2018年06月10日公開
2024年07月17日更新
カルピスを使ったシャーベットの作り方を解説!牛乳なしでも作れる?
CMでおなじみの「カルピス」。1度は口にしたことがあると思います。CMでママ役の長澤まさみさんが作る「カルピスのもみもみシャーベット」目にした人は食べてみたい!と思ったことがあるのではないでしょうか?今は手軽に飲めルカルピスですが、ペットボトルのカルピスが発売される前は、カルピスの原液を好みの濃さに希釈し調節して飲んでいました。そのカルピスの原液は、なんとシャーベットやゼリーなどお菓子が作れるのです。そこで今回は、CMで作っている「カルピスのもみもみシャーベット」を紹介します。
目次
カルピスの歴史
カルピスといえば、皆さんも1度は飲んだことのある飲み物ではないでしょうか?その人気のカルピスですが、歴史は古く、カルピスが販売されたのは1919年7月7日になります。カルピスの創業者・開発者である三島雲海氏がモンゴルに滞在していた時に、遊牧民が飲用していた「ジョッヘ」を口にしたことがきっかけとなっています。ジョッヘとは牛乳などを乳酸発酵させたもので「酸乳」というものです。
ジョッヘを飲んだ三島氏は、そのおいしさと長旅で疲れていた体の回復効果を実感しました。その後帰国した三島氏は、当時、日本で食べられていたヨーグルトが美味しくなかったことで、ヨーグルトより美味しく、それ以上に健康で体に良い物を多くの人に提供したいという思いから、モンゴルで学んだ酸乳の製法を数年にわたり研究開発します。そして1916年に「醍醐味」「醍醐素」を商品化、発売となりました。
醍醐味は乳酸菌を発酵させたクリームで、醍醐味の製造過程によって残る脱脂乳を乳酸菌によって発酵させたものが醍醐素です。その後、醍醐素を美味しく体に良い飲み物として改良されたのが「カルピス」だったのです。1951年には乳等省令によりカルピスが日本初めての乳酸菌飲料となり、今ではおなじみの飲み物になりました。
カルピスの変化
1958年にはオレンジ、1961年にはグレープとパインのカルピスが登場します。カルピスは発売当初、茶色の瓶詰商品でしたが1995年から紙パックが主流になり、2012年からは品質の劣化を防ぐ為、光や空気を遮断する4層構造のプラスチックボトルが登場しています。発売当初のパッケージの水玉模様は、青地に白の水玉模様でした。その後、発売日である7月7日の七夕の天の川に因み、白地に青の水玉模様へ変更になり現在に至ります。
乳酸菌飲料であるカルピスは原液の濃度が高く、水や湯または牛乳で2.5~5倍程度に希釈して飲みます。1980年代終わり頃には、生活様式の変化などにより、希釈する原液のカルピスは需要がなくなり始めました。1991年に味の素株式会社の飲料事業を譲り受けたこともあり、希釈の手間を省いたカルピスウォーターを発売し大ヒットとなりました。
その後もアサヒ飲料との一部の事業統合や共同出資などを経て、様々な関連商品を発売しています。そんな歴史ある、人気のカルピスはジュースとして飲むだけではなく、デザートなども作れるんです。牛乳と相性のいいカルピスならではのレシピ、CMで話題のカルピスシャーベットレシピを紹介します。
カルピスシャーベットレシピ:プレーン編
まずは、シンプルなカルピスシャーベットの作り方です。材料は、カルピス原液100ml・牛乳200ml・レモン汁少々です。作り方は、全ての材料をフリーザーバック、またはタッパーに入れ混ぜ合わせ、4~5時間冷凍庫で冷やし固めます。凍り方にバラつきがあるので、フリーザーバックの場合は手でモミモミ、タッパーの場合はスプーンで混ぜ混ぜしてください。カルピスと牛乳だけで手間なく作れ、シンプルなところがおすすめです!
