ガスコンロの寿命は何年?故障のサインや交換・修理のポイントを解説

ガスコンロの寿命が何年程なのか、故障のサインや交換・修理のポイントについて解説します。ガスコンロの種類ごとの寿命や、ガスコンロの寿命が来て処分する時の注意点も紹介していきます。ガスコンロを家庭で使用する人は、ぜひ読んでください。

ガスコンロの寿命は何年?故障のサインや交換・修理のポイントを解説のイメージ

目次

  1. 1ガスコンロの寿命を知らないと故障や修理で慌てることに
  2. 2ガスコンロの寿命は何年くらい?
  3. 3ガスコンロの寿命が来た時の故障のサイン
  4. 4ガスコンロの寿命が来たらまずは点検
  5. 5ガスコンロの交換・修理のポイント
  6. 6ガスコンロの寿命がきて処分する時の注意点
  7. 7ガスコンロの寿命まとめ

ガスコンロの寿命を知らないと故障や修理で慌てることに

ガスコンロから青い火が出ている画像

ガスコンロは家庭の調理器具の中でも欠かせないものであり、突然寿命がきてしまうと困まる方も多いでしょう。予想外の故障や修理で慌てないために、寿命が何年程なのか、故障のサインとはどういったものか解説しながら、交換・修理のポイントなども紹介していきます。

ガスコンロの寿命は何年くらい?

基本的にガスコンロの寿命は種類で大きく変わる

火がついたガスコンロの画像

ガスコンロはテーブルコンロとビルトインコンロの2つに分けることができます。テーブルコンロはコンロの台の上に置くもので、グリル部と操作部が一体になっています。対して、ビルトインコンロはキッチンに組み込まれるよう設置するものです。この2つの種類によって寿命は変わります。

テーブルコンロは平均5年〜7年

テーブルコンロの寿命は平均5年〜7年とされています。しかし、この寿命は使用頻度よって異なります。テーブルコンロで毎日3食料理すると、使用頻度が高い分、寿命も短くなっていきます。

ビルトインコンロは平均7年〜10年

ビルトインコンロの寿命は平均7年〜10年とされています。ビルトインコンロもテーブルコンロと同様、使用頻度によって寿命は異なります。

例えば・・・
・大家族なので、一日中使っている。
・煮物や鍋物を良く使うため、何時間も点火させていることが多い。
・一日に数回しか使わないけれど、掃除はほとんどしない。
・油の飛び散りや拭きこぼれがあっても拭かず、そのままにしている。

こんな風な使い方をしていると、寿命は縮まります。

ガスコンロの寿命を縮めるNG行為

ガスコンロには寿命がありますが、せっかくなら長く使えた方がよいでしょう。ところが、普段の何気ない行為が、寿命を短くしてしまっている可能性があります。どういった行為が寿命を縮めてしまうのかを紹介していきます。

行為①吹きこぼれや焦がしてしまう

吹きこぼれや焦げは、故障の原因となります。料理中は鍋やフライパンから、目を離さないようにしておきましょう。

行為②煮物などで何時間も点火させている

煮物などで何時間も点火させていると、ガスコンロの劣化を早めてしまいます。長時間の料理をする際には、バーナーを使い分ける等の工夫をしましょう。

行為③一日の使用時間が長すぎる

一日の使用時間が長いと、早い段階で寿命が来てしまう可能性があります。ガスコンロだけでなく、電子レンジや炊飯器を使った調理方法も試してみましょう。

行為④汚れを放置・お手入れ回数が少ない

油汚れなどを放置しておくと、バーナー詰まりの原因にもなってしまいます。汚れに気付いた時はすぐ掃除をする習慣をつけておきましょう。

行為⑤換気扇掃除などで上に乗る・重すぎる物を乗せる

ガスコンロの上に乗ったり、重いものを乗せたりすると、コンロのガタつきにつながってしまいます。換気扇掃除では椅子や脚立を使うなどし、負荷がかからないようにしましょう。

