エアコンの暖房の電気代と節約方法は?冷房より高いのか調査!

エアコンの暖房機能を使ったことがありますか?エアコンの暖房は電気代が高くて、あまり暖かくないイメージがあるから、他の暖房器具を使っている人が少なくないと思います。実際にエアコンの暖房は、非常に熱効率の良いシステムによって部屋を暖めてくれるので、他の暖房器具に比べると最強の省エネ暖房器具なのです。エアコンの素晴らしい暖房システムと、電気代の節約方法を細かく紹介していきますので、是非エアコンの暖房の良さを知ってください。

エアコンの暖房の電気代と節約方法は?冷房より高いのか調査!のイメージ

目次

  1. 1エアコン暖房
  2. 2エアコン暖房の電気代
  3. 3エアコン暖房の節約方法:設定温度を下げる
  4. 4エアコン暖房の節約方法:少し厚着をする
  5. 5エアコン暖房の節約方法:湿度を上げる
  6. 6エアコン暖房の節約方法:ストーブなど他の暖房器具と併用する
  7. 7エアコンと併用する暖房機器のおすすめは?
  8. 8エアコン暖房の節約方法:風向きを下向きに設定
  9. 9エアコン暖房の節約方法:何度もスイッチを入れたり消したりしない
  10. 10エアコン暖房の節約方法:こまめなフィルター掃除
  11. 11エアコン暖房の節約方法:室外機の全面はスペースを確保しよう
  12. 12エアコン暖房の節約方法:エアコン暖房は自動運転する
  13. 13窓や扉の開閉は少なく
  14. 14エアコン暖房の節約方法:サーキュレーターを使おう
  15. 15エアコン暖房の節約方法:窓は断熱をしよう
  16. 16エアコン暖房の節約方法:窓の近くにヒーターを置く
  17. 17コールドドラフト現象とは
  18. 18エアコン暖房は冷房よりも電気代が高くなる理由
  19. 19エアコンの冷房と暖房では設定温度と吹き出す温度が違う
  20. 20エアコン暖房は正しく使うと最強の省エネ
  21. 21エアコンの暖房を正しく使って省エネしよう!

エアコン暖房

冬の寒い朝、目が覚めて布団から出るのが億劫で、すぐに暖房のスイッチを入れてしまいます。もちろん、目覚めてから体温が急激に下がるのは、あまり身体には良くありませんので、できればタイマーで起きる時間に、エアコンの暖房が効いているようにしたいものです。しかし、エアコンの暖房というと電気代が高いという印象があります。

何故かということは知らなくても、なんとなく、何処かでエアコン暖房は冷房よりも電気代が高いと耳にしたことがあることでしょう。どうして冷房より暖房の方が電気代が高いのか?また、エアコン暖房の電気代を節約する方法には、どのようなものがあるのか?など、エアコンの暖房の仕組みから紐解いていきたいと思います。

エアコン暖房の電気代

エアコン暖房時の電気代算出法

エアコン暖房の電気代は、エアコン暖房の使用時間・使用しているエアコン機器の暖房時消費電力・月の電力量料金が解ればシンプルに計算して知ることが出来ます。使用しているエアコンの消費電力を知りたければ、カタログのスペック欄に暖房消費電力として記載されています。

もし、カタログを紛失された場合には、メーカー名と商品名、型番が解ればネット検索で知ることが出来ます。使用時間は、言うまでもなく各家庭でエアコン暖房の使用時間を当てはめてください。電力使用料金は、電力会社によって多少違いますので、自分の契約している電力会社の電力量料金を参考にして、計算式に当てはめてください。

まず、電気代の計算式ですが、使用しているエアコン暖房の消費電力をaW(aワット)とし、使用時間をbH(b時間)とします。そして、電力使用量料金をc円/kWhとします。するとaW×bW=abWhということになります。そして、電力使用量料金の単位はkwhですから、1000で割る必要があります。そこに電力料金をかけることで、電気料金が算出されます。

