2019年03月28日公開
2024年09月09日更新
抹茶の栄養と美容/健康の効能まとめ!手軽に摂る飲み方6選
抹茶は日本人である私たちにとっては馴染み深いものです。お菓子やスイーツでも抹茶味は人気が高く、海外の観光客のお土産としても定番となっています。そんな抹茶ですが、普段から自宅で飲んでいる人は案外少ないかもしれません。緑茶などと違い、手軽に飲むことができないイメージがあるからです。しかし、抹茶の飲み方を知れば簡単に普段の生活に取り入れることができます。抹茶の栄養価は高く、数々の効果効能があります。美容健康にすぐれた効能がある抹茶の栄養を丸ごと摂れるドリンクレシピを是非チェックしていきましょう。
目次
抹茶の栄養の効能が素晴らしいことを知ってる?
抹茶の鮮やかな緑色には優れた効能が秘められています。抹茶といえばお菓子やチョコレートでもおなじみです。抹茶味のスイーツは人気が高く、アイスクリーム、ソフトクリーム、ケーキなど色々な形で親しまれています。
今は海外の観光客にも抹茶味のお菓子は人気となっています。カートいっぱいにお菓子を購入する観光客の姿を見かけます。
私たちにとって身近で親しみのある抹茶ですが、自宅で飲む、という人は意外と少ないのではないでしょうか?抹茶というと少し高級なイメージと、手間がかかるイメージ、敷居が高いイメージがあります。専用の道具が必要というイメージのせいもあるでしょう。
しかし、これから紹介する抹茶の数々の栄養成分と効果効能を知れば、抹茶を生活に取り入れたくなるかも知れません。それほど抹茶の効能は素晴らしく、私たちの美容健康にとってメリットがあるものなのです。
あまり知られていない抹茶の秘められた効能、知れば知るほど興味深く魅力的なものです。緑茶とはまた違う、抹茶だからこその栄養と効能を知っていきましょう。手軽な飲み方も併せて紹介するので、是非参考にしてください。
抹茶について
抹茶の栄養成分や効能を知る前に、基本的な情報を詳しく見ていきましょう。「抹茶ってなに?」と聞かれても意外と知らない抹茶の世界を見ていきましょう。
抹茶とは?
そもそも抹茶とは一体なんでしょうか?緑茶と栽培方法が違うことはなんとなく耳にしたことがある人も多いでしょう。しかし具体的に何が違うのでしょうか?
抹茶は普通の緑茶と違い日光を遮って栽培されます。高級なお茶「玉露」と同じように栽培されているのです。加工する際に茶葉を揉まず、乾燥させ石臼で細かい粉末にします。新芽が出る頃、日光を遮り大切に育てられた抹茶の元となる茶葉は「碾茶(てんちゃ)」と呼ばれています。
茶葉の栄養を全部摂れる
玉露と栽培方法は同じでも、抹茶と決定的に違うのは加工方法です。抹茶は蒸して乾燥させた後、石臼で細かい粉末状にします。細かい粉末にすることで、飲んでも滑らかな口当たりになるのです。
そして、茶葉を丸ごと粉末にすることで栄養成分も丸ごと摂ることができるのです。緑茶を淹れた後の茶葉には栄養素がなんと60%も残っているそうです。せっかく体にいい栄養成分の半分以上が捨てられているとは勿体無いことです。
粉末緑茶とは違う
今は手軽にお湯に溶かして飲める「粉末緑茶」があります。同じ粉末なので、栄養成分も同じかと思いきや違いがあります。緑茶は日光に当てて栽培、抹茶は日光を遮って栽培するのでテアニンやカテキンなどの栄養成分の含有量に違いがあるのです。
抹茶の栄養と効果効能【美容編】
抹茶の栄養成分は美容にも効果的です。特に女性にとって嬉しい美容効果を5つ紹介します。抹茶にこんな効能があったのかと驚くこと間違いなしです。
テアニンと香り成分でリラックス効果
紅茶も緑茶も抹茶も同じお茶の木から取れる茶葉を使って作られます。ですが紅茶には含まれておらず、番茶の12倍も多く含まれている栄養成分が「テアニン」です。
テアニンの効能には副交感神経を活性化させて、リラックスさせる効果があります。また「覆い香(おおいか)」と呼ばれる、抹茶独特の香りがさらにリラックス効果を高めてくれます。睡眠の質も高めてくれると言われ、眠りに悩んでいる人にとっては嬉しい効能です。
ビタミンで美肌効果
抹茶には美容効果が期待できる、ビタミンC・ビタミンE・ビタミンAが含まれています。ビタミンCは抗酸化作用があり、シミやそばかす予防、美白効果があります。
ビタミンEは肌のバリア機能を高める効能、ビタミンAには肌の潤いを保ったり、乾燥から肌を守る美容効果があります。