ガスコンロの寿命が来た時の故障のサイン

寿命による故障のサイン一覧

ガスコンロの青く燃える火を上からみた画像

ガスコンロの寿命による故障のサインを紹介します。家で何年も使用しているガスコンロに、次のようなサインが出ていないかを確認してみましょう。

故障①点火しない・点火しづらい

火が点火しなかったり、点火しづらくなったら、それは寿命のサインかもしれません。電池を交換したり、バーナーキャップの掃除をしても火がつかない場合、寿命と捉えて良いでしょう。

故障②点火時の音が以前と違う・使用中に異音がする

以前と違う点火の音や異音がしたら、バーナーや点火プラグ等の部品が劣化によって故障している可能性があります。異常な音がした場合、問題なく使えたとしても、使用は控えた方が良いでしょう。

故障③ガス臭さがある

ガス臭さがある場合、ガス漏れの危険性があります。バーナや点火プラグ周辺を掃除しても直らなかった場合は、換気をしてガス会社に連絡をしておきましょう。

故障④炎が不安定・炎の状態がおかしい(不完全燃焼)

炎が不安定だったり、炎の色が赤やオレンジ色になっている場合は、不完全燃焼であると考えられます。バーナーキャップの掃除をしても直らなかったら、使用は控えましょう。

故障⑤点火したのに勝手に消える

点火したのに火が勝手に消える場合、立消え安全装置が作動している可能性があります。ガスバーナー周辺の汚れを取り、バーナーキャップがきちんと嵌っているかを確認してみてください。

故障⑥鍋の底がススで黒くなる

鍋の底がススで黒くなる理由として、ガスバーナーに入る空気の不足が考えられます。バーナーヘッドの穴を掃除しても直らなかった場合は、ガスバーナーの劣化である可能性が高いです。

故障⑦エラーが表示される

リンナイ社のガスコンロの場合、部品の故障が原因のエラー表示は、「31/32」「51」「70」「72」となっています。これらの数字がエラー表示として出たら、修理もしくは交換が必要です。

本当にその異常は故障?乾電池に原因がある場合も

ガスコンロに異常があった場合、乾電池側に問題があるかもしれません。寿命による故障だと思う前に、乾電池も確認してみましょう。ガスコンロの乾電池の寿命は平均1年程です。乾電池を取り替えたのが何年も前であれば、まずは乾電池を交換してみましょう。

また、乾電池のセッティングに原因があることも考えられますので、乾電池の向きを確認し、しっかりとしたセッティングを行なってみてください。

故障の異常が掃除すると直る場合あり

故障での異常は掃除をすると、直る場合もあります。異常があったら、まずは掃除をしてみましょう。掃除の際は、バーナーキャップや点火プラグを濡らさないように注意してください。

ガスコンロの寿命が来たらまずは点検

寿命の年数が来たら点検を一度しよう

寿命の年数が来たら、点検を一度してみてください。寿命の年数に至っていなくても、不調を感じたら点検をしてみましょう。個人で出来る点検のポイントについて紹介していきます。

点検①製造年数を確認する

何年ほど使っているのか覚えてない、という方は製造年数を確認してみてください。メーカーによって異なりますが、製造年数はガスコンロの側面、又は正面にシール状で表記されていることが多いようです。製造年数を知ることで、ガスコンロの寿命が来たかどうかを知ることができます。

点検②火力の調整が出来るか確かめる

ガスコンロの火は通常、弱火、中火、強火に分けることができます。これらの火力の調節が出来るかを確かめてみましょう。中火や強火にならなかったり、火力が安定しない場合、温度センサー等の不良が考えられます。

点検③火力の付き具合を確認する

ガスの元栓を閉めた状態で、点火スイッチを押してみてください。この時、電気の火花が確認できたら故障では無いと考えられます。火花が確認できなかった場合は、電池切れの可能性が高いため、電池の交換を行ってみてください。

ガスコンロの交換・修理のポイント

故障したら買い替えと修理どちらが良いのか?

