2019年04月20日公開
2024年09月12日更新
マーラーカオは中華街にもある中国蒸しパン!基本の作り方とレシピ5選
マーラーカオは中国発祥の蒸しパンで、独特の風味とフワフワの食感で子どもから大人まで人気の中華スイーツです。今回は、マーラーカオの由来や作り方などを紹介します。さらには中華街で人気の出来立てマーラーカオのお店や、ヤマザキパンの人気商品のマーラーカオの味やカロリーなども調査しています。さらにおうちでも作れる簡単なマーラーカオの作り方やアレンジレシピなどを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
マーラーカオについて
マーラーカオというスイーツを知っていますか?マーラーカオは中国発祥の蒸しパンの一種で、コクのある味わいで人気の中華スイーツです。一般的な蒸しパンと異なり、マーラーカオは黄色味が強いのが特徴です。
今回は老若男女問わずに人気のある中華蒸しパンのマーラーカオについて紹介します。マーラーカオの歴史や、中華街で人気のお店、自宅で作れるマーラーカオのレシピまで、マーラーカオに関する内容を解説していきます。
中国発祥の蒸しパン
マーラーカオとは中国発祥の蒸しパンの事です。マーラーカオは中国語では「馬拉糕」と書き、本場での読み方はマーラーガオです。中国では主に香港や広東などの南方で食べられています。
マーラーカオの詳しい起源はよくわかっていませんが、中国では紀元前6000年頃から食事で小麦粉を使った主食が食べられてきました。また、中国には小麦粉を蒸して作るまんじゅうのような主食が数多くあり、マーラーカオもそうした主食のひとつとして現地では親しまれています。
マーラーカオの本場である香港などではマーラーカオは飲茶やおやつ、さらには朝食として食べられています。ほんのり甘いコクのある味わいは、子どもからお年寄りまで親しめる味わいです。
二つの由来
マーラーカオの名前の由来には2つの説があるのを知っていますか?マーラーカオはもともとマレーシアから伝わってきたお菓子ということで、マーラーカオと呼ばれている説があります。
中国語でマレーシアは「馬来西亜(マーライシーヤー)」と言います。そして、中国語のケーキを表す糕(ガオ)という言葉と一緒になり、「馬拉糕(マーラーガオ)」と呼ばれるようになったそうです。
もう一つの説は、マーラーカオの見た目がマレーシア人の肌色に似ていることから、マレーシア人のケーキとして、マーラーカオと呼ばれるようになった説です。現在ではどちらが本当なのかはわかっていませんが、マーラーカオはマレーシアと深い関りがあることは確実なようです。
歴史
日本におけるマーラーカオの歴史は江戸時代までさかのぼります。当時の江戸時代は鎖国中で、中国から長崎に蒸しパンの文化が伝えられたといわれています。
「蒸す」という料理方法はアジア独自のものだとされています。オーブンなどを使わずにお湯と水とせいろさあれば出来上がる蒸しパンは、江戸時代以降すぐに普及し、蒸しパンは日本でもなじみのある食べ方のひとつになりました。
現在では、蒸しパンのひとつとしてマーラーカオも日本の食文化に浸透し、コンビニやスーパーでも蒸しパンの一種としてマーラーカオが手に入るようになりました。
マーラーカオは中華街にもある
中国独自の蒸しパンであるマーラーカオは、日本にある中華街のお店でも昔から作られてきました。横浜の元町中華街や、神戸の南京町中華街など、中国の人が多く集まる中華街でもマーラーカオは定番のスイーツのひとつです。
元町の聚楽
横浜の元町の中華街で人気のマーラーカオを販売しているお店が、中華菓子の専門店・聚楽(じゅらく)です。ここでは、大きなマーラーカオをホールで購入することができます。
聚楽ではマーラーカオの事を「マーライコウ」と呼んでいます。聚楽のマーラーカオには2種類あり、褐色のマーラーカオは一般的なマーラーカオですが、白い蒸しパンのマーラーカオは聚楽オリジナルなのだそうです。
白いマーラーカオは「タンコウ」と呼ばれる蒸しパンで、マーラーカオよりもあっさりとしたやさしい味わいが特徴なのだそうです。店頭にはほかにも中国伝統のお菓子が販売されています。
自家工場製で人気
聚楽のマーラーカオをはじめとした中国菓子は、すべて自家工場で手づくりされています。昔からのレシピを忠実に守り、一つひとつ丁寧に作られている聚楽のお菓子は生産量が限られています。また、マーラーカオはホールで販売されていますが、非常に人気の商品のため、確実に手に入れるためには予約した方がよさそうです。
また、聚楽では季節限定や曜日限定商品があり、なかでも土日祝のみ店頭で販売される揚げたてのゴマ団子は五目塩味など珍しい味もあり、とても人気なのだそうです。
マーラーカオの基本の作り方
マーラーカオは普通の蒸しパンと作り方やレシピが少々異なります。ポイントは材料にあるのですが、マーラーカオは黒糖や蜂蜜が使われており、お店によっては隠し味に醤油を入れているところもあります。
普通の蒸しパンとは異なるマーラーカオのレシピを見てみましょう!おうちでも簡単に作れるので、ぜひ気軽に挑戦してみましょう!
