冷蔵庫が冷えない時の原因と対処法まとめ!家庭で簡単に確認する方法を解説
冷蔵庫が冷えない事態が起きると、困ってしまう方も多いことでしょう。生活をする上で欠かすことのできない冷蔵庫ですが、冷えない場合にはどのような原因があるのかを知っていますか?冷蔵庫が冷えない原因は、実はいくつか存在しているのです。今回は、そんな冷蔵庫が冷えない場合の原因や、対処法をまとめてみました。故障した場合、修理費用もかさむ大型家電は対処法でまずは解決するのが良いでしょう。冷蔵庫と冷凍庫の詰め込み方の違いも紹介していきます。
冷蔵庫が冷えない原因
人が生活する上で欠かすことのできない家電製品は、現代では溢れているといわれています。その中でも、必ず一家にひとつはあるとされているのが冷蔵庫でしょう。毎日の食事の材料を冷やす、凍らす、などの役割をしている冷蔵庫は、今では無くてはならない家電製品となっていることでしょう。
ですが、そんな冷蔵庫が最近冷えない、また冷えないけれどずっと使っている、という方も実は少なくありません。買い換えるにしても、冷蔵庫は高額な家電商品のひとつになっていることもあり、簡単に買い換えるのは難しいでしょう。今回は、そんな冷蔵庫が冷えない原因、冷えないときの対処法を紹介していきましょう。
放熱が上手くできていない
冷蔵庫は、側面や裏面を触ってみると分かりますが食材を冷やすものでありながら、冷蔵庫の表面は表以外の部分には熱を持っていることが分かります。電気を介して食材を冷蔵庫の中で冷やしていることもあり、冷蔵庫の外側は熱を放っているのです。
この放熱が上手く行われていないと冷蔵庫の故障の原因になり、冷えないという症状が発生するのです。冷蔵庫を壁などにぴったりと設置していないでしょうか?壁などにぴったりと設置した状態は、放熱が上手く行われていない可能性が否めません。
冷蔵庫が冷えないからといって、すぐに故障であると決めつけるのは早いのです。まずは放熱がしっかり行われているのかを確認し、放熱のされている状態を作って冷えないのかを確かめましょう。
冷気の循環が悪い
冷蔵庫の中には、食品を冷やすために冷気が循環しています。その冷気の循環がしっかり行われないと、食品が冷えないという症状が出てきます。冷蔵庫内には、冷気の吹き出し口が存在しています。その冷気の吹き出し口を食品などで塞いではいないでしょうか?
冷蔵庫の中の食品の冷えにムラがある場合には、この冷気の吹き出し口が塞がれている、また吹き出し口の周りに食品が多く置かれていることが、冷えない原因になるのです。
冷蔵庫内の冷気の循環を意識することで、冷えない原因の解決に繋がることでしょう。まずは、冷蔵庫内の冷気の吹き出し口を確認し、冷気の循環する道筋を考えて食品を置いてみましょう。
霜がついている
冷蔵庫の中は、冷えていることもあり霜が付いていることで冷蔵庫内が冷えないという現象が起きている可能性もあります。ここ数年の冷蔵庫では、霜が付くことは少ないですが、昔の冷蔵庫になると霜が付きやすい傾向にあります。霜は冷蔵庫内の冷気の通り道にできやすいとされています。
冷気の通り道に、霜が付いていることで冷蔵庫内に冷気が上手く充満できずに、冷却効果が低下し冷蔵庫内が冷えない原因に繋がるのです。霜が付いているのを確認した場合には、すぐにでも霜を取るようにして対処するのが望ましいでしょう。
寿命がきた
多くの家電製品には、それぞれ寿命があります。いつまでも使用するというのは難しいことになるため、冷えない症状の出ている冷蔵庫は、購入から何年が経過しているのかを確認しましょう。家電製品は、冷蔵庫も含めておよそ10年が寿命であるといわれています。
10年以上使用している冷蔵庫の場合は、修理業者に依頼をしても修理のための部品の扱いが行われていない可能性もあるため、修理に至らないケースも多いといわれています。修理代金の方が高くつく可能性も否めないため、修理に高額な料金がかかるようであれば冷蔵庫の買い替えを検討するのが良いでしょう。
故障かどうかを見分けるポイント
冷蔵庫の中が冷えないのが故障なのかを見分ける方法として、次に紹介をしていくチェックポイントを全て試しても冷蔵庫が冷えない場合には、故障であると判断しても良いでしょう。その原因には、さまざまなケースが存在しますが、前述でも伝えたように多くは寿命が関係している場合が多いといいます。
冷蔵庫が冷えないときのチェックポイント
ここからは、冷蔵庫が冷えない原因を探っていきましょう。これから紹介をするチェックポイントに当てはまっている場合は原因に繋がる可能性もあるため、冷蔵庫の冷えない問題を解消をしていきましょう。