つまり、ab/1000kwh×c円/kwh=abc/1000円という計算式になります。aがエアコンの暖房時消費電力、bがエアコンの利用時間、cが利用電力会社の使用量料金ですから、各値をabcに当てはめるだけで、電気代を算出できます。次の項目で、エアコン暖房の設定温度を下げることで、電気代が節約できることを説明したいと思います。

エアコン暖房の節約方法:設定温度を下げる

エアコン暖房の電気代を節約する方法として、エアコン暖房の設定温度は高くするほど電気を多く消費することは、誰もが理解できることですから、設定温度はできるだけ低く設定する方が、電気代を節約できるのです。一般的には20℃の設定温度が推奨されています。では、設定温度によって具体的にどれくら電気代が変わってくるのでしょうか?

エアコンの暖房は、設定温度を1℃下げるだけで10%も節約できるそうです。分かり易く比較した例として、いたって普通のタイプのエアコンを使用して、10畳の部屋で一人暮らしをした場合と、14畳の部屋で4人暮らしの場合で、電気代の単価が1kwh当たり25円として計算し、18度の温度設定と28℃の温度設定とを比較した電気代の事例を元に、紹介します。

10畳ワンルームの一人暮らしの場合

28℃の設定でエアコン暖房をした場合、最大出力1200W~最小出力150Wのエアコンの、最大に近い消費電力を使うこととなり、一日におおよそ8時間使用すると想定した、一か月の電気代は6000円となります。また、18℃設定のエアコン暖房を行うと、通常よりも20%ほど消費電力が少なくなると想定され、一日8時間使用したとして、一か月の電気代は4860円となります。

冬季期間、およそ4ヵ月エアコン暖房を使用したとすれば、電気代の差額は4560円となり、18度のエアコン暖房運転の方が、4560円の節約となります。

14畳に4人暮らしの家族の場合

エアコン暖房の設定温度を28℃として、一戸建てに4人暮らししたと想定すると、エアコンも少し容量の大きいものを使用しますので、最大出力2000W~最小出力160Wのエアコンだと、一日8時間使用で一か月の電気代が10800円くらいとなります。

そして、18度設定でエアコン暖房した場合、通常の20%ほど節電されると想定し、一日8時間使用で一か月の電気代が6960円となり、冬季期間およそ4ヵ月エアコン暖房を使用したとすれば、15360円の差額となりかなりの節約となります。

差額を分かり易くする為に、極端な温度設定での差額を紹介しましたが、通常28℃のエアコン暖房をすると暖かすぎて半そででも、過ごせるほどの温度です。一方18度では少し肌寒く感じるので、もう少し温度を高めに設定する必要があります。また、家族が多いほど部屋への出入りの回数が多いので、もう少し消費電力が必要となるでしょう。

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エアコン暖房の節約方法:少し厚着をする

昔から半纏などを室内で羽織っていたように、寒ければ厚着をすればいいのです。半纏ほど厚いと動きずらいので、冷えやすい首元や手首、足首などを保温するだけでも、かなり体感温度が違ってきます。ネッグウォーマーやレッグウォーマー、靴下などを着用したり、近年安く購入できるヒートテックの下着を着るのもいいでしょう。

エアコン暖房の節約方法:湿度を上げる

温度と湿度のバランスによって、人は快適と感じる環境を感じ取ります。夏に湿度が高いと熱く感じるのと同じで、冬も湿度が高いと体感温度が上がるのです。エアコンに湿度を設定できる機能があれば、それを利用しましょう。また、加湿器を利用して湿度を上げることができますし、ウィルスの活動も抑えることが出来て一石二鳥です。適度な湿度は50~60%です。

もし、エアコンに加湿機能が無く、加湿器もないとしても方法はあります。洗濯物を部屋の中に干すことで、加湿器の代わりにもなりますし、なかなか洗濯物の乾かない冬場では、洗濯物が早く乾くので助かります。ただし、どの方法にせよ湿度が高すぎると結露やカビの発生を伴いますので、時々換気をするようにしましょう。