材料と作り方
- 卵 4~5個
- キビ砂糖 100g
- 薄力粉 160g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 重曹 小さじ2/3
- しょう油 小さじ1
- サラダ油 50ml
- 牛乳 50ml
- ハチミツ 大さじ2
- 卵を割ってよく混ぜ、さらにキビ砂糖を加えてしっかりと混ぜ合わせます。
- 薄力粉とベーキングパウダーと重曹を振るい合わせ、卵液に加えてざっと混ぜます。
- しょう油、油、牛乳、ハチミツを加えて手早くしっかりと混ぜ合わせます。
- ケーキ型や、アルミカップなどに入れ、蒸し器で30~40分程蒸して完成です。
小分けにした場合にはさらに短い蒸し時間でできます。小さなシリコンカップに入れた場合は10分ほどで蒸しあがるので、マーラーカオを入れる容器によって調整しましょう!
ポイント
作り方のポイントとしては、レシピ通りに材料を混ぜ合わせる際に、生地を練らないことです。多少ダマになってもいいので、生地を作る際には手早く混ぜ合わせましょう。この作り方のポイントを押さえておけばフワフワの生地のマーラーカオに仕上がります。
保存方法
マーラーカオは卵をふんだんに使っているため、あまり日持ちはしません。できる限り、作った当日に食べきってしまうのが望ましいです。どうしても保存する場合には、しっかり冷ました後にラップに包み、外気に触れないように冷蔵庫に入れて保存し、2~3日以内に食べきるようにしましょう。
中華街のお店などで販売されているマーラーカオは真空パックになっているものもあります。これらは冷凍保存も可能ですが、マーラーカオは作り立てが一番おいしいため、こちらも早く食べきるようにしましょう。
マーラーカオのその他のレシピ5選
基本のマーラーカオ以外にも、マーラーカオにはさまざまな作り方レシピがあります。ホットケーキミックスを使った簡単なマーラーカオから、ちょっと変わった風味のマーラーカオまで、おすすめのマーラーカオのレシピを5つピックアップして紹介します。
ホットケーキミックスでの作り方
- ホットケーキミックス 100g
- 卵 2~3個
- 三温糖 50g
- しょう油 小さじ1
- 牛乳 50ml
- サラダ油 大さじ2
- ボウルに卵を割りほぐし、砂糖としょう油、牛乳、サラダ油を加えてよくかき混ぜます。
- ホットケーキミックスを加えてダマにならないようにさっくりと混ぜます。
- ケーキ型やアルミカップなどに生地を流しいれ、蒸し器に入れます。
- 蒸し器で15分程蒸せば完成です。
粉をホットケーキミックスにするだけで、より簡単な作り方でマーラーカオを作ることができます。お好みでトッピングにレーズンやココナッツファインを加えてもおいしいです。
おからで作るマーラーカオ
- 生おから 100g
- 卵 1個
- ハチミツ 大さじ3(お好みで)
- オリーブオイル 5g
- ベーキングパウダー 4g
- しょう油 小さじ1/2
- 耐熱容器に材料をすべて入れて混ぜ合わせます。
- 生地をよく混ぜ合わせて平らにならしたら、600Wの電子レンジで2分半~3分ほど温めます。
- 大きなお皿に耐熱容器を逆さにして置き、そのまま5分程蒸らせば完成です。
小麦粉を使わずに作るヘルシーなマーラーカオです。電子レンジを使ったとても手軽な作り方になっています。生地の甘みはハチミツの量で調整しましょう。
柚子マーラーカオ
- 粉黒砂糖 50g
- 薄力粉 50g
- ベーキングパウダー 小さじ1/4
- 卵 1個
- 牛乳 大さじ1
- 練乳 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
- 重曹 小さじ1/4
- ゆずの皮の千切り 半個分
- 粉黒砂糖と薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておきます。
- ボウルに卵、牛乳、練乳、サラダ油を入れ、よく混ぜ合わせておきます。
- 重曹を大さじ1/2のお湯で溶き、卵液の中に加えます。
- 卵液に粉類を加えてよく混ぜ、混ざった生地をケーキ型やアルミカップに入れます。
- 生地の上にゆずの皮の千切りをのせてふんわりをラップをかけ、600wの電子レンジで4分ほど温めれば完成です。
とり~りキャラメルマーラーカオ
- ホットケーキミックス 100g
- 牛乳 60ml
- しょう油 小さじ1/4
- キャラメル 2粒
- ボウルにホットケーキミックスと牛乳としょう油を入れてよく混ぜ合わせておきます。
- キャラメルは2~3mmの細切りに切っておきましょう。
- アルミカップなどに生地を流しいれ、キャラメルを中に入れます。
- 温めてある蒸し器に入れ、15分程蒸せば完成です。
