プラズマテレビの寿命は何年？寿命の症状は？長く使うコツも紹介

プラズマテレビに限らず、電化製品はいつか寿命がきてしまうものです。「ある日突然故障して困った」ということがないように、プラズマテレビの寿命の目安を知っておきましょう。

本記事ではプラズマテレビの寿命について徹底解説、寿命の症状や寿命を少しでも延ばすコツ、買い替えのタイミングについても詳しく紹介していきます。自宅のプラズマテレビがそろそろ寿命かも、と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

プラズマテレビの寿命年数はどれくらいなのか？その目安を知っておきましょう。特に症状が出ていなくてもある日突然故障することも考えられるので、大体の寿命目安を知るのは大切なことです。

プラズマテレビの寿命は長くても大体10年といわれています。しかしあくまでも平均が10年であって、それより早く故障する場合も長持ちする場合も当然あります。10年経つと修理の為の部品をメーカーが保有していないので、故障した時点で実質寿命ということになります。

プラズマテレビの寿命は10年といわれていますが、メーカー各社によって違いはあるのでしょうか？パナソニック、日立、パイオニア3社で比較してみましょう。

パナソニックはプラズマパネルを国内で製造する唯一のメーカーでした（現在はパネル製造は行われていません）その為、パナソニックのプラズマテレビは長持ちするのでは？と思っている方も多いようです。しかし寿命は他メーカーと大きな差はなく、10年が目安となります。

日立のプラズマテレビは比較的寿命が長いといわれています。寿命目安の10年を超える場合も多く、長持ちすることが多いようです。とはいえ、やはり寿命の目安は10年が基準になります。これより長持ちする場合が多いとはいえ、故障が多くなってくるのはやはり10年前後です。

パイオニアのプラズマテレビの寿命も大体8〜10年が目安です。他のメーカーと大差はなく、10年たったらそろそろ寿命かも？と思っておくと良いでしょう。

プラズマテレビが寿命になるとどんな症状が出るのでしょうか？画面に現れる症状以外にも、火災の恐れがある危険な症状もあります。

画面に線が入るのはプラズマテレビでは良くある症状のひとつです。映像信号を送るモジュールに異常がある場合起る症状で、緑や黒などの縦線が画面に入ってしまいます。また、ほこりがプラズマテレビ内部に溜まることが原因の場合もあります。

ほこりが原因の場合、掃除することで解決する場合も多いのですが、分解して精密機械を壊さないように慎重に取り除く必要がある為おすすめできません。映像信号を送るモジュールに異常がある場合、部品の交換に2万円前後かかってしまいます。買ったばかりならいざ知らず、何年も経っている場合は寿命と思った方がいいでしょう。

プラズマテレビの画面が茶色っぽかったり、白黒になって色が出にくくなる場合があります。また画面全体ではなく、一部分だけ色がおかしくなる場合もあります。そのような場合は電子回路が故障しているので寿命と思って良いでしょう。

画面に異常が出るどころか、電源が入らないといった症状もあります。その場合はすぐに故障と決めつけず、ケーブルはきちんと刺さっているか？コンセントは刺さっているか確認しましょう。リモコン操作する場合は、電池が切れている可能性もあります。

電池交換、ケーブルやコンセントの確認をしてもプラズマテレビの電源が入らない場合は残念ながら寿命ということになります。

プラズマテレビの音になんらかの異常が出るのもそろそろ寿命というサインです。全く音がしない、ノイズ音がする場合はスピーカーや基盤の故障が考えられます。画面が映っても音がしなければテレビとしての意味がありません。やはり寿命と思って買い換えを検討しましょう。

プラズマテレビが焦げ臭かったり、煙が出る場合は危険なので今すぐ使用を中止しましょう。そのまま使用していると火事になる可能性があので電源を切り、コンセントも外しておきます。

プラズマテレビの内部にほこりが溜まり、加熱されることで臭いの原因になっていることも考えられますがやはり分解しなければ掃除はできません。無理に使い続けることは大変危険なので、寿命と諦め買い換えるのが一番安全です。

