リキュールとはどんなお酒?定義やリキュールの種類・おすすめカクテル

リキュールというと、カクテルのベースとなるお酒として欠かせないものです。もちろんそのまま飲んで楽しんでも良いのですが、このリキュールというお酒については意外と知らない人が多いのではないでしょうか?そんなリキュールには数々の製法があり、西方によっても味が違い、さまざまな種類のリキュールがあるのです。そんなリキュールでもおすすめの種類やその飲み方、代表的なカクテルについても紹介します。

リキュールとはどんなお酒?定義やリキュールの種類・おすすめカクテルのイメージ

目次

  1. 1リキュールはどんなお酒を意味する?
  2. 2リキュールの定義とは?
  3. 3リキュールの種類と飲み方
  4. 4リキュールのおすすめのカクテル【香草・薬草系】
  5. 5リキュールのおすすめのカクテル【種子・ナッツ系】
  6. 6リキュールのおすすめのカクテル【果物系】
  7. 7リキュールのおすすめのカクテル【その他】
  8. 8リキュールの製法
  9. 9リキュールは原料も製法も様々でバリエーション豊富!

リキュールはどんなお酒を意味する?

リキュールと呼ばれる種類のお酒は数多くありますが、そもそもリキュールとはどんなお酒のことをいうのでしょうか?売り場にもさまざまなリキュールがあり、その種類の多さに対して何が違うのか良くわからず、買うのに困った人もいることでしょう。

まずはリキュールがどんな種類のお酒なのか、その発祥や歴史といったリキュールに関しての基礎知識から紹介していきましょう。

発祥

リキュールの発祥は紀元前にまでさかのぼり、歴史上初めてリキュールと呼べる種類のお酒を作ったのは、紀元前4世紀の古代ギリシャで活躍した医師のヒポクラテスだといわれています。当時ヒポクラテスが作ったリキュールは、ワインに薬草を溶かしたお酒であり、嗜好品というよりも薬として飲まれていました。

ただしリキュールには蒸留酒を使うのが条件とされるお酒の種類であるため、ヒポクラテスが作ったものは正式にはリキュールとは認められていません。ですが紀元前からお酒に薬草を溶かして薬種を作る技法があったという証拠として、貴重な記録になっています。

歴史

リキュールが、リキュールの条件たる蒸留酒(スピリッツ)を使って作られるようになったのは、11世紀~13世紀ごろヒポクラテスが作った薬酒をヒントに、もっとアルコール度数の高い種類のお酒で薬酒を作れば、その効能ももっと高くなるのではないかと、当時ヨーロッパで活躍していた錬金術師たちが作り始めたといいます。

この時代になってもリキュールはあくまで薬でしたが、飲みやすさも追及されるようになり、はちみつやシロップを入れるなどの進化を続けていました。そして大航海時代にさまざまな香辛料やフルーツなどが輸入されるようになり、副原料の多様化によって今のように香りや味、色などを重視したリキュールへと進化していったのです。

語源

リキュールの語源は、もともと「液体」という意味のラテン語の「リクォル(Liquor)」、または「溶かす」という意味の「リケファケレ(Liquefacere)」が、古代フランス語の「licur(リキュール)」として訛ったものになり、現在のフランス語のスペルに変わったものといわれています。

語源からもリキュールが果実や薬草など、他の成分を溶かし込んだ液体だとわかります。実際このリキュールと言う名前が定着するまで、リキュールは「Elixir(エリクシル)」の名前で呼ばれていて、あくまで薬酒であり、今のような嗜好品ではなかったのです。

薬から嗜好品へと変化

リキュールが嗜好品として飲まれるようになったのは、15世紀に入ってからのことになります。北イタリアの医師のミケーネ・サボナローラがロソーリオというリキュールを作り出して、患者に薬としてリキュールを勧めたものの、飲みにくさから嫌がられたためスピリッツにバラの香りをつけて振る舞ったことが起源といわれています。

この他にもヨーロッパの貴婦人たちによってさまざまなフレーバーが生み出されるなど進化を続け、16世紀にはフィレンツェの名家のメディチ家からフランスのアンリ2世に嫁いだ娘に同行したシェフが、ポプロというリキュールを宮廷内で紹介し、17世紀にかけて色合いの美しさにこだわった多数のリキュールが作られるきっかけになったといいます。

リキュールの定義とは?

