2018年10月08日公開
2024年08月09日更新
ローストビーフの作り方を詳しく解説!簡単なのや本格的なのも紹介!
ローストビーフ丼の流行で身近な食べ物になりつつあるローストビーフ。それでも自宅で作るには、やや敷居が高いものです。クリスマスや誕生日など、ホームパーティーでローストビーフが出てきたら盛り上がること間違いなしです。難しく思えるローストビーフも簡単な作り方があります。もちろん本格的な作り方も紹介します。料理のレパートリーにローストビーフが加われば、どんな来客でももてなすことができるでしょう。
目次
ローストビーフの美味しい作り方が知りたい!
ローストビーフというとおしゃれなレストランやホテルでのディナー、ちょっと贅沢なバイキングなど自宅以外で食べることが多いものです。バイキングではローストビーフが目玉になっている場合も多く、人気メニューの1、2位を争います。シェフに切りわけてもらうローストビーフは特別なメニューです。
そんなローストビーフを自宅で作れたら、家族はきっと感激し、喜んでくれるのではないでしょうか?誕生日や記念日に、特別な日のおもてなしに、ホームパーティーにとイベントを盛り上げる特別な一品になるでしょう。ローストビーフがあればテーブルの上が一気に豪華になります。
出典: https://wowma.jp
ローストビーフがあればテーブルは華やかになり、お酒も会話も進みそうです。ローストビーフはソース次第で大人はもちろん、子供にも楽しんでもらえる料理になります。
ローストビーフとはどんな料理?
最近ではローストビーフ丼が人気で、安く本格的なローストビーフ丼を食べられるお店も増えてきています。また、肉の中でも脂身の少ない赤身を使ったローストビーフは意外にもヘルシーな料理です。ローストビーフ丼は男性と同じくらい女性にも人気で、がっつり肉を食べたい女性の支持を集めています。
最近ではローストビーフ油そばが若者を中心に話題になっています。油そばの上に山盛りになったローストビーフはそのボリュームとは裏腹に、あっさりと食べられ女性でもぺろりとたいらげる美味しさです。そのボリューム感と美味しさでSNSでも話題になっています。
ローストビーフ油そばビースト(1/100)
— 村 長 (@GachiboGachibo1) June 15, 2018
記念すべき1杯目。クリームまぜそば肉全部のせ。カルボナーラのような新感覚のまぜそばだった! 卓にあったわさビネガーとローストビーフのシナジーはさることながら、クリームソースの親和性も高かった💮 pic.twitter.com/thaMANRp2M
ローストビーフはイギリスの料理ですが、最近ではおせち料理に入っていることも珍しくありません。それだけ日本人にもなじみのある料理だということです。そして、おめでたい時に出しても喜ばれる料理だということになります。柔らかいのでお年寄りや子供でも食べやすく、家族の集まる席にぴったりです。
そんなローストビーフを自宅で作ることはあまりないのではないでしょうか?時間がかかりそう、面倒くさそう、美味しく作るのは難しそうなどの理由で手を出すことができない人も多いと思います。しかし、作り方を調べてみると意外にも簡単に作れてしまいます。特別な材料も特別な道具も必要ありません。コツさえわかれば誰でも簡単に本格的なローストビーフが作れます。
ローストビーフはアレンジも自由自在
ローストビーフはメニューの幅を広げてくれる料理です。大きなかたまりで作っておけば、作り置きとして好きな時に食べることができます。また、さまざまなメニューにアレンジすることもできます。多すぎる時は冷凍保存も可能です。どうせ作るならまとめて作って冷凍保存するのも便利な方法です。
ローストビーフのアレンジは、さまざまです。薄く切って野菜と挟めば贅沢なローストビーフサンドイッチになります。サラダに乗せればそれだけで、バランスのとれたボリューム満点の一品になります。ラーメンにチャーシューの代わりに乗せても非常に合います。ローストビーフの切れ端を細かく切ってチャーハンの具にしたり、シチューやカレーの具にしても美味しいです。
そのまま食べてももちろん美味しく、多く作りすぎたときは冷凍保存でき、さまざまなアレンジができるローストビーフ。ぜひ、作り方を覚えて料理のレパートリーに加えてみませんか?
そもそもどんな料理?