プラズマテレビを長時間見続けていると本体が熱くなることがあります。長時間稼働していると起こることなので気にしなくても良い場合がほとんどですが、電源コードやプラグが異常に熱い場合は要注意です。コンセントが熱くなると発火して差込口が溶けたり、最悪火事になる可能性もあります。

コンセントに負荷がかかっていたり絶縁体の異常が考えられるので、いますぐ使用を中止した方が良いでしょう。

かつてはプラズマテレビと人気を二分していた液晶テレビ。低価格で消費電力も少ない上に、最近では弱点だった反応速度の遅さや白浮きも改善されてきています。そんな液晶テレビの寿命は7〜10年です。プラズマテレビよりやや早く寿命が来るようですが大差はありません。

最近話題の有機ELテレビは、プラズマパネルで培われた技術を応用して作られた次世代型テレビです。非常に薄くてコンパクトな有機ELテレビですが、パネルの寿命は3万時間といわれています。

1日に何時間視聴するかにもよりますが、プラズマディスプレイの寿命が10万時間、液晶ディスプレイの寿命が6万時間ということから考えると寿命はそう長くないと思っておいて間違い無いでしょう。

プラズマテレビの寿命は設置場所や環境によって大きく変わります。少しでも寿命を延ばしたい方は、これから紹介する方法を試してみてください。

朝おきた時にとりあえずテレビの電源を入れ、夜寝る直前まで付けっぱしということはありませんか？特に見たい番組があるわけでも無いのに、なんとなくで長時間プラズマテレビのスイッチを入れていると寿命が短くなる原因になります。

どんな家電製品にも言えることですが、長時間付けっぱなしにすることは本体の負担になります。更にプラズマテレビは液晶テレビに比べ電気代が高いというデメリットがあります。プラズマテレビの付けっぱなしは寿命が短くなるだけでなく、電気代の無駄にもなってしまうので出来るだけメリハリを付けて視聴するのがおすすめです。

プラズマテレビにとって電源基盤はとても大切な部品です。電源基盤になんらかの異常が起こると、他の部品は問題なくても視聴できなくなるので寿命ということになります。しかも電源基盤はプラズマテレビの要にも関わらず、劣化しやすい部品なのです。

しかし逆を言えば、電源基盤を交換することでプラズマテレビはまた復活する可能性があるということです。3万円ほど修理代金はかかってしまいますが、買い換えるより安上がりで長持ちします。

プラズマテレビの裏側を見ると無数の通気口が空いています。そこからほこりが入り込むとデリケートな電子部品が故障する原因になってしまいます。プラズマテレビは静電気でほこりを吸い寄せやすいので、こまめに掃除するようにしましょう。

裏側はモップで優しく拭き取ったり掃除機でほこりを吸い取ります。プラズマテレビ本体だけでなく、周りのテレビ台やDVDプレーヤーなども忘れないよう綺麗にしましょう。せっかくほこりを取り除いても、ほこりが多い場所に設置しては意味がありません。

カーテンを開け閉めする近く、布団の近くなどほこりが舞い上がる場所は避けることもプラズマテレビの寿命を長くするためのコツです。

プラズマテレビの寿命を延ばすには設置する環境がとても大切です。高温多湿な場所はテレビ内部の電子部品にとって大敵です。直射日光の当たる場所や、ジメジメした湿度の高い場所はプラズマテレビの寿命を短くするので避けた方が良いでしょう。

基本的に動作保証温度は5℃〜35℃となっていて、それより温度が低くても高くても映らなくなる可能性があります。更にテレビ本体だけでなく、B-CASカードが歪む等の症状が現れることもあるので注意が必要です。デリケートな電子部品にとって高温多湿は良い環境とは言えないため、長持ちさせたいなら避けるべきです。

プラズマテレビは画面設定を明るくすることで内部の部品に負担がかかります。少しの負担でも、毎日長時間見続けていれば寿命に大きな差が生じます。そのため少しでも長持ちさせたいなら、画面設定は明るくしすぎないようにしましょう。

