電子レンジの電気代はガス代より安い?600Wなど出力別の節約方法は?
電子レンジの電気代を気にしたことありますか?いつも何気なく使っている電子レンジですが、もちろん電気代がかかっています。電子レンジは冷凍や冷蔵していたものを温めるだけではなく、最近は電子レンジで簡単に調理できるレシピもあります。いろいろな用途で使われる電子レンジですが、ガス代と比べてみるとどちらを使うのがおトクなのでしょうか?また、電子レンジを使う上で節約する方法はあるのでしょうか?
目次
- 1電子レンジの電気代ー気にしたことありますか?
- 2電子レンジの電気代ー計算の仕方
- 3電子レンジの電気代ーどれくらいかかるの?
- 4電子レンジの電気代ーガス代とどっちがおトク?
- 5電子レンジってどうやって温めているの?
- 6電子レンジの電気代ー500W?600W?
- 7電子レンジの電気代ー温め時間どうしてる?
- 8電子レンジの電気代を節約しよう!
- 9電子レンジの電気代節約方法:電気代の高い時間を避ける
- 10電子レンジの電気代節約方法:解凍時間に気を付ける
- 11電子レンジの電気代節約方法:電子レンジの中の掃除
- 12電子レンジの電気代節約方法:食品を詰め込みすぎない
- 13電子レンジの電気代節約方法:ターンテーブルの外側を利用
- 14電子レンジの電気代節約方法:割り箸を活用しよう!
- 15電子レンジの電気代ー出力量に応じて節約の方法が違う?
- 16電子レンジを賢く使って電気代を節約しよう!
電子レンジの電気代ー気にしたことありますか?
いつも何気なく使っている電子レンジですが、その電気代を気にしたことありますか?もちろん使えば使うだけ電気代がかかってしまいます。でも、電子レンジは冷凍ものや冷蔵したあったものを温めるのに重宝します。野菜の下処理を電子レンジを使って行う方もいます。また、最近では、電子レンジを使って簡単に作れるレシピもいろいろとあります。それら一つ一つの電子レンジの使用方法に電気代はかかっています。
言われてみれば当たり前のことですが、普段の生活の中で、これを電子レンジで温めたら電気代がいくらになるのだろうと考える人はそんなにいません。でも、そのちょっとしたこともチリも積もれば山となるように電気代も積み重なっていきます。では、電子レンジの電気代は実際にどれくらいかかっているのでしょうか?ガスを使って温めた時のガス代とどっちが安いですか?節約方法はあるのでしょうか?それらを解説していきます!
電子レンジの電気代ー計算の仕方
電子レンジの電気代は気になるところですが、その計算の仕方をご存知でしょうか?計算方法を知らなければ一体自分が普段電子レンジでどれだけの電気代を消費しているかは調べることができません。そこで電気代の計算方法は(電気代)=定格消費電力(kW)×使用時間(時間)×1kWの電気代単価(27円)です。この計算方法で電気代を計算していくことができます。実際に自分がどれくらい電気代を使っているか調べてみましょう。
電子レンジの電気代ーどれくらいかかるの?
とはいっても自分で計算式を当てはめて計算していくのは大変です。そこで、電子レンジでよく使用される用途で電気代が実際にはどれくらいかかっているのかを計算してみました。ぜひこちらを参考にして電気代がどれくらいかかっているのかをまず把握していきましょう。
ただ、ここに表記するものはあくまでも計算上のもので目安です。使う容器や火加減などによっても金額は変わってきます。なので、実際に自分が使っている消費電力や時間、また1kW当たりの電気代で計算しなおしてみることをお勧めします。そうすることによって実際の自分の電子レンジの電気代を把握することができます。でも、その前にだいたいの目安になりますが、どれくらい電子レンジの電気代はかかるかみていきましょう。
電子レンジの電気代いくら?:冷やご飯を温める
電子レンジで温める機会が多いのは冷やご飯ではないでしょうか。では冷やご飯は一体どれくらいの電気代をかけて電子レンジで温めることができるのでしょうか。500Wで1分半温めると0.34円です。計算は消費電力0.5(kW)×1.5(分)÷60(時間)×27(円)=0.34円です。これが600Wで1分だと0.6(kW)×1(分)÷60(時間)×27(円)=0.405円になります。冷やご飯を温めなおすのにあまり電気代はかかりません。
よく炊飯器で保温にして保存しておく方もいますが、ご飯は冷やご飯にしてしまったほうが断然おトクです。炊飯器で長時間保温して保存しておくとご飯の美味しさが逃げてしまいます。でも、温かいうちにタッパーやラップに包んで冷蔵や冷凍保存すれば美味しさはそのまま保存することもできます。そして温めるのに電気代があまりかかりません。なので、ご飯はぜひ炊いたら冷蔵や冷凍保存にして保管するようにしましょう。
電子レンジの電気代いくら?:冷凍食品を温める
