ドライアイスの温度は何度?氷と保冷効果を比較!保存方法も紹介

ドライアイスの温度はとても低いです。直接触ると非常に危険なのでその冷たさを実感することはできません。今回はドライアイスの温度が何度なのか、保冷時間はどのくらいなのか調べてみました。ドライアイスが手に入った際には参考にしてください。

ドライアイスの温度は何度?氷と保冷効果を比較!保存方法も紹介のイメージ

目次

  1. 1ドライアイスの温度と保冷効果は?
  2. 2ドライアイスの温度・保冷効果・持ち時間
  3. 3ドライアイスと氷の保冷効果と違いを比較
  4. 4ドライアイスの保存方法
  5. 5ドライアイスの特性を知って上手に使おう!

ドライアイスの温度と保冷効果は?

ドライアイスの温度は何度か知っていますか?元は二酸化炭素で見た目は氷に似ていますが、溶けて液体が出ることもなく氷とは全く違うものです。

ドライアイスは気体の二酸化炭素に圧力をかけて液体に変化させ、液体を急速に空気中に放出することで起こる気化熱を利用し一瞬で固体に変えています。この固体を固めるとドライアイスが完成します。

ドライアイスを使えば遠く離れた場所まで食材や飲み物を冷たいまま保存できたりしますし、イベントのスモーク演出に使われたりクール便などに役立っています。氷や保冷剤よりも長時間冷やしてくれますし、後はきれいに跡形もなく消えるので持ち運びにも便利です。

今回はドライアイスの温度が何度なのか、どのくらい保冷効果があるのか、上手な保存方法について紹介していきます。

ドライアイスの温度・保冷効果・持ち時間

ドライアイスを直接触ると非常に危険ですので、直接触って冷たさを実感したことがある方はいないかと思います。その温度が何度か知らないという方も多いでしょう。

温度

ドライアイスの周りはひんやりするけども、それほど冷たいというイメージはないかもしれません。ですがその温度は何度かと言うと-79℃ととても冷たいです。その強力な冷たさのお陰で食品を長時間保冷してくれます。

保冷効果

季節や気温などの環境でも変化しますが、断熱効果がある保冷ボックスに入れると1kgのドライアイスが溶けるまで4時間~5時間はかかるようです。常温では1kgで2時間~3時間程度持つようです。

持ち時間と上手な保冷の仕方

ドライアイスは保存方法によって長持ちさせることも可能です。上手に保冷するためには密封することが大切ですので、新聞紙に包んだり厚手のビニール袋に入れてみてください

冷たい空気は重くて冷気は下に向かう性質がありますので、保冷する際には保冷したいものの上にドライアイスを置くといいです。また、クーラーボックスなどで保冷する際にはドライアイスを一緒に氷も入れると保冷効果が長持ちします。

ビニール袋や新聞紙に包みクーラーボックスを使えば保冷効果は15時間ほどになるようです。

ドライアイスと氷の保冷効果と違いを比較

ドライアイスも氷も同じく保冷効果がありますので、同じように使えますが違いは明確にあります。氷と同じように取り扱うと危険ですので、その危険性もしっかりと知っておきましょう。

温度と保冷効果の違い

氷は0℃で凍りますので温度は0℃ですが、ドライアイスは-79℃と大きな違いがあります。温度だけで見るとドライアイスの方が圧倒的に冷たいのですが、日常生活で冷凍食品や食品の保冷に使うという点では氷もドライアイスもあまり効果は変わりません

それぞれおすすめの用途がありますが、ちょっとした保冷に使う程度なら氷でもドライアイスでもどちらを使ってもいいでしょう。ドライアイスは気軽に手に入るものではありませんので氷の方が使用シーンは多いかもしれません。

溶けた時の違い

見た目はどちらも固体で似ているように思いますが、溶けたときには大きな違いがあります。まず氷は知っての通り溶けると水になります。元々水を固めて作ったものなので特に疑問もないでしょう。ですが、ドライアイスは溶けると液体ではなく気体になり跡形もなく消え去ります。

この固体が気体になる変化のことを昇華と言い、このときに発生しているガスで食品などを保冷し長時間保存できる最適な状態にしてくれています。ドライアイスは元々二酸化炭素を固めたものですので、発生している気体も二酸化炭素です。

広い場所での使用なら問題ないですが、密閉された空間でドライアイスを使っていると酸欠になる恐れがあり、実際に事故も発生していますので取り扱いには十分に気をつけてください。

それぞれに向いている用途は?

