2021年02月17日公開
2024年11月06日更新
シャルトリューズってどんなリキュール?効能やおすすめの飲み方は?
シャルトリューズとはどのようなリキュールなのか解説します。味わいや効能、おすすめの飲み方について詳しくまとめています。シャルトリューズを使ったとっておきのカクテルレシピも掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。
シャルトリューズの種類や美味しい飲み方を紹介!
作品の前で沈黙しながらシャルトリューズを角砂糖に垂らして舐めるという会を開きたいけど、そもそもうちの学校が飲酒ダメだった。誰か買って pic.twitter.com/7AUfhjbBYp
— tsumura? (@ganqu78) February 11, 2021
シャルトリューズは、幻の薬酒と呼ばれるフランス生まれのリキュールです。もともと修道院で作られていましたが、その歴史や製法は謎に包まれており、知る人ぞ知る不思議なお酒です。
本記事ではシャルトリューズがどのようなリキュールなのか詳しく解説します。シャルトリューズの味わいや効能、おすすめの飲み方についても紹介するので、お酒好きな方はぜひチェックしてみてください。
シャルトリューズとはどんなお酒?
フランスの修道院で作られるリキュール
日々、新しいお酒が入荷
— sarunosuke シューアルの人 (@sarunosuke6) January 12, 2020
シャルトリューズ
400年前に不老不死の霊薬として作られた処方が、18世紀にシャルトリューズ修道院に渡り、製造がはじまったと言われている。製造法の詳細は、今でもシャルトリューズ修道院の修道士3人のみが知ると言われる秘伝のリキュール
不老不死の霊薬
気になる pic.twitter.com/IdydxiTYD6
シャルトリューズは、フランスに実在するラ・グランド・シャルトリューズという修道院で作られているお酒です。シャルトリューズという名前は、製造元であるラ・グランド・シャルトリューズ修道院から名付けられました。
シャルトリューズのレシピは一切門外不出で、ごくわずかな修道士の間で大切に受け継がれ、厳格に守られています。わかっているのは修道士の手により作られているということ、130種類以上のハーブを使用しているということだけです。
お酒愛好家の間ではブランデーをベースに樽で熟成しているなどさまざまな論説がありますが、詳しい製法については一切明かされていません。
シャルトリューズの歴史
文字どおり「自主隔離」の禁欲生活を1000年近く維持してきたカトリック修道院は、秘伝のリキュール生産者としても世界に名を馳せている。幾多の災禍を生き延びてきたシャルトリューズ修道院は、このコロナ禍にどんな“スピリット”で対峙しているのか──。https://t.co/vW6hCr71U0
— クーリエ・ジャポン (@CourrierJapon) January 21, 2021
シャルトリューズの歴史については諸説ありますが、1600年頃にフランスにあるラ・グランド・シャルトリューズ修道院で生まれたされています。ラ・グランド・シャルトリューズ修道院はアルプス山脈の麓に現存し、今もなお数十名の修道士が静謐な暮らしを送っています。
シャルトリューズは、修道士が当時フランス王に仕えていた人物から手に入れたレシピをもとに作られました。レシピにはさまざまな種類のハーブや薬草が記載されていたそうです。その後時代に合わせて飲みやすく改良され、現在では4種類のシャルトリューズが作られています。
ハーブの効能
年末なにかと荷物が届く。今日来たのは修道会カルトジオの修道士さん達によって作られたリキュール、美しい黄色のシャルトリューズ。約130種類ものハーブ類から出来てるんだそう。夫の父は1945年にアメリカ軍の兵士だった頃フランスのここのセラーを訪れた事があるそう。 pic.twitter.com/phH28XT1xb
— Tanuki Cembalo (@tanuki_cembalo) December 21, 2020
シャルトリューズの原材料は基本的に門外不出ですが、いくつかのハーブの名称が公開されています。そのハーブは、天使のハーブと呼ばれるアンゼリカ、丁子という別名を持つグローブ、パクチーの種子の部分であるコリアンダーです。
アンゼリカは、ヨーロッパを中心に古くから薬用として用いられてきたハーブです。体を温めて発汗する作用があり、冷えを和らげたり、婦人系疾患や消化不良改善などさまざまな効能があります。強い芳香があり、シャルトリューズの香りづけにも欠かせません。
グローブは甘く濃厚な香りとしびれるような刺激的な風味を持つハーブで、漢方では体の内部の冷えからくる不調を治すために用いられています。そのほか消化を促進して胃腸を整えたり、吐き気を抑えたりする効能があります。
コリアンダーは古代ローマやギリシャでも使われていたハーブです。ビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄分など豊富な栄養素を含んでおり、幅広い効能が得られます。有名な効能はデトックス効果で、体に溜まった不要物の排出を促して美肌作りに役立ちます。ほかにも鎮静作用により片頭痛の緩和や抗菌作用、不安の軽減にも効能があります。
シャルトリューズの種類
種類①ヴェール
少し古いシャルトリューズ・ヴェールを開栓。
— Kouji Nakamura (@Bar_ROSEBANK) November 15, 2020
裏ラベルは懐かしのトゥルースシェル😭
CHARTREUSE VERTE around 1980's pic.twitter.com/1j2bzhsUOj
シャルトリューズ・ヴェールはミント系ハーブの豊かな香りの中にスパイシーな味わいが特徴的なリキュールです。ヴェールはフランス語で緑という意味で、その名前が表す通り薄い緑色をしており、ボトルのラベルも緑色です。
シャルトリューズ・ヴェールの度数は55度とかなり高く、ハーブの香りも濃厚で味もクセが強めです。ハーブが苦手でなければ、さわやかで心地よい余韻を長く楽しむことができるでしょう。値段は1本4500円程度です。
種類②ジョーヌ
誕生酒行くぞ?