リキュールには先にも少し触れたように、リキュールと呼ばれるための条件たる定義があります。リキュールの定義とは一体どんなものなのでしょうか?実はリキュールの条件は国や地域によっても違いがあるのです。リキュールがリキュールと呼ばれるための条件について紹介していきます。

EU諸国での定義

リキュールのEU諸国での定義は、「糖分が1Lあたり100g以上含まれているアルコール飲料」をリキュールとしています。さらに1Lあたり250g以上の糖分量になると、クレーム・ド・○○と名乗れるようになります。ただし1つだけ例外があり、クレーム・ド・カシスだけは1Lあたり400g以上の糖分を含んでいないと名乗れない、と規定されています。

そんなEU諸国の中でもフランスだけはさらに細かく定義されていて、「果実やハーブなどの副材料をアルコール中に煎じて、浸透あるいはその液体を蒸留させたもの、またはそれぞれを調合した液体であり、砂糖などの甘味を加えられ、且つアルコール分が15%以上のもの」がリキュールとして定義されています。

アメリカでの定義

リキュールのアメリカでの定義は、「アルコール・ブランデー・ジンを始めその他のスピリッツを使い、副材料として果実やハーブ、生薬などの天然のフレーバーを加えて製造されたものの中で、砂糖を2.5%以上含むもの」とされています。

この他にもアメリカ国内で製造されたリキュールにはコーディアル合成フレーバーを使って作ったものアーティフィシャルと表記することが定められているのです。このためアメリカ国内で作られたリキュールか、輸入されたリキュールか一目でわかるようになっています。

日本での定義

リキュールの日本での定義は、酒税法上酒類と糖類そのほかの酒類を含む物品を原料とした酒類の中で、エキス分が2度以上のもの(清酒・合成焼酎・味醂・ビール・果実種類・ウイスキー類・発泡酒・粉末酒を除く)」とされています。

酒税法上でいうエキス分とは、基本的にはリキュールに含まれる糖分の量を指していて、原材料や製造方法には規制がなく自由となっているのが特徴です。そのため第三のビールと呼ばれるサントリーの「金麦」やサッポロの「麦とホップ」なども、日本では発泡性リキュールに分類され、表示にもリキュールとあるのです。

リキュールの種類と飲み方

リキュールはその副材料の種類によって、さまざまなフレーバーをもったお酒です。そのためリキュールの種類ごとにおすすめの飲み方も変わります。リキュールの種類ごとのお酒としての特徴や、おすすめの飲み方を紹介していきます。

香草・薬草系の飲み方

香草・薬草系のリキュールは、副原料にハーブや薬草、スパイスなどを使って作ったお酒で、リキュールの起源ともされている種類のリキュールでもあります。そんな香草・薬草系のリキュールは、それ自体だけでなく、他のリキュールのアクセントや隠し味としても使われるケースの多いリキュールです。

香草・薬草系リキュールの特徴は、その副原料から来るハーブや香草類の香りや、独特の苦味です。またその種類も多く、アイリッシュウイスキーにハーブエキスとはちみつを足して作られるアイリッシュ・ミストの他、アペロール、イザラ、グリーンティー・リキュール、ティファン、ベネディクチンなど、さまざまな種類があるリキュールです。

カクテルのベースとしても、他のリキュールやお酒の隠し味としての飲み方もおすすめですが、一番のおすすめの飲み方はストレートや水割り、ソーダ割りでさっぱりと、その香りと苦味を楽しむ飲み方がおすすめのリキュールです。

種子・ナッツ系の飲み方

種子・ナッツ系リキュールは、副原料にコーヒーやカカオ、アーモンドなどを使って作ったお酒で、ナッツ由来の深い風味と甘味が特徴のリキュールが多く、食後酒としての飲み方に適しているだけでなく、お菓子作りにも使われるケースが多い人気のある種類のリキュールです。

