2019年09月22日公開
2024年09月28日更新
もんじゃ焼きのお店での美味しい焼き方・食べ方を徹底解説!NG行為は?
もんじゃ焼きの正しい焼き方や食べ方が分からないという方のために、本記事ではもんじゃ焼きの美味しい焼き方についてまとめてみました。初心者にありがちな失敗例やNG行為についても紹介しますので、この機会に覚えてしまいましょう!
目次
もんじゃ焼きの美味しい焼き方や食べ方はある?
東京の下町発祥のローカルフードであるもんじゃ焼きは、関西のお好み焼きに匹敵する江戸っ子にとってのソウルフードです。今や東京のみならず全国各地でもんじゃ焼きを食べられる事ができる様になりましたが、実は正しい食べ方や焼き方を知らぬままにもんじゃ焼きを食べている方も少なくないと言われています。
では、正しい焼き方とそうでない焼き方には、一体どの様な違いが生じるのでしょうか?そして食べ方に関しても、一体どれ位の差が生まれるのでしょうか?
味は焼き方で変わる
もんじゃ焼きを作る工程を見ていると、鉄板の上で混ぜて伸ばして出来上がりといった感じに見えないこともありません。一見すると誰でも簡単にできそうな、実に簡単な作業の様な印象を受けます。が、これは大きな間違いです。もんじゃ焼きを美味しく頂く為には、正しい手順でシッカリと焼き上げなければならないのです。
以前とある番組で、同じもんじゃ焼きを素人とプロが焼き上げ、どちらが美味しいかを審査員がジャッジする企画がありました。審査員にはAとBのもんじゃ焼きのうち、どちらがプロの作ったもんじゃ焼きであるかは伏せられていました。結果、なんと10人中10人がプロの作ったもんじゃが美味しいとジャッジしたのです。
これを見ても分かる通り、もんじゃ焼きはその焼き方によって確実に味が変わります。故にもんじゃ焼き店では、お店の方が焼いてくれる場合も割と多いのです。下手なことをしてせっかくのもんじゃを台無しにしてしまうくらいなら、素直に店員さんにお願いしましょう。
初心者にありがちな失敗
初心者がもんじゃ焼きを作った場合、往々にして失敗する事が良くあります。その失敗は、正しい工程が頭に入っていないままに作っている事が原因である場合が殆ど。つまり慣れないもんじゃ焼きに焦った結果、失敗してしまったというのが最も多いパターンなのです。これは初心者ですから致し方無いところでしょう。
あとは「俺にできない筈がない」なんて思い違いをしている方が、店員さんの説明をちゃんと聞かずに暴走し、見るも無残なもんじゃ焼きを作り上げてしまうケースも多々あるそうです。何事においても初心者のうちはシッカリと説明を聞き、さながら石橋を叩いて渡る位のつもりで行いましょう。根拠の無い驕り程、恥ずかしい物はありません。
もんじゃ焼きのお店での美味しい焼き方
東京、特にもんじゃ焼きのメッカである月島や浅草でもんじゃ焼き食べた事がある方なら分かると思いますが、もんじゃ焼きは庶民のグルメと言われる割にはお値段の高い料理です。数人で出向いて、お酒を飲みながらアレコレと注文をした場合、結構なお会計額になるでしょう。
値段が高いからという訳ではありませんが、それだけコストを掛けるのですからどうせなら美味しく頂きたいところです。そこで、ここではもんじゃ焼きをお店で頂く際の美味しい焼き方について簡単にまとめてみました。焦らずゆっくりと工程に沿って作業をしていけば、必ず美味しいもんじゃ焼きが焼き上がるでしょう。
油の引き方と火加減
出典: http://monja.jp
まず油の引き方と火加減です。余程の事がない場合これらはお店の人がやってくれるものですので、火加減に関しては全て店員さんにお任せしましょう。そもそもこれらの作業すら客任せにする様なお店があるとしたら、初心者の方はスルーして別のお店に出向いたほうが良いかもしれません。
万が一自身でやるのであれば、油は多すぎず適量を鉄板の中心部分にまんべんなく広げて下さい。温度は200度位が目安ですが、初めて訪れたお店の鉄板がどれ位の状態で適温なのかが分かるはずがありません。なので、もんじゃの出汁をほんの少しだけ垂らし、その音と状態で鉄板状況を見分けるのが無難なやり方です。
具材を鉄板に落とす際の注意点
