麦茶は水出しと煮出しどっちが衛生的?作り方から保存方法まで紹介!

麦茶はパックのものを使うと、簡単に作れて美味しく味わうことができる、身近な飲み物です。この麦茶の作り方には、水出し、煮出し、お湯出しといった方法があります。水出しと煮出し、お湯出しではどの作り方がより美味しく味わえるのかを調査しました。あわせて、麦茶を安心して飲むための注意点として、保存方法や容器などもチェックしてみてください。冷蔵だけでなく冷凍する方法もあり、常温保存との違いをまとめて紹介します。

麦茶は水出しと煮出しどっちが衛生的?作り方から保存方法まで紹介!のイメージ

目次

  1. 1麦茶は水出しと煮出しではどちらがおすすめ?
  2. 2麦茶の水出しと煮出しの作り方
  3. 3麦茶を作ったら常温保存でも大丈夫?
  4. 4麦茶の保存容器についての注意点
  5. 5麦茶の水出しと煮出しは賛否が分かれる!?

麦茶は水出しと煮出しではどちらがおすすめ?

麦茶は水出しより煮出しの方が安全

麦茶を水出しと煮出したものと、どちらがより安全に飲めるのかということで、実験したものがあります。麦茶をパッケージにある表示通りの作り方をして、水出ししたものと、お鍋を使って煮出したものを用意して、それぞれを冷蔵庫で保存したところ、水出しの方が圧倒的に菌の数が増えて、煮出しの方がかなり菌が少なく抑えられたという結果がでました。

作り方は同じで、水出しと煮出したものを水筒に入れ、常温に置いた場合の実験もあります。この場合は、どちらも菌の数が冷蔵するよりも増えましたが、煮出した麦茶でも冷蔵庫で保存した水出しの麦茶以上に、菌の数が増えたという結果でした。これをみると、麦茶は水出しではなく、煮出したものを清潔なポットにいれて、常温ではなく、冷蔵庫で保存するという方法が、かなり安全といえます。

安心して味わえる麦茶にするには、煮出しがおすすめです。煮出したものも、いつまでも常温に置いておくと、その熱で雑菌が繁殖しやすくなるので、なるべく早く粗熱をとって冷蔵庫で保存する方法が、安全に飲める麦茶です。水出しする場合であっても、常温保存は避けて、冷蔵庫で保存してください

水出しは体に良くないのか?

煮出した麦茶が美味しいと知っていても、手軽な作り方の水出しを選んでしまうこともあります。特に夏場の暑いシーズンでは、ゴクゴクと麦茶を飲む機会も増えるので、簡単に冷水ポットに水と麦茶パックもいれて冷蔵庫に置いておくということをしてしまいます。この水出しは、体に良くないかというと、そういうことはありません。ただし、大人の場合は水道水で水出ししたものでもよいですが、赤ちゃんは別です。

日本の水道水は、消毒がしっかりとされているので、大人がそのまま飲んでも問題ありませんが、赤ちゃんには消毒のために使用している残留塩素などが、体に影響をしてしまうこともあります。赤ちゃんに水出しの麦茶を飲ませたい時には、水道水を煮沸させたものか、赤ちゃんにも安心して飲ませられるミネラルウォーターを使って水出ししたものを飲ませるようにしてください。

ミネラルウォーターで水出しした麦茶の注意点は、水分に消毒成分がないので、常温に置くと麦茶パックや保存容器についている菌が繁殖しやすいということです。ミネラルウォーターを使った麦茶は、常温にはおかずに冷蔵庫で保存してください。

水出しとお湯出しではどちらがおいしい?

麦茶の水出しとお湯出しではどちらが美味しいかを、味覚を数値化する機械で測定した実験があります。麦茶のパッケージに表記されている作り方で、お湯出しは1リットルの水を沸騰させて、そこに麦茶1パックを投入して10分おいてからパックを取り出して冷蔵庫で冷やします。水出しは1リットルの水に、麦茶1パックを入れて、そのまま冷蔵庫で冷やしたもので、比較しています。

数値にははっきりと差が表れ、水出しよりもお湯出しをした麦茶の方が、甘み、旨味、苦味が強いという結果が出ています。コクという部分では、95%以上の人が味の差をはっきりと認識できるくらいの差があり、お湯出しの方がコクがありました。水出しよりもお湯出しの方が、なんとなく美味しいと思っていた人は、検証結果の通りで、お湯出しの方が数値上でも美味しくなっています。

お湯出しした麦茶が美味しくなるのは、麦を焙煎した時の香味成分が、お湯で加熱されることで香味が発生することで、より美味しくなるということです。水出しでも香味成分は出てるのですが、それがゆるやかなので、お湯で温められることによって、はっきりと旨味や強い香りを感じるようになるのです。苦味も強くなりますが、旨味、甘みに比べて数値は少なく、これらの味が混じりあってより美味しさを感じます。

日持ちするのはどっち?

