そうめんは消化に良い食べ物？消化時間の比較と消化を良くするおすすめレシピ

そうめんは柔らかくさっぱりと食べられるので、胃に優しいイメージがあります。実際のところ、そうめんは消化が良いのか？悪いのか？気になるところでしょう。本記事では他の食べ物と比較しながら、そうめんの消費時間や消化を良くする食べ方などを解説します。また消化の良い食材を組み合わせた、そうめんのおすすめレシピも必見です。

そうめんの主成分は消化の良い炭水化物で、消化に時間のかかる脂質がほとんど含まれていません。また、刺激の強い食べ物を食べた場合は、胃で大量の消化液が分泌されます。そのため、消化酵素を放出する膵臓の働きが低下して、消化時間が長くなるのです。そうめんは刺激のない優しい味わいで、このような心配がありません。

消化時間も早く胃への負担も少ないため、そうめんは医者が選ぶ消化の良い料理の一つになっているのでしょう。

そうめん100gあたりの消化時間は、約2時間30分です。そうめんを温めて食べる場合は、もう少し短くなります。調理法などによって変わりますが、一般的にうどんや白米よりは消化が早いといえるでしょう。

消化の良いそうめんを食べても、トッピングする具材の消化が悪ければ意味がありません。繊維の柔らかい野菜は消化に良いといわれています。例えば、大根や玉ねぎ、キャベツなどです。野菜以外では、鶏ささみや豆腐なども良いでしょう。

消化は胃の働きによって行われます。そのため、胃の状態が不調な時に消化の悪いものを食べると、消化吸収が悪く消化不良を起こしかねません。胃もたれや胸焼けがするような場面には、消化の良いそうめんは最適でしょう。また、夜食を食べる時や下痢でお腹が不調な時も、胃に優しいそうめんはおすすめです。

固い食べ物に比べて柔らかい食べ物の方が、胃の中で溶けやすく消化時間が短くなります。そのため、消化の効率を上げたい場合は、にゅうめんにするのがおすすめです。

鍋でそうめんを煮ることで、麺が柔らかくなり消化時間を短縮できて、胃の負担が軽くなるでしょう。同時に内臓も温まるので、血行不良にならずに内臓が正常に働くという効果もあります。

そうめんと組み合わせる具材は、消化の良いものにしてください。繊維のやわらかい茹で野菜や大根おろし、梅干しなどを加えるのも良いでしょう。逆に、消化の悪い海藻やきのこ類、脂身の多い肉などはおすすめできません。

そうめんには塩分が多く含まれており、茹でることで汁に塩分が溶け出します。また、種類によっては、そうめんの原材料に油が含まれているものもあるので、注意が必要です。そうめんの油分が溶け出したスープを飲むと、消化時間が遅くなってしまいます。

そのため、にゅうめんを作る時は、できるだけスープ鍋とは別の鍋でそうめんを茹でてください。それから、茹で上がったそうめんをスープ鍋の中に入れて、一緒に煮込む方法が良いでしょう。

消化の良いそうめんでも、よく噛まずに食べると、消化が悪くなり胃に負担がかかります。そうめんはスルスルと食べやすいので、あまり噛まずに食べる人が結構多いようです。しっかりと噛むことで、消化吸収作用を高める唾液が分泌されます。そのため、ゆっくりしっかりと噛んで食べるようにしましょう。

そうめんの食べ方によって、消化を悪くしてしまうことがあります。天ぷらなどの揚げ物は、こってりして消化にも時間がかかるので、避けた方が良いでしょう。また、胃に優しいからといって、そうめんを食べ過ぎるのも良くありません。胃の調子がすぐれない時は、腹八分目くらいが丁度良いです。

【材料】1人分

• そうめん：50g
• 玉子：1個
• おろし生姜：15g
• 梅干し：1個
• 刻みネギ：大さじ2

• 水：700ml
• だしパック：1袋(顆粒だしなら大さじ1/2)
• 昆布茶(あれば)：小さじ1/4
• 醤油：小さじ1
• 塩：小さじ1/2
• 水溶き片栗粉：(水:大さじ1　片栗粉:大さじ1)

1. 鍋に水溶き片栗粉以外のAを全て入れ、火にかけます。
2. 卵は器に溶いてほぐしておきます。
3. 1が沸騰したら、だしパックを取り出します。
4. 3にそうめんを入れ、アクを取ながら茹でます。
5. 4に水溶き片栗粉を回し入れます。
6. おろし生姜を入れてひと煮立ちさせたら、2を回しかけます。
7. 火を止めて、軽く混ぜ合わせます。
8. 器に7を盛って、梅干しと刻みネギをトッピングしたら完成です。