具材を鉄板に落とす際の注意点ですが、トッピングを別皿にとりわけて、出汁がなるべく落ちないように具材だけを鉄板の中心部分に落として行きましょう。余計な事をするともんじゃ焼きが美味しくなくなってしまいますので、ゆっくりと落ち着いて具材を鉄板に落として下さい。くれぐれもトッピングを一緒に投下しない様に気をつけてください。
また、当たり前ですがなるべく鉄板に近い高さから具材を落としましょう。わざわざ高い位置から落として羽根散らかしても何の意味もありません。この辺りの作業も店員さんがやってくれる場合が多いので、次回に備えて最初は見て学んで置くと良いかもしれません。
具材を切りながら炒めて土手を作る
次は御馴染みの作業である土手作りです。ヘラを使ってカンカンやりながら土手を作っていくアレですが、実はあのカンカンとする音はただ音を鳴らしている訳ではありません。あの音は鉄板の上で具材を炒めながらちょうどよい大きさに切り分けている音なのです。
「何故最初から適度なサイズにカットしていないの?」と思った方も沢山いるでしょうが、それには目を瞑って下さい。とにかく土手を作る前に具材を適度な大きさに切り分け、炒めながら土手を形成していくという訳です。ここで具材としっかり炒めて切り分けられる事が出来れば、仕上がりもかなり美味しいモノとなるでしょう。
出汁を具材で作った土手の中に流し込む
具材を炒めて土手を作り上げたら、次はいよいよ土手の中に出汁を流し入れて行きます。当たり前の話ですが、一気にドバっと入れるのではなく、ゆっくりと状態を見ながら土手の中に注ぎ入れて行きましょう。土手作りの際に野菜のカットが不十分だと、この土手がちゃんと形成されていない可能性もあります。
土手を流し込む作業については、コレ以外に特に何のコツもありません。ただ、シッカリと土手の中に出汁を流し入れさえすればOKです。勿論多少土手から出汁が漏れ溢れたとしても別に気にする必要はありません。後はじっくりとその時が来るのを待つだけです。
沸騰したら混ぜ合わせて薄く伸ばしトッピングを乗せる
出汁が充分に沸騰してきたら、いよいよもんじゃを混ぜ合わせます。土手と出汁を混ぜ合わせ、鉄板に薄く広げ伸ばして行きます。なるべく薄く広げていくのがコツですが、余り端まで伸ばしすぎると食べづらいので程々の範囲にまで広げてあげれば良いでしょう。この時なるべく手際良く伸ばして行くのが美味しいもんじゃに焼き上げるコツです。
もんじゃを伸ばし終わったら、その上にトッピングを載せて完成です。ただし、餅やチーズなどのとろけるまでに時間が掛かるようなトッピングは、コレより前に一度鉄板の上で熱を加えておく必要があります。その辺りは一度店員さんからタイミングを学ばれると良いでしょう。
もんじゃ焼きのお店での美味しい食べ方
もんじゃが美味しく焼け上がったら、いよいよ今度は食べる番です。そして、この食べ方次第でももんじゃ焼きの味は大きく変わります。せっかく美味しく焼き上がった訳ですから、これを食べ方で台無しにする訳にはいきません。正しい食べ方をマスターして、もんじゃを120%堪能しましょう。
火加減の調節
出典: http://monja.jp
まず火加減の調節ですが、こちらも焼き方のところで説明した通り基本的はお店の方に調整を任せましょう。食べる際には適切な状態になっているので、特にお店で食べる際の温度を気にする必要はありません。ただ、食べ進めて行く中で、ある程度おこげが完成した状態になった段階で、多少弱めてもらうと良いでしょう。
専用のヘラで食べる
もんじゃ焼きといえばあの小さなヘラです。あのヘラを使ってもんじゃ焼きを頂く訳ですが、大きく分けてあのヘラを使っての食べ方には2つのやり方があります。
すくって食べる
一つは単純にもんじゃをすくって食べる食べ方です。ヘラの部分で鉄板から食べる部分を削り取り、ヘラに乗せて口へと運び入れます。
こすりつけて食べる
もう一つはこすりつけて食べるやり方です。これはもんじゃ焼きを焦がしてより香ばしく食べるために行います。ヘラで救い取れる適量をこすりつけ、皮が固くなった状態で口へと運び入れます。そうするとただ焼いたもんじゃとは全く違った味わいが楽しめるのです。この2通りの食べ方ができるのも、もんじゃの魅力といえます。
真ん中でおこげを作る
鉄板に広げたもんじゃは端から食べていくことになるので、必然的に真ん中は最後に食べる事になります。そうなると時間も長くなるので、必然的に真ん中部分のもんじゃにはおこげができるのです。これを味わうのもまたもんじゃの醍醐味と言えます。香ばしいおこげの美味しさは悶絶級です。