カルピスシャーベットレシピ:トマトのグラニテ編
続いては、大人なデザート「トマトのグラニテ」を紹介します。材料は、ミニトマト・10個、カルピス・大さじ2杯、飾り用にレモン、マイクロトマト、バジルなどお好みのものを適量です。作り方は、ミニトマトを湯向きしカルピスと混ぜ冷凍庫で冷やし固めます。凍ったカルピストマトを削り取り器に盛ります。
いちょう切りにスライスしたレモン、マイクロトマト、バジルなどお好みの具材でデコレーションしたら完成です。グラニテはフランス料理に出てくるシャーベット状の氷菓のことです。おしゃれで涼しげな見た目と、ミニトマトとカルピスの甘さと酸味の相性が抜群です。こちらは牛乳なしのレシピになっていますので、さっぱりとした味わいになっています。
カルピスシャーベットレシピ:パイナップルシャーベット編
続いても牛乳なしで作れるカルピスシャーベットのレシピ「パイナップルシャーベット」です。材料は8人分、フレッシュパイナップル・330g、レモン汁・10cc、カルピス150ml・飾り用に、ミント、フレッシュパイナップルを適量です。作り方は、パイナップル330gとレモン汁、カルピスをミキサーにかけます。その混ぜた材料をボウルに入れ冷凍庫で2時間ほど冷やし固めます。
一旦取り出し、泡立て器で空気を含ませるように混ぜ合わせます。その後も完全に固まるまでに、同じ工程を2回繰り返し冷やし固めます。器にシャーベット、飾り用のパイナップル、ミントを盛り付けて完成です。ポイントは、パイナップルの甘さによって、入れるカルピスの量を加減してください。凍らせる過程での、混ぜ合わせて空気を含ませるところを省かないことで、食感の良いシャーベットに仕上がります。
カルピスシャーベットレシピ:もみもみシャーベット編
続いて紹介するのが、CMで作っている「カルピスのもみもみシャーベット」です。材料は、カルピス・100ml、牛乳・200ml、好みのカットフルーツ適量です。作り方は、カルピスと牛乳をフリーザーバックに入れ混ぜます。そこへ、好みのフルーツを加え空気を抜いて、3~4時間冷凍庫で冷やし固めます。
固まったら冷凍庫から取り出しモミモミし、器に盛ればカルピスシャーベットの出来上がりです。牛乳を入れることで、ヨーグルト風味で、カットフルーツがアクセントになりカルピスの味わいを堪能できます。ポイントは、フルーツを凍らせて使うといいようです。
牛乳を使うことで、コクやまろやかさが出ますが、牛乳なしで、カルピスとカットフルーツで作れば、あっさりとした味わいを楽しめます。牛乳なしで作る場合は、濃いめにカルピスを作るのがポイントになります。凍らせてモミモミするだけなので、子供さんも簡単に作れちゃいます。子供さんがいる方は一緒に作ってみてはいかがでしょうか?
カルピスシャーベットレシピ:七夕編
カルピスが誕生したのが7月7日の七夕でした。そこで、カルピスシャーベットの七夕編を紹介します。カルピスもみもみシャーベットとブルーハワイゼリーを使います。カルピスシャーベットの材料は、カルピス・100ml、牛乳・200ml、缶詰トロピカルフルーツ・125gです。ゼリーの材料は、粉ゼラチン・5g、ブルーハワイシロップ・大さじ2.5杯、缶詰のシロップ・200ml、湯50ml、飾り用のミントの葉・適量です。
作り方は、カルピスもみもみシャーベットは、缶詰のフルーツとシロップを分けておきます。この時シロップを捨てないように気を付けましょう。カルピスと牛乳をフリーザーバックに入れ混ぜ合わせ、水切りをしたフルーツを入れ冷凍庫で冷やし固めモミモミします。ブルーハワイゼリーは、缶詰のシロップを温めたところに、お湯でふやかしたゼラチンとブルーハワイシロップを入れ、ゼラチンが溶けるまで良く混ぜます。
混ぜたブルーハワイ液をバットに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。もみもみシャーベットを器に盛りつけ、その上にブルーハワイゼリーと、ミントグリーンを飾り出来上がりです。ゼリーはフォークでクラッシュ状にするか、星形の型抜きを使ってゼリーを星形にするのがおすすめです。一気に七夕感が増します。あっさり目のシャーベットが好みであれば、牛乳なしのもみもみシャーベットを作るのがおすすめです。
カルピスシャーベットで楽しもう!
カルピスを気軽に飲める現代ですが、今でこそ乳酸菌ブームで、体調管理に欠かせないものになった乳酸菌にいち早く着目し、多くの人に飲んでもらえるよう開発された、創業者である三島氏の思いが詰まった商品です。美味しく飲めて健康維持につながる一石二鳥のカルピスです。
子供のころは牛乳なしのカルピスを凍らせて食べたものですが、現代風にどんどんアレンジされているカルピスの魅力が再発見できました。時代の流れに沿った愛された方の一つが、数多く作られるカルピスのレシピなのではないでしょうか?カルピスは色々な食材と相性がいいところがおすすめです。今回はそのレシピの一部のシャーベットの作り方を紹介しました。
この他にも、お好みのフルーツと混ぜ合わせたり、ラムネやシリアルなどを加えてもみもみシャーベットを作ってみましょう。牛乳ありのレシピか牛乳なしのレシピか、アイディア次第で沢山のカルピスシャーベットが作れちゃいます。子供さんと一緒に作ったり、パーティーメニューとして作ったりして、暑い夏もカルピスシャーベットで楽しんでみましょう!