ローストビーフは伝統的なイギリス料理です。牛もも肉などのかたまりにスパイスやハーブをまぶし、オーブンで蒸し焼きにします。薄くスライスすると中はほんのりピンク色で柔らかく、ソースを付けて食べます。ローストビーフを調理した際にでる肉汁で作る、グレイビーソースで食べるのがイギリスの伝統的なスタイルですが、お好みでわさび醤油やポン酢などで食べても美味しいです。
イギリスでは日曜日のお昼にローストビーフを作って食べる「サンデーロースト」という習慣があります。大きなかたまりでローストビーフを作るため、残ったお肉はさまざまなアレンジで食べられています。サンドイッチにしたり、炒め物やシチューにしたりと幅広い料理に活用され親しまれています。イギリス人にとって、昔から日常的に食べられてきた親しみのある料理です。
ローストビーフはステーキや牛のたたきと似たようなものと思っている人もいますが、全く違います。ステーキや牛たたきは表面を焼くだけなのに対し、ローストビーフは表面を焼いた後、オーブンなどでじっくり中まで火を通します。じっくり火を通すことでしっとり感が生まれ、温かくても冷めても美味しいのです。また、余計な油も落ちあっさりと食べることができるのです。
ローストビーフはステーキと比べてカロリーも低いです。ローストビーフはもも肉などの赤身を使うことが多く輸入牛では100グラムあたり182kcalです。それに比べ、ステーキに使用される一般的なサーロインでは298kcal、リブロースだと263kcalもあります。脂の多い、和牛では更にカロリーが高くなります。もも肉を使った場合、ローストビーフがかなりヘルシーだということがわかります。ダイエット中の方にもローストビーフはおすすめです。
ローストビーフの基本の作り方はフライパンで簡単!
ローストビーフは難しいと考えている方も多いですが、実はフライパンひとつあれば簡単に作ることができます。オーブンを持っていない場合でも気軽に作れます。フライパンで作れたらチャレンジしやすいのではないでしょうか?特別な道具はいりません。それでは基本の作り方をみていきましょう。
牛肉の特徴を知ろう
まずメイン食材である牛肉です。牛肉といってもさまざまな部位があり、値段も味も違います。ローストビーフはステーキと違い、冷めてから食べることが多いため、脂の多い部分より赤身のほうが向いています。脂が多いと冷めたとき固くなりやすく、白く脂が固まるためあまり向いていません。
国産牛と輸入牛でもおすすめの部位は違います。国産牛は輸入牛に比べ、脂が多いものが一般的です。そのため、使う部位に注意しないと美味しくできないこともあります。輸入牛に比べ高い国産の牛肉を使ったのにあまり美味しくないのでは悲しいですから、部位を選ぶ際は注意しましょう。おすすめは肩ロースやもも肉です。
輸入牛はアメリカ産、オーストラリア産、ニュージーランド産が一般的です。国産に比べ脂が少ないのでサーロインやリブロースもおすすめです。少し贅沢ですが、おもてなしや記念日など特別な日に作るのもいいのではないでしょうか?また何度も作っていくうちに、好みの部位が出てくるかもしれません。
スーパーでは安い赤身のもも肉が売っていることがあります。ローストビーフではそのような安い肉のはうが向いているとされています。じっくり火を通すため、安い赤身肉でも柔らかく十分美味しいローストビーフができるのです。
フライパンでローストビーフを作ろう
基本的にどの部位でもローストビーフは作れますが、初心者でも作りやすいのはもも肉です。スーパーなどでもかたまり肉として手に入りやすく、調理もしやすいです。作り方はどの部位でも同じですが、今回はお店で手に入りやすいもも肉を使ったローストビーフを紹介していきます。
牛もも肉ブロック500グラム、塩小さじ1杯程度、黒こしょう適量、ローズマリー適量、以上です。使う材料は肉とスパイスだけというシンプルなものです。それでも本格的な味に仕上がります。塩こしょうの売り場にスパイスコーナーがありローズマリーも売っていますので購入してみてください。
