低脂肪牛乳は危険!?その理由は?普通の牛乳との違いも解説!

低脂肪牛乳を飲むと危険といわれている理由を分かりやすく解説します。低脂肪牛乳を飲むことで起こる健康被害や危険性について詳しくまとめました。また、普通の牛乳と低脂肪牛乳の違いと乳糖不耐症の症状も紹介します。

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目次

  1. 1低脂肪牛乳とは?
  2. 2低脂肪牛乳が危険だと言われる理由
  3. 3低脂肪牛乳と普通の牛乳との違い
  4. 4低脂肪牛乳の危険性をきちんと知っておこう!

低脂肪牛乳とは?

牛乳はにはカルシウムが多く含まれており、骨や歯を強くすることが広く知られています。子供の成長や骨粗鬆症予防のために牛乳を冷蔵庫に常備している家庭も多いです。そんな牛乳には、低脂肪牛乳という商品もあります。低脂肪牛乳の方が太りにくそうな印象がありますが、飲むことで体に危険が及ばないか心配する人もいます。

この記事では、低脂肪牛乳と普通の牛乳の違いや低脂肪牛乳の危険性などについて紹介します。

生乳から乳脂肪分を除去したもの

低脂肪牛乳とは、生乳から乳脂肪分を除去したものです。生乳と比べると乳脂肪分の含有量が少ないため、低脂肪牛乳と呼ばれています。具体的に述べると乳脂肪分が3%以上含まれるものが牛乳、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたものが低脂肪牛乳に分類されます。味は牛乳の方がコクがあり、濃く感じます。

乳糖不耐症とは?

乳糖不耐症とは牛乳を飲むと腹痛や下痢などの症状が起こることです。牛乳には乳糖という成分が含まれています。乳糖は消化されないと下痢などの症状を起こしますが、小腸で分泌されるラクターゼという酵素に触れると消化され、症状が現れません。

しかし、稀に乳糖を消化するラクターゼの分泌量が少なかったり全く分泌されない体質の人がいます。この体質の人が牛乳を飲むと乳糖が消化できず、乳糖不耐症の症状が出る危険性があります。乳糖不耐症は消化器官の機能不調によって起こるものであり、アレルギーとはまた別です。

一般的に大人になるとラクターゼの分泌量が減るとされており、老化とともに乳糖不耐症を発症する人が多いです。乳糖不耐性の人のために、あらかじめ酵素で乳糖を分解した乳糖不耐性用ミルクという商品があります。牛乳を飲むと腹痛などの症状が起こる人は、乳糖不耐性ミルクに切り替えると良いでしょう。

低脂肪牛乳は痛風に効果的?

牛乳を飲み始めた4月を最後に一度も痛風の発作が出ていない

痛風は体内の尿酸という物質が多くなると発症する危険性が高いです。魚卵などに多く含まれるプリン体は、体内で尿酸を作り出し、尿酸が一定以上溜まると関節炎を引き起こします。この関節炎が起きた状態が痛風という病気です。痛風の発作が起きると、立つこともできないほどの激痛に襲われます。

痛風を予防する方法は、病気の原因である尿酸を体内に溜めないことです。低脂肪牛乳には尿酸の排出を促すガゼインという成分が含まれているため、痛風の危険を軽減できます。1日200mlの低脂肪牛乳を飲むだけで痛風の危険性を減らせます。

低脂肪牛乳が危険だと言われる理由

危険な理由①アレルギー体質になりやすい

アレルギーとは物質に対して体の免疫システムが過剰に反応し、蕁麻疹や呼吸困難などの危険な症状が出ることです。アレルギー症状が重篤な場合は、意識を失ったり死亡に至る危険性もあります。牛乳アレルギーを起こしやすい成分は、牛乳に含まれるタンパク質であることが多いです。

低脂肪牛乳は生乳の乳脂肪分を抜き、旨味を補うために脱脂粉乳やバターなどを足しています。ですので、低脂肪牛乳はタンパク質の含有量が多く、アレルギーを発症する危険性が高いです。低脂肪牛乳を多く飲み過ぎるとアレルギーを発症する危険性が高まるというだけで、必ずアレルギーになるとは限りません。

危険な理由②にきびの原因になる

アメリカのナースヘルス研究という施設で、12年に渡り約77000人の看護師を対象に低脂肪牛乳に関する聞き込み調査が行われました。すると、低脂肪牛乳を多く飲む人の方がにきびに悩まされているという研究結果が出ました。その後、にきびに悩む看護師たちに低脂肪牛乳の摂取を控える指導をすると、にきびが改善した事例が多かったようです。

そのため、にきびのできやすさと低脂肪牛乳の摂取量は何らかの関係があると仮説が立てられています。まだ詳しい理由は解明されていませんが、低脂肪牛乳に多く含まれるタンパク質が肌のターンオーバーを妨げ、にきびの原因となっているという意見が有力視されています。にきびと低脂肪牛乳の関連性は、今後詳しく解明されていくでしょう。