煮出しと水出しの麦茶の日持ちを比べると、水出しの方がやや長持ちします。煮出した麦茶の方が、味もよくでて、菌の数がすくないお湯出しや煮出しの方が、お湯を沸騰させているから、長持ちしそうにも思いますが、お湯だしや煮出した場合には、麦茶が冷めていく時に、雑菌が繁殖しやすい環境になります。

その点、水道水での水出しであれば、水道水のなかにある残留塩素などが菌の発生を抑えてくれるので、冷蔵庫で保存することで3日ほど日持ちします。ただし、常温で保存した場合は、室温にもよりますが、菌が発生しやすくなります。ペットボトルの麦茶を口をつけて飲み、蓋を閉めていても1日くらい飲みかけを常温に放置すると、モヤッとしたようなものが発生することがありますが、これは菌の繁殖によるものです。

煮出しやお湯出しをした麦茶であれば、温かく菌の繁殖しやすい時間を短くするために、大きめのボウルやたらいに氷水をいれて、そこに煮出した鍋ややかんごといれて、早く冷やして清潔なポットなどの容器に移して冷蔵庫で保存することで2日ほど、日持ちがします。水出し、煮出しであっても、保存する容器が清潔であることが前提ですが、あまりに長期間冷蔵庫での保存もしないように、早く飲みきるようにします。

麦茶の水出しと煮出しの作り方

水出しはミネラルウォーターより水道水がおすすめ

水出しと煮出し、お湯出しの麦茶のどちらが日持ちするかのところでもふれましたが、水出しする時には、水道水を使った作り方がおすすめです。味はミネラルウォーターの方が良いのかもしれませんが、赤ちゃんを除いて、子どもから大人が飲む麦茶であれば、残留塩素の殺菌力がある水道水の方が、安全に飲むことができます。ミネラルウォーターは、残留塩素も取り除かれていて、美味しいですが、菌も繁殖しやすいです。

水出しの作り方

麦茶を手軽に水出ししたい時の、おすすめの作り方です。注意点として清潔な保存容器を先ず用意します。そこに水道水を注ぎいれます。この時に、冷蔵庫で保存しやすいサイズや大容量のものもありますが、ここでも注意点として2日ほどで飲みきれるくらいのサイズのポットなどの保存容器を準備してください。そこに、水道水を注ぎ、麦茶パックを入れて冷蔵庫で一晩置き、朝麦茶パックを清潔な菜箸などで取り出して完成です。

水道水での水出しの味に不満があれば、ミネラルウォーターや煮沸して冷ました水を使っても、水出し麦茶は作れます。その場合は、1日~1日半くらいで飲みきれる量にしておくということです。一晩おいたら、麦茶パックは取り出してしまう方が、麦茶全体が傷みにくくなります。水の量と麦茶パックの数は、好みもありますが、だいたいのものが1リットルに1パックの麦茶パックを入れるようになっています。

水出しのものは、作る時から冷蔵庫での保存ができるので、そのまま冷蔵保存をしてください。食事をする間、保存しているポットごと室温の中に出して置き、1~2時間テーブルに出したままにするよりも、グラスに1回分ごと注ぎいれて、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。

お湯出しの作り方

麦茶が美味しく抽出できるお湯だしの作り方は、ポットや鍋に熱いお湯を入れ、そこに麦茶パックを1つ入れて、10~15分したら麦茶パックを取り除きます。そして麦茶が早く冷めるように、流水に当てたり、氷水に鍋やポットを当てて粗熱をとって、冷蔵庫で保存します。注意点は、粗熱をなるべく早くとって、冷蔵庫で保存するということです。

粗熱がとれていないうちに、冷蔵庫にいれてしまうと、冷蔵庫内の温度が高くなり、他の飲料や食品が温度差で傷む可能性もあるので気をつけてください。そして、お湯出しの麦茶を冷ますために常温においておくと、菌が繁殖しやすくなってしまいます。煮出しの場合は、大きな鍋ややかんにお湯を沸騰させ、そこに焙煎した麦茶や麦茶パックをそのまま入れて10分ほど煮だしてから濾して、粗熱を素早くとって冷蔵庫で保存します。

お湯出しの注意点は、耐熱性のある保存容器を使うことです。また鍋ややかんを使って煮出し、お湯出しを作るときには、その鍋ややかんも清潔なものを使うように気をつけてください。

麦茶を作ったら常温保存でも大丈夫?

