麦茶に砂糖を入る地域はどこ?味や効果は?美味しい作り方は?

さっぱりとした飲み心地の麦茶は暑い夏には欠かせない飲み物です。多くの人は麦茶をそのまま飲んでいると思います。ところがその麦茶に砂糖を入れて飲む地域があると聞きました。どの地方で飲まれているのか?砂糖を入れるとどんな味になるのか?効果は?また砂糖だけではなく塩を入れると塩分を補給してくれます。まだまだ知らない麦茶の飲み方、麦茶の美味しい作り方などを興味深く調べてみました。古い時代から飲み継がれ、子供からお年寄りまで年齢に関係なく安心して飲める麦茶の魅力を紹介します。

麦茶に砂糖を入る地域はどこ?味や効果は?美味しい作り方は?のイメージ

目次

  1. 1麦茶に砂糖を入れると美味しい?
  2. 2麦茶に砂糖を入れる地域はどこ?
  3. 3麦茶に砂糖を入れた効果について
  4. 4麦茶の美味しい作り方
  5. 5麦茶に砂糖を入るのは疲れた体におすすめ!試してみよう

麦茶に砂糖を入れると美味しい?

驚いたのですが、麦茶に砂糖を入れる飲み方があると聞きました。味を想像してみると、香ばしい麦茶がほんのり甘いと美味しくなるはずです。早速麦茶に砂糖を入れて飲んでいる地域や、作り方を調べてみました。合わせて麦茶の効能や砂糖入り麦茶の効果なども紹介します。

ほとんどの人が麦茶をストレートで飲みますが、「子供のころに家で飲んでいた麦茶は甘かった」「おばあちゃんの家で飲む麦茶は甘かった」とか「他所のお宅で出された麦茶が甘かったので驚いた」という話はよく聞きます。昔は砂糖を入れて飲む人はもう少し多く居て、時代と共に砂糖を入れることが少なくなったのでしょうか?

麦茶に砂糖を入れる地域はどこ?

麦茶の原料大麦は寒さや乾燥に強く育つことから、熱帯の地域をはぶき世界中で栽培されています。イタリアでは「オルヅォ」といって焙煎しドリップで抽出した麦茶をノンカフェインコーヒーとして注目されています。お隣の国韓国では「ボリチャ」と言い温かいのも冷たいのも水代わりに飲用しています。どちらも好みで砂糖を入れます。では日本ではどの地域で砂糖入り麦茶を飲んでいるのでしょうか?

麦茶に砂糖を入れる理由は?

夏になるとサッパリした喉越しの麦茶が飲みたくなります。麦茶の原料は大麦でミネラルがたっぷり含まれています。一般的には煮出した麦茶をそのまま飲みますが、麦茶に砂糖を少量加えることによって体内での吸収が早まり暑い時期の水分と栄養補給に優れた効果を発揮します。それだけではなく昔は砂糖が貴重な贅沢品であったことから、訪問者へのおもてなしの意味で麦茶に砂糖を少量加えてお出ししたようです。

麦茶に砂糖を入れる地域は?

麦茶に砂糖を入れるのは、日本海側では新潟・山形・富山といった寒い地域です。太平洋側は静岡で、海はないけれど山梨にも砂糖を入れる地域があるそうです。西日本・九州もストレートで飲みます。興味深いことに九州の海を隔てた沖縄では砂糖麦茶があるらしく、暑さで水分補給が必須の場所での理にかなった飲み方といえます。四国地方はわずかに香川県であるようですがその他の地域ではストレートが一般的です。

麦茶の原料大麦は日本全国で栽培されています。そのなかでも砂糖を入れて飲む地域とそうでない地域があるのは興味深いものです。麦茶にする大麦の生産量が多いのが福井県・富山県・栃木県ですので、生産量と砂糖麦茶の関係はあまりなさそうです。暑い沖縄で飲まれていることから考えると、東北でも真夏には非常に気温の高くなる地域で栄養補給のために砂糖を入れているのではと考えるのが自然ではないでしょうか?

麦茶に砂糖を入れたらどんな味?

紅茶やコーヒーにお砂糖を入れるのは自然な事。香ばしい麦茶がほんのり甘かったら、口当たりと喉越しがよくて美味しいはずです。砂糖をいれた麦茶も紅茶と同じように美味しくいただけます。今はストレートで飲んでいる人の中には子供の頃は麦茶に砂糖を入れて飲んでいたという人も多く、美味しかったとか飲み易かったということです。

麦茶に砂糖を入れた効果について

大麦の歴史は古く、日本では2500年前頃に栽培されるようになりました。平安時代になると麦湯を飲むことが記されています。江戸時代末期には街角に「むぎゆ」を売るお店ができて多くの人に飲まれるようになりました。麦茶に砂糖を入れると素早く体内にエネルギーを補給することができます。その他にも麦には興味深い成分が含まれています。

