液晶テレビの寿命は何年?故障の症状や寿命を延ばすコツを解説!

液晶テレビの寿命について紹介します。液晶テレビは放送技術の進化から毎年様々なモデルが販売されており、時間が経つと買い替えのタイミングの検討が難しい家電です。故障の症状や、寿命を延ばすコツなども紹介します。

液晶テレビの寿命は何年?故障の症状や寿命を延ばすコツを解説!のイメージ

目次

  1. 1液晶テレビの寿命はどのくらい?
  2. 2液晶テレビの寿命の目安
  3. 3液晶テレビの寿命・故障の症状
  4. 4液晶テレビの寿命を延ばす方法
  5. 5寿命などによる液晶テレビの買い替えタイミング
  6. 6液晶テレビの寿命まとめ

液晶テレビの寿命はどのくらい?

現在、フルハイビジョン放送対応の液晶テレビに加え、画素数を従来の4倍に増やし画質にこだわった4K対応液晶テレビ等が販売されています。2020年を目安に、さらに画素数を増やした8K放送対応型テレビも導入される予定です。目まぐるしく進化していくテレビですが、そうなると購入するのに十分な検討が必要になります。

検討する際にまず考えたい要素は、液晶テレビの寿命です。購入したとして、そもそも何年使えるのでしょう?また、現在使用している液晶テレビも購入から時間が経っており、換え時なのかも気になります。液晶テレビの寿命について調べました。

液晶テレビの寿命の目安

液晶テレビに限らず、テレビのような家電は寿命が長いイメージがあります。実際のところ、寿命はどのくらいなのでしょう?

液晶テレビの寿命は何年くらい?

何年というよりは、おおよそ3~5万時間程度が目安とされています。1日10時間テレビを付けていても10年程度はもつ計算です。ただし、温度が高かったり低かったり、湿度が高かったり、埃っぽい場所や、振動の多い場所など、過酷な環境では寿命を縮めやすいですし、頻繁に電源をON/OFFすることで負荷が高くなって寿命を縮めたりもします。
そういうのを総合的に判断すると、おおよそ5~10年くらい使えれば十分だと思います。

メーカー別液晶テレビの寿命を比較

液晶テレビは様々なメーカーが製造しており、代表的なのが東芝、シャープ、ソニー、パナソニック、日立などの会社です。極まれに一部メーカーの商品は問題が多く、寿命が短いと話題になることがありますが、現状個々の問題として故障が発生し、寿命が縮まるケースもあります

東芝

東芝の液晶テレビと言えば、画面の光沢が人気なレグザシリーズです。耐用年数は5~8年ほどだと言われています。しかしながら、一部商品において購入2年前後で映像に線が入る等の不具合が起きているようです。型番によっては保証期間が購入日に関わらず延長して設定されているので、確認してみてください。

シャープ

シャープの液晶テレビAQUOS(アクオス)の耐用年数は6~8年ほどと考えられます。しかしながら、シャープの製品も1~2年で電源が入らない、入っても画面が暗いまま起動しないなどの不具合が一部商品で極まれに見られるようです。特にブルーレイ内蔵型の液晶テレビは不具合が出やすいので、取り扱いには注意が必要です。

ソニー

ソニーのブラビアシリーズの耐用年数は、4~5年だと言われています。なぜなら、ほとんどの製品が購入後4~5年前後で液晶画面に何も映らなくなる、パネル全体が白っぽくなるなどの症状が見られるからです。

しかし、場合によっては保証期間を過ぎていても、ソニーの社内規定により無料修理対応をしてもらえる可能性があるので、すでにソニー製品を持っており、故障の症状が見られる場合はソニーに見てもらうのも一つの手です。

パナソニック

パナソニックのビエラシリーズの耐用年数は5~8年ほどだと言われています。パナソニックの製品も丈夫で長持ちの印象がありますが、他社の液晶テレビと同様数年で故障の症状が見られることもあるそうです。また、ホームページ上のカスタマーサポートがわかりにくいため、少し不親切な設計とも言われています。

日立

日立の液晶テレビの耐用年数は5~10年未満と言われています。しかしながら、日立の製品も他社と同様、購入後すぐに不具合が見られることがあります。場合によっては自己対応で修理可能ですので、まず故障かな?と思ったら説明書や日立のホームページを確認することをおすすめします。

テレビの種類別による寿命を比較

現在、テレビは液晶テレビの他に有機ELテレビ、プラズマテレビなどの種類があります。他の種類のテレビと比べ、液晶テレビの寿命は長いのでしょうか?使用時間のみで判断すると、液晶テレビは約20年に対し、有機ELテレビは約10年、プラズマテレビは約32年の寿命だと言われています