中華のマーラーカオとキャラメルは意外にも相性抜群の組み合わせです。ほかにもアレンジでチョコレートやクリームチーズを加えてもおいしいです。
全粒粉のマーラーカオ
- 全粒粉 130g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 卵 3個
- キビ砂糖 100g
- しょう油 小さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- 豆乳 大さじ2
- ハチミツ 大さじ2
- 全粒粉とベーキングパウダーは振るっておきます。
- ボウルに卵、砂糖、豆乳、ハチミツ、オリーブオイル、しょう油を入れ、よく混ぜ合わせておきます。
- ボウルの卵液に振るった粉を入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
- 生地をケーキ型やカップなどにいれ、蒸し器で15~20分ほど蒸したら完成です。
小麦粉を全粒粉に変えることで、より体にやさしいヘルシーなマーラーカオに仕上がります。カロリーが気になる人は、砂糖の量を減らしてラカントやオリゴ糖などの甘味料に変更しても大丈夫です。
マーラーカオの食べ方
マーラーカオはあらゆるシーンで食べられている中国の蒸しパンです。シチュエーション別におすすめのマーラーカオの食べ方について紹介します。
お茶菓子として
マーラーカオの本場の香港では、飲茶という文化があります。飲茶はランチとおやつの中間のようなもので、中国茶と一緒に温かい点心を食べるというものです。
ほのかな甘さのマーラーカオは中国茶のみならず、紅茶、日本茶、コーヒー、ココアとの相性も抜群です。
朝食として
マーラーカオは朝食としてもおすすめです。蒸したての卵たっぷりのマーラーカオは栄養も豊富です。隠し味のしょう油の風味で飽きることなく食べることができます。牛乳との相性もバッチリで、手軽に食べられるため、忙しい朝におすすめです。
夏は冷やして
マーラーカオは普通の蒸しパンよりもややしっとりもっちりしている生地が特徴です。そのため、夏場などには冷蔵庫で冷やして食べてもおいしいです。ひんやりもっちりした食感は病みつきになる人が多いそうです。
マーラーカオはヤマザキも販売
マーラーカオは大手パンメーカーのヤマザキでも商品化され販売されています。ヤマザキでは、地域によって異なりますが、確認されているだけ現在3種類のマーラーカオのラインナップがあります。それぞれの味の特徴やカロリー、値段について調べてみました。
どんな味?
1つ目に紹介するヤマザキのマーラーカオ「中華紀行マーラーカオ」という商品です。このヤマザキのマーラーカオは、表面にレーズンが乗っており、カップケーキのような見た目が特徴です。
もうひとつの商品が、ヤマザキの「熟成マーラーカオ」です。ヤマザキパンの人気の薄皮シリーズのようなパッケージになっており、小ぶりで食べやすいのが特徴です。もちっとした食感ですが、小さめなのでちょっと小腹がすいた時などにおすすめなのがこちらの小さめの熟成マーラーカオです
3つ目はレーズンが乗った大ぶりの「熟成マーラーカオ」2個入りです。ずっしりとした重厚感がありながらも、2個入りで満足感の大きいマーラーカオです。レーズンがアクセントとなり、最後まで飽きずに食べることができます。
カロリーは?
ヤマザキパンのマーラーカオのそれぞれのカロリーを見ていきましょう。素材はほぼ同じですが、大きさによって1個あたりのカロリーが異なっています。
ヤマザキの中華紀行マーラーカオ1個あたりのカロリーは206kcalです。そして5個入りのヤマザキ熟成マーラーカオのカロリーは1個あたり112kcalです。そして2個入りのヤマザキ熟成マーラーカオのカロリーは1個あたり210kcalです。
マーラーカオのサイズによってカロリーが異なるため、おやつなどに食べるには、カロリーが少ない小ぶりなマーラーカオがいいでしょう。大きめのマーラーカオは大きさの分、カロリーも高いため、朝食などに食べるのがよさそうです。
値段など
ヤマザキパンから発売されているマーラーカオの各シリーズの値段はどれもリーズナブルです。スーパーなどの小売店によって販売価格は若干異なるため、おおよその価格を紹介していきましょう。
ヤマザキの中華紀行マーラーカオの値段はおよそ260円です。5個入りの熟成マーラーカオの値段は140円で、2個入りの熟成マーラーカオの値段はおよそ110円でした。店舗によっては特売などにもなるので、さらにリーズナブルな価格になることもあるようです。
マーラーカオは中国の歴史あるデザート!
人気の中華スイーツマーラーカオは、作り方も簡単でさまざまなレシピがあるので、ぜひ家庭でも作ってみましょう。また、中華街などに行けば、店頭で出来立てマーラーカオを楽しむことができます。ぜひいろいろなマーラーカオを食べ比べて、お気に入りのマーラーカオを見つけてみてください。