冷凍食品も電子レンジを使う商品です。では冷凍食品を温めるときには電気代はどれくらいかかるのでしょうか?例えば500Wで4分加熱した場合は消費電量0.5(kW)×4(分)÷60(時間)×27(円)で0.9円です。600Wで3分半温めた場合は消費電力0,6(kW)×3.5(分)÷60(時間)×27(円)で0.945円になります。冷凍食品の種類にもよりますが、1円かからない計算になります。
電子レンジの電気代いくら?:コップ一杯の飲み物を温める
では、次に飲み物を一杯分ガスで温めるのは面倒なので電子レンジを使うという方は多くいます。例えば牛乳一杯分を温めた場合は電気代はいくらになるのでしょうか?500Wで2分温めると消費電量0.5(kW)×2(分)÷60(時間)×27(円)で0.45円です。600Wで1分半温めると消費電量0.6(kW)×1.5(分)÷60(時間)×27(円)で0.405円です。これもあまり電気代がかかていないことが分かります。
電子レンジの電気代いくら?:パスタを茹でる
電子レンジでパスタを調理する方法もありますが、その方法を使うと一体どれだけの電気代がかかってしまうのでしょうか?500Wで7分加熱した場合消費電力0.5(kW)×7(分)÷60(時間)×27(円)で1.575円になります。では、600Wで6分温めた場合はどうなるでしょうか。消費電力0.6(kW)×6(分)÷60(時間)×27(円)で1.62円になります。こちらも思うほどには電気代はかかっていません。
電子レンジの電気代ーガス代とどっちがおトク?
電子レンジの電気代が実際には思っていたほどかからないことが分かりましたが、でも、ガス代と比べると実際にはどっちのほうがおトクでしょうか?冷凍食品など電子レンジで温めたほうが便利なものもありますが、パスタなど通常はガスを使って調理するものもあります。今はガスで調理しているものも電子レンジで調理したほうがいいのでしょうか?今度は電子レンジの電気代とガス代を比較してみましょう。
ガス代の計算方法
ガス代も電気代と同じように計算式を当てはめて計算することができます。計算式はガスコンロのガス代=出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)で行うことができます。3.6MJ/hは1kWをMJ表記に直すためのものです。1kW=3.6MJ/hです。そしてガスの発熱量は都市ガスがプロパンガスなのかによって変わってきますので、ご自宅のものを確認して計算してみてください。
1時間当たりのガス代
だいたいのガス代の目安として一時間当たりの都市ガスのガス代は、強火で約37円、中火で約21円、弱火で約5円です。細かい計算が面倒な方はこれを目安にして自分が使った時間で計算してみることもできます。ただ、その場合はあくまでも目安になりますので、気を付けてください。
簡単にこの1時間の都市ガスの金額を目安に計算してみると、何かを温めるのためにガスを5分間中火で使用したとします。そうするガス代は中火で約21円なので21(円)÷60(時間)×5(分)で1.75円になります。これだけ考えると電子レンジで温めた時の電気代のほうが安いことが分かります。ただ、ガスは火力をコマメに調整できるので、一概にどちらのほうが良いかを言うことはできません。
一例としてじゃがいもを3個加熱した場合の差はガスコンロで水から30程茹でるとガス代が約2.5円です。電子レンジで5分加熱すると電気代は約2円となります。このように一つ一つで見比べていくと若干電子レンジで温めたほうが金額的には安くなるかもしれません。ですが、それもまたケースバイケースになってきます。
電気を使うほうが良いのか、ガスを使うほうが良いのかは使う量によっても変わってきます。大量に温めたかったりするときにはガスの方が効率的に温めることができます。逆に電子レンジを使って温めるときには一人暮らしや少人数分を温めたりするときにはまんべんなく温めることができ、電気代のほうがガス代よりもおトクになります。ぜひどちらを使うほうが良いのか賢く使い分けていきましょう!
電子レンジってどうやって温めているの?
ガスと違って電子レンジでどうして物が温めるのか不思議という方もいます。電子レンジはどのような原理で物を温めているのでしょうか?それは、食品の内部にある水分子に電磁波を当てて分子の向きをかえ、その時に発生する摩擦熱ににより食品を温めています。なので、電磁波の周波数が高いと水分子の動きが早くなって、より摩擦熱が大きくなり早く温めることができます。
電子レンジで同じものを温めてもその時によって若干の時間のズレが生じるのは食品に含まれている水分量が違うからです。水分子を刺激して温めるわけなので、水分量が大きく関係してきます。なので、電子レンジを使うときには、温めるときの量だけでなく水分量にも気を配って使ってみましょう。でも、電子レンジを使うときの500Wや600Wってどういう意味があるのでしょうか?