二日酔いの朝や夜食にもピッタリな、胃腸に優しい万能お手軽レシピです。胃の調子が悪い場合は、そうめんを別茹でしてから後で鍋に足すと、さらに消化が良くなります。生姜のスッキリ感と梅干しの酸味が良く合い、食欲がない時でも食べやすい味付けです。

【材料】2人分

• 白ネギ：50g
• 玉ねぎ：1/2個
• 人参：50g
• ハム：2枚
• 冷凍ブロッコリー：お好みで
• そうめん：2束
• 水：1000cc
• 白だし：50cc
• めんつゆ：100cc
• 溶き卵：2個分
• 小口ねぎ：適量

1. 白ネギは斜め切りに、玉ねぎは薄くスライスします。
2. 人参とハムは千切りにします。
3. 鍋に水を入れて沸かし、切った野菜類とハムを茹でます。
4. 野菜がしんなりしてきたら、白だしを入れて少し煮ます。
5. 沸騰してきたら、めんつゆを加えます。
6. さらに沸騰してきたら、溶き卵を回し入れます。
7. 丼に別茹でしておいたそうめんを入れ、上から6を注ぎます。
8. 小口ねぎを飾ったら完成です。

消化の良い野菜をたっぷり使った、にゅうめんの人気レシピです。溶き卵を入れる時は内側から外側へ「の」の字を書くように入れると、きれいなかきたまに仕上がります。さっぱりとしていて栄養もしっかり摂れるので、体調が優れない時にもおすすめの料理です。

【材料】1人分

• そうめん：1束
• 鶏もも肉：50g
• スライス玉ねぎ：30g
• めんつゆ(3倍希釈)：大さじ2
• 刻みネギ：適量
• 白ごま：適量
• 水：100ml

1. 鶏もも肉は2cm角に切ります。
2. 鍋に水、めんつゆ、鶏もも肉、スライス玉ねぎを入れ火にかけます。
3. 肉と玉ねぎに火が通るまで茹でます。
4. そうめんを表示時間通りに茹でます。
5. 4を水洗いして、しっかり水気を切ったら器に盛ります。
6. つけ汁を別の器に盛りつけて、刻みネギと白ごまをかけて完成です。

鶏の旨みとネギの甘みがつゆに染み出た、鶏つゆ麵の人気レシピです。鶏肉は皮から脂分が出てくるので、脂を控えたい場合は皮は取り除いておきましょう。そうめんの茹で具合は、お好みで調整してください。

【材料】1人分

• そうめん：2束
• 卵：1個
• 刻みネギ：適量
• 刻み海苔：適量

• 醤油：小さじ2
• 和風顆粒だし：小さじ1/3
• 水：70cc

1. 卵は卵黄と卵白に分けておきます。
2. ボウルに卵白を入れて、泡立て器で泡立つまで混ぜます。
3. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、そうめんを表記時間通り茹で水気を切ります。
4. 再度、鍋にたっぷりの湯をわかし、そうめんを入れてくぐらせます。
5. そうめんの水気をしっかり切って、器に盛ります。
6. 耐熱容器にAを入れて混ぜ、ラップをせずに600Wのレンジで40秒加熱します。
7. 5にメレンゲ、卵黄の順にのせて、刻みネギと刻み海苔をトッピングしたら完成です。

メレンゲのふわふわとした食感を楽しめる、釜玉そうめんの人気レシピです。そうめんの塩気を取るために、茹でたら再び湯にくぐらせてから、盛り付けてください。メレンゲは口の中でシュワッと溶け、コクのある卵黄がそうめんと絶妙に絡んで、何度も食べたくなる美味しさです。

食欲がない時でもするする食べれる、胃に優しいにゅうめんのおすすめレシピです。納豆のネバネバしたとろみが、麵に絡んでのどごしも良くなります。卵を溶いてかきたま風にしても美味しいので、お好みでアレンジしてください。

そうめんは消化に良いのか？詳しく解説してきました。そうめんはできるだけ温めて食べた方が、消化が良くなります。また、組み合わせる具材選びや調理法も、大切なポイントです。胃の調子が悪いならば、そうめんは柔らかく茹でて、具材を細かく刻むようにしましょう。紹介したレシピを参考に、消化の良い食べ方をしてください。