2019年05月23日公開
2024年09月16日更新
冷やし中華のアレンジレシピ9選!冷やし中華に合う献立も紹介
冷やし中華とは?について、その発祥や地域ごとに違う呼び名、富士山を表現した盛り付けなどを探るとともに冷やし中華についてを詳しく解説していきます。人気の麺料理である冷やし中華の基本材料や作り方なども紹介します。またたれや具材にアレンジを加えた、冷やし中華のアレンジレシピを9選して紹介するとともに、冷やし中華によく合う献立レシピも併せて紹介していきます。
冷やし中華の特徴
冷やし中華とは、冷やした中華麺にいろいろな具材を載せて冷たいタレを掛けて食べるものです。日本では昭和の初期ころから存在は知られています。特徴としては茹でた中華麺を冷水で締めて食べる、夏場の食べ物であるということです。
深めの皿に麺をなだらかに盛り、さまざまな具を彩りよく放射状に載せて全体を富士山のように見せることが特徴です。冷たいたれを掛けた上で、薬味として辛子を添えるのが一般的です。地方によって、その呼び名が変わることも特徴になります。
この記事では冷やし中華の特徴や基本の作り方、冷やし中華のアレンジレシピ、また冷やし中華と合う献立レシピなどを、詳しく紹介していきます。
発祥は中国?日本?
冷やし中華は、日本では昭和の初期頃から存在が知られています。発祥は中国か日本かという疑問がありますが、どうやら日本発祥というのが一般的な定説になっているようです。中国の「冷やし麺」とは味も作り方も大きく異なっています。
いまや日本では夏の風物詩として、七月の季語にもなっていて日本各地の料理店には「冷やし中華はじめました」の貼り紙も定番となっています。
中国の冷やし麺がルーツ
冷やし中華のルーツについては中国の「冷やし麺」という説もありますが、前述したように味も作り方も大きく違います。このため冷やし中華の発祥は、日本であるというのが一般的な定説です。ただ冷やし中華を構成している麺や具は、基本的に中華料理屋にそろえられているものが多いことも事実です。
発祥は日本
冷やし中華の発祥は日本であるという説が確からしいようですが、確定的な見解はありません。日本における冷やし中華の発祥の店は二つ考えられています。一つは東京の揚子江菜館で上海で食べられていた「涼伴麺」と「ざるそば」からヒントを得て、戦前もしくは戦後に「五色涼伴麺」としてアレンジしたとされています。
もう一つは仙台の龍亭で戦前にこれもざるそばをヒントに「涼伴麺」として戦前に創作され、戦後に再開されていろいろスタイルを変えながらアレンジして、現在に至っています。また、関西では独自にアレンジされた冷麺が関東とは別に発達してきたとの説もあります。
地域ごとに特色がある
冷やし中華は日本が発祥ということでどうやら落ち着きそうでそうですが、その冷やし中華は日本の各地で地域ごとに呼び名も、たれや具材などの特色の違いもあります。この章では、冷やし中華の違いや特色を紹介していきます。
呼び名の違い
冷やし中華は全国統一の標準語ではありません。その呼び名は各地方地域で異なります。北海道では「冷やしラーメン」と呼ばれ、岩手では「冷風麺」、関西では「冷麺」と呼ぶケースが多くあります。また山形で呼ばれている「冷やしラーメン」は、この記事で取りあげている冷やし中華とは別物です。
たれや具材の違い
冷やし中華と一言では片づけられないくらい、冷やし中華のたれや具は多種多彩です。たれだけを見ても「醤油」「酢」「ゴマ」「砂糖」「出汁」「生姜」「ニンニク」など、どれとどれを加えるのか加えないのかの違いがあります。名古屋発祥とされている、マヨネーズを掛ける冷やし中華なども登場しています。
具では「ハム」「チャーシュー」「蒸し鶏」などの肉類、「錦糸卵」「茹で卵」「うずら卵」などの卵類、「キュウリ」「トマト」「モヤシ」「キクラゲ」などの野菜類となります。要するに作り手と食べ手が合意できれば具は好みで何でもかまわないわけです。
盛り付けで富士山を表現?