まず肉は冷蔵庫から取り出し、室温で30分ほど置いておきましょう。冷蔵庫から出した直後の肉は中が冷たいため均一に火が通りません。必ず室温に出しておくことが、美味しいローストビーフを作るポイントになります。室温で30分以上たったもも肉に塩こしょう、ローズマリーを塗りこみます。まんべんなく、全体にまぶします。更に20〜30分ほど置いて塩こしょうをなじませます。
塩こしょうがなじんだらフライパンに薄く油をしき、中火で肉の表面を焼きます。こんがりと焼き色がついたらひっくり返し肉全体に焼き色をつけます。肉の表面を焼くことで旨味が逃げるのを防ぎます。全体に焼き色がついたら、蓋をして弱火にします。5〜6分くらい、たまにひっくり返しながら焼きます。
弱火のまま5〜6分たったら、2重にしたアルミホイルに肉を包みます。熱が逃げないよう、ぴっちり口を閉じます。余熱でじんわり火を通すため、30分ほどそのまま置いておきます。
30分たったらアルミホイルから取り出し、好きな厚さにカットして出来上がりです。お好みのソースをつけて食べてください。放置時間はかかりますが、調理行程は少なく簡単にローストビーフができます。アルミホイルに包むことで余熱でじっくり熱が入り、しっとり美味しいローストビーフになります。
ローストビーフの本格的で人気な作り方
どうせ作るなら本格的に作りたいという方のために、先ほどよりスパイスをグレードアップした本格的な作り方を紹介します。本格的なローストビーフは特別な日のおもてなしにぴったりです。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
ハーブやスパイスで本格的な味に
ローストビーフを本格的に作るにはハーブやスパイスにこだわりましょう。最近はさまざまなスパイスやハーブがスーパーで簡単に手に入ります。使うことで肉の臭みを消し、美味しさを引き出してくれます。また、一気に風味がよくなり味に深みがでます。ローストビーフに合うスパイスは何種類かあります。
こしょうはどこの家庭にもあるおなじみのスパイスです。白こしょうでもいいですが粗挽きの黒こしょうをまぶすと一気に大人の味になります。ピリッとした刺激がお酒にも合う、大人向けのローストビーフになります。スパイスの王様、こしょうを上手く取り入れてみましょう。
ローズマリーは肉の臭み消しに使われるハーブです。松の葉のような形をしていて、そのまま乗せたりちぎってまぶしたりして使います。独特の香りが料理につき、食欲をそそります。付け合わせにすると見栄えがよく、人気のハーブです。
オレガノはシソ科のハーブでさわやかな香りが特徴です。香りが強く、昔から肉や魚によく合うハーブとして親しまれてきました。ローストビーフによく合うハーブのひとつです。
タイムは魚や肉の臭みを消してくれる西洋料理の定番のハーブです。強い殺菌作用があり、昔から重宝されてきました。ほろ苦さと辛み、さわやかな香りが特徴でローストビーフによく合います。
セージはさわやかなほろ苦さが特徴的で肉料理によく使われるハーブです。特にハムやソーセージに使われることが多いです。脂っぽい料理をさわやかに仕上げてくれ、西洋では欠かせないハーブです。
クローブは甘さと刺激的な香りを併せ持つハーブです。香りはとても強くさわやかで肉の臭みをけしてくれます。肉料理に合う、ハーブです。
何種類かハーブを紹介しましたがどれもローストビーフにおすすめのハーブです。何種類か組み合わせることで更に深みが増し、本格的なローストビーフになります。組み合わせに迷ったら、何種類かのスパイスとハーブがあらかじめミックスされた物が便利です。ぜひ、ハーブを活用して本格的な味を楽しんでください。
本格的なローストビーフの作り方
牛もも肉500グラム、塩小さじ1杯、黒こしょう、にんにく1片、オレガノ、タイム、セージ、ローズマリーなどのハーブやスパイス適量、玉ねぎ1個です。ハーブやスパイスを用意することで一気に本格的な味わいになりますので、ぜひ用意してみてください。全種類なくてもお好みで用意してください。ローズマリーは生の葉を用意できたらしましょう。ハーブの香り豊かな本格的な味に仕上がります。なければ乾燥したものでも大丈夫です。
もも肉は室温に置いておいたら、フォークで肉全体に穴を開けておきます。こうすることで、味がしみ込みやすくなります。肉全体に塩こしょう、スパイスをまんべんなくまぶします。にんにく1片は皮を剥き、玉ねぎはスライスしておきましょう。
