップティー、ジンジャーエールなどで割る方法です。カルピスで割ると可愛らしいパステルピンクになり、甘さも強く飲みやすいカクテルになります。
ローズヒップティーと混じり合うと美しい紅色となり、酸味が効いたすっきりとした味わいになります。ジンジャーエールでは桜のふんわりした香りとジンジャーエールの清涼感が合わさり、夏にぴったりの飲みやすさで人気のカクテルになります。
リキュールを正しく保存して賞味期限内に飲もう!
あざやかに着色されたリキュールは私たちを舌と鼻だけでなく、目でも楽しませてくれます。リキュールには賞味期限があり、その長さは種類によってばらばらです。
特に果実系、クリーム系のリキュールは人気がある種類ですが、賞味期限が短い種類のリキュールです。未開封でも保存方法をきちんとし、おしゃれでおいしいリキュールを楽しんで下さい。