エアコンのガス漏れの原因は？確認方法や原因・修理費用の相場も！

本記事では、エアコンの効き目に大きく関係する、ガス漏れの原因や確認方法を解説していきます。しっかりとその症状や原因を知っておくことで、適切な対応を取れるようになるでしょう。エアコンのガス漏れの確認方法や修理費用、そして原因や症状について紹介します。

まずは、その原因から確認していきましょう。一番困る原因ともいえるのが、取り付け工事の段階でミスが起きている状態です。人間なので、誰しもミスは起きます。とはいえ、プロの業者の取り付けが間違っている、とはなかなか疑わない人も多いでしょう。しかし、購入して取り付けてもらって、すぐに異常が起きた場合は工事ミスが考えられます。

そういった場合は、遠慮せずに、すぐに業者や購入した家電量販店に連絡をしましょう。また、最初に取り付けてもらって、必ずエアコンが問題なく動作していることを、一緒に確認しておいてください。

長い間使用していると、本体の熱交換器や配管が腐食することがあります。腐食する原因は様々ですが、雨などに濡れて金属が錆び、腐食が進む、と考えられているのです。また、海に近い場所では、風に乗って塩が運ばれたり、温泉地では硫化ガスが関係したり、という場合もあります。定期的に配管が腐食していないか、確認するようにしましょう。

気をつけたいのが、エアコンの配管接続部です。掃除をするときに無理やり動かしたり、引っ越しで移動したりすると、配管接続部が変形、破損する原因になります。破損した部分からガス漏れが発生する可能性があるので、接続部を触る場合は、ゆっくりと無理やり移動しないようにしてください。

エアコンのガス漏れが発生しているときの、症状について解説します。エアコンの効きが悪くなったときに、本体や配管などを確認してください。そのときに、エアコン本体の熱交換器が、凍りついている場合は問題が発生しています。熱交換器に霜、または氷がうちている場合は、内部で漏れが起きていることを疑いましょう。

エアコンに繋がっている管に破損が発生すると、ガス漏れが起きて、室外機などの配管に霜がつきます。特に透明ではなく、白い霜がついていたら要注意です。庭やベランダに設置されている室外機を確認し、配管に霜がついていないか、チェックしましょう。

室外機ではなく、室内機からも異常が発生します。その症状は、室内機から水が漏れて、水滴が落ちてくるような状態です。これはエアコン内部にある、冷媒ガスが漏れて、空気中の水分が凝縮され、結露水となっている状態になります。室内機の内部が、局所的に冷やされてしまい、水が発生しているのです。

水漏れはエアコンの故障だけでなく、火事や家の壁などを腐らす原因になります。すぐに使用を中止し、水を拭き取って購入したお店に連絡しましょう。久しぶりにエアコンを使う場合は、そういった症状が発生していないか確認することをおすすめします。

エアコンのガス漏れの確認方法を紹介します。まずは、風の温度を確かめましょう。症状の確認方法は、室外機の風に手を当ててみてください。正常にエアコンが機能していると、室外機から生暖かい風が出ています。逆に、漏れが発生している場合、常温に近いような送風になるのです。

こういった症状になるのは、漏れによって熱交換ができなくなっているからです。冷房を使う場合、室内には冷たい風、室外機からは温かい風が出るのが通常の状態になります。一度、通常の状態の室外機の風を確認しておくことを、おすすめします。

配管接続部やパイプに触れてみましょう。エアコンが正常に動作していると、配管は冷たくなります。15分ほど起動させてから、配管接続部やパイプに触れて、温度の変化を確認してください。このときに、さきほどのように透明ではなく、白い霜が発生している場合は、漏れが起きている可能性があります。

細かく確認したい場合は、検知器を使いましょう。ホームセンターやネットなどで、「ガス漏れ検知器」を購入してください。確認方法は、配管カバーに穴を開けて、検知器を入れるだけです。問題がある場合は、検知器のランプが点灯したり、音が鳴ったりします。専門的な知識がなくても使用できる道具です。