ドライアイスはキャンプなど遠出をする際におすすめです。氷を保冷バッグに入れて持ち運ぶと溶けて水が出てきますので、中の食材が濡れる恐れがありますし後片付けも面倒になります。ですが、ドライアイスなら溶けても気体になるので水が出ることはなく、重くなることもないので後片付けも楽ですし食材に水が入る恐れもありません。

ただしドライアイス自体から水が発生することはないものの、ドライアイスで冷やされた空気中の水分が結露する場合はあります。また、注意してほしいのが取り扱いです。

ドライアイスを素手で触ってはいけないと小さい頃から言われていたので危険なものと知っている方も多いでしょう。素手で触ったことはないので冷たいというイメージがないかもしれませんが、その温度は-79℃ととても冷たいので一瞬で指とドライアイスがくっついてしまいます。その結果凍傷になり非常に危険です。

気軽な気持ちで触った結果痛い思いをしますので、小さいお子さんがいるという場合にはドライアイスを使うのは不安かもしれません。ドライアイスは手に入れにくいという難点もあります。取り扱いが安全にできてドライアイスも手に入るというのならキャンプの際の保冷に便利です。

氷ならば小さいお子さんが触っても冷たいというくらいで安心ですので、不安な場合には氷を使うようにしましょう。

ドライアイスの保存方法

ドライアイスは常に気化して溶けていっているので保存という考えはできません。長持ちさせる保存方法を意識して少しでも溶けさせないようにするという考えです。

保存というと冷凍庫を考える方もいるでしょうが、ドライアイスは-79℃なのに対し一般的な冷凍庫は何度かと言うと-20℃前後です。ドライアイスより温度が高いですし冷凍庫のファンの風で早く溶ける原因になってしまいます。

保存する際に絶対にしないでほしいのが空き缶やペットボトル、ビンに入れることです。ドライアイスが気化するとその体積は約750倍にもなります。そのため密閉性が高い容器に入れると破裂して怪我をする恐れがあります。

新聞紙で包む

ドライアイスを布や新聞紙で包むようにして巻いていきます。小さくて厚めの容器に入れて新聞紙を落とし蓋をするといいです。発泡スチロールがあると便利でしょう。これだけの方法ですが、常温で2時間~3時間だったものが、1kgで15時間ほどキープできるようになるそうです。

ここで気をつけてほしいのが、この保存方法では食材は冷やせないことです。ドライアイスを長持ちさせるための保存方法であって食品を保冷するためではありません。食品を保冷したい際には新聞紙などを外して直接入れるか薄手のビニール袋に入れるなどしましょう。

保存方法一つで持ち時間が変わってきますので、ドライアイスを手に入れた際にはしっかり保存しましょう。

専用保冷ボックスを使う場合

ドライアイスを長持ちさせるためにはドライアイスの冷たさを利用して保冷するのが一番です。熱を奪い隙間を極力なくせばその分ドライアイスが気化するのをおさえれます。

ドライアイスを保存する専用ボックスもあり、そのボックスで保管した場合1週間で5%しか気化しなかったというデータがあります。ドライアイスの使用頻度が高いという方もそこまでいないでしょうし、専用保冷ボックスを持っているという方もいないでしょうが、使用頻度が高いという方は探してみてもいいかもしれません。

発砲スチーロール容器を使う場合

購入したドライアイスはしっかりと保存して少しでも長持ちさせましょう。まず紙か布で包みましょう。こうすることでドライアイスが小さくなっていくのをおさえます。ドライアイスを移動させる際には直接触れるのは非常に危険ですので、厚手の手袋で保護してください。

発泡スチロールを用意して隙間に新聞紙などを詰めて隙間をなるべくなくしてください。蓋をして換気がよく涼しい場所で保管すれば少し長持ちします

ドライアイスの特性を知って上手に使おう!

今回はドライアイスについて紹介していきました。ドライアイスが何度だったかというと-79℃です。直接素手で触ってしまうと一瞬で指とドライアイスがくっついてしまい凍傷になってしまいます。また、元は二酸化炭素なので密封空間で使っていると酸欠になる恐れもあり実際にそのような事故も起こっています。

取り扱いに気をつければ便利なものですが、密封空間で使わない、素手で触らないなど注意事項を守りましょう。煙がモクモクと出てくるので小さいお子さんが興味本位で触ってしまう恐れもありますので、処理方法にも最新の注意を払いましょう。

Thumbドライアイスの処理・処分方法!排水溝に流す捨て方は危険? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