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危険な理由③鉄欠乏症

低脂肪牛乳を飲むだけでは鉄欠乏症にはなりませんが、飲み過ぎると危険です。栄養満点のイメージが強い低脂肪牛乳ですが、鉄分の含有量は1Lあたり0.6mgと非常に少ないです。そのため、低脂肪牛乳だけでは1日に必要な鉄分を補給できません。

貧血を予防するためには他の食材から鉄分を取る必要がありますが、牛乳の飲み過ぎで満腹になってしまうと食事量が減ります。すると、鉄分が不足して鉄分欠乏症になり、貧血を起こす危険性が高いです。鉄分欠乏症の危険を減らすには、低脂肪牛乳の摂取量に気を配りバランスの良い食事を心がけることが大切です。

危険な理由④心筋梗塞などのリスクを高める

低脂肪牛乳には不和脂肪酸という成分が含まれています。不和脂肪酸とは油脂の一種で人間のエネルギー源となるため、体になくてはならない栄養素です。しかし、過剰に摂取すると血中のコレステロール値を上昇させ危険です。コレステロール値が高くなると血液がドロドロになるため、血管にかかる負担が大きくなります。

ドロドロの血液は血管内に血の塊を作り、血流を阻害します。そして、やがて大きくなった血の塊が血管を塞いでしまう危険があります。心筋梗塞や脳梗塞とは、この血管の閉塞が各血管内で起こる病気です。これらの病気は、命を落とす危険性が高いです。

また、命が助かっても片麻痺や言語障害などの重い後遺症が残ることもあります。病気の危険を軽減させるため、低脂肪牛乳の摂取量には注意が必要です。

危険な理由⑤抗生物質の影響

母乳を子供に与える人間の女性と同じで、牛も乳腺炎を起こす危険性あります。乳腺炎とは乳腺内に溜まった乳がうまく排出されず、炎症を起こす病気です。命を脅かすほど危険な病気ではありませんが、乳腺に溜まった古い乳を絞り出し、ペニシリンという抗生物質を投与する必要があります。

ペニシリン注射を受けた牛はすぐに回復しますが、薬の投与後48時間以内に搾られたミルクは出荷できません。その理由は、ミルクに抗生物質の成分が混入している危険性があるからです。万が一、抗生物質の投与から48時間以内のミルクを口にすると、蕁麻疹や喘息などのアレルギー症状を引き起こす危険性があります。

危険な理由⑥遺伝子組換え牛成長ホルモンの影響

rBGHを投与された牛のミルクを飲んだ人に、乳ガンや大腸ガンが発生しやすくなる危険があることを指摘している。

アメリカでは仔牛の成長を促すため、rBGHという遺伝子組み換え牛成長ホルモンが投与されることが多いです。rBGHを投与された牛は、通常より2週間も早く搾乳を始めることができます。また、ミルクの分泌量も増え、15〜20%も多く搾乳できるというデータもあります。rBGHは1頭の牛から搾れる牛乳の量を増やすために投与されています。

これだけを見るとrBGHは良い薬のように見えますが、実はデメリットもあります。ミルクの分泌量が増えた牛は、乳腺炎にかかりやすく膿が混入する危険があるようです。また、イギリスの研究でrBGHを投与された牛のミルクを飲むと、乳ガンや大腸ガンを発症する危険性が高いという結果も出ています。

日本ではアメリカ産の輸入牛乳は殆ど流通しておりません。しかし、アメリカ産の加工食品にはrBGHが投与された牛のミルクが使用されている可能性があります。そうしたこともあるので、輸入品を購入するときはなるべく成分票を確認した方が良いでしょう。

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危険な理由⑦病気の併発

牛が中耳炎や気管支炎、リウマチ性関節炎、白血病などの病気にかかると乳に毒が発生することが分かっています。病気になった牛のミルクは、出荷されることはありません。しかし、病気の発見が遅れた場合は、その牛乳が市場に出回ります。知らずにその牛乳を口にすると健康被害が起こる危険があります。

危険な理由⑧排卵障害

普通の牛乳にはエストロゲンやプロゲステロンという物質が含まれています。これらには女性ホルモンの分泌を促す作用があり、摂取すると美肌効果や生理不順の改善が期待できます。しかし、低脂肪牛乳にはエストロゲンもプロゲステロンも含まれていません。

すると、低脂肪牛乳に含まれる男性ホルモンインスリン様成長因子という物質が優位に働き、女性のホルモンのバランスを崩してしまいます。その結果、ホルモンの働きで起こる排卵が定期的に行えなくなり、排卵障害へと繋がる危険性が高まります。また、排卵障害が長期間続くと不妊になる危険もあるため、注意が必要です。