麦茶は体温を下げる効果がある

麦茶の原料大麦には身体を冷やす効果があります。まだカリウムという成分が含まれており、利尿作用で尿と一緒に熱を体外に出します。カリウムはミネラルの一種でナトリウム(塩分)と連携することで水分量や浸透圧を調整する働きがあるのです。暑い夏になると麦茶が飲みたくなるのは体温を下げる効果があるのを私たちの身体は知っているのです。

砂糖には疲労回復効果がある

砂糖の成分のブドウ糖は脳のエネルギー源となり脳を活性化する働きがあります。他の食品は血糖値を揚げるのに時間がかかりますが、砂糖は体内に入ると素早く吸収されます。疲れた時に砂糖を摂ることによってはやく血糖値が上がり体力が回復します。また砂糖には口臭を抑える働きがあります。

集中力を高めるという効果もあります。砂糖麦茶を飲むと吸収の早い砂糖と共にミネラルの多い麦茶も早く体内に取り込まれますので疲労回復に役立ちます。

砂糖と塩を入れると汗で流れ出た塩分も補給できる

麦茶に砂糖と塩を入れて飲むとどうなるでしょうか?砂糖はエネルギー、塩はナトリウムですから一緒に飲むとどちらも一度で栄養と塩分が補給できます。砂糖は体内ですばやく吸収されるという特性があり、麦茶に混ぜることによって一緒に水分とナトリウムも体にすばやくいき渡る効果があります。汗で流れ出た塩分も早く吸収されるので、暑い夏には欠かせない飲み物です。

夏場は汗と共に塩分が体外に排出されます。その塩分補給のために、熱中症予防として麦茶に少量の塩を加えて飲むのはなるほどと納得できます。北海道と京都で塩麦茶を飲んでいたということです。梅雨のない北海道は乾燥注意、室内でも熱中症になるので暑さの厳しい京都でも必要なのでしょう。砂糖と塩を入れた麦茶の味は意外にさっぱりしていて飲みやすいです。

スポーツドリンクは砂糖と塩が両方入っていて水分やミネラルを効率よく補給できるドリンクですが、思いの外砂糖や塩分が多いものです。砂糖や塩は食品にも入っていますので、スポーツドリンクをたくさん飲むと一日に必要な糖分や塩分量を超えてしまいます。その点、自宅で作る麦茶には自分で量を調整できますから沢山飲んでも安全です。

カフェインが入ってない

麦茶はお茶と呼ばれますが、葉や茎を原材料とする緑茶や紅茶とは違うものです。麦茶は大麦の穂、つまり実の部分を乾燥させ焙煎したものを煮出します。緑茶とは違いカフェインやカテキンが含まれませんので、子供から高齢者まで年齢に関係なく安心して飲用できるハーブティーと言えるでしょう。ストレートで飲むことが多い麦茶ですが、砂糖を加えれば麦茶が苦手なお子様も飲みやすいのではないでしょうか。

麦茶は茶葉でないのでカフェインが含まれていませんから、妊娠中でコーヒーなどカフェイン入りのものが飲めない妊婦さんや、お子様からお年寄りまで年齢を問わず飲むことのできるお茶として昔から愛飲されてきました。

またカフェインが入ってないことで就寝前に飲んでも睡眠を邪魔することはありません。カフェインが含まれていない麦茶は、胃に優しく保護する効果があります。食事中に飲むと胃液が薄まり消化不良になるので、食前か食後に飲んで下さい。

Pクマル酸で生活病予防効果

大麦にはPクマル酸という抗酸化作用のある成分が豊富に含まれています。老化の原因となったり代謝を阻害する活性酸素をPクマル酸が消してしまうという効果がある成分です。またこのPクマル酸は発ガン性物質の「ペルオキシナイトライト」という活性酸素を押さえる働きがあると言われています。生活習慣病予防だけではなく、代謝を促進し細胞を活性化させます。

ピラジンが血液サラサラにする

麦茶のあの香ばしい匂いは、焙煎時に作られるアレキルピラジンという成分が原因です。血液をサラサラにしてくれる成分です。また血栓を防ぐことから脳梗塞や心筋梗塞などの予防に効果があります。麦茶は体温を下げる効果もありますが、同時に冷え性を改善する効果も持っています。ピラジンの成分が細かい血管の血流量を増やすからです。代謝を助けて美肌作りを目指すのはいかがですか?

GABA(ギャバ)でイライラ解消

一時チョコレートで話題になったGABAには高まった神経を鎮める作用があります。副交感神経を活性化させるためリラックス効果があるのです。ストレス解消、不眠解消、PMS(生理前のイライラ)をやわらげ、血圧を下げる効果があります。

GABAは腎臓の働きを強くし、高血圧症の原因の1つである塩分の排出を促す作用があります。この血圧降下作用は高血圧の人にのみ効果を発揮します。正常な血圧の人間には全く影響がないのも特徴です。

カリウムは利尿作用がある

カリウムにはミネラルの一種で、ナトリウムと一緒に連携することで水分量や浸透圧を調整する働きがあります。カリウムはナトリウムを排出を促す働きがあるので、塩分の摂り過ぎによる浮腫みを解消する効能もあります。しかし、冷たい麦茶をたくさん飲みすぎると身体が冷えて疲れやすくなったり、夏バテしやすくなります。特に妊婦さんは気を付けてください。冷え性改善のためには温かい麦茶がお勧めです。