— 御萩野杏子 (@Freshwaterfishl) December 29, 2020
本日の誕生酒「シャルトリューズトニック」
酒言葉は「周囲に認められたい芸術家」だ
ハーブ系のリキュール、「シャルトリューズ」がベースの
爽やかな香りが特徴だな
黄色い「ジョーヌ」、緑色の「ヴェール」など好みに合わせて作り変えることができるカクテルだ pic.twitter.com/L2b3VeUJax
シャルトリューズ・ジョーヌはフランス語で黄色のシャルトリューズという意味です。リキュールの色も鮮やかな黄色で、透明のボトルにイエローのラベルが目印です。はちみつが入っていることから甘くとろっとした味わいで、シャルトリューズ・ヴェールよりもハーブの香りは穏やかです。
度数は43度で、シャルトリューズ・ヴェールよりも低くなっています。ハーブの香りを楽しみつつ、穏やかな甘みも感じられるため、お酒が苦手な女性にもおすすめです。値段は700ml入りで1本3000円~4000円程度で販売されています。
種類③エリキシル・ヴェジェタル
これも最近はじめました。
— hamachi@Japan (@hamachi_aloha) February 11, 2021
寝る前に飲むと胃がすっきすする。養命酒みたいな感じかな。https://t.co/qu5pxOg88A
エリキシル・ヴェジェタルはシャルトリューズの中でもワンランク上のリキュールです。エリキシルは霊酒、ヴェジェタルは植物のという意味があり、品質を保持するために光を遮断する木箱に入っています。
アルコール度数は69度と非常に高く、甘みがない分、強いハーブ香があります。ストレートで飲むというより、角砂糖に数滴かけたり、砂糖水に数滴混ぜたりする飲み方が一般的です。値段は1本100ml入りで、2500円程度で販売されています。
種類④VEP
ぼちぼち体調も復活してきました(^○^)
— BAR_SEVEN_ISLES (@BAR_SEVEN_ISLES) September 8, 2016
シャルトリューズVEPヴェール
先月に仕入れる予定だった薬草リキュールのええやつ〜 pic.twitter.com/AA742ea2Lx
シャルトリューズVEPはエリキシル・ヴェジェタルとともにワンランク上に位置付けられたリキュールです。VEPという名前は長期熟成を意味するフランス語の頭文字をとってつけられました。通常3年熟成したのち出荷されるシャルトリューズですが、VEPは12年以上の熟成期間を経て手間暇かけて出荷される上級品です。
樽でじっくりと熟成した分、複雑な香りと味わいが特徴で、ハーブ特有のパワフルなスパイシーさを感じることができます。アルコール度数はヴェールVEPが54度、ジョーヌVEPが42度です。値段はシャルトリューズの中でも一番高く、1000ml入りのもので2万円程度です。木箱に入っていて高級感もあるので、贈答用にもおすすめです。
シャルトリューズのおすすめの飲み方
おすすめの飲み方
ハーブリキュール「シャルトリューズ」
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) May 6, 2020
もともとは「不死の霊薬」として、修道院で作られていたお酒です
古くからあるので、カクテルレシピも多彩ですね😌
アップルジュース割りがめっちゃくちゃ美味いんですが、やっている人皆無…🤔
ぜひ試していただけると…! pic.twitter.com/wM2Uk0qxCq
シャルトリューズにはさまざまな飲み方がありますが、お酒の強い方はストレートで、そうでない方はトニック割や、カクテルにして飲むのがおすすめです。シャルトリューズが生まれたフランスではシャルトリューズの味わいをしっかり楽しめるストレートで飲むことが好まれています。
トニック割は、シャルトリューズを炭酸水やサイダーに柑橘類の皮から抽出されたエキスと糖分を加えたトニックで割る飲み方です。シャルトリューズ特有のハーブのスパイシーさは感じつつもさっぱりとして飲みやすくなります。そのままでもおいしいですが、ライムを絞ると味が引き締まります。