エアコン暖房の節約方法:ストーブなど他の暖房器具と併用する

エアコン暖房の設定温度を低めにしても、他の暖房器具を併用することで、かなり節約できます。例えば、一人暮らしや少人数の世帯であれば電気ひざ掛けを利用すると、電気ひざ掛けの電気代は一か月で35円とかなり節約でき、直接足腰を暖められるので、寒さを感じずに過ごすことが可能です。

家族が多い世帯では、一人ずつに電気ひざ掛けというのもいいのですが、こたつを併用することで、設定を弱にした場合一か月の電気代が600円ほどで、足腰を暖めることができます。4人家族であれば、一人当たり一か月150円ですので、人数が多い世帯ほどこたつの方が節約となります。

エアコンと併用する暖房機器のおすすめは?

エアコンと他の暖房機器を併用するにあたって、冬の暖房機器はエアコン以外にはどんなものがあるでしょう?まず、電気を使った暖房機器には、ファンヒーター、電気ストーブ、オイルヒーターがあります。それぞれの特徴を調べてみました。

エアコン暖房

エアコン暖房の特徴は、リビングなどの広い空間を温風を循環させることで暖める暖房機器です。エアコンで暖房をするメリットには、多くの機種が流通しており冷房と暖房の両方の機能があり、品ぞろえが豊富です。それに、排ガスなどを出さないので空気が汚れにくいのも利点です。さらにヒートポンプ方式なので、エネルギー効率が良い省エネな暖房器具です。

エアコン暖房のデメリットは、暖かい空気が出てくるまでに時間がかかり、なかなか部屋が暖まらないことや、上手く温風が届かない場所があり温度ムラがあったり、空気が乾燥するというところでしょう。寒冷地などでは外気温が低いと、エアコンのみでの暖房では難しいと言えるでしょう。

電気ストーブ

電気ストーブは、赤外線や遠赤外線など本体から熱エネルギーを発生させ、ストーブの全面に対して輻射熱により、暖める暖房器具です。空気を暖める仕組みではなく、電磁波で直接熱を伝える仕組みとなっています。スイッチを入れたらすぐに暖かさを感じる即効性があり、部屋全体を暖めることは難しいですが、スポット的に短時間使用する時に向いているでしょう。

電気ストーブのメリットは、空気を汚さないことと、燃料の補給をする手間がかからないこと、またコンパクトで軽いのでコンセントがある場所なら、何処でも使うことができ、狭いところの場合は電気ストーブが便利と言えるでしょう。しかし、消費電力が高いため電気代が高いのが難点です。トイレや脱衣所などで短時間使用に適しています。

オイルヒーター

オイルヒーターは、本体の中にオイルが入っており、そのオイルが加熱され放熱することで、空気を自然対流させて暖めます。空間全体を長時間暖めたい時に向いていると言えるでしょう。オイルヒーターの仕組みとは、難燃性のオイルがフィンの付いた密閉容器に入れられており、電流を流すことによりオイルが加熱され、温度上昇したオイルがパイプのお中を循環します。

循環しながら放熱をるすので、効率良く放熱をさせる為に表面に多くの放熱フィンが付けられています。オイルヒーターは熱源が電気のため、空気を汚すことがありません。また輻射熱を利用した暖房機器ですので、空間全体が優しく暖められる特徴を持っています。また、オイルヒーターのメリットは、中のオイルが密閉されているのでメンテナンスが必要ありません。

オイルは長期間使用することができ、交換も補充も必要もありません。更に本体の運転時に騒音がほぼ無いことや、本体の温度が高温になることがないので、火傷の心配もありません。また、熱風を起こさないので埃やハウスダストを舞い上げる心配もありません。

オイルヒーターのデメリットは、オイルが暖かくなるまでに時間がかかり、暖房効果を感じるまでにかなりの時間が必要なところでしょう。また、暖房効果を上げるために放熱フィンが大きくなりがちですので、コンパクト性には欠ける暖房器具であることが欠点と言えるでしょう。

音が小さく空気を汚さないので、寝室などに向いています。また、ハウスダストのアレルギーのある人や、乳幼児やお年寄りには、オイルヒーターがクリーンで埃やハウスダストをまき散らさないので、おすすめの暖房器具です。また空気を汚さないために、換気も最小限に抑えられるところも、利点と言えるでしょう。