美容効果

麦茶に含まれている亜鉛はメラニンの代謝を促してくれます。また、ケイ素はコラーゲンを強くしてくれます。麦茶のなかでもハト麦茶に多く含まれているヨクイニンは皮膚再生作用、保湿作用などお肌に嬉しい成分です。ハト麦が入っている麦茶を飲めばお肌が潤って美肌効果が期待されます。また、麦茶の抗酸化作用で活性酸素が抑えられシミ・ソバカスの原因であるメラニンの形成を抑えてくれます。

虫歯予防

麦茶にはバクテリアや菌類の生成や固着を妨げる働きがあります。麦茶の意外な効果が虫歯予防です。虫歯の原因のミュータンス菌は歯に残った糖類にくっついて起こるのですが、麦茶はこのミュータンス菌の生成を妨げる働きがあります。麦茶を飲むと虫歯にならないというわけではないので、歯磨きはしっかり行って下さい。

麦茶の美味しい作り方

ペットボトルに入った麦茶は買っただけですぐに飲める手軽で便利なものです。しかし自宅で麦茶を作ると、簡単にもっと香りが高い麦茶を作ることができます。また自分で作ると薄めとか濃いめとか味の濃度も調整できます。麦茶パックと麦茶の粒の2種類が販売されていますから好みで選べます。次は自宅での美味しい麦茶の作り方と麦茶の飲みごろについて紹介します。
 

香り豊かな麦茶を美味しく入れよう

麦茶はパックや粒の麦茶を買ってきて手軽に自宅で作れます。作り方は「煮出し」、「お湯出し」と「水出し」の3種類があります。煮出しはやかんや鍋にお湯を沸かしてその中に麦茶を入れ5~10分ほど煮て作ります。「お湯出し」は沸騰したお湯を火からおろして麦茶パックを入れ、色づくまで置いておく方法です。どちらも冷めたらすぐに冷蔵庫に入れて保管します。

水出しは水に麦茶パックを入れて色がつくまでそのまま置きます。2時間ほどで出来きますので、完成したらパックを取り出して冷蔵庫に入れてください。麦茶の作り方は、沸騰したお湯で煮出す、お湯につけてしばらく置くお湯出し、水につけて作る水出しの3通りの方法があります。いずれも賞味期限を守ってください。

出来上がったら麦茶パックはいつまでも浸しておかずに取り出してください。お湯で作ったものは素早く冷やして容器を移し替え冷蔵保存します。水出しのものは麦茶パックを取り出して冷蔵保存します。麦茶は3日から菌が増殖しますので、3日を目安に飲んでください。手作りの麦茶は保存剤が入っていないので傷みやすいのです。容器は毎回洗剤で洗ってください。

疲れた時には砂糖を入れて飲んでみよう

砂糖は疲れを早く回復する効力があるので、疲れたなと思ったら麦茶に砂糖を少し入れて飲んでみるのはいかがですか?砂糖麦茶は麦茶に砂糖を入れるだけなのすが、冷蔵庫から出したばかりのキンキンに冷えた麦茶ですとすばやく全部溶けるのか心配ですよね?

麦茶をマグカップなどに入れ、電子レンジで加熱して温かくなった麦茶に砂糖小さじ1/2杯入れてよくかき混ぜます。こうすればすぐに溶けてしまいます。冷たい砂糖麦茶を飲みたい方は氷を浮かべるとすぐに冷たい砂糖麦茶の完成です。冷たい麦茶に砂糖を混ぜても大丈夫ですが、砂糖を完全に麦茶のなかに溶かすとなると熱い麦茶に砂糖を加えてから冷やすのがお薦めです。

砂糖は少な目のほうが美味しいので、紅茶カップ1杯に対し小さじ1/2の砂糖を加えます。やかんで作る場合は麦茶パックを入れて10分ほどグラグラ煮出し、1リットルに対し大さじ1の砂糖を加えてよく混ぜます。そのまま冷やすと香ばしくてほんのり甘い砂糖麦茶が出来上がります。冷蔵庫に常時ストックしておけば熱中症も怖くありません。

麦茶に砂糖を入るのは疲れた体におすすめ!試してみよう

麦茶を飲む人の70%はそのままストレートで飲んでいます。今回、砂糖を入れてのむ地域があると調べてみると、砂糖を入れることによってそのまま飲むよりも早く体内にミネラルが吸収されることがわかりました。そして砂糖は脳にダイレクトに疲労回復を促します。これは疲れたと感じるときに砂糖入りの麦茶を飲むと、疲れがはやく取れることを示しています。

暑い時期には室内に居ても熱中症が心配です。砂糖入り麦茶を多めに作って冷蔵庫に保存しておき、喉が渇いた時や汗が出た後などに気軽にいつでも飲むのもよいですし、仕事や家事が終わって一日の疲れを感じる夜に温めて飲むのもお勧めです。砂糖を入れて飲む習慣がなくても、この夏一度試してみませんか?

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