フライパンに油をしき、にんにくを炒めます。香りが出るよう、弱火から中火でじっくり炒めてください。焦がさないよう火加減に気をつけながら炒めます。油に、にんにくの香りが移ったら肉を焼きます。こんがり焼き色がついたら裏返します。全体が焼けるよう、まんべんなく返しながら焼きます。
全体に焼き色がついたら、余計な油を捨てにんにくも取り出しておきます。フライパンに玉ねぎを入れ、生のローズマリーがあったらここで入れます。ローズマリーは野菜売り場に売っています。入れることで見た目も華やかになりますし、味もぐっと本格的なものになります。
火を弱火にし、アルミホイルで蓋をします。蓋はきっちりしなくても大丈夫です。このまましばらく置いておきましょう。5分ほどしたらフライパンから肉を取り出し、アルミホイルできちんと包みます。30分ほど包み、余熱で火を入れましょう。炒めた玉ねぎやローズマリーは付け合わせに使えます。好きな厚さにカットして盛りつけたら完成です。
ハーブが香る本格的なローストビーフは、噛むごとにさわやかな香りが鼻を抜けていきます。スパイスとハーブが肉のよいところを引き立たせ、ワインなどお酒にもよく合います。ぜひ特別な日に、作ってみてください。
他にもある!ローストビーフの色々な作り方
ローストビーフはじっくり火を通すのがポイントです。そのため、フライパン以外にも色々な調理方法で作ることができます。基本のオーブンで作るローストビーフから、炊飯器で作るちょっと変わった作り方まで紹介します。自分に合った作り方を探してみてください。
炊飯器を使ったローストビーフの作り方
炊飯器は実は万能な調理器です。ケーキを作れることを知っている方も、多いのではないでしょうか?そんな炊飯器でローストビーフも簡単に作れてしまうんです。変わった方法ですが、意外にも本格的な美味しいローストビーフができます。材料は先ほどの簡単な作り方で紹介したものと同じです。作り方だけ炊飯器を使いますので紹介します。
出典: https://wowma.jp
牛もも肉500グラム、塩こしょう、ローズマリーを用意します。室温に戻しておいたもも肉に、塩こしょう、ローズマリーをまぶししばらくなじませておきます。フライパンに油をしいたら中火で全体に焼き色を付けます。ここまでは基本の作り方と同じですが、ここからが違います。肉を取り出したら粗熱をとり、ラップでしっかり巻きジップロックに入れます。ジップロックの空気を抜くようにして蓋をきっちりとします。
炊飯器に沸かしたお湯をいれ、ジップロックごと肉を入れます。肉が浮いてくる場合は皿を重しに乗せましょう。保温スイッチを押し、30分待ちます。間違えて炊飯のスイッチを入れないよう、気をつけてください。取り出したらラップに包んだまま、冷めるまで待ちます。冷めたらお好みの厚さにカットして出来上がりです。お湯で火を通しているので、とてもしっとりした美味しいローストビーフが出来上がります。
水曜日お疲れ様でした☆*。
— M (@m_10101_m) September 12, 2018
夜ごはんは
炊飯器でできるローストビーフ🍴
ローストビーフ好きなんでけっこうな頻度で挑戦してます、 今日は一番上手くいった気がします🙌#おうちごはん pic.twitter.com/UCC1tpIRPr
ジップロックの空気をきちんと抜くのがポイントです。うまく抜けない時は、ストローで吸い出すときっちり抜けます。肉はあまり大きすぎると、炊飯器に入らない場合があります。大きさに気をつけて作ってみてください。
湯煎するローストビーフの作り方
炊飯器の代わりに湯煎でもローストビーフを簡単に作ることができます。肉は鍋の大きさも考えて作りやすい、やや少なめの300グラムでの作り方を紹介します。
牛もも肉300グラム、塩こしょう適量、お好みでスパイスを用意します。室温に置いたもも肉に、塩こしょうとスパイスを塗り、なじませておきます。フライパンに油をしき、中火でこんがり全体を焼きます。粗熱を取ったらラップに包みジップロックにもも肉を入れ、空気を抜いて口をしっかり閉じます。鍋にお湯を沸騰させたら火を止め、肉を入れます。蓋をして30分そのままにしておきます。