寿命が最も長いプラズマテレビが一番コスパが良いのでは?と思うかもしれませんが、消費電力が高く、熱も持ちやすいため、長い目で見ると液晶テレビのほうが良いという人が多いです。

液晶テレビの寿命・故障の症状

寿命が近づいた、もしくは故障した液晶テレビには、どのような症状が見られるのでしょう?具体的な6つの症状を紹介します。

症状①電源が入らない

急にテレビの電源が入らなくなった場合、原因としてまず考えられるのがリモコンの電池切れ、または入力がBS・CSになっている等です。しかしながら、これらに対処しても電源が入らない場合、電源基盤の故障が考えられます

外部からの衝撃による故障も考えられますが、購入してから何年も時間が立っている場合は、電源基盤の寿命だと考えたほうが良いです。

症状②画面の明るさが低下した

バックライトの寿命は約7~10年といわれているが、構造上は約6万時間使用できるように作られており、1日に約8時間テレビをつけても約20年は持つ計算になる。しかし、バックライト以外の部品の経年劣化や、多くの国内メーカーにおける部品の保存期間が8年であることなどから、液晶テレビの寿命はバックライトの寿命と同程度の約7~10年とされているのだ。

以前よりも画面が暗くなった、明るさが低下したと感じる場合は、バックライトの寿命が近づいている証拠です。具体的には、新品の50%程度の明るさになった時が買い替えを考えるタイミングになります。明るさ設定を変えていないのに画面が暗くなったときは、メーカーや販売店に相談してみましょう。

症状③画面に線などが入る

画面に横線や縦線が入る症状が見られる場合、電源基盤や回路、液晶パネル、ケーブルの故障が考えられます。特に購入して時間がたち、5~6年以上時間が経過しているなら部品の寿命です。また、まれに接触不良によりこの症状が見られることもあります。

故障と思う前に、液晶接続コネクタ部分の埃を掃除し、再度コネクタを抜き挿しすると直ることがあるので、試してみてください。

症状④音声が途切れる・割れる

テレビの音声が途切れる、音が割れたと感じたときは、テレビの内蔵スピーカーの故障が考えられます。ただし、スピーカー付近にものを置くと同じような症状が出るので、まずはスピーカー周辺をすっきりさせてから判断しましょう。また、スピーカーが原因ではない場合、音をスピーカーに出す回路の不具合も考えられます。

症状⑤焦げ臭い・煙が出る

電源を入れたとき、焦げ臭いがする、煙が出るなどの症状が出たときは非常に危険です。すぐに電源を落としてプラグを抜き、出来るだけ早くメーカーや修理業者に相談しましょう。テレビの寿命で焦げた臭いは、一番の危険信号です。出火したケースも実際にありますので、このような症状がでた場合はすぐに使用を中止するようにしましょう。

症状⑥電源コードやプラグが熱い

テレビの電源コードやプラグが熱い等の症状がでた場合も、火災の危険があり非常に危険です。電源コードやプラグには、熱をもたないよう絶縁体がしてありますが、年月が経つと劣化します。劣化した絶縁体は熱を通しやすくなり、とても危険です。

液晶テレビの寿命を延ばす方法

10年持つのなら、きちんと10年は使い続けたいものです。液晶テレビの寿命は少し工夫することで、多少なりとも延ばすことができます。

方法①長時間つけっぱなしにしない

テレビを見てないのに、BGM替わりにつけっぱなしにしている家庭は多く見られます。しかしながら、液晶テレビが長く使えるかどうかはバックライトが影響してきます。

長時間使用すればするほどバックライトを消耗するため、当然テレビの寿命は短くなります。長期間使い続けたいならば、テレビはなるべく長時間つけっぱなしにしないようにしましょう。

方法②液晶画面を傷つけない

液晶画面は繊細で傷つきやすいものです。スマホも液晶画面ですが、ちょっと落としただけでヒビが入ったり、液晶漏れを起こしてしまうことがあります。テレビも同じです。

テレビに傷をつけることなんて無いと思いがちですが、昨今のテレビゲームはコントローラーを躍動的に動かして遊ぶものなどがあり、コントローラーを飛ばしてぶつけてしまうケースが度々見られます。また、掃除や模様替えをしている際にテレビ台から落としてしまうこともありますので、注意が必要です。

方法③設置場所に気をつける

できるだけ長く使いたいならば、設置場所に気を付けるのも重要です。特に直射日光が当たるような場所に何年間も置いてしまうと、本体内部の温度が常に上昇し、内部の部品・半導体が劣化して故障の原因になってしまいます