電池の交換や掃除をしても解決しない場合は、買い替えるべきなのか、修理を依頼するべきかを悩まれる方も多いことでしょう。そういった悩みを解決するため、交換・修理のポイントについて詳しく解説をしていきます。

10年以上使用されているガスコンロは買い替えが無難

10年以上使用しているガスコンロは買い替えが無難です。加えて、2008年以前に製造されたものを使用している場合は、異常等が見受けられなくても買い替えた方が良いでしょう。2008年4月以降に製造されたガスコンロには安全装置が搭載されています。

2008年以前のものには安全装置が搭載されていないものも多く、安全面を考えると買い替えが良いでしょう。

取り扱い説明書を読み判断するのも良い方法

判断に迷ったら、取扱説明書を読んでみるのも方法の1つです。メーカーによりますが、取扱説明書にはガスコンロのアフターサービスや、消耗品の別売りについて記載されています。購入から何年までアフターサービスが受けられるのか、消耗品の値段がどれくらいなのかを確認して交換又は修理を選択しても良いでしょう。

どうしても判断できない場合はメーカーに相談

判断が難しい場合は、使用しているガスコンロのメーカーに相談してみてください。相談する際は、製造年数や品番を伝えると、スムーズに進みます。

東京ガスの場合はトラブルを無料点検してもらえる

2017年4月より、東京ガスでは「ガス機器トラブルサポート」を開始しています。東京ガスのガスを利用している方は、ガスコンロに不具合が生じた際に、無料点検してもらうことができます。しかし、このサポートは2020年9月末で終了するため、注意が必要です。

賃貸の場合は大家さんや賃貸管理会社に相談必須

賃貸住宅の場合は必ず、大家さんや賃貸管理会社に連絡をしましょう。これは経年劣化か、借り主の不注意かでガスコンロの負担主が変わるためです。前者の場合は家の持ち主、後者の場合は借り主の負担になることが多いです。確認のためにも連絡はしておいたほうが良いです。

ガスコンロを購入する場合はガス種を確認してから買う

借り主が新しくガスコンロを購入する時は、事前にガス種をを確認しておきましょう。住宅によって、都市ガスかLPガスに分かれるため、自分の住宅のガス種に対応したものを購入してください。

一般的な修理業者を選ぶ時の注意点

ガスコンロの交換・修理を、一般的な修理業者に依頼する際の注意点について、紹介していきます。どういった点に着目して選ぶべきか説明します。

注意点①見積書をチェックする

交換・修理費用は業者によって異なります。特に、ビルトインガスコンロの場合は取り付け費用が別途かかるため、きちんと見積書をチェックしておく必要があります。

注意点②サービス内容を比較する

サービス内容も業者によって異なります。土日祝日の対応や保証サービス、スタッフサービスといった点から比較し、自分に合った業者に依頼をしましょう。

ガスコンロの寿命がきて処分する時の注意点

不安な場合は不用品回収業者に依頼する

ガスコンロの自治体での処分方法が複雑で、処分の仕方が不安である時は、不用品回収業者に依頼しましょう。しかし、業者への依頼は、自治体で捨てるのと比べ費用が高くなります。不用品回収業者によって費用も大きく変わるため、よく調べてから依頼をしましょう。

自治体で捨てる時は不燃ゴミか粗大ゴミかを確認する

ガスコンロは自治体によって、不燃ゴミか粗大ゴミかで区分されます。自分の自治体ではガスコンロがどちらに区分されるのかを調べてみましょう。自治体で捨てる場合、費用は500円程で抑えられることが多いです。

不備がない場合はリサイクルショップもあり

ガスコンロを、リサイクルショップに買い取ってもらうのも方法の1つです。買い取ってもらう際には、点検や清掃をしっかりと、やっておく必要があります。

ただし故障などがあると逆に料金を請求されることも

リサイクルショップでガスコンロを買い取りしてもらう場合は、故障や目立った汚れ等に注意する必要があります。逆に、料金を請求されることや、買い取りを拒否されることもあります。リサイクルショップも方法の1つではありますが、自治体での処分が無難だといえます。

ガスコンロの寿命まとめ

コーヒーポッドをガスコンロで熱する画像

ガスコンロの寿命や故障のサイン、交換・修理のポイントについて徹底解説してきました。ガスコンロにも人間と同じく寿命が存在しますが、使い方次第では長く使うことも可能です。ついつい面倒になりがちなガスコンロの掃除も、先のことを考えて取り組めると良いでしょう。

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