種子・ナッツ系リキュールの特徴は、甘味のはっきりした香り高いリキュールが多いことです。副原料にコーヒーを使ったコーヒーリキュールや、ヘーゼルナッツ・リキュール、カハナ・ロイヤル、アマレット、マリブなどの種類があります。

種子・ナッツ系リキュールはミルクで割ったりしての飲み方を楽しむことも多く、お酒の弱い人でも飲みやすい種類が多いおすすめのリキュールでもあります。マリブのように甘さが控えめでロックでの飲み方を楽しめる、飲みやすい種類のリキュールもあります。

果物系の飲み方

果物系のリキュールは、副原料に果物の果汁や果皮を使って作るお酒です。現代で作られているリキュールの中で、製造量や種類がもっとも多く、嗜好品としての要素が大きいリキュールでもあります。カクテルに使われるのはもちろんのこと、お菓子などにも使われることの多いリキュールです。

果物系リキュールの特徴は、歴史は浅いもののさまざまな果物を使って作られることによるフルーティさと飲みやすさです。副原料にオレンジの果皮のみを使用して糖分を加えたキュラソーや、クレーム・ド・カシス、ライチ・リキュールなど多種多様な種類があります。

果物系リキュールはその飲みやすさから、ストレートやソーダ割りはもちろん、カクテルを始めとしたさまざまな飲み方で人気のリキュールです。お酒の弱い人でも楽しめる飲み方の多い、おすすめのリキュールでもあります。

その他の飲み方

リキュールには先に紹介した3種類の他に、近年になって製法の進歩によって生まれた比較的新しいリキュールもあります。副原料に卵やクリーム、ヨーグルトなどのタンパク質や脂肪分の多い食材を使って製造している種類です。

その他の副原料を使って造ったリキュールの特徴は、まろやかな口当たりや甘味が特徴です。また発想次第で新たな味が生まれ続けている分野でもあります。ヨーグルトフレーバーのヨーグリートや、クリーム系リキュールのベイリーズ、卵黄を使ったアドヴォカートなどがあります。

これらの新分野のリキュールは、その口当たりのまろやかさや甘味が控えめなもの、アルコール度数が低いものなど個性もさまざまで、おすすめの飲み方も種類によって変わります。女性やお酒に弱い人でも飲みやすいものが多いのも特徴のひとつで、すでに人気の銘柄も数多くあるリキュールです。

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リキュールのおすすめのカクテル【香草・薬草系】

リキュールの中でも香草・薬草系のリキュールでおすすめの銘柄といえば、カンパリをはずすことはできないでしょう。香草・薬草系リキュールの代表格であるカンパリがどんなリキュールなのか紹介するとともに、カンパリを使ったおすすめのカクテルをいくつか紹介します。

カンパリ

カンパリは香草・薬草系リキュールの代表格の銘柄のひとつで、その製法は明らかにされていませんが、60種類に上る副原料が使われているといわれている、ビター系リキュールです。鮮やかな赤い色と苦味を特徴としていて、通常は何かで割るか、カクテルのベースとして人気の銘柄でもあります。

カンパリはイタリア産のリキュールで、アルコール度数25度とリキュールの中では平均的なアルコール度数で、エキス分19%となっています。ダヴィデ・カンパリ社の代表銘柄で、本場イタリアでは白ワインと1:1で割る飲み方が一般的といいます。

カンパリはロングカクテルで人気が高いリキュールです。カンパリをソーダ水で割った「カンパリソーダ」は定番のロングカクテルのひとつで、カンパリの赤い色とその苦味を爽やかなソーダ水で楽しむ人気の高いロングカクテルです。

「スプモーニ」カンパリ本来の苦味と甘味を楽しむカクテルのひとつです。グレープフルーツジュースを入れるため、フルーティで爽やかな味のカクテルになります。ロングカクテルなのでのんびり楽しみながら飲みたい人にもおすすめのカクテルです。

「カンパリ・シェカラート」カンパリ好きにおすすめのカクテルです。シェーカーで氷とカンパリをシェークして作るカクテルで、ハードシェークすればするほどキンキンに冷えるだけでなく、マイルドな味わいになるのが特徴です。