電気カーペット・こたつ

電気カーペットとこたつは、同じくらいの消費電力ですので電気代は殆ど変わりません。こたつは布団をかけて足元を暖めるという限定された暖房機器です。一方電気カーペットは暖める空間が限定されず、そのまま使用すると部屋全体の温度に対しての設定温度を保とうとしますので、常に高い消費電力を使うことになります。

電気カーペットの下に断熱シートを敷き、使用していない部分だけを切り替えスイッチでオフにして消費電力を少なくすることが出来ます。またこたつの様に、毛布をひざ掛けにすることでも電気代を節約できます。使い方によっては、こたつと電気カーペットは電気代が変わらないので、用途の多い電気カーペットの方が使いやすいと言えるでしょう。

また、こたつは本体・かけ布団・敷き布団・コードと使用する時も収納する時も非常に場所を必要とします。一方電気カーペットはそのまま敷きっぱなしでも構いませんし、収納するとしても折り畳めるので、隙間に収納することも可能です。さらに手入れも電気カーペット用のカバーを洗濯機で洗えるので簡単です。

最近ではホットカーペット自体も洗えるものが主流となってきています。こたつが部屋の真ん中にあると、それだけで部屋のスペースがかなり占領されてしまい、掃除の時にもこたつ布団を片付けたりととても大変です。

エアコン暖房と電気カーペット

他にも暖房機器は沢山ありますが、一般的な暖房機器のメリットとデメリットから考えると、エアコン暖房には、電気カーペットを併用するのが適していると言えるでしょう。エアコン暖房で部屋全体をほんのり暖め、エアコン暖房の弱点である床部分の暖房を電気カーペットで補うことで、快適で暖かい室内を保つことができるでしょう。

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エアコン暖房の節約方法:風向きを下向きに設定

暖かい空気は上にあがり、冷たい空気は下にさがる性質を理解して、エアコンの吹き出し口から出る空気を下向きに出るようにすると、足元に暖かい空気が流れてくれるので効率的に部屋を暖めることができます。

エアコン暖房の節約方法:何度もスイッチを入れたり消したりしない

暖まりすぎたからとエアコンのスイッチを消さずに、設定温度を下げることで調整をしましょう。エアコンはスイッチを入れた時に多くのエネルギーを櫃王とします。節約を考えて何度もスイッチを消したり入れたりすると、余計に電気を消費することとなります。設定温度を少しずつ下げてみて、調整する方が電気代の節約に繋がります。

エアコン暖房の節約方法:こまめなフィルター掃除

フィルターだけでなく熱交換器の汚れも掃除しよう

エアコンは、暖房も冷房も空気を吸い込んでは熱交換をして、また空気を吐き出すという風に室内の空気を循環させています。部屋の埃やカビ菌にペットの毛、臭いも全て吸い込みます。大きな埃やゴミは、フィルターに溜まっていくので、目詰まりすると吸い込む空気が少なくなり、暖める力が減少してしまいます。

暖める力が少なくなると、部屋を暖める為に電力を多く消費し電気代が沢山かかってしまうのです。2週間に1回程度はフィルターに掃除機をかけるか、水洗いをするようにしましょう。水洗いをした際には、陰干しをしてよく乾かしてから戻しましょう。また、フィルターだけでなく、熱交換器の掃除をすることも大変重要です。

吸い込んだ空気を暖める熱交換器に、埃やゴミが詰まっていると、空気に触れる面積が狭くなり、暖める力も弱くなり多くの電力を消費してしまいます。専用のクリーナーが販売されていますが、長期間掃除をしていないエアコンの場合はプロに相談をした方がいいでしょう。

エアコン暖房の節約方法:室外機の全面はスペースを確保しよう

ついつい忘れがちな室外機も、エアコン暖房の節約の為にきちんとした場所に設置したり、室外機の前に物を置かないようにすることが重要です。エアコンの暖房は、室外機から外の空気を吸い込んで、空気中の熱を取り込み空気を暖めます。そして、暖めた空気を部屋の中に吐き出し、冷たい空気を室外機から吐出すヒートポンプちう仕組みで部屋を暖めています。