端のおこげも美味しい
また、端部分のおこげも真ん中とは違った味わいが楽しめて乙です。こちらは先程説明した通りヘラを使ってこすりつけながらおこげを作ります。こちらのおこげは真ん中のおこげと違い、薄くてパリパリのおこげですが、この端おこげがもんじゃを食べる理由と断言する方もいる程の人気を誇ります。
もんじゃ焼きの焼き方・食べ方のNG行為
ここまでは美味しい焼き方と食べ方について詳しく紹介してきた訳ですが、逆にやってはいけないNG行為にはどの様なモノがあるのでしょうか?ここからはもんじゃ焼きの焼き方と食べ方のNG行為について見ていきたいと思います。
NG行為①具と出汁を一緒に入れてしまう
初心者が最も多くやらかしてしまう行為が、もんじゃ焼きをお好み焼きの様に全て鉄板の上に載せてしまう行為です。コレをやるともんじゃ焼きとして成立しない食べ物となってしまいます。店員さんがある程度までやってくれるお店であれば発生しにくいですが、客が全てを行う店では度々引き起こされる惨劇です。
もんじゃ焼きとお好み焼きは全くの別物なのですが、中には同じ様に考えている方もいるのだそうです。そうした方が容器の中でおもむろに具材を混ぜ合わせた後、躊躇うことなく鉄板に投下してしまうのだとか。リカバリーが効かないので、くれぐれも間違える事が無い様に心掛けましょう。
NG行為②具材を炒めるだけ
鉄板で炒めながら具材をカットしていく訳ですが、コレを面倒だからと炒めてしまうだけで済ますのはNGです。これをやってしまうと完成したもんじゃをヘラで食べる事ができません。ヘラですくって食べるのがもんじゃですから、最低限あのサイズに収まる程度に刻まなければなりません。
中には鉄板の上でカンカンとやるアレをパフォーマンスと勘違いしている方も居るようですが、それは大きな間違いです。ああして具材を切り刻む事によって、食べやすいサイズに具材を仕上げているのですから、もんじゃを焼く際はしっかりと具材を刻み込みましょう。
NG行為③土手の高さが低い
出汁は切り刻んだ土手の中に注ぎ入れていく訳ですが、この土手はなるべく高さを持って作りましょう。低いと溢れてしまう可能性もありますし、土手の具材にシッカリと火が通る前に出汁が固まり出す可能性も否定できません。中には敢えて土手を低くするもんじゃもある様ですが、特に指定がない場合はある程度の高さのある土手を作りましょう。
NG行為④出汁を一度に入れる
土手の中に一気に出汁を注ぐのはNGです。土手の何処かが緩いと決壊する可能性がありますが、一気に注ぎ入れると確認する事ができません。必ず土手の状態を確認する為にも、一度状態を見てから残りを入れるようにしましょう。
NG行為⑤出汁と具をすぐに混ぜる
出汁を土手に注いだ後は、出汁が沸騰するまで待つことになります。これを待たずに混ぜ合わせてしまうのはNGです。これをやると鉄板全体の温度が下がってしまうと共に、最適なもんじゃの状態を逃す事になります。何の意味もなく待ち時間が設定されている訳ではありませんので、注いだ後は必ず沸騰するのを待ちましょう。
NG行為⑥真ん中から食べる
わざわざ真ん中から食べようとする人もいないでしょうが、もんじゃは端から食べるモノです。真ん中は先程申し上げた様におこげを作って楽しむ部分ですから、先に真ん中を食べてしまうとその楽しみが味わえません。そもそも広げたモノの真ん中から食べる事自体が明らかに不自然な行為なので、必ず端から真ん中に向かって食べ進めて下さい。
NG行為⑦もちやチーズを後入れする
もちやチーズなど、とろける系のトッピングを後入れするのもNGです。これらは最適な状態になるまである程度の時間が掛かる訳ですから、前以て温めておく必要があります。定番の明太子もちチーズもんじゃを食べる際などは特に注意が必要です。
もんじゃ焼きの焼き方・食べ方にもう迷わない!
本記事ではもんじゃ焼きの美味しい焼き方や食べ方について紹介してきました。簡単に見えるもんじゃ焼きには、幾つか抑えて置かなければならないポイントがあります。これをしっかりと守る事で最高のもんじゃを頂く事ができるのです。皆さんもこの機会に正しい焼き方と食べ方をマスターし、美味しいもんじゃ焼きを堪能しましょう!