保冷剤の再利用・活用法!消臭剤や芳香剤などエコアイデアまとめ
夏場には特に使用する機会の多い保冷剤ですが、様々な再利用の方法がある事をご存じでしょうか?保冷剤の意外な使い方から便利なアイデアまで、不要になった保冷剤の再利用法をご紹介します。今後はただ保冷剤を処分するのがもったいなくなるかもしれません。
保冷剤は再利用できる?処分前の活用アイデア集
夏場のお弁当の持ち歩きの際や、ケーキを購入した際などにとても便利な保冷剤ですが、使い終わったらそのままゴミとして処分してしまっているという人も多いのではないでしょうか?冷凍庫に眠らせておくのも電力の無駄になってしまうものです。
しかしそんな保冷剤も、様々なアイデアを駆使して有効活用している人も多い様なのです。ただゴミとして捨ててしまうよりも、何かの役に立ってくれるのであればエコですし、用途によってはお金の節約になってくれる場合もあるかもしれません。
今回は不要になった保冷剤を再利用する為の様々なアイデアをご紹介していきます。これまで保冷剤は邪魔に感じてすぐに処分してしまっていたという人も、消臭剤や芳香剤など、今後は色々な再利用方法を試してみたくなるかもしれませんよ。
保冷剤は吸水性が抜群
保冷剤に含まれている成分は主に2種類であり、99%は水で構成されている様です。そして残りの1%には、高吸収ポリマーと呼ばれる成分が含まれているそうなのですが、この成分が再利用においても役立ってくれるアイテムとなる様です。
高吸収ポリマーは体積の10倍以上もの水分を吸収する力があるそうで、水を吸収し固まるという性質を持っている成分でもあります。これは保冷剤以外にも、日常的に使用するオムツや生理用品といった物にも使用されている成分なのだそうです。
保冷剤を処分する場合には、自治体で別の方法を指定されていない限りは可燃ゴミで処分するのが良いそうです。ゴミを減らしたいからとトイレや排水口へ流してしまうと、保冷剤の成分により詰まらせてしまう事もある為、適切な処分方法とは言えません。
再利用前の保冷剤の用途
保冷剤といえば、想像する用途はやはり冷やす事なのではないでしょうか?生ものや冷凍食品などを持ち運ぶ際に、食品を腐らせたりしてしまわない様に添えられる事が多いですが、再利用の際には冷やすだけではなく意外な活用法が存在している様です。
通常の使い方の場合、食品を冷やす以外には毛穴を引き締めるなどお肌のケアに使用する人も多く、夏場には熱中症対策などとしても使用される場合があります。人間に使うだけではなく、保冷剤にタオルを巻いてペットに使う飼い主さんもいる様です。
更に日焼けや虫刺されといったお肌のトラブルにも、保冷剤は有効活用される事がある様です。冷やす事で症状を和らげる事ができるだけではなく、水道などを出しっぱなしにして患部を冷やすより場所も制限されず節水にもなるものです。
保冷剤の再利用なら消臭剤がおすすめ
それではいよいよ保冷剤の様々な再利用のアイデアをご紹介していきます。まずは一番手軽でもあり、使用する機会も多い消臭剤としての再利用方法です。無くても困らない事も多いですが、やはりあると便利なのが消臭剤ではないでしょうか?
実は保冷剤に含まれる吸収性ポリマーは、市販されている消臭剤や芳香剤などにも使用されている成分なのだそうです。これはニオイが水分に対してくっつく特性を持っている為、消臭剤としては効果的な成分であると考えられる様です。
作り方は簡単で、解凍された状態の保冷剤の中身を容器へと移し替えて、消臭をしたい場所へと置いておくだけです。容器以外には特別に用意する物も必要無い為、保冷剤を入れる容器さえあれば思い立った時に実行できる便利なアイデアとなっています。
ちなみに保冷剤で消臭剤を作る際に注意しておきたいのが、保冷剤によって成分が異なる場合があり、中には水だけしか含まれていない保冷剤もあるという事です。吸収性ポリマーの含まれていない保冷剤では消臭効果は得られない為注意が必要です。
芳香剤としても再利用できる保冷剤
消臭剤としてだけではなく、保冷剤は芳香剤にも早変わりしてくれる便利なアイテムです。芳香剤も手順は消臭剤を作る際と同じく保冷剤の中身を容器に移し替えますが、ここにお好みのアロマオイルや香り玉を加えてあげる必要があります。
芳香剤は手作りをしてから2週間ほどの期間は使う事ができるそうなので、半月ごとに香りを変えて楽しむのも良いかもしれません。ただし中身をこぼしてしまったりすると大変なので、消臭剤や芳香剤は容器を置く位置などにも注意が必要です。
再利用するなら園芸にもお役立ち
保冷剤を園芸に活用する方法というのは想像がつかないかもしれませんが、実はとても便利な活用アイデアが存在しています。観葉植物を育てていたり、ガーデニングが趣味だという人も長期の旅行などの際には植物への水やりに頭を悩ませてしまうものです。
そんな時にも便利なアイテムが保冷剤で、ジェル状の保冷剤を鉢植えなどに撒いておくだけで含まれていた水分が少しずつ溶け出していき、不在の間でも水を与える事ができる仕組みとなっているそうです。これはかなり便利な使い方ではないでしょうか?