室外機の前に何かが置いてあったり、カバーで塞いでしまっては、折角冷たい空気を室外機が吐出しても、室外機の後ろ側に回り込み、再び冷たい空気を吸い込んでしまいます。これでは暖房の効率が悪くなり、消費電力を多く使い節約にはなりません。冬場、降雪のある地域では積雪も要注意です。雪が室外機に目詰まりを起こさせる危険性があるからです。

目詰まりを起こすと、空気が通りにくくなる為多くの電力を必要とします。防雪ネットや防雪フードなどで、積雪の対策をしましょう。

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エアコン暖房の節約方法:エアコン暖房は自動運転する

エアコン暖房を自動運転にする方が、実際には電気代が安くすみます。何故ならば、電気代を安くしたい気持ちから弱運転をすると、最初に冷え切った部屋を暖めるのに時間がかかり、かえって電力が必要となり電気代が高くなってしまうのです。自動運転なら、上手に部屋を暖めて、一定温度になると最小限の電力で温かさをキープしてくれます。

窓や扉の開閉は少なく

ドアや窓の開け閉めが多いと、一気に室内の温度が下がってしまいます。するとエアコンは何度も部屋の温度を上げる為にエネルギーを多く消費します。窓や扉の開け閉めを出来るだけ少なくすることと、きちんと閉めるよう気をつけましょう。

エアコン暖房の節約方法:サーキュレーターを使おう

空気の対流の理屈を思い出してみてください。暖かい空気は部屋の上の方へと溜まりやすくなります。人がいるのは部屋の下の部分です。エアコン暖房をしていて、なかなか部屋が温まらないと感じるのは、この様に暖かい空気が人のいるエリアになかなか溜まりにくいからなのです。よって、サーキュレーターを上向きにして、部屋の空気を循環させることをおすすめします。

サーキューレーターの代わりに扇風機を利用してもいいでしょう。そうすると、天井付近の暖かい空気が、下の部分に下りてきますので暖かさを感じることができます。そうすると、エアコンの設定温度も下げることができ、電気代の節約にも繋がるのです。

エアコン暖房の節約方法:窓は断熱をしよう

寒い冬に窓を触ると、大変冷たいのが解るかと思います。外気温を部屋に伝えやすいガラス窓は、室内の暖かさを奪ってしまいます。しっかりと暖房をしていても、何故か隙間風のように冷たい空気が何処かから吹いてきたという経験はありませんか?実は、気密性の高い部屋でも起きるコールドドラフト現象というものによって、部屋が寒く感じるのです。

ですから、窓からの冷気を遮断することでコールドドラフトを防ぐことが可能となります。二重ガラスに変えるのが一番良いのですが、コスト面などから考えると今すぐ出来ない場合には、断熱シートを窓に貼ることをおすすめします。窓ガラス用の断熱シートはホームセンターなどで、手軽に購入することができます。

エアコン暖房の節約方法:窓の近くにヒーターを置く

間取り的に暖房機器を置いても大丈夫であれば、暖房機器を窓の近くに置くのも一つの方法です。そうすることで、窓からの冷気を暖房機器が暖めてくれるので、床あたりに冷たい空気の層ができにくくなります。実際に販売されている、窓下用のヒーターなどもあります。ただ、これらの方法は、対策でしかなく根本的な解決にはなりません。

コールドドラフト現象とは

コールドドラフト減少とは、部屋の下に流れる冷たい空気のことです。暖かい空気よりも、冷たい空気の方が重いので、冬に暖房すると部屋の上に暖かい空気、部屋の下に冷たい空気、といった具合に2層に分かれるのです。このような現象が続くと、暖房を使用していても足元は寒いままですし、電気代なども多くかかってしまいます。