ビタミンCは熱に弱いと言われていますが、お茶のビタミンCは熱に強く、ホットで飲んでもその効能を得ることができるので安心してお好みの飲み方やドリンクで楽しんでください。
カテキンでアンチエイジング効果
お茶の有名な栄養成分といえば「カテキン」です。カテキンには抗酸化作用があり、シミやシワ、たるみなど美容の大敵である肌トラブルに効果があります。
また、カテキン以外のビタミンC、クロロフィル、βカロテンにも抗酸化作用があります。カテキンをはじめとした、これらの栄養成分は美容の大敵である活性酸素を除去してくれるのです。
食物繊維でデトックス効果
抹茶は他の緑茶には含まれない食物繊維も摂ることができます。これは茶葉を丸ごと摂ることができる、抹茶ならではの栄養素です。
食物繊維には整腸作用があり、便通改善効果があります。便通改善、腸内環境改善は美容にも効果的です。後述するドリンクレシピには、便通改善にも効果が期待できるものがあります。便通効果が高い野菜や果物と一緒に摂るなど、飲み方を工夫して腸内デトックスしましょう。
ポリフェノールやサポニンでダイエット効果
「サポニン」という栄養素は、ブドウ糖が脂肪酸と結合するのを防いでくれる効果があります。そのため、脂肪が蓄積するのを防ぐといわれています。
カテキンなど「ポリフェノール」は、一定量を摂取することで脂質代謝が高まり、エネルギー代謝も良くなるといわれています。そのため肥満予防に効果が期待できます。
抹茶の栄養と効果効能【健康編】
抹茶の美容効果の次は、健康にどのような効果効能があるのかを見ていきましょう。健康にいい、12つの効能とは一体どんなものでしょうか?
カテキンとクロロフィルで抗菌・殺菌作用
「カテキン」と「クロロフィル」には殺菌作用があります。食中毒の原因となるO157や、胃ガンの原因にもなるというピロリ菌の増殖も抑えてくれます。クロロフィルは厳密には栄養成分というより、植物の色素です。しかし、健康に優れた効能を発揮してくれる成分なのです。
カテキンで抗ウイルス作用と抗がん作用
「カテキン」はウイルスにも効果があるといわれています。カテキンを体内に摂り入れると、ウイルスが細胞につきにくくなります。そのため、ウイルスが増殖できなくなるのです。結果、風邪やインフルエンザなどのウイルス対策になります。
また活性酸素を除去する効能や、がん細胞の突然変異抑制作用、がん細胞増殖を抑える作用もあるといいます。
カテキンで血糖値の上昇を抑制
「カテキン」を食前に摂ることで、糖の吸収を抑え血糖値の上昇を緩やかにする効能があります。血糖値が急激に上がることはダイエットにはもちろん、健康にもよくありません。
甘いものと一緒にお茶を飲むのは実に理にかなっています。抹茶は緑茶より豊富にカテキンが含まれているので、より健康効果が期待できます。
カテキンとクロロフィルで虫歯や口臭の予防
「カテキン」「クロロフィル」の殺菌作用は虫歯や口臭にも効果があります。カテキンはその殺菌力で虫歯の原因菌、ミュータンス菌の増殖を抑えます。「クロロフィル」も、口臭、予防があるということで、ガムやキャンディーに取り入れられています。
テアニンで睡眠の改善
日本茶の旨味成分ともいわれる「テアニン」は番茶の12倍も含まれているアミノ酸の一種です。テアニンにはリラックス効果があり、睡眠の質を上げてくれます。
寝つきが悪い、なんども目が覚めるなど眠りの質に悩みがある方は、抹茶を取り入れたドリンクを試してみてください。
サポニンで動脈硬化や心筋梗塞に脳梗塞の予防
「サポニン」にはコレステロールを改善する効能があります。高コレステロールは動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞など血管の重大な病気を発症させます。また、血栓ができにくくするという効能、血圧調整作用もあります。
サポニンとクロロフィルで免疫力の向上
「サポニン」はリンパ球の1種であるナチュラルキラー細胞を活性化させます。そのため免疫力が上がり、風邪などのウイルスに強くなります。「クロロフィル」には抗菌作用、殺菌作用があるため免疫力の向上にいい効果をもたらしてくれます。
サポニンで肥満予防
余計な脂肪が蓄積するのを防いでくれる「サポニン」には肥満予防効果があります。後述するドリンクには甘いものがあり、ダイエット目的の場合には向きません。肥満予防効果を実感したい場合には糖分の少ない飲み方で楽しみましょう。
サポニンで毛細血管の血流を改善
「サポニン」には、毛細血管の血流を改善するという効能もあります。そのため、冷え性に効果があるといわれています。