麦茶は冷蔵保存が基本

水出しでも、煮出し、お湯出しの麦茶も、保存の基本は常温、冷凍でもなく、冷蔵です。常温で保存することで、菌が繁殖しやすくなります。特に麦茶をたくさん飲む夏場は常温では、菌が繁殖しやすい温度にもなっているので、必ず冷蔵庫で保存するようにしてください。注意点としては、麦茶には麦のデンプン質が含まれていて、このデンプン質が腐敗しはじめる前、2~3日では飲みきるということです。

冷蔵保存する麦茶であっても、できれば麦茶パックは取り除く方が良いです。麦茶パックからデンプン質が常にでている状況になるので、水出しであっても一晩おいて翌朝には、パックを取り除いた方が、より安全に味わうことができます。

作った麦茶は冷凍保存できる

麦茶は冷凍保存する方法もあります。水出しやお湯出し、煮出して冷めたものを、製氷皿に流し入れて冷凍庫で保存しておきます。こうしておくと、氷サイズの冷凍麦茶ができて、麦茶を飲む時に、グラスに保存容器から注ぎ入れ、この麦茶氷もいくつか入れると、冷たく味わえて、しかも普通の水で作った氷よりも味が薄まることがありません。おもてなしの麦茶でも、冷凍した麦茶氷が入っていると、気の利いた印象になります。

同じように、マイボトルの水筒などに麦茶をいれて持ち歩く時にも、冷凍保存した麦茶を入れておくと、保冷効果のある水筒であれば、かなり長い時間冷えた麦茶を味わうことができます。注意点は、大きめの冷凍容器は避けることです。大きな冷凍容器に麦茶をいれて凍らせてしまうと、水の層と濃い麦茶の層に分かれてしまうことがあるので、製氷皿くらいの大きさのもので冷凍するのがおすすめです。

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麦茶の保存容器についての注意点

保存容器は消毒すること

麦茶を冷蔵保存して、菌が繁殖しないように心がけていても、保存容器そのものに雑菌がついていたのでは、安心して麦茶を飲むことができません。麦茶を保存する容器は、毎回でなくても3回に1回くらいは消毒をしたいものです。

保存容器の消毒方法は、先ず保存容器に残っている麦茶を全部すてて、食器用洗剤で洗ってよくすすぎます。その後で、水をいれてそこに台所用漂白剤も加えて15分ほど置くだけです。漬ける時間と、水の量は漂白剤の裏面に書かれている量を守ってください。漂白剤をこぼしたら、しっかりと流水ですすいで消毒が完了です。小さな保存容器であれば、煮沸するのが安心ですが、ポットなどは大きくて煮沸しにくいので漂白剤を使います。

消毒する際の注意点は、まず保存容器を洗ってから、消毒するということです。せっかく消毒しても、その後に、雑菌がついたスポンジでこすって洗うのでは、菌を付けているようなものになります。漂白剤のにおいが気になる人は、赤ちゃんの哺乳瓶を消毒するようの洗剤を使うというのもおすすめです。もう1つ注意点は、消毒したら、必ずすすぎ洗いをして臭いや洗剤成分を流してから、麦茶を入れてください。

口の広い耐熱ガラス製を使うこと

麦茶を作るのにおすすめの保存容器は、口が広く、耐熱ガラス製のものです。先ず口が広いということは、保存容器の底までしっかりと洗いやすくなります。細いものの方が、冷蔵庫にスリムに収納できるかもしれませんが、家庭で作る麦茶を保存するのであれば、口が広い保存容器がおすすめです。

次に耐熱性のあるものということで、これはお湯出しの麦茶を作りやすいという便利さもありますが、漂白剤を使っての消毒までは手間でも、熱湯を保存容器いっぱいに注ぎ入れて、簡易に熱湯消毒する方法をとることもできます。耐熱性のあるものなら、煮出して作った麦茶をそのまま注ぎ入れることも可能です。

おすすめの保存容器の3つめはガラス製ということです。プラスチック製のものもありますが、繰り返し使い洗っているうちに、細かな傷が内側にもついてきます。そうした傷部分に菌が入り込み、繁殖しやすくなってしまいます。ガラス製は、やや重くはなりますが、傷がつきにくく清潔を保ちやすくなります。口が広く、耐熱性のあるガラス製の保存容器に麦茶をいれて、冷蔵庫で保存してください。

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麦茶の水出しと煮出しは賛否が分かれる!?

麦茶は手軽に作れて少しでも長く保存できるのが水出しで、美味しさと安全に保存するという面では煮出しやお湯出しがおすすめになります。毎日どのくらいの麦茶を飲むのかということもありますが、2日程で飲みきれる量を作って、常温ではなく、冷蔵庫で保存し、そこに冷凍した麦茶の氷を浮かべて、美味しく安全に麦茶を飲んでください。

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