鍋に入れて蓋をするだけで、本当に簡単にしっとり美味しいローストビーフができます。こちらも冷ましてから切ってください。鍋に入れておいたとは思えない本格的なローストビーフが出来上がります。
オーブンを使ったローストビーフの作り方
伝統的なローストビーフは、やはりオーブンで焼いたものです。簡単な作り方も嬉しいですが、やはりオーブンで焼きたい方のために作り方を紹介します。面倒に思えるオーブン調理ですが意外と簡単に作れます。
牛もも肉500グラム、塩こしょう少々、ローズマリー適量を用意します。常温に戻しておいたもも肉に、塩こしょうとローズマリーを塗り、なじませておきます。フライパンに油をしき、中火で表面を焼きます。全体を焼いたら、天板にもも肉を乗せ、200度に温めたオーブンで20分程焼きます。焼けたらアルミホイルにもも肉を乗せ包みます。20分ほどおいて冷まします。
焼けてすぐに切ると、肉汁が逃げてしまいます。必ずアルミホイルで包んで肉汁をなじませましょう。冷めてからカットすれば美味しいローストビーフの出来上がりです。オーブンを使ってもとても簡単ですね。
電子レンジを使った作り方
電子レンジは忙しい時の味方です。そんな便利な電子レンジでローストビーフを簡単に作ることができます。フライパンで焼いてもいいのですが、今回は更に簡単に電子レンジひとつで仕上げる方法を紹介します。
材料は牛もも肉300グラム、塩こしょう適量、にんにく1片です。もも肉は30〜1時間室温に戻しておきます。この作り方は、電子レンジで加熱するだけなので特に室温に戻すことは大事な行程です。すりおろしたにんにくと、塩こしょうをもも肉に塗りこみます。しばらくなじませたら、耐熱皿に乗せ、ラップをかけます。電子レンジ500wで2分温め、ひっくり返して更に2分温めます。
温まったらやけどしないよう気をつけながら取り出し、アルミホイルで1時間ほど包んでなじませます。好きな厚さにカットして出来上がりです。フライパンで焼く行程を省いた、究極に簡単な作り方です。おもてなし料理を作るときは、どうしても忙しくなりますがこれなら温めるだけでメインができてしまいます。
電子レンジはメーカーによって微妙に時間が変わります。火の通りが心配な場合は金串を刺し10秒ほどしたら抜きます。触って熱かったら中まで火が入っています。冷たい場合は火が通っていないので様子をみながら1分ほど追加で加熱してください。あまり火を通しすぎると固くなるので注意してください。
どの作り方もこつさえわかればとても簡単です。常温においておく、フライパンで表面を焼く、火を通した後はすぐ切らず冷まして肉汁をなじませる、以上を守ればどの方法でも美味しく簡単に本格的なローストビーフができます。簡単なので、ローストビーフの作り方に対する考え方も変わったのではないでしょうか?みなさんはどの方法で作ってみますか?
ローストビーフの美味しいたれの作り方
ローストビーフの美味しさを決めるのは焼き方と「たれ」です。ローストビーフが美味しくできたら、ぜひたれにもこだわってみてはいかがでしょうか?たれといってもその種類はたくさんあります。定番のたれから少し変わったたれまで、さまざまな種類をまとめましたので紹介します。たくさん種類があるので気分で選ぶことができます。何種類か用意すると選ぶ楽しさが広がります。
基本のグレイビーソースの作り方
グレイビーソースとはローストした時に出る肉汁を使ったソースのことです。調理した時に出る肉汁には旨味がたっぷり含まれているので捨てるのはもったいないです。ぜひソースとして活用しましょう。
材料は赤ワイン100cc、醤油大さじ2杯、みりん大さじ2杯、砂糖小さじ1杯です。また、アルミホイルで包んだ時の肉汁も使います。ローストビーフを焼いた時のフライパンは洗わずそのまま火にかけ、フライパンに肉汁、調味料をすべて入れ、木べらでかき混ぜます。一煮立ちして、すこしとろみが出てきたら出来上がりです。
赤ワインの風味が牛肉によく合うグレイビーソースです。簡単ですが本格的な味わいのソースです。グレイビーソースはマッシュポテトにもよく合うので付け合わせにしてみてはいかがでしょうか?