サポニンで肝機能の向上
「サポニン」は、肝機能の向上にも効果があるといわれています。脂肪肝や、炎症を起こし肝機能低下を防ぐという効果があるのです。
クロロフィルで胃腸を健康に
「クロロフィル」には胃腸を健康に保つ効能があります。胃腸の粘膜を修復・保護する働きがあり、殺菌効果もあることから胃腸の健康に一役買ってくれるのです。
クロロフィルでコレステロールや有害物質を排出
「クロロフィル」の優れた健康効果はさらにあります。クロロフィルの効能には、コレステロールを下げ、血中脂質を正常化する働きがあります。コレステロールが下がることで動脈硬化や脳梗塞になるリスクを下げることができます。
クロロフィル は食物繊維の5000分の1の大きさで、ダイオキシンなど健康を害する有害物質を絡め取り、排出する効果があります。クロロフィルはヨーロッパでは「胃腸のほうき」といわれているほど、デトックス効果があるのです。
抹茶の栄養の効果を手軽に摂る飲み方6選
美容・健康に嬉しい効果がある、抹茶の栄養を手軽に摂れる飲み方を6選紹介します。どれも簡単に作れるドリンクばかりです。抹茶の栄養を毎日の生活に取り入れ、その効果を実感してください。
抹茶甘酒
- 甘酒100cc
- 冷水100cc
- 抹茶小さじ1/2
- グラスに抹茶と冷水を入れてよくかき混ぜておきます。
- さらに甘酒を加えてかき混ぜたら完成です。
飲む点滴と言われるほど栄養がある甘酒と、抹茶の栄養がダブルで摂れるドリンクです。冷水ではなく、お湯で割ったりお好みの飲み方でどうぞ。甘酒は麹で発酵した甘酒を使いましょう。
豆乳抹茶ドリンク
- 抹茶小さじ1
- 無調整豆乳80cc
- 水80cc
- マシュマロお好みで
- 水に抹茶を入れてよくかき混ぜます。
- 豆乳を加えたら電子レンジで加熱します。
- 仕上げにお好みでマシュマロを乗せて出来上がりです。
このドリンクは、マシュマロが溶けて甘さをプラスしてくれる飲み方です。お好みで加えてください。豆乳もまた、栄養価が高い食品です。ドリンクに活用して、手軽に抹茶と豆乳の栄養と効能を取り入れましょう。
抹茶バナナスムージー
- バナナ1本
- 牛乳150ml
- 砂糖小さじ1
- 抹茶小さじ2
- バナナは事前に冷凍しておいて、作る前に半解凍しておきます。
- 全ての材料をミキサーにかけたら出来上がりです。
- お好みで抹茶を仕上げに振りかけます。
バナナを凍らせて置くことで、氷を使わないアイデアレシピです。砂糖はお好みで加減しましょう。時間がない朝にもおすすめのドリンクです。
抹茶カプチーノ
- エスプレッソ1杯
- 抹茶小さじ1/4〜1
- 牛乳50cc
- エスプレッソを用意します。
- 室温にしばらく置いておいた牛乳に抹茶を混ぜます。
- ミルクフローサーなどで、ミルクフォームを作ります。
- エスプレッソにゆっくりミルクフォームを注ぎます。
抹茶は溶けにくいので、多めに入れるときはよく溶いてからミルクフォームを作りましょう。自宅にエスプレッソマシンなどがある方は、こんな飲み方をしてみるのもおしゃれです。
抹茶シェイク
- 牛乳グラス半分くらい
- 抹茶アイス100ml
- 抹茶少々
- 材料を全てミキサーにかけます。
- お好みで仕上げに抹茶を振りかけます。
このドリンクは抹茶のアイスを使うことで手軽にシェイクを作れます。ダイエット以外で抹茶を取り入れる場合はこんな飲み方もスイーツ感覚で楽しめます。
抹茶ジンジャーミルク
- A・抹茶1.5g
- A・砂糖小さじ1
- A・生姜(粉末またはチューブ)小さじ1/2
- お湯20ml
- 牛乳200ml
- Aの材料をカップに入れたらお湯でよく溶きます。
- 牛乳を加えかき混ぜたら、レンジで約2分温めたら出来上がりです。
生姜もまたさまざまな効能が期待できる栄養満点な食材です。このドリンクで生姜と抹茶のダブルのパワーを得ることができます。
抹茶は手軽に摂取できるスーパーフード!
抹茶は緑茶と同じ種類の木でありながら、栽培方法・加工方法が違うだけで栄養成分がさらにパワーアップします。茶葉を丸ごと摂ることで、余すところなくその栄養素を取り込めるのです。
お菓子やスイーツでしか食べないのはもったいないほどの、優れた効能が抹茶にはあります。茶道のイメージから普段摂ることが難しいと思っていた方も、お手軽なドリンクレシピを参考にぜひ抹茶パワーを普段の生活に取り入れてみてください。