このコールドドラフトの原因は、窓なのです。暖めたられた室内の温度と窓の冷たい空気との温度差によって、冷気が下降します。この冷たい空気は床に沿って部屋中に広がるのです。このコールドドラフトという現象を理解しておくと、窓から暖気を逃さずまた、部屋の床あたりに冷たい空気の流れを作らないようにする方法も、分かり易いかと思います。

エアコン暖房は冷房よりも電気代が高くなる理由

まず、エアコンは暖房の方が冷房の時よりも、電気代が高くなることを知っておいてください。何故、暖房の方が高くなるのかは、エアコンの仕組みと温度差が大きく関係しているのです。前述した通りエアコン暖房はヒートポンプという仕組みで熱を集めて、部屋を暖めます。

一方、冷房はその逆の循環を行い、冷媒というガスが室内の熱を集めて運び、室外機で気体になった熱は屋外に排出されます。室内の熱を取り除くことで、部屋が涼しくなるのです。

ヒートポンプとは

エアコン暖房で、使われているヒートポンプの仕組みとは、大気中にある熱を室外機が集めます。そして、室内機に熱を運び室内へと熱を吐き出します。冬の大気中に熱があるのか?と疑問を持たれることでしょう。実はマイナス15℃の空気であっても、熱を含んでいるのです。大気中の熱を冷媒に取り込み、電力により冷媒を圧縮すると温度が上昇します。

そうして集めた熱を冷媒から気体にして室内へと吐き出すことで、部屋が暖められる仕組みをヒートポンプ方式と言います。このヒートポンプの技術は、エアコンだけでなく給湯器や冷蔵庫、洗濯乾燥機など様々なところで使われています。冷媒とは熱を運ぶ液体で、室内機と室外機を循環するパイプの中にある液体のことです。

エアコンの冷房運転をする時は、この逆の事が行われます。室内の熱を冷媒に集めて、圧縮をして室外機へと運び外へ熱を吐き出します。冷えた冷媒がパイプを通って室内機に運ばれ、室内に冷たい空気となって吐き出されることで室内が涼しくなります。

冬の方が温度差が大きい

エアコンの設定温度と、気温の差を夏と冬で比べてみましょう。夏のエアコン冷房の設定温度を25度にした場合、室温が30℃~35℃としたら温度差は5℃~10℃となります。一方、冬のエアコン暖房の設定温度も25度にした場合、室温が0℃~5℃としたら温度差が20℃~25℃もあります。猛暑の近年で40度近くになったとしても冷房の温度差は最大15℃です。

こうして温度差を見ることで、エアコンの冷房と暖房がどれだけ熱交換を行う必要がるかの差が一目瞭然となり、圧倒的に暖房の方が冷房よりもエネルギーが必要であることがお解りかと思います。

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エアコンの冷房と暖房では設定温度と吹き出す温度が違う

前述したように、室内機と室外機の間のパイプ内に冷媒という液体が入れられており、この冷媒が圧縮機で気体になったり液体になったりすることで熱を移動させ、冷房や暖房に利用されています。冷房と暖房では冷媒による熱の流れの向きが逆になるので、同じ室温にする為には、吹き出し口から出る空気の温度が違ってきます。

例えば、設定温度を25℃にした場合、冷房の時の吹き出し口から出る風の温度は約5℃程度ですが、暖房の時には50~60℃となります。同じ仕組みのエアコンで冷房と暖房が、これほど違う温度の風を出しているとは、想像もしなかったことでしょう。ちなみに、エアコンの設定温度で最も効率良く、省エネ運転ができるのが20℃ということです。

エアコン暖房は正しく使うと最強の省エネ

エアコン暖房の電気代や節約方法など、色々と紹介をしてきましたが、今一度エアコンの長所と短所を整理してみます。まず、エアコン暖房の短所は外気温が低いと、熱を取りにくくなるので、パワーダウンしでしまいます。寒冷地では、この問題がある為に暖房器具としてエアコンを無理に選ぶ必要はありません。温暖地ではエアコンは暖房器具の選択肢の一つです。