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リキュールのおすすめのカクテル【種子・ナッツ系】

リキュールの中でも種子・ナッツ系の有名銘柄となるとコーヒー系が人気ですが、チョコレート好きならモーツァルトは抑えておきたいおすすめ銘柄です。チョコレート風味が特徴的なモーツァルトがどんなリキュールかとともに、おすすめのカクテルもいくつか紹介します。

モーツァルト

モーツァルトはチョコレートリキュールとしてはゴディバと双璧をなす、知名度・人気ともに評価の高い銘柄です。味もベーシックなチョコレートリキュールやブラックチョコ、ホワイトチョコとバリエーションも豊富なため、好みや気分で選べます。

モーツァルトはオーストリア産のリキュールで、アルコール度数17度と低めなので、ロックでも飲みやすいのが特徴です。生クリームとカカオを贅沢に使っているため、まろやかでありながらとろけるような味わいをしていて、チョコレートの味わいをダイレクトに楽しめるリキュールです。

モーツァルトのブラックタイプを使って「ジェントルマンズショコラ」というカクテルを作ることができます。モーツァルトをコーヒーリキュールで割ったカクテルです。そこに生クリームやシナモンパウダー、ウイスキーを入れるとちょっとほろ苦さが加わった大人の味のショートカクテルを楽しめます。

モーツァルトのホワイトタイプを使うと、女性に人気「チョコレートグラスホッパー」というカクテルを作ることができます。ミントリキュールを使うことで、まろやかな甘さとミントの爽やかな風味を楽しむことができ、まるでスイーツを飲んでいるかのようなカクテルになります。

モーツァルトはホットカクテルでも楽しめます「ショコラミルク」はコーヒーリキュールや牛乳と作るシンプルなカクテルです。寒い日や寝る前のほっと一息つきたいときにも、チョコレートモカのような味わいのショコラミルクはおすすめのカクテルです。

リキュールのおすすめのカクテル【果物系】

リキュールの中でも果物系おすすめの銘柄といえば、コアントローも王道リキュールのひとつといえるでしょう。果物系の王道リキュールのひとつであるコアントローがどんなリキュールかを紹介するとともに、おすすめのカクテルもいくつか紹介します。

コアントロー

コアントローはオレンジの果皮から作られるリキュールで、ビターオレンジとスイートオレンジをブレンドすることで、まろやかな甘さの中にオレンジ独特の苦味もかすかに感じられる、ちょっと大人な味が楽しめるオレンジの風味がたまらない果実系リキュールです。

コアントローはフランス産のリキュールで、アルコール度数約40度と高くエキス分27%となっています。コアントロー社が製造するホワイトキュラソーのひとつで、そのまま食後酒としての飲み方の他、カクテルやお菓子作りにも使われます。

コアントローを使った代表的なカクテルのひとつが、「ホワイト・レディ」です。乳白色でほんのりと透き通ったその見た目から、「白い貴婦人」という意味で「ホワイト・レディ」と名付けられたショートカクテルです。フルーティな味わいでまとめられた女性にも人気のカクテルです。

「コスモポリタン」というカクテルはマティーニの種類のひとつで、「全世界共通」「国際人」という意味を持つカクテルです。バーでは最初の一杯として人気のあるショートカクテルで、クランベリージュースの赤が映えるおしゃれなカクテルです。

「リトルデビル」という若い世代に人気のカクテルもあります。辛口でありながら甘酸っぱく、それでいて爽やかといろんな表情を見せることから「小悪魔」と名付けられました。優しく爽やかな味わいのショートカクテルです。

リキュールのおすすめのカクテル【その他】

リキュールの中でも製法の発達とともに生まれた新しいジャンルのリキュールは、その風味も独特です。そんな新しいリキュールの中でも馴染みやすい味のひとつが、ヨーグルト風味のヨーグリートでしょう。ヨーグリートの特徴とおすすめのカクテルをいくつか紹介します。