また、風通しが悪く湿気が多い場所に置くとカビの原因にもなりますので、直射日光が当たらず、風通しの良い場所に設置するようにしてください。

方法④掃除をする

液晶テレビの内部や、コンセント付近に埃がたまるのも悪影響です。埃が溜まることで、トラッキング現象(埃が湿気を吸い、電気が通って火花が起きる現象)が起こる危険性があります

内部の埃は個人でやると故障に繋がる可能性があるので、メーカーや業者に相談したほうが良いですが、基本的に周辺の埃を定期的に掃除していれば、内部に溜まるのも防ぐことができます。できるだけこまめに掃除するようにしましょう。

方法⑤画面の明るさ設定を下げる

テレビによっては、明るさの調整ができる製品もあります。この明るさが高いと、バックライトをより消耗することになるので、テレビの寿命が縮まる原因になります。調光可能な部屋や常用のテレビは、できるかぎり明るさを低く設定するようにしましょう。目への負担軽減にも繋がります。

方法⑥ゲームに使用しない

コントローラーをぶつけるケース以外にも、ゲームはテレビの寿命を縮める原因があります。ゲームは輝度が高く、テレビ番組やレコーダー再生よりもバックライトの負担になることがあるからです。製品によってはゲームモードのような、画面の明るさや色合いを調節してくれるものもあるので、そういったものを使用するのをおすすめします。

寿命などによる液晶テレビの買い替えタイミング

液晶テレビの故障だなと思ったら、まず考えるのが修理です。修理をするとなると費用はどのくらいかかるのでしょうか?処分にもお金がかかります。

修理費用や交換部品が高額になる

保証期間内ならば修理費用は大抵無料、もしくは交換になることが多いですが、ほとんどの製品の保証期間は1~2年ほどになっています。その期間を過ぎての修理となると、液晶テレビの修理費用はかなりの高額になることが多いです。主にテレビの大きさに比例し、1~7万円台前後と機種によって大きく変わってきます。

また、電話で相談した担当者の判断次第の場合もあり、ケースバイケースなため予想が難しいのが実情です。その上、購入から5年ほど経つとより良い製品が販売されており、修理費用よりも新しく購入したほうが安いことも多くあります。いずれにせよ、故障と思ったらカスタマーセンターや修理業者に相談し、見積もりを出してもらいましょう。

メーカーに交換部品がない

東芝 8年
シャープ 8年
ソニー 8年
パナソニック 8年
日立 8年

修理以前にメーカーに交換部品がなく、修理不可になってしまう可能性も十分あります。現在液晶テレビを販売しているメーカーは色々ありますが、テレビの進化は目覚ましく、毎年のように新モデルが発表されています。

型落ちや、在庫品のみのモデルなどを購入すると安くなることが多いので、生産開始から数年たってからの製品を購入する人も多くいると思いますが、その場合数年経つと修理に必要な交換部品がなくなる可能性があります。なぜなら、製造終了後メーカーは約8年を目途に部品を保有しなくなるからです。

上記の表にある通り、ほぼ全てのメーカーで部品の保有期間は8年と決められています。修理業者に依頼すると直せる可能性も無きにしも非ずですが、大抵の場合は新しいものに買い替えてしまったほうが良いことが多いでしょう。

液晶テレビに寿命がきたときの処分方法

故障していなければ、誰かに譲り渡す、もしくは買い取り業者に依頼するなどできますが、この場合はゴミとして処分する他ありません。しかしながら、家電リサイクル法の施工により、テレビは粗大ごみとして出すことができなくなっています。

テレビの処分は特定のお店や、一般廃棄物運搬業の認可を受けている業者が行うことになっており、自分自身で依頼する必要があります。自治体で回収を行っている場合や、購入した店舗での回収、もしくは新しいテレビを購入した際に古いテレビを回収してくれるような販売店もありますので、自分にとって楽な方法を調べてみてください。

特に認可を受けている業者であるかどうかは重要事項です。無認可で回収を行っている業者は処分先が明確でなく、後々トラブルに発展する可能性があります。依頼したい業者が認可を受けているかどうかはきちんと確認しましょう。

液晶テレビの寿命まとめ

液晶テレビの寿命は、部品の劣化やメーカーの保有期間から7~10年程度と言われています。故障の症状が出た際には、すみやかにメーカーや修理業者に依頼するようにしましょう。また、テレビを長時間つけっぱなしにしない等の工夫を行うことで、寿命を延ばすこともできます。ぜひ、実践してみてください。

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