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危険な理由⑨糖尿病のリスク

脂肪分の高いミルクを飲む人の方が、飲んでいない人に比べ、糖尿病になるリスクが低い、という驚きの結果が公表された

低脂肪牛乳は乳脂肪分を抜いているため、普通の牛乳と比べると物足りさを感じる味わいです。それを補うため、低脂肪牛乳は砂糖や炭水化物が追加されていることがあります。低脂肪牛乳を摂取し過ぎると糖質の取り過ぎになり、糖尿病を発症する危険が高まります。

低脂肪牛乳が糖尿病の引き金になる可能性は低いですが、リスクを高めることは念頭に置いておきましょう。

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危険な理由⑩カロリー摂取が多くなる

先述した通り味の物足りなさを補うため、低脂肪牛乳は砂糖や炭水化物が添加されていることがあります。これらを添加された低脂肪牛乳はカロリーが高めです。ダイエットのために低脂肪牛乳を飲んでいても、知らず知らずのうちにカロリーを摂取しているかもしれません。なので、低脂肪牛乳を購入するときは、添加物の有無を調べておいたほうが安心です。

危険な理由⑪牛の健康状態が影響する

牛乳の味や成分などは、牛の健康状態が大きく影響します。その理由は、牛乳は血管内を循環した水分でできているからです。牛に限ったことではありませんが、ミルクは乳腺細胞に栄養素や水が運ばれることで生成されます。この栄養素と水は血管内を経由して運ばれます。

もし、牛が何かの病気にかかり血液内に毒素があれば、運搬中の栄養素や水も毒性を持つ可能性が高いです。毒性を持たなくても成分の変性が起こり、味に変化が生じます。微妙な味の変化程度では人体に害を及ぼす危険性は低いですが、病気の影響を受けたミルクは危険です。

病気の牛からとれたミルクかどうかを判断するのは難しいですが、味や見た目がいつもと違うと感じたら飲まないことが賢明です。

低脂肪牛乳と普通の牛乳との違い

成分無調整牛乳とは?

成分無調整牛乳とは、製造工程で成分を調整していない牛乳のことです。商品表示に牛乳と表記されているものは全て成分無調整牛乳です。この成分調整牛乳の最大の特徴は、コクがある濃い味わいです。低脂肪牛乳と違い牛乳に何の加工もされていないため、牛乳本来の味を楽しむことができます。

低脂肪牛乳と牛乳の栄養比較

牛乳と低脂肪牛乳の栄養成分(200mlあたり)
栄養成分 牛乳 低脂肪牛乳
エネルギー 137kcal 107kcal
タンパク質 6.8g 7.4g
脂質 7.8g 3.8g
炭水化物 9.9g 10.8g
食塩相当量 0.22g 0.24g
カルシウム 227mg  254mg

成分無調整牛乳と低脂肪牛乳の栄養成分を比べると、ほとんどの項目で違いがあります。牛乳から乳脂肪分のみを取り除くのであれば、脂質の項目のみ変化があるはずです。しかし、他の所も違いがあるということは、味や栄養を調節するために製造段階で添加物を入れているという証拠です。

2つの栄養成分票を見ると、低脂肪牛乳にはタンパク質や炭水化物、食塩、カルシウムの添加が行われていることが分かります。これではカロリーや脂質をカットできても糖質の摂取量は増えているため、太る可能性があります

牛乳は体に良い?悪い?

牛乳や低脂肪牛乳は、タンパク質やカルシウム、ビタミンなどが含まれた栄養豊富な食品です。これらは人間が生きていく上で欠かせない栄養素であるため、牛乳を積極的に摂取した方が良いという考え方が一般的です。現に栄養バランスを調節するために、学校給食や病院食では毎日牛乳が提供されています。

しかし、牛が摂取した食べ物や薬の影響を受けて牛乳の成分が変わるため、人間に悪影響を与える危険性も指摘されています。海外で行われた実験では、牛乳や低脂肪牛乳をよく飲む人のほうが、何らかの健康被害を患っていることが多いと分かっています。

まだ研究段階のため、牛乳が危険であると証明されていません。ですが、健康被害が出る可能性があると知っておくことも大切です。

低脂肪牛乳の危険性をきちんと知っておこう!

低脂肪牛乳は体に悪影響を及ぼす危険が少ない食品とされています。むしろ、栄養豊富なために摂取が推奨されている場合が多いです。しかし、低脂肪牛乳を摂り過ぎると病気やアレルギーの原因となる危険があります。低脂肪牛乳を飲むときは、摂取量に気をつける必要があります。

低脂肪乳牛乳の1日の摂取目安は、大人で200ml〜300mlです。毎日それ以上の量飲むと過剰摂取となり健康被害が出る危険性があります。1日の摂取量を守りながら低脂肪牛乳を飲み、健康になりましょう!

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