冷やし中華では前章に挙げた具を盛り付けで富士山のように表現するのが、基本的です。深めの皿に茹でて冷水で締めた中華麺をなだらかに盛ります。その上にいろいろな具を彩りよく放射状に並べて、中心を富士山のように盛り上げます。
冷やし中華の基本の作り方
ここまで、冷やし中華の特徴をいろいろ解説してきました。この章では冷やし中華の基本の作り方レシピを紹介していきます。基本の材料や作り方などのポイントを紹介します。
材料と作り方
- 中華麺1玉
- ハム1枚
- トマト1/2個
- キュウリ1/2本
- 卵1個
- もやし適量
- たれ(砂糖大さじ1・酢大さじ1・レモン汁大さじ1・醤油大さじ2・ミリン小さじ1・炒りゴマ大さじ1・粒マスタード少々・ごま油小さじ1)
- 紅ショウガ・溶き辛子好みで各適量
- キュウリハムは千切り、トマトは薄くスライス、もやしは軽く湯通ししておきます。
- 錦糸卵を作ります。フライパンを熱して弱火にしたら薄く油を敷きます。溶き卵を流し入れて、全体に熱が回るようにきれいに焼き上げます。焼き上げたら二つに切ってから千切りにしておきます。
- たれの材料をボウルに入れて、砂糖をよく溶かし切りながら全体をよく混ぜ合わせておきます。ボウルを冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
- 鍋に湯を沸騰させて中華麺を指示通りより長めに茹で上げます。ザルに取って流水で洗い、冷水に取って冷やしながらしっかり揉みます。麺をザルに開けて水気を切ります。ザルにある麺に、分量外の酢とごま油を各少々振りかけてよく和えておきます。
- 器に麺を盛って野菜と錦糸卵、ハムを飾ったら完成です。
ポイント
基本の冷やし中華の作り方を紹介するレシピになります。用意した具も基本的なものばかりです。このレシピのポイントがいくつかあります。薄焼き卵を作るポイントは、弱火で焦げないよう全体に熱を回すことです。裏を返す際はフライパンのふちに熱源を当てて、手や箸でつまんで返します。
たれのポイントは砂糖をよく溶かし切ることになります。基本のたれにレモンを加えるのもポイントになります。中華麺を茹でる時のポイントは、冷麺で使う場合は冷水で締めることを考慮して通常よりもやや長く茹で上げます。後は、流水で麺のヌメリを取り除くことと水気をしっかりと切ることです。
この時に酢とごま油を麺になじませることが、麺を引き締めてしっとりとした麺に仕上げる大切なポイントになります。
冷やし中華のアレンジレシピ9選
基本の冷やし中華のレシピを紹介したところで、ここでは冷やし中華をアレンジするレシピを9選して紹介していきます。冷やし中華には数多のアレンジレシピがあります。冷やし中華自体が、アレンジの歴史を経てきたとも言えます。
担々麺風ぴり辛冷やし中華
- たれ(合わせ味噌小さじ1・醤油小さじ2・豆板醤小さじ1/2・水大さじ2)
- ニンニク(みじん切り)5g・白ねぎ(みじん切り)20g
- 豚ひき肉60g
- チンゲン菜1/2株
- ごま油小さじ1/2
- 中華麺2玉
- トマト(角切り)1/4個分
- 白髪ネギ適量
- フライパンに油を敷いてニンニクと白ねぎを炒め、香りが出たらひき肉を加えて炒め合わせます。
- 鍋に湯を沸かしごま油を加えます。チンゲン菜を湯がいてから、冷ましておきます。同じ鍋に中華麺を入れて茹でてから冷水に取り、水気を切っておきます。
- 器に麺を盛ってチンゲン菜とひき肉、トマトを彩りよく載せてたれを回し掛け白髪ねぎをトッピングしたら完成です。
冷やし中華をアレンジしてみました。ピリ辛の冷やし中華は坦々麺風に仕上げることで、さっぱりかつコクもあるアレンジ冷やし中華になります。