詰め込みすぎていないか
冷蔵庫が冷えない原因のひとつに、食材を詰め込みすぎているのが挙げられます。中には、何日分かをまとめ買いをする方も多いことでしょう。そんなときに、冷蔵庫の中に食材が溢れてしまっていないでしょうか?冷蔵庫内に食品で溢れかえっていると、冷気の循環が悪くなります。
一部分の食品にのみ、冷気が当たりその他には冷気が回らなくなっている可能性が高いことが、冷えない原因になっているかもしれません。買い込む際には、冷気の導線をしっかり見極めて冷蔵庫内全体に冷気が回るように工夫をして、食材を仕舞いましょう。
冷蔵庫内にボックスを入れている方は、冷気が回りやすいように通気性の良いボックスにするのもひとつの方法です。
熱いものを入れていないか
料理をたくさん作りすぎてしまったときに、出来立ての熱いままの料理をそのまま冷蔵庫に入れていませんか?冷蔵庫内に、熱いままの料理などを入れてしまうことで冷蔵庫内の温度は急激に上昇します。そのため、他の食材まで被害を受けてしまい冷えない原因に繋がるのです。
冷蔵庫内は、できる限り一定の温度を保っていた方が、冷蔵庫内の食材も長持ちします。温度の変化を激しくしてしまうことで、冷蔵庫に入っている食材が傷む可能性も否めません。必ず料理を冷蔵庫へ入れる場合には、冷ました後に仕舞うようにしましょう。
扉がちゃんと閉まっているか
冷蔵庫の扉がしっかり閉まっていないと、外気が冷蔵庫内に入り込むことで食材が冷えない原因に繋がります。扉をしっかり閉まっているのを確認することが大切です。中には、冷蔵庫のドア部分のパッキンが劣化により閉まらなくなってしまう冷蔵庫も少なくありません。家電製品は年々劣化していくものになります。
ドアの開け閉めはやはり何年も使用をしていればパッキンへの劣化が伴うでしょう。その際、ドアのパッキンのみが原因で冷蔵庫の扉が閉まらず、中が冷えない原因になっているのであれば、パッキンだけを交換修理するのがおすすめでしょう。パッキンを修理しても、中が冷えないのであれば他の原因が考えられます。
壁と冷蔵庫に隙間があるか
冷蔵庫が放熱されていないことで、冷蔵庫の中身が冷えない原因に繋がると冒頭でも紹介をしたように、冷蔵庫と壁の間には少々の隙間を空けることがポイントです。放熱のされていない冷蔵庫は、冷蔵庫に熱が溜まってしまっている状態に陥っているため、冷蔵庫の中を冷やす役割を行えずにいます。
まずは、冷蔵庫が放熱ができる状態を保っているのかを壁と冷蔵庫の隙間を見て確認をしましょう。冷蔵庫と壁の間の隙間は、およそ側面が0.5~2cm、上部が5~30cmは空けた方が良いでしょう。自分の家の冷蔵庫と壁の距離の確認をぜひ行ってみましょう。
モーター音がするか
何を確認しても、冷蔵庫の中身が冷えない場合には冷蔵庫に耳を付けてモーターが正常に作動しているのかを確認しましょう。モーターの音を確認することができない場合には、故障あるいは異常が起こっている証拠です。
モーター部分は、業者でないと直接確認することは難しいため業者に確認を行ってみるのが先決でしょう。モーター部分が故障あるいは異常を起こしている場合、どれだけ対処法を試しても冷蔵庫内は、冷えないため傷みやすい食材はすぐに使い、早めに業者の対応をお願いするべきでしょう。
修理業者にお願いをする際の費用などは、後程詳しく紹介をしていきましょう。買い替えるのと業者に修理をお願いするのと、費用の面でも確認を行うことが大切であるといえるでしょう。
冷風吹き出し口にものを置いていないか
冷蔵庫の中が冷えない最後の原因として、冷風の吹き出し口付近に食材などを置いていないのかを確認しましょう。これは、詰め込みすぎの場合と同様になりますが、冷気の循環を良くすることが大切になります。
冷風の吹き出し付近の方が、食材が冷えることから冷風の吹き出し口付近にものを置いてしまう方も、実は少なくないのです。いくら冷風が出てくるところだからといって、ものを置いてしまっては冷蔵庫全体で見ると冷えない原因となるのです。
冷蔵庫が冷えないときの対処法
冷蔵庫が冷えない原因には、さまざまな点が挙げられました。そんな冷蔵庫が冷えないという問題を解消するために、冷えない場合の対処法をここからは紹介をしていきましょう。
対処法では基本的なことではあるものの、大切なことになるのですぐにでも実践のできることも多いです。以前よりも、冷蔵庫が冷えないと悩んでいる方は、まずこの対処法を行ってみるのもいいでしょう。