二つ目の短所は、エアコンの室内機が高い位置に設置されているため、温風が床に届きにくいことです。冷房のみで考えると、高い位置に設置した方が効率的で邪魔にならないのですが、暖房となると少々工夫が必要となってきます。三つ目の短所は、女性が嫌う空気の乾燥です。しかし、エアコンはガスや石油の暖房と比べると空気汚さないことの裏返しなのです。

エアコン本体に貼ってあるラベルに、そのエアコンのスペックが記載されているので、見てみましょう。説明をするために、あるメーカーのエアコンの数値を使って具体的に紹介をします。暖房標準能力が5.0kWつまり5000Wで、暖房標準電力が950Wと記載されています。これは950Wの電気で、5000Wの熱を作ることが出来るということです。

どうして、この様の少ない電力で大きな熱を作り出せるのでしょうか?それは、前述したエアコンはヒートポンプによって、熱を作らずに運んでいるだけだからなのです。ヒートポンプは熱のポンプと理解してもらえると、更に分かりやすいかと思いますが、井戸から水をポンプでくみ上げるのと同じで、外気から熱をくみ上げているのがエアコンの室外機です。

汲み上げられた熱を室内機まで運び、気体にして室内に放出するだけですから、少ない電気で熱を生み出すことが可能となるのです。つまり、自分で熱を作らないから、効率的な熱の利用の仕組みなのです。では、ヒートポンプの対極である電気ヒーターを見てみましょう。電気ヒーターは、一生懸命電気を使って熱を時分で作っています。

ヒートポンプ方式のエアコンからすると、実に効率の悪い電気の使い方なのです。エアコンと同じ950Wの電気を消費しても同じ950Wの熱しか作ることが出来ません。しかし、エアコンのヒートポンプは、外気の熱を室内に引っ張ってきただけですから、人に例えるならば熱のブローカーのようなものです。大変要領のいい熱の使い方で最強の省エネなのです。

その他の石油やガスの暖房器具では元の燃料の熱量分しか、熱を作ることができません。つまり100%以上の熱効率は絶対にできないわけで、エアコンの熱効率にはかなわないのです。そして、エアコン暖房で熱量を生み出すには、温度差か風量のどちらかが必要となります。風量を稼ぐためには、目いっぱいファンを回すことが必要です。

しかし、このファンを回すのにかかる電気代は、わずかなものです。温度差を稼ぐにはより熱い熱を作る必要があるので、電気代が多くなります。ですのでエアコンの熱は風量で稼ぐのが、省エネに繋がります。このことから解るのは、エアコン暖房の風量を控えめにしても、省エネにはならないということです。

エアコン暖房で風量を少なくすると、温度を稼ぐために高温の温風を吹き出すこととなり、乾燥のリスクも上がります。風量は自動運転にしておくのが得策と言えるでしょう。それから、暖房の効率を良くする節約方法を沢山紹介しましたが、間取りやレイアウトによっては、大容量のエアコンを一台設置するよりも、小型エアコンを2台設置する方が良いのです。

大容量のエアコン一つの場合、空間が広いとエアコンから離れた場所では、充分暖房が効いていないことが多いのです。小型のエアコンを両端に2台設置すれば、ほぼ全体をまんべんなく暖めやすくなるでしょう。それに、少しだけ暖める時には1台だけ稼働し、しっかりと全体を暖める時には2台稼働するなど、使い分けもできます。

エアコンの長所を要約すると、夏の冷房の為にほとんどの家庭に設置されており、品揃えが豊富で価格が安い。そして、空気が汚れず、エネルギー効率が非常に良いことです。逆にエアコンの短所はというと、外気温が低いとパワーダウンすること以外は、温度ムラや空気が乾燥することに対しての対策は簡単に対処することが可能です。

エアコンの暖房を正しく使って省エネしよう!

エアコンの暖房は、あまり部屋が暖まらないことから、利用している人は多くないと思われます。しかし、エアコンの仕組みを知り、エアコンの短所に対して正しい対処をすれば、最強の省エネ暖房機器であることが解りました。今年の冬はエアコン暖房を上手に使って、省エネしながら暖かく、居心地のいい環境を作ってみましょう。

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