対応の仕方として、取り付け方をチェックしましょう。素人ではわからない部分もありますが、明らかに設置の仕方がおかしかったり、ホースが曲がっているような状態は、故障につながります。設置してくれたメーカーや家電量販店に連絡を取り、確認してもらってください。

個人で取り付けミスを直すのは困難なので、必ず業者に連絡しましょう。素人が触ると、さらに破損する原因になり、余分な費用が発生します。また、エアコンの室外機などは、細かな作業や調整を行って設置されています。問題を悪化しないためにも触らずに、写真を撮り、取り付けた業者に連絡しましょう。

簡単な破損であれば、部品の取り換えで対処できることがあります。しかし、どのような部品が必要か、またどうやって購入すればいいかわからない場合が多いです。ホースの破損などであれば、業者が部品交換をして、すぐに直ることがあります。まずは、設置してくれた家電量販店に確認を取りましょう。

最終的な対処方法として、ガスを補充するのも選択肢です。個人でもできないことはありませんが、基本的には業者に依頼しましょう。エアコンの冷媒ガスは、取り扱いを間違えると大きな事故の原因になります。そのため修理を依頼することをおすすめします。

では、エアコンのガス漏れを修理する場合、費用やかかる時間はどれぐらいなのでしょうか？冷媒ガスを補充するだけなら、相場は15,400円からになっています。ただし、エアコンの故障の場合は、漏れを直すために修理費用はさらに高いです。メーカーによって修理費用も異なるので気をつけましょう。

例えば、三菱電機であれば、漏れの修理費用は22,000円から、SHARPなら50,000円から、日立なら24,000からです。修理費用の相場を考えると、買い替えを勧められることもあります。設置してから年数が経っているものは、買い替えも検討してください。

また、修理を依頼する際、メーカーや購入店の保証期間かどうかを確認しましょう。設置してすぐに故障する場合は、初期不良や業者のミスが考えられます。

業者に修理を依頼した場合、直るまである程度の時間がかかります。簡単な漏れや配管のトラブルであれば、短くて1時間ほどで直してもらえます。しかし、トラブルの原因がエアコン内部に起きていると、2時間以上かかることがあるのです。暑い夏場に2時間近くエアコンが使えないのは辛いので、しっかりと水分補給できる状態にしておきましょう。

特に注意したいのが、夏場の修理です。本体の故障が修理で直せない場合、交換や買い替えになります。しかし、夏場の注文が殺到している時期は、在庫切れの場合もあるのです。そうなると、数日から数週間かかることも。エアコンは夏前に試運転をして、故障していないか早めに確認しておいてください。

では、修理や買い替えの判断となる目安は、どういったものがあるのでしょうか？修理を選ぶ場合、保証期間内であることが重要です。修理費用が大きく異なり、無償で直してもらえる可能性もあります。しかし、保証期間を過ぎたエアコンは、修理をしても、すぐに同様のトラブルが起きるかもしれません。

また、買い替えタイミングも、エアコンが売れる時期ではなく、セールが多いときを選んでもよいでしょう。型落ちタイプなら、買い替え費用も安く済むため、修理をするよりも、安心して長く新しいものが使えます。近年は安価でも、性能が良いものが増えているので、買い替えも検討してください。

そして、エアコンの寿命は10年から15年ほどです。古い機種になると、メーカーも修理に使う部品が無くなり、対応できなくなります。そのため、10年ほど使用しているものは、早めに買い換えを検討し、突然の故障に備えておくとよいでしょう。

エアコンのガス漏れの原因や、確認方法について紹介しました。エアコンの効きが悪い、と感じたら漏れが発生していないのか確認してください。冷暖房の効率が悪くなるだけでなく、電気代や火事などにつながることもあります。

異音や異臭も含めて、少しでもおかしいと感じたらチェックしてください。夏が来る前に、エアコンの状態をしっかりと確認しましょう。