ヨーグリート

ヨーグリートはまさに飲むヨーグルトがお酒になったかのような、ヨーグルトの酸味の利いたリキュールです。ヨーグルトならではの味わいで、さっぱりと飲めることから女性に人気のリキュールでもあります。リキュールとして飲むだけでなく、楽しみ方が多いのも特徴のリキュールです。

ヨーグリートはオランダ産のリキュールで、日本ではサントリーが輸入しています。アルコール度数16度と低く甘口で、ヨーグルトが本来持つ爽やかさとリッチな味わいが特徴です。そんなヨーグリートもカクテルに向いたリキュールでもあるのです。

ヨーグリートはロングカクテル向きのリキュールです。「マンゴヤンラッシー」はマンゴーリキュールであるマンゴヤンとのカクテルで、マンゴーにヨーグルトの爽やかさを足したリッチで爽やかな味のカクテルです。ソーダで割ってさっぱりさせても美味しいカクテルです。

「ヨーグリートオレンジ」はヨーグリートをオレンジジュースで割ったロングカクテルです。ヨーグルトは基本的に果物と相性が良いため、オレンジジュース以外の好みのジュースで割っても美味しいカクテルになります。フルーツヨーグルト感覚が楽しめるおすすめカクテルです。

「ヨーグリートソーダ」はヨーグリートをソーダ水で割った、さっぱりとしてそれでいてヨーグルトのほのかな酸味と甘さが美味しいカクテルです。マンゴヤンラッシーのように他のフルーツ系リキュールと合わせても美味しいので、カクテルベースとしてもおすすめです。

リキュールの製法

リキュールの製法には基本的に4つの製法があります。それぞれの西方にはメリット・デメリットがあるため、リキュールのベースとなる蒸留酒には、中性スピリッツやウォッカのように癖の弱い状領主が選ばれることが多くなります。

リキュールはその製法の過程で、香味原料から成分を抽出する作業を経て、そのリキュール独自の香りや味を生み出します。それぞれの製法の特徴をまとめてみました。

浸漬法

リキュールの製法の中でももっとも古くから使われてきた製法で、蒸留を行わない特徴をもった製法でもあります。ベースとなる蒸留酒に香味原料をそのまま漬け込む冷浸法という製法と、お湯に香味原料を浸けておいて、お湯が冷めたらベースとなる蒸留酒を加える温浸法という製法です。

冷浸法は副原料を漬け込んでおく期間は好みで決まり、一般家庭でも使われる製法でもあります。冷浸法、温浸法関係なく、甘味料や着色料を加える製法もあります。

蒸留法

リキュールの製法のひとつで、ベースとなる蒸留酒と副原料の香味原料(時として水も加える)を混ぜ合わせたら、蒸留釜で蒸留して香味成分だけを残す製法です。蒸留した後に甘味料や着色料を加えることもあります。

蒸留法のメリットとして、澄んだ色のリキュールを製造することができることがあげられます。このため高級リキュールの製法はこの蒸留法で作られることが多いのです。一方でデメリットとして、繊細な香りを残したい場合や、果実系のように熱によって変化しやすい原料を使う場合には不向きな製法になります。

パーコレーション法

リキュールの製法のひとつで、ベースとなる蒸留酒や水を副原料の香味原料内で循環させることで、味や香りを蒸留酒に抽出する製法です。熱を加えると変質してしまう果物などの香味原料から、成分と香りを抽出する場合に使われる製法で、コーヒーのパーコレーターと同じ原理の抽出法です。

エッセンス法

リキュールの製法のひとつで、ベースとなる蒸留酒に別途事前に抽出しておいた副原料のエッセンスオイルを加えて、蒸留酒に香り付けをする製法です。蒸留法や浸漬法と併用することが多く、香りのみならず味を補うためにエッセンスオイルを加えることもあります。

リキュールは原料も製法も様々でバリエーション豊富!

リキュールにはさまざまな種類があり、さまざまな飲み方や楽しみ方があります。お酒の好きな人にも苦手な人にも合う種類が見つかるお酒の種類でもあります。ストレートだけでなくさまざまなカクテルとしても楽しめるリキュールなら、きっとあなたにあったおすすめの味が見つかるはずです。ぜひいろいろと試して楽しんでみてください!

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