柳川鍋の家庭用レシピ！アレンジやおすすめの人気店も紹介！

柳川鍋は、どじょうを使った江戸生まれの鍋料理です。どじょうを使った鍋には柳川鍋の他にどぜう鍋というものがありますが、柳川鍋はどじょうを笹がきごぼうなどと一緒に煮て卵でとじるという作り方の点で違いがあります。どじょうは鰻と同様栄養が多く鰻よりも価格が安く手に入るため、柳川鍋は夏の暑い時期によく食べられたといわれます。

柳川鍋は江戸から全国へと伝わり有名になりましたが、関西地方など西日本では柳川鍋を出すお店は少ないです。福岡ではどじょうの産地ということもあり、柳川鍋は名物料理にもなっています。

現在はどじょうがあまり獲れなくなってきているため、代わりに鰻を使ったり、牛肉や豚肉などをごぼうと煮て卵でとじた料理も柳川鍋風として広まっています。

柳川鍋の名前の由来は諸説あり、はっきりと判明していません。江戸横山町新道にあった柳川というお店が出したという説が最も有力であるようです。他には、考案した人が柳川という名前の人物であったという説もあります。さらに、福岡に柳川という地名があることから、柳川鍋に使われた土鍋が福岡の柳川焼きであったからという説もあるようです。

地名や屋号の由来以外の説では、柳川鍋に並べたどじょうが柳の葉のように見えるからという説もあります。

【材料】

• 開いたどじょう
• 笹がきしたごぼう
• 卵
• 醤油とみりんで割った割り下

1. 鍋底にごぼうを敷き、上に開いたどじょうを並べます。
2. 割り下を加え、蓋をして5分ほど煮込みます。
3. 沸騰したら卵を溶いて流し入れます。
4. 再び蓋をして、卵に火が通ったら完成です。

柳川鍋の基本レシピです。手順はごぼうとどじょうを煮汁で煮込み、卵でとじるだけですので、簡単にできます。また、火の通りも早く時間もあまりかかりません。どじょうを獲って柳川鍋作る場合は泥抜きや開いて内臓や頭を取るなどの下処理が必要ですが、あらかじめ開いているものを買えば、家庭でも簡単に柳川鍋を作ることができます。

柳川鍋を煮込む際の煮汁は、だし汁4に対し醤油、みりん、酒を1ずつの割合で作る良いでしょう。

【材料】

• 鰻の蒲焼…60ｇ
• 卵…2個
• ごぼう…60ｇ
• 青ねぎ…5ｇ
• だし汁…140ｇ
• 酒…小さじ2
• みりん…小さじ2
• 醤油…小さじ1
• 粉山椒…少々

1. 鰻の蒲焼は縦半分に切り、さらに1cm幅に切ります。
2. ごぼうはささがきにして水にさらし、水気を切ります。
3. 青ねぎは斜め切りにします。
4. 鍋にだし汁、酒、みりん、醤油を入れて火にかけ、ごぼうを入れて2分ほど煮ます。
5. 時間が経ったら鰻を加えて煮立たせます。
6. 煮立ったら溶き卵を入れて崩します。
7. 卵が半熟になったら青ねぎを散らし、蓋をして火を止め蒸らします。
8. 器に盛りつけ、粉山椒を振って完成です。

どじょうの代わりに鰻を使って作る人気の柳川鍋レシピです。材料を切って煮込み卵でとじるだけで、簡単に時間もあまりかからずサッと作れます。鰻の蒲焼自体にしっかり味がついているので、煮汁は薄めでもしっかり甘辛く美味しいです。

柔らかく旨味のある鰻と歯ごたえが美味しいごぼうのをふんわりした卵が包んでご飯が進みます。栄養満点で食欲がない時にもおすすめです。

鶏もも肉や大きめの豆腐を卵でとじた柳川鍋風の簡単鍋料理です。具沢山で食べ応えがあり、白だしの優しい味でホッとする美味しさがあります。醤油などを使わないので味は薄めですが、鶏や野菜からしっかりと出汁が染み出しており、卵との相性も抜群です。味が足りない場合は醤油を足して作ってみてください。

牛肉をごぼうと合わせて卵でとじた、柳川鍋風簡単アレンジレシピです。柳川鍋風アレンジでは、鰻だけでなく豚肉や牛肉などを使った料理も人気があります。牛肉とごぼうから漂う香りが美味しく、具材にしっかり味が染みています。

牛肉は煮込むとアクが出ますので、丁寧に除くとより美味しく仕上がります。ご飯に合いますので、丼にしても美味しいです。

家庭で柳川鍋を作るとしても、どじょうが手に入らなかったり下処理が必要であったりと、一筋縄では行かないというのが正直なところです。「だったら、外で食べたほうが良いかも…」と、考えてしまうのも不思議なことではありません。

実際に東京浅草周辺の下町には、柳川鍋をコスパ良く食べられるお店が数多く立ち並んでいます。ということで、ここでからは柳川鍋が食べられるおすすめのお店について紹介します。本格的な柳川鍋を食べたい時は、ぜひこれらのお店に訪れてみてください。

駒形どぜう本店は、浅草で明治時代から営業を続けている人気の老舗店です。柳川鍋をはじめ、どじょうを使った本格的な料理が楽しめます。駒形どぜう本店のどじょうは臭みが残らないよう丁寧に下拵えがされており、濃いめのタレと優しくマイルドな卵の味で食が進みます。

たつみ屋は浅草雷門近くにあるどじょう店です。築焼く70年のレトロな建物は当時の下町の面影を残しており、地元の人から観光客にも人気があります。たつみ屋では、柳川鍋がランチでもお得に食べられ、週末には行列もできる人気ぶりのようです。丁寧に下処理されたどじょうは臭みがなくて食べやすく、味が染み込み、卵との相性も抜群です。

どぜうひら井は墨田区にある人気のどじょう専門店です。千葉や茨城で獲れた天然物のどじょうのみを使用しており、食材にもこだわりが感じられます。どじょうの旨味を卵でとじた絶品の柳川鍋のほか、まるごと食べられる丸鍋や開いたどじょうのぬき鍋など、好みの方法で食べられます。唐揚げもどじょうを食べ慣れていない人に食べやすく人気です。

どじょうをごぼうと煮込み、卵でとじた柳川鍋は江戸から全国へ広まった人気料理です。どじょうは旨味と栄養がたっぷり詰まっており、卵でとじると臭みも感じず美味しく食べられます。レシピも簡単ですので、開いたどじょうを手に入れることができれば是非作ってみてください。どじょう以外にも、鰻や肉を使った柳川鍋アレンジレシピも人気です。

また、東京の下町の面影が残る台東区や墨田区では、本格的な柳川鍋などのどじょう料理が楽しめるお店も多くあります。観光名所であるスカイツリーや浅草寺にも近いので、是非観光の際には昔ながらの庶民の味を味わってみてください。