冷やし中華のサラダ風アレンジ
- 中華麺たれ付き
- サラダ「トマト(角切り)1個・アボガド(角切り)1個・シーチキン(油を切る)1缶・マヨネーズ適量・刻みネギ適量」
- 市販の中華麺を湯でて冷水で冷まし水気を切っておきます。
- ボウルにサラダの材料をすべて加えて、よく混ぜ合わせておきます。
- 器に麺を盛って、サラダを載せたれを回し掛けたら残りの刻みネギを散らして完成です。
冷やし中華のアレンジレシピです。簡単この上ないアレンジレシピで、冷やし中華とサラダを、両方楽しむことができます。
トマトだれのアレンジ冷やし中華
- 中華麺2玉
- 鶏ささみ2本
- サニーレタス適量
- ベビーリーフ適量
- トマトソース(トマト缶1/2缶・おろしニンニク1/2かけ・砂糖大さじ1・酢大さじ2・ごま油大さじ1・塩小さじ1)
- 酒少々
- スジを除いた鶏ささみは沸騰した湯に酒少々を加えて、1分茹でたら火を止めて鍋止めのまま冷ましておきます。
- ミキサーにソースの材料を加えて滑らかになるまで撹拌します。
- 中華麺は茹でて、冷水に取り水気を切っておきます。
- 器に麺を盛り、トマトソースを掛けて、手で裂いたささみとレタス、ベビーリーフを載せたら完成です。
冷やし中華をさらに涼しく食べるためのアレンジです。トマトソースでさっぱり味の冷やし中華を味わう、ヘルシーなアレンジレシピになります。
大葉と梅干しのプチアレンジ冷やし中華
- 中華麺たれ付き1人前
- 大葉4枚
- 梅干し(梅肉)1個分
- トマト(くし形切り)1個分
- 大葉は千切りにします。梅干しは肉の部分を叩いておきます。
- 中華麺は茹でて冷水に取り水気を切っておきます。
- 器に麺を盛って大葉、梅干しの順に載せて、トマトを周りに並べて完成です。
簡単にアレンジができないものかと、考えた冷やし中華です。大葉と梅干しが、さっぱりとした冷やし中華にアレンジしてくれます。
トマトと豚肉のアレンジつけ麺冷やし中華
- 中華麺2玉
- トマト(湯剥きして角切り)1個分
- 豚バラ薄切り肉50g
- ごま油適量
- おろし生姜適量
- 豆乳200cc
- すりゴマ大さじ1
- たれ(出汁50cc・味噌小さじ2・豆板醤小さじ1/2・砂糖小さじ1.5・醤油大さじ2)
- 豚肉には塩コショウを振っておきます。
- 鍋にサラダ油を敷いて生姜とトマト、豚肉を軽く炒めておきます。たれを加えて沸騰したら弱火にして5分ほど煮込みます。
- 鍋を火からおろし豆乳とすりゴマを加えて冷ましておきます。
- 麺を茹でて冷水に取り水気を切ったらごま油を和えて揉みこみます。
- 麺とたれをそれぞれの器に盛って完成です。
冷やし中華のアレンジしてみました。同じ冷やし中華で趣を変えて、つけ麺でいただくアレンジレシピになります。
バルサミコ酢のアレンジ冷やし中華
- しらたき2袋
- トッピング(千切り人参・レタス千切り・レッドオニオン薄切り・茹でブロッコリー・スモークサーモン・白すりゴマ)
- たれ(酢大さじ4・たまり醤油大さじ3・バルサミコ酢大さじ1・焼酎大さじ1・岩塩少々・昆布5cm角・ごま油小さじ1・水100cc)
- たれの材料を鍋に入れ、ひと煮立させて冷ましておく。
- しらたきを茹でて冷水に取り水気を切っておきます。
- 器にしらたきを盛り野菜を彩りよく載せて、たれを回し掛けたら完成です。
冷やし中華を洋風にアレンジしてみました。ちょっとオシャレで酸味の利いたアレンジ冷やし中華になります。このレシピではしらたきを使っていますがもちろん中華麺でもOKです。
油そば風アレンジ冷やし中華
- 市販の冷やし中華麺スープ付き1人前
- たれ(添付スープ・オイスターソース大さじ1・酢小さじ1・ごま油小さじ1)