保冷剤を使用する際には解凍した状態の物を使用する形となりますが、植物の周囲に保冷剤の中身を敷き詰めた上に土を被せてあげれば、数日の間は乾燥対策にもなってくれるのだそうです。こういったアイデアも覚えておきたいものです。
保冷剤を温めてアイマスクに再利用
保冷剤といえば冷やす用途が主と考える人が大半ではないでしょうか?しかし続いてご紹介するアイデアでは、保冷剤で思い浮かぶ用途とはまるで真逆の保温効果を持つ活用法に驚かされてしまうかもしれません。
解凍された状態の保冷剤を40~45℃程度のお湯で温めてあげると、ホットパックとしても活用する事ができるそうなのです。ガーゼなどで包んで目元に乗せてあげればアイマスクにもなりますし、ちょっとしたカイロ代わりにも役立ってくれそうです。
電子レンジなどでの加熱は袋が溶け出してしまったり、破裂の危険がある為使用しない方が良いそうです。保冷剤でホットパックを作る際には、お風呂の中や湯せんなどで温める、というやり方は覚えておいた方が良さそうです。
キャンドルスタンドにも再利用可能
バスルームや寝室などの間接照明として、キャンドルを愛用している人もいるのではないでしょうか?保冷剤の再利用法の一つとして、手軽なキャンドルスタンドにも活用する事ができるそうなのです。少々オシャレな再利用法かもしれません。
こちらも特に難しい作り方ではなく、容器に保冷剤の中身を移してキャンドルを立てるだけという手順です。物足りない場合には小物を添えるのも良いですし、手先が不器用な人でも簡単に手作りのキャンドルを楽しむ事ができるアイデアです。
吸収性ポリマーの成分が溶け出したロウも吸収してくれる為、キャンドルスタンドというのもかなり有効なアイデアであると言えそうです。使わない保冷剤が余ってしまった時には、是非試してみたいおすすめのアイデアです。
再利用で保冷剤を取り扱う際の注意点
色々と便利な再利用方法のある保冷剤ですが、扱う際には覚えておきたい注意点も存在しています。食品を冷やすだけの用途であればあまり気にかけない人も多いかもしれませんが、保冷剤の中身を扱う際には注意が必要な場合がある様です。
保冷剤には「エチレングリコール」という成分が含まれている場合があり、この成分は腎不全などの症状を引き起こす可能性もある有毒な物質でもあります。この成分というのは、特に古いタイプの保冷剤に含まれている場合があったりするそうです。
これは触れたりするのみであればしっかりと手を洗えば問題は無い様ですが、誤飲などをしてしまうと最悪の場合は命に関わる事態を引き起こす事もあるそうです。ペットや小さなお子さんがいるご家庭では取り扱いに十分な注意が必要です。
もしも保冷剤を大量に誤飲してしまった場合には、ただちに吐き出させるなどの処置をした上で、特に飲み込んだ量が多い場合には速やかな受診をする事が推奨されているそうです。様子見などの時間を取る事が手遅れの原因となってしまう事もある様です。
便利な保冷剤で上手に再利用を
保冷剤の様々な有効活用アイデアをご紹介してきましたが、これまで保冷剤は決まった用途でしか使用した事が無かったという人も、今後はただゴミとして処分してしまうだけではなく、再利用をしてみたくなったのではないでしょうか?
取り扱いや処分方法には十分注意しつつ、ご紹介したアイデアを元に様々な再利用法にチャレンジしてみるというのも良いかもしれません。保冷剤だけではなく、手作りの楽しさに目覚めてしまう事もあるかもしれません。