テレビはゲーム機から受け取った信号を内部で処理して画面に映し出します。そのため、長時間ゲームをし続けているとプラズマテレビの寿命を早めることになってしまいます。更にプラズマテレビは焼きつけを起こしやすく、残像が画面に残ることがあるので注意が必要です。

家電製品を買い換えるタイミングは意外と難しく「そろそろ寿命？」「もう少し使える？」と悩む人も多いかと思います。プラズマテレビはどのタイミングで買い換えれば良いのでしょうか？

プラズマテレビが故障した場合、まず修理を検討すると思います。しかし部品によっては逆に割高になることがあり買い換えた方が良い場合もあります。プラズマテレビの要である電源基盤は以外にも2〜3万で修理できることが多いです。

逆にパネルを交換する場合は6万以上かかる場合があるので、この金額を出すくらいなら買い換えた方が良いと考える人が多いようです。メーカーの保証期間はわずか1年なので、万が一に備えたい場合は家電量販店独自の保証にあらかじめ入っておくのが良いでしょう。

家電の部品には保有期間があるため、修理したくてもメーカーに部品が無い場合があります。そうなると修理は不可能なので買い換えるしかありません。テレビの部品保有期間は8年なので、購入して8年以上経ったプラズマテレビは修理自体できません。8年も経てば寿命と割り切りるしか無いでしょう。

レコーダーやホームシアターなど、テレビと繋げたい機器が多い場合は端子の数にも注目です。プラズマテレビの端子の数が少なくて不満がある、という場合は買い換えるタイミングかもしれません。下位モデルは端子の数が少ないので、買い換える場合はその点もチェックしないと後々不便な思いをすることになります。

2012年、地デジ放送切り替わり時にテレビを買い換えた人は多いのではないでしょうか？そこまで大きな規格変更は当分無いと思いますが、今は4Kなど高品質なテレビがそれほど高くなく購入できます。液晶技術も以前に比べ格段に進歩しているので、迷っているなら思い切って買い換えるのもアリです。

プラズマテレビに寿命が来た時はどのように処分すればいいのでしょうか？新しく買い換えたときに家電量販店に引き取って貰うのが一般的ですが、それ以外の処分方法を紹介します。

家電リサイクル法によってエアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビはそのまま粗大ゴミとして捨てることができないと決まっています。そのため捨てるにはリサイクル券を購入して、指定の場所に直接持ち込むことになります。

リサイクル券はメーカー名・画面サイズを確認の上、郵便局で購入します。リサイクル料金は画面の大きさによって、1870円〜2970円かかります。指定引取り場所は市町村に確認しましょう。

まだ寿命が来ていないテレビは、リサイクルショップに買い取ってもらったり、オークションやフリマアプリに出品することができます。あまりに古かったり汚れている場合は買い取ってもらえませんが、状態の良いものは値段がつくことがあります。

リサイクルショップに持ち込んでも数百円にしかならない場合がほとんどですが、リサイクル券を購入することを考えればお得です。オークションやフリマアプリの場合は送料がネックになりますが、数千円から数万円で売れることもあります。

寿命になったプラズマテレビを引き取ってくれる業者もあるので探してみても良いでしょう。有料でも自宅に取りに来てくれれば、運搬する手間が省けます。しかし中には、詐欺やぼったくりなど怪しい業者も存在します。

怪しい業者の被害に遭わないようにするには古物商許可があるか、産業廃棄物・一般廃棄物収集運搬業免許があるか確認しましょう。特に「無料で買い取る」という業者には要注意です。

プラズマテレビの寿命は約10年ですが、視聴時間や設置場所によって大きな差があります。プラズマテレビを製造しているメーカーはもうないため、寿命になっても新しいプラズマテレビを購入すること自体難しくなっています。

今あるプラズマテレビの寿命を延ばすためには、こまめに掃除をする、長時間見続けないなど大切に扱うようにしましょう。