おすすめのカクテル①アラスカ
飲んだ🍸
— Yoshi(猫カフェスタッフ) (@Yoshi_hogoneko) December 2, 2020
カクテル、アラスカ
ジンとハーブリキュール、シャルトリューズのカクテル
甘くて強い一杯☺️ pic.twitter.com/HszkPRNjsK
シャルトリューズを使ったおすすめのカクテルをいくつか紹介します。アラスカはシャルトリューズジョーヌにドライジンを組み合わせたシンプルなカクテルです。ドライジン45mlに対し、シャルトリューズを15mlの割合で混ぜ合わせて作ります。
アラスカにはシャルトリューズジョーヌを使用しますが、シャルトリューズヴェールを使ったカクテルもあります。割合はアラスカと同様ですが、見た目が緑色になることから、グリーンアラスカという名前で呼ばれています。
おすすめのカクテル②ラストワード
ラストワード
— scarlet (@scarlet3565) March 13, 2019
カフェジン 30ml
シャルトリューズ ヴェール 15ml
マラスキーノ 15ml
フレッシュライムジュース 15ml
シェーク
ずっと前から作りたかったカクテル
カフェジン、シャルトリューズのスパイシーさ、マラスキーノのコクが見事に調和している
カフェジンが負けてないのがまたすごいなこりゃ pic.twitter.com/25N9H8og4P
ラストワードは、最後の乾杯という意味をもつカクテルです。1920年代の禁酒法直前のアメリカで飲まれていたカクテルで、お酒に別れを惜しむためにラストという名前が使われたとされています。
シャルトリューズとマラスキーノ、ライムジュースを1:1:1の割合で混ぜ合わせたら完成です。シャルトリューズの草原のような香りと味わいがダイレクトに感じられ、お酒愛好家からも非常に人気の高いカクテルです。
おすすめのカクテル③シャンゼリゼ
こんばんは、ラズィールです★
— Lasile ラズィール (@BarLasile) October 12, 2018
本日のカクテルはシャンゼリゼです!
パリの代表的なストリート。
ブランデーとシャルトリューズを使ったハードカクテルです☆
金曜日の締めにいかがですか。
#表参道バー #シャンゼリゼ #深夜営業バー #Bar #北野武 #外苑前バー #BAR好き pic.twitter.com/YPwzr2UFox
シャンゼリゼは、フランスのシャンゼリゼ通りをイメージしたおしゃれなカクテルです。シャルトリューズヴェールをベースにブランデーやレモンジュースをミックスして作られます。その割合はシャルトリューズヴェール15mlに対し、ブランデー30ml、レモンジュース15ml、アンゴスチュラビターズ小さじ1です。
アンゴスチュラビターズは数十種類もの薬草や木の根、木の皮のエキスをスピリッツにし足して作ったリキュールです。シャンゼリゼはシャルトリューズヴェールのミントの風味やスパイシーな味わいに、さわやかなレモン、ビターズの苦みがアクセントになった複雑な味わいが楽しめるとして、食後の締めくくりにも人気のカクテルです。
シャルトリューズを飲んでみよう!
シャリュトリューズ・ヴェールをGET
— まくぅん / yamadaman(低浮上中) (@makuxunn) December 1, 2015
ラ・グランド・シャルトリューズ修道院で作られている中世から続く門外不出の薬草系リキュール
ハーブのスパイシーさと香りが神秘的で眩惑される
トニックで割るのが一番です
食後酒に最適
美味、美味 pic.twitter.com/5HHfcFkQFg
製造方法も歴史的背景も謎に包まれたシャルトリューズについて紹介してきました。130種類以上ものハーブを使用して作られる特別なリキュールは、独特な香りと味わいでお酒好きを虜にしています。
希少なリキュールですが、大手酒店や輸入食材店、ネットショッピングなどでも手に入れることができます。カクテルにしてもおいしいので、ぜひミステリアスな味わいに酔いしれてみてください。