ハニーマスタードソースの作り方
はちみつの優しい甘さに、マスタードの酸味と辛さが絶妙にマッチしたソースの作り方を紹介します。定番に飽きた方にもおすすめのソースです。
材料は粒マスタード大さじ3杯、はちみつ大さじ3杯、マヨネーズ大さじ2杯、醤油大さじ1杯、レモン汁大さじ1杯です。作り方はとても簡単です。材料をすべて混ぜるだけです。分離しやすいのでよくかき混ぜましょう。甘くてとろりとした、食欲が止まらなくなる食べ過ぎ注意なソースです。辛すぎず甘いので子供でも食べられるので、家族で楽しめます。ただ、はちみつなので1歳以下のお子様は食べられないので注意してください。
すりおろし玉ねぎのたれの作り方
材料は、玉ねぎ1個、にんにく1片、水100cc、酒大さじ3杯、しょうゆ大さじ3杯、酢大さじ2杯、砂糖大さじ1杯、みりん大さじ1杯です。玉ねぎとにんにくをすりおろします。にんにくはチューブを使ってもいいです。すりおろしたものを鍋に入れ、調味料もすべて入れます。火にかけ、ふつふつと煮立ってきたら火を弱めます。少し煮つめたら火を止めて出来上がりです。
すりおろした玉ねぎがローストビーフにからみ、お肉の美味しさを引き立ててくれる本格的なソースです。しょうゆや砂糖をたしたり、にんにくを増やしたりお好みの味に調整してもいいですね。
わさびソースの作り方
ローストビーフを本格的に楽しみたいならホースラディッシュ(西洋わさび)がかかせません。ですが手に入れるのは難しいので市販のわさびを使ったソースを紹介します。
材料はしょうゆ大さじ4杯、みりん大さじ2杯、砂糖大さじ1杯、酒大さじ4杯、わさび小さじ1〜2杯、レモン汁少々です。鍋にわさび以外の調味料を入れ、かき混ぜます。一煮立ちしたら火を止め、わさびを入れかき混ぜます。仕上げにレモン汁をお好みで入れます。
わさびの量はお好みで調節してください。わさびのツーンとした辛さがくせになる大人のソースです。ローストビーフ丼にかけてもよく合います。
わさびマヨネーズソースの作り方
こってりしたマヨネーズに辛いわさびは相性抜群です。材料はマヨネーズ大さじ3杯、牛乳大さじ3杯、しょうゆ大さじ1杯、わさび小さじ1/2〜1杯です。作り方はすべて混ぜるだけと簡単です。マヨネーズのこくにわさびの辛さが美味しいソースです。
りんごのフルーティーソースの作り方
りんごは肉料理を引き立たせてくれるフルーツです。香りもよく、すりおろすことで肉によく絡むソースになります。
材料はりんご1個、白ワイン100cc、しょうゆ大さじ3杯、みりん大さじ1杯、レモン汁大さじ1杯、しょうが1片、にんにく1片です。りんごとしょうが、にんにくはすりおろします。鍋にすりおろしたものを入れ、調味料もすべて入れます。弱火にかけアルコールを飛ばしながら煮詰めます。一煮立ちさせたら仕上げにレモン汁を加えて出来上がりです。
ポン酢と大根おろしのたれの作り方
作り方は簡単です。大根おろしをすったらポン酢と合わせるだけです。大根おろしとポン酢でローストビーフもさっぱり食べられます。和風のさっぱり味でご飯が進むたれです。
ヨーグルトソースの作り方
ヨーグルトを使ったソースはローストビーフ丼にかけるとお店のような本格的な味になります。酸味とにんにくの風味がローストビーフにぴったりでご飯がすすみます。
材料はヨーグルト大さじ3杯、マヨネーズ大さじ2杯、にんにく1片、塩少々、ブラックペッパーはお好みで用意します。にんにくはすりおろし、すべての材料を混ぜ合わせるだけです。お好みでブラックペッパーをかけてください。
ねぎの和風ソースの作り方
ねぎは肉によく合う野菜です。細かく切って入れることでシャキシャキとした歯触りも楽しめます。和風なのでおせちにも合います。
ねぎ1/2〜1本、醤油大さじ3杯、砂糖大さじ2杯、みりん大さじ1杯、水50cc、酒大さじ1杯、酢大さじ1杯を用意します。ねぎはみじん切りにします。鍋に調味料を入れ一煮立ちさせます。ねぎはたっぷりがいい場合は1本使いましょう。ねぎを絡めて食べる、和風のソースです。
ローストビーフが自慢のレパートリーになる!
いままでは、ローストビーフは外食で特別な時に食べることが多かったのではないでしょうか?日本人にも人気で、なじみ深いローストビーフですが作るのは難しいと思われることが多かったです。今回紹介した作り方で、意外にも簡単に作れることに驚かれたと思います。もも肉もスーパーで簡単に手に入ります。ハーブも今は簡単に手に入りますし、なくてももちろん問題なく作れます。
お好みでハーブを用意してもいいですし、ソースにこだわってみるのもいいでしょう。厚く切って贅沢にかぶりついてもいいですし、薄く切るのもローストビーフの基本の食べ方でやはり美味しいものです。切り方や盛りつけ方で雰囲気が変わるのも楽しみ方です。
今回はローストビーフの簡単な作り方から本格的な作り方まで紹介しました。ちょっと贅沢で特別な料理と思われていたローストビーフも作り方を知ることで、ぐっと身近に感じることができたのではないでしょうか?みなさんもローストビーフの作り方を覚えて、ぜひレパートリーに加えてみてください。