整理整頓をして冷気の通り道を作る
何度も伝えている事項になるのが、冷蔵庫内の冷気の道筋を作ることが、冷蔵庫の冷えないの原因の解決策になることでしょう。また、冷蔵庫内の整理整頓のグッズとして100円均一などで販売のされているボックスなどを使用することで冷蔵庫内がすっきりと綺麗にまとまることができます。
また、そのようなボックスを使うことで、食材の取り出しもスムーズになり扉の開け閉めの回数、時間も減ることでしょう。ボックスには、通気性が良いものを選ぶと冷気がスムーズに冷蔵庫内全体に通ります。
冷凍庫はたくさん詰めた方が良い
冷蔵庫は、整理整頓をして庫内の70%ほどに食材を入れるのが理想とされていますが、冷蔵庫には食材を凍らす冷凍庫も存在しています。実は、冷凍庫は冷蔵室とは違い詰め込む方が良いとされているのです。冷凍庫は食材との間隔を無くし、詰め込んでいる方が冷却効果が上がるとされています。
そのため、冷蔵庫に入りきらない食材は、冷凍庫で凍らせてしまうのも一つの方法といえるでしょう。冷凍庫では、ほとんどの食材が凍っていますがそれが故に、お互いの冷却効果を上げる効果があるのです。また、冷凍庫内に食材を詰め込んで入れておくことで節電にも繋がるとされています。
冷凍庫内は、常に食材が詰められている状態を維持するようにしてみましょう。しかし、いざ冷凍庫に食材を詰め込むとどこに何を入れたのか分からなくなり、冷凍庫を開けている時間が長くなってしまいます。
冷凍庫は開けたらサッと食材を取り出し、サッと閉めるのが鉄則です。冷凍庫の中は整理整頓しつつ、詰め込むのを意識するといいでしょう。
温度を下げる
冷蔵庫が冷えない場合に試す方法として、冷蔵庫内の温度を下げる方法もあります。冷蔵庫にはほぼ冷蔵庫内の温度設定のできるスイッチが付いていることでしょう。スイッチを切り替えて、一番低い温度にしたときに、冷蔵庫内が冷えるかどうかをチェックしてみましょう。
このとき、冷却の吹き出し口付近は霜が付きやすくなる傾向にあるため、冷えるのを確認して問題が無いようであればすぐに元の温度に戻すようにします。温度設定を低くしても、冷蔵庫内が冷えないようであれば故障の可能性があるため修理をお願いすることも検討しましょう。
掃除をする
冷蔵庫内の掃除はどれくらいのペースで行っているでしょうか?実は、なかなか手を出すことができない場所にもなっているのが冷蔵庫の中なのです。
気が付けば賞味期限の切れた食材が眠っていたりするため、1ヵ月に1回のペースで冷蔵庫内の掃除を行うのが好ましいでしょう。こまめに掃除を行って、冷蔵庫内に眠っている食材を廃棄するだけで、自然とスペースが生まれます。
霜の取り方
古い冷蔵庫や小型の冷蔵庫に多いのが、霜が大量についてしまっていることから冷えない原因になっていることが多くあります。
比較的新しい冷蔵庫では大量の霜が付くことは少ないですが、もし大量に霜が付いてしまったときには、冷蔵庫の中身を取り出し、冷蔵庫の電源を落として霜を全て溶かし、拭き取った後に冷蔵庫の電源を入れるのがおすすめです。霜が大量に付く前に、こまめに落とすようにしましょう。
修理業者を呼ぶ
どんな手を使っても冷蔵庫の中が冷えない場合には、故障も考えられるため専門の業者を呼んで修理や点検を行ってもらいましょう。その際には、冷蔵庫が冷えないことをしっかり伝える必要があります。冷蔵庫の故障は、素人では直すことは不可能に近いでしょう。故障の原因も分かるため、業者に頼むのが一番です。
修理代はどれくらい?
冷蔵庫が故障した際の修理費用は、どのような症状が冷蔵庫に起きているのかにもよって異なります。実はピンからキリになっているという大型家電の修理代は、5,000~100,000円になるでしょう。使用をしている冷蔵庫のメーカー各社で修理代金の大体の目安料金が記載されているため、先に確認を行ってもいいでしょう。
買い替えを検討する
故障をしてしまった際は、高額な修理費用がかかる可能性も否めません。古い冷蔵庫であれば、修理を行ってもまた違う部分の故障が起きる可能性は高いでしょう。修理を伴う場合には、修理費用や使用年数を考慮して買い替えも検討することをおすすめします。
冷蔵庫が冷えない原因を理解して対処しよう!
冷蔵庫が冷えない原因には、実はいくつかのチェックポイントが存在することが分かったことでしょう。生活する上で欠かすことのできない冷蔵庫は、今や必需品です。完全に故障をしてしまう前に、対処をするもしくは買い替えを検討するなどの手段も視野に入れておくことが大切といえます。