- ネギ・メンマ・チンゲン菜・茹で卵・モヤシ好みの物を適量
- 麺を茹でて冷水に取り、水気を切っておます。
- 麺をボウルに入れ、たれを加えてしっかり混ぜ合わせます。好みの具をトッピングして完成です。
冷やし中華の風変わりなアレンジレシピです。簡単にもかかわらず目先の変わったアレンジ冷やし中華をいただけるレシピになります。
スパイシーカレーのアレンジ冷やし中華
- 中華麺2玉
- 合い挽き肉120g
- ピーマン(千切り)2個・赤ピーマン(千切り)1個
- 調味料(カレー粉トマトケチャップ各小さじ2・塩コショウ各少々)
- たれ(鶏ガラスープ70cc・醤油、酢各大さじ3・砂糖大さじ2・ピーナッツバター、練りこま、味噌、ごま油各大さじ1・塩、コショウ各少々)
- サラダ油、バター各適量
- たれの材料をよく混ぜ合わせて冷蔵庫で冷やしておきます。
- フライパンにサラダ油を熱してピーマン、赤ピーマンを炒めてから取り出しておきます。
- フライパンにバターをしき、ひき肉を炒めます。ひき肉に火が通ったらピーマン、赤ピーマンを戻し入れ、炒め合わせたら調味料を加えます。
- 茹で冷やした中華麺を器に盛り3.の具材を載せて香りづけのごま油を掛けて完成です。
冷やし中華をカレーとマッチさせたアレンジです。冷やし中華であるのに、エスニックなカレーの味わいを楽しめるアレンジレシピになります。
から揚げのっけアレンジ冷やし中華
- 中華麺2玉
- 鶏もも肉1枚
- 鶏肉下味(おろしニンニク小さじ1・酒大さじ1・塩小さじ1/2)
- 玉ねぎ(薄切り)1/4個・レタス(一口大)2枚・トマト(六つ割り)1個・レモン(くし切り)2個
- たれ(鶏ガラスープ80cc・ショウガ汁、練り辛子各少々・酢大さじ2.5・砂糖、醤油各大さじ2)
- サラダ油、片栗粉各適量
- 鶏肉は皮目にフォークで穴を開け、下味を揉みこんで10分置きます。
- たれの材料をよく混ぜ合わせておきます。
- 中華麺を茹でて冷やしておきます。
- 鶏肉を油でからりと揚げて一口大に切り分けておきます。
- 器に麺を盛り野菜を彩りよく載せて、唐揚げを載せたらたれを回し掛けます。
子供にも喜ばれそうな冷やし中華のアレンジレシピです。唐揚げと野菜、和風のたれがからみ合って、冷やし中華のアレンジ料理となっています。
冷やし中華と合う献立レシピ
冷やし中華の基本やアレンジのレシピを紹介してきました。ここでは、冷やし中華と合う献立レシピを紹介していきます。冷やし中華一辺倒ではなく、一緒に合わせる献立で目先を変えて楽しく味わえる献立です。
冷やし中華にあう献立シューマイとアボガドもずく
アボガドもずく
- アボガド1個
- 生モズク50g
- ポン酢大さじ2
- ワサビ適量
- アボガドはサイコロに切りモズクは食べやすい長さに切ります。
- ボウルにアボガドとモズクを入れてポン酢とワサビを加えてよく和えます。
シューマイ
- チルドシューマイ適量
- サラダ油適量
- フライパンにサラダ油を敷き、シューマイを入れて加熱します。途中湯を少々注いで、フタをしたら蒸し焼きにします。
冷やし中華と合う献立として「シューマイ」と「アボガドもずく」の献立レシピを紹介します。冷やし中華のあっさり感に、アボガドとシューマイのまったり感が良いアクセントになる献立です。
冷やし中華のアレンジで暑い夏でも食欲増進
冷やし中華について特徴を詳しく解説してきました。また冷やし中華の基本の作り方レシピや、アレンジレシピ、あるいは冷やし中華に合う献立レシピなどにいたるまで紹介しました。この記事を参考にして冷やし中華のアレンジで暑い夏でも食欲増進!で乗り切ることができます。