電子レンジの電気代ー500W?600W?
レシピ本などを見ると電子レンジ500Wで5分や600Wで3分のような表記がしてありますが、そもそもこの500Wや600Wってどういった意味があるのでしょうか?実はこれ自体は消費電力を指しているわけではないのをご存知でしょうか?
この500Wや600Wという表示は定格高周波出力と呼ばれているものです。これは、電子レンジの中に入れたものを温めるために使われているエネルギーのことを指しています。この表示には電子レンジのファンやターンテーブルを動かすためのエネルギーは含まれていません。なので実際には500Wと表示されているものだとその1.5倍以上の電力を消費していることが多くあります。
500Wの電子レンジ(定格消費電力が1000W)と1000Wの電子レンジ(定格消費電力が1500)で電気代を比較した時に、同じ時間だけ加熱すれば500Wのほうが電気代は安くなります。でも、W数の違いから温めるときのエネルギー量が違うため500Wのほうが長い時間温めなければいけません。そうなると1000Wのほうが実際には短時間で温めることができて電気代の節約になります。
実際にはあまり気にしたことのないW数ですが、その使い方により電気代の節約へとつながっていくものになります。ぜひ今度電子レンジを使うときには意識してみてください。でも、時には自分の電子レンジにはないW数でレシピが書いてあるときがあります。そのようなときにはどうしていますか?
電子レンジの電気代ー温め時間どうしてる?
電子レンジを使うときに1000Wで1分加熱など表示してあることがあります。でも、家の電子レンジは500Wや600Wでどのくらい温めたらよいのか悩んでしまうこともあります。そのようなときにも計算して時間を割り出すことできます。計算式は「商品に表示された時間×商品に記載のワット数÷電子レンジのワット数」で割り出せます。
例えば1000Wで1分の商品を500Wで温めるときには「1(分)×1000(W)÷500(W)=2(分)です。ではこれが600Wだったら「1(分)×1000(W)÷600(W)=1.6(分)ということになります。でも1.6分って結局どれだけなのかと思うときには1分を60秒に変えて計算してみてください。どちらでも自分の計算しやすい方法で行って正確な時間で温めていきましょう。
電子レンジの電気代を節約しよう!
電子レンジの電気代は一回一回の使用で考えるとあまりかかっていないことが分かりました。でも、工夫次第でさらに電子レンジの電気代を抑えることができます。ちょっとしたことを気を付けるだけで電子レンジの電気代は抑えることができるのです。では、それはどんな方法でしょうか?
電子レンジの電気代節約方法:電気代の高い時間を避ける
人によって電気料金のプランは違っています。ぜひご自身の電気料金のプランを見直してみてください。中には電気代が高い時間というものが存在する料金プランがあります。その時間帯に電子レンジを使うと、安い時間よりも5倍も電気代がかかってしまうということがあります。まずは、自分の料金プランがどうなっているのかを確認して、料金の高い時間には極力電子レンジを使わないように気を付けましょう。
電子レンジの電気代節約方法:解凍時間に気を付ける
冷凍されているものを電子レンジで完全に解凍しようとするとそれだけ時間がかかってしまいます。時間がかかると電子レンジの使用時間が延び、電気代が高くなるということです。そこで、その日に使う分が分かっているときなどはその時間に合わせて冷蔵庫で自然解凍しておくようにしましょう。そして、完全に解凍できなかった分だけを電子レンジを使って解凍させればそれだけで電子レンジの電気代を節約できます。
朝、冷凍庫から冷蔵庫へ移動できれば電子レンジを使うこと自体を避けることができるかもしれません。でも、忙しい朝に夜のメニューまで考えていられません。なので、帰ってきたときに、または気づいたときに食材を密閉できる袋に入れて氷水に入れるだけでも早く解凍することができます。この時にラップは使わずに袋の中の空気は極力抜いておくようにしましょう。
また、食材によっては冷凍のまま解凍できるものもあります。電子レンジで解凍しようとすると長時間かかって電気代が高くなってしまう上に、解凍にムラができて味も美味しくなくなってしまいます。ですので、ぜひ電子レンジで解凍しようとするのでなく、極力違う方法で解凍するように心がけましょう。そうすると電子レンジで解凍機能を使用することがなくなっていき、結果電気代の節約につながります。
電子レンジの電気代節約方法:電子レンジの中の掃除
