ハイボールのアルコール度数は?ビールやサワーと比べて酔いにくい?
ハイボールと言えば、スッキリとした後味が特徴のお酒です。ビールやサワーと比べるとハイボールのアルコール度数はどのくらいなのでしょう?「酔いにくい」と耳にしますが、実際のところどうなのでしょうか?今回は、ハイボールのアルコール度数などについて調べてみました!
目次
ハイボールってどんな飲み物?
ハイボールとは、一般的にはウィスキーをソーダ(炭酸水)で割ったお酒のことで、カクテルの一種です。また、広義ではスピリッツ(蒸留酒)やリキュール(混成酒)を、ジュースやソーダやコーラなどの炭酸飲料などで、アルコールの含まれていない飲料で割ったものもハイボールと呼ばれます。
若い女性やお酒に馴染みがない方だと、「ウィスキー」と聞くと敷居が高いものだと感じてしまうのではないでしょうか?しかし、ハイボールは炭酸が入ることでお酒が苦手な人でも飲みやすくなります。ここ数年では、ウイスキーをテーマにしたテレビドラマや、有名な女優さんが出ているCMなどで、親しみを覚えている方も多いでしょう。
ハイボールってどんな味?
冷えた氷と炭酸が入っているので、スッキリと爽やかな味がします。ウイスキーの風味が苦手な方やアルコールに慣れていない方でも、炭酸で緩和されるので飲みやすくなります。味そのものは、ウィスキーの味がベースになるため、ウイスキーの味次第になります。
ハイボールの度数は?
ハイボールに使われる、ウイスキーの多くは、大体40度~43度のアルコール度数です。このままでは強いですが、ハイボール用にソーダで割ると、7~9度のアルコール度数になります。少し低めになると、5度のものもあります。ウィスキーそのもののアルコール度数と、使うソーダの割合で決まります。
グラスに入れた時のアルコール摂取量は?
アルコールの摂取量で考えるとどれくらいなのでしょうか?居酒屋でハイボールを出すときによく使われる300mlのグラスに、大きめの氷を2、3個入れ、ウィスキーとソーダ水と合わせて135mlの液体を注ぎます。
ハイボールの割合として、ウィスキーとソーダ水を1:3とすると、ウイスキーの量は約30mlです。すると、ハイボールは1回飲むごとに、約9.5gのアルコール摂取することになります。
ハイボールとビールのアルコール度数を比べてみると?
ビールのアルコール度数は?
日本で発売されているビールのアルコール度数は、大体4~5.5度です。高いものでも、7~8度です。
中ジョッキに入れた時のアルコール摂取量は?
居酒屋で使われる500mlの中ジョッキにビールを注ぐと、ビールにできる泡の分量を除き、約350mlのビールを飲むことになります。アルコール摂取量から考えると、約13gのアルコールを摂取していることになります。
ビールと言えば、居酒屋に着くなり「とりあえず生で!」と言われる方も多いでしょう。あの、中ジョッキでついつい何杯も飲んでしまうものです。そのため、ハイボールの方がアルコール度数自体は高いものの、ビールを中ジョッキで飲む量を考慮すると、あっという間に倍以上のアルコール量になってしまうのです。
ハイボールとサワーのアルコール度数を比べてみると?
サワーは、蒸留酒にレモンや柑橘類など酸味のあるジュースで割ったお酒で、カクテルの一種です。酸味が強く、さっぱりしているのが特徴です。本格的なカクテルだと、アルコール度数の40度になるものもあります。そんなサワーのアルコール度数は、どのくらいなのでしょうか?
サワーのアルコール度数は?
お店や市販されている缶のサワーのアルコール度数は、3~5度ぐらいになります。アルコール度数で見ると、ハイボール、ビールと比べ、一番低いことが分かります。
アルコール摂取量はどれくらい?
蒸留酒とレモンや柑橘類のジュース割合は1:2~1:2,5が美味しいとされます。サワーの氷はハイボールと比べると少なめです。居酒屋で使われる300mlグラスの場合、蒸留酒を50ml、レモンや柑橘類の割合は125mlとします。
蒸留酒を焼酎とすると焼酎のアルコール度数は20度~25度なので、アルコール摂取量自体は約10gです。つまり、サワーは1杯飲むと、ハイボールと同じくらいのアルコール量を摂取しているのです。
ハイボールが酔いにくいと言われる理由や注意点
それぞれの特徴、アルコール度数や具体的なアルコール摂取量を挙げてきました。基本的に「ハイボールはビールよりアルコールの摂取量が少なくてすむ」「ハイボールはサワーと同じくらいのアルコール摂取量」と覚えておくといいでしょう。ハイボールが酔いにくいと言われる理由についてまとめました。
1.グラスの大きさが違う
そもそも、それぞれのグラスの大きさが違うために、1回のアルコール摂取量が違います。「ビールの方がハイボールよりアルコール度数が低いから大丈夫だ」と思っていると、人によっては2~3杯飲んであっという間に酔いが回るということもあります。
2.ついつい何杯も飲んでしまう
ビールはのどごし、サワーはレモンや柑橘類でスッキリ爽やか、美味しいのでついつい調子に乗って何杯も飲んでしまいます。サワーは、軽くさっぱりした味わいが特徴なので、アルコールが入っていることも忘れて、何杯も飲んでしまう、ということもあります。
3.氷が入っているか
ハイボールの特徴と言えば、氷です。ウイスキーのソーダ割+氷で味が緩和され、ウイスキーが得意ではない人でも、気軽にウイスキーを楽しめるのです。この氷を忘れないようにしましょう。
ハイボールは酔いにくいがアルコールに慣れていない人こそ要注意
このように、ハイボールが「酔いにくい」要素があると分かっていても、普段からアルコールに慣れていない人が続けざまに飲むと、あっという間に悪酔いしてしまいます。酔いにくいと言われる理由を思い出して、ハイボールを楽しむようにしましょう。
売られているハイボールも忘れず注意すること
缶に入っていると、ついついぐびぐび飲みたくなるものです。居酒屋ではすでに氷が入っていますが、ここでも忘れずに、氷を入れて調整するようにしましょう。氷を入れることで、ウイスキーを入れる量そのものを調整することになりますし、溶けて水になることで、ウイスキーの風味を和らげてくれます。ハイボールを自宅で飲むとき、悪酔いせずに楽しめますよ。
ハイボールを自宅で作る時は?
缶や居酒屋で飲むハイボールも良いですが、手軽に家でも作れるのもハイボールの魅力です。そこで、ハイボールの作り方を紹介します。「居酒屋のハイボールでも酔いやすい」という方は、どんなふうに作ればいいのか基本のルールを知っていたら、分量の調整ができます。
準備するもの
先述したように、ハイボールは「ウィスキー:炭酸水=1:3」がおすすめです。酔いやすい方は、氷の量を増やしたり、分量の割合を調整しましょう。
- お好みのウイスキー
- ソーダ水(炭酸水)
- スーパーやコンビニなどで売られている大きめの氷
- 300mlのグラス(専用のジョッキも売られています)
- マドラー
- グラスに氷を入れましょう。グラスは冷やしておくことがポイントです。
- グラスにウイスキーを注いだら、グラスが白くなるまで混ぜます。この時、グラスを冷やすことを意識して、溶けた分の氷を足します。
- 冷えたソーダを注ぎ入れましょう。
- 炭酸ガスが逃げないようにするのが目的です。混ぜすぎないようにします。
- これでハイボールの完成です。一度飲んでみて、「これなら酔いにくい」「もう少し調整が必要」など、確認してみましょう。
さらに飲みやすくハイボールの魅力を上げるアレンジ
ハイボールは自分流にアレンジできるのも魅力です。ウイスキーの風味を気軽に楽しめるハイボールですが、やはりなかなか飲めないという方もいます。ここでは、さらに飲みやすくするためのアレンジを紹介します。
冷凍レモンを使ったハイボール
冷凍レモンをすりおろして入れたハイボールです。果肉と皮の味のバランスがなんとも絶妙です。「ハイボールが苦手」という方は、レモンなどの柑橘類を入れると、飲みやすくなりますよ。ただし、古くなったレモンは使わないようにしましょう。他にも、ポッカレモンを使う方法もあります。
コーラのハイボール
いわゆる「コークハイ」「ウイスキーコーク」と呼ばれるものです。コーラの甘みがメインになるので、ウイスキーもコーラに負けないような甘みがないと成り立ちません。控えめな味のウイスキーを選ぶと、コーラの味をメインにできますよ。
ジンジャーエルのハイボール
「ジンジャーハイボール」です。レモンの酸味や、コーラの甘さとはまた違って、スパイシーな味わいが楽しめるハイボールです。スライスしたりすりおろした生姜を加えると、更に風味が引き立ちます。
【まとめ】ハイボールのアルコール度数と酔いにくい理由について
ハイボールが酔いにくいと言われる理由などを紹介させていただきました。特に、ハイボールに含まれるウイスキーのアルコール度数や、飲む頻度、ハイボールの材料の氷の存在がポイントなんだとお分かりいただけたのではないでしょうか?ぜひとも、おいしいハイボールで、悪酔いせずに飲み会を楽しんでください。