電子レンジの中を掃除することも電子レンジの電気代を節約することにつながります。電子レンジの汚れやホコリなどによって、その汚れにも電波が反応してしまい効率よく温めることができずに、無駄な電力が使われてしまい、必要以上の電気代がかかってしまうことになります。また、汚れは発火などの事故へとつながる危険もあります。なので、電子レンジの中はできるだけ清潔な状態を保つように努力しましょう。
電子レンジの掃除は難しいことはありません。こまめに固く絞った雑巾で汚れをふき取るだけで十分綺麗になります。ターンテーブルなどは取り外すこともできるのでスポンジなどを使って汚れをふき取ってください。もし、頑固な汚れが取れにくい時には耐熱ボウルに水を入れて3分ほど温めてください。そのあと扉を開けずに少し蒸らすと汚れが浮くので簡単にふき取ることができるようになります。重曹水で行うこともできます。
電子レンジの電気代節約方法:食品を詰め込みすぎない
食品を一度に詰め込みすぎるのも効率よく温めることができなくなり、電気代が無駄にかかってしまう原因になります。ターンテーブルが回らないほど詰め込まないようにし、適切な間隔を開けるようにしましょう。一度に詰めて温めるよりも何回かに分けて温めたほうが効率よく温まり、電気代の節約になります。適度な感覚を開けることによっても、効率よく温めることができ、全体がムラなく温まります。
また、肉などの大きな塊を解凍したいときにもできるだけ小分けにして温めるようにしましょう。大きな塊は中まで解凍されるまでに時間がかかってしまいます。その分電気代も高くなってしまうのです。なので、大きな塊は冷凍する前に、一回分ずつ小分けにしましょう。塊を煮豚などにしたいときには極力冷蔵庫で自然解凍をすれば中まで解凍できていなくても煮ている間に解凍もできるので大丈夫です。
電子レンジの使い方で電気代を少しでも抑えたいと思うときには、冷凍するときからその食材の使い方を想像しながら冷凍すると良いでしょう。そうすると解凍がしやすくなり、電子レンジを使用しなくても解凍しやすくなります。それが、電気代の節約へとつながっていきます。
電子レンジの電気代節約方法:ターンテーブルの外側を利用
いつも電子レンジを使うときには電子レンジのどのあたりに物を置いていますか?実はターンテーブルの外側のほうが温まりやすいのをご存知でしたか?なぜなら外側のほうが中心部よりも多く回転するため、熱伝導が高まり、早く温まるので、電子レンジの使用時間が短くて済みます。また、フラットテーブルは真ん中に置くほうが効率よく温まります。電子レンジを使うときには置き場所にも気を付けましょう。
電子レンジの電気代節約方法:割り箸を活用しよう!
電子レンジで物を温めた時に上は温まったけど、下のほうが温まっていないということがあります。それを防ぐために、電子レンジの中で間隔を空けて割り箸を二本置きます。そして、その上に物を乗せて温めてみましょう。そうすると下に感覚が空く分ムラなく温めることができます。ムラなく効率よく温めることができれば電気代の節約になります。ぜひ割り箸を活用してみましょう!
電子レンジの電気代ー出力量に応じて節約の方法が違う?
電子レンジには500Wや600Wなどの表示がありますが、それによって節約の方法は変わってくるのでしょうか?それは温めるときの時間に気を付けることが節約につながります。電子レンジは600Wでしか温められないという固定されたものもありますが、自分で600Wや1000WのようにW数を選ぶことができるものがあります。なので、温めるものに応じて使い分けていきましょう。
電気代の計算方法や温めるときにW数に応じた時間の計算方法は紹介しました。それを活用して600Wのほうが安いのか、1000Wのほうが安いのかぜひ計算してみてください。その時にはご自分の電気料金プランを活用することを忘れないようにしてください。時間帯によっては短時間で温められるほうが安いということもあります。上に挙げた5つの節約方法はW数に関係なく有効な方法です。ぜひ試してみてください。
電子レンジを賢く使って電気代を節約しよう!
温めるときにガスと電子レンジどちらで温めたらよいか迷っていた方。ぜひ量が多い時にはガスで、少ない時には電子レンジで温めるようにしましょう。ガスのほうがたくさんのものを一気に温めることができるので、電気代のほうがおトクになります。でも、少量を温めるときには電子レンジで温めるほうが短時間で温めることができるのでガス代よりもおトクになります。ぜひ賢くガスと電子レンジを使い分けましょう。
また、何Wで温めるのかによっても温めるための時間が変わってきます。また綺麗に掃除したり、電子レンジの中に物をどのように置くかによっても電子レンジの温め方が変わって、それは電気代に反映されます。なので、ぜひ電子レンジを使うときには、効率よく温められるかどうかを意識して賢く電子レンジを使っていきましょう!その小さな努力がチリも積もれば山となって節約へとつながっていきます!