麦茶にカフェインは入っている?含有量がゼロで子供に安心って本当?

夏の定番ドリンクの麦茶ですが、麦茶にはカフェインゼロと表記されていますが、赤ちゃんや子供が飲んでも大丈夫なのでしょうか?カフェインはなぜ子供が摂取するといけないのでしょうか?子供用や赤ちゃん用の麦茶も売っていますが、普通の麦茶との違いは何なのでしょう?また、赤ちゃんはどれくらいの月齢から麦茶は飲んでもいいものなのでしょう?など、子供に麦茶を飲ませる時の注意しなくてはいけないポイントについて今回は調べて見ました。

麦茶にカフェインは入っている?含有量がゼロで子供に安心って本当?のイメージ

目次

  1. 1麦茶にカフェインは入っている?
  2. 2麦茶とは?
  3. 3麦茶のカフェイン含有量はゼロ!
  4. 4麦茶を赤ちゃんに飲ませる時の注意点
  5. 5麦茶はカフェインゼロで安心安全な飲み物

麦茶にカフェインは入っている?

麦茶はお茶の一種ですが「茶外茶」と言われ、茶葉を使わず、麦を焙煎したものなので、緑茶などとは全く違います。茶葉から抽出したお茶にはカフェインが多く入っているのですが、麦茶は茶葉を使いませんのでカフェインは含まれていません。つまり、カフェイン量ゼロです。そのため、子供にも安心して飲ませることができます。

緑茶やコーヒーを子供に飲ませると、カフェインの覚醒作用で夜眠れなくなるなど悪影響があります。しかし麦茶はカフェインゼロなので、カフェインにより悪影響が無く、安心して飲ませられます。

麦茶とは?

麦茶は大麦を焙煎したお茶です。厳密に言えば、お茶ではなく抽出液です。日本では平安時代から貴族には飲まれていました。その後、戦国武将は戦さ場に持って行ったり、江戸時代には一般庶民にも浸透していきました。そんな麦茶は日本人にとって身近な飲み物です。この麦茶の効果効能や副作用などについて調べて見ました。

麦茶の効果

麦茶にはアルキルピラジンという成分が入っているので、これが血栓を防ぎ、血液をサラサラにする効能があります。アルキルピラジンは、植物などに含まれる香り成分です。麦茶の香ばしい香りがこのアルキルピラジンです。このアルキルピラジンは血栓を防ぐことから、心筋梗塞や脳梗塞など血管系の病気の予防にも効果があります。アルキルピラジンは麦茶の焙煎時に生れる成分で、コーヒー豆の焙煎時にも生成される成分です。

麦茶にはGABAという成分も多く含まれています。これは一時期、チョコレートに入っていると有名になりました。GABAはアミノ酸の一種で、中枢神経で働く高まった神経伝達物質を抑制してくれるという効能があります。つまり、GABAは高まった神経を鎮め、ストレスを解消したり、不眠を解消してくれたり、血圧を下げたり、PMS(生理前のイライラ)症状の改善にも役立ってくれるのです。

 

麦茶の原料である大麦には、p-クマル酸という成分も豊富に含まれています。これは、アントシアニンの中にある酸の一つで、抗酸化物質を活性化させ、発がん性物質ニトロソアニンを抑制してくれる働きがあります。とくに、胃がんのリスクを減らすと考えられています。大麦のほかにも、ピーナッツやトマト、人参、にんにくなどにもp-クマル酸は多く入っているのです。麦茶を飲んで胃がん予防ができるとは驚きの効果です。

麦茶にはカリウムも豊富に含まれています。カリウムはミネラルの一種で、ナトリウムと相互に連携することで、細胞内外の水分量や浸透圧を調節してくれる効果があります。また、カリウムには、ナトリウム(塩分)の排泄を促す働きもあり、塩分の取りすぎに伴う、高血圧の予防やむくみを解消してくれます。カリウムは麦茶のほか、アボカドやほうれん草、納豆、里芋などの野菜や豆類、いも類に多く含まれています。

麦茶の原料の大麦には、身体を冷やす効果があるので、麦茶を飲むことで火照った体を冷やす事ができます。夏場に麦茶を飲みたくなる理由は、この大麦の効果のおかげでもあったようです。

麦茶の副作用

麦茶にはカリウムが含まれているので利尿作用があってむくみ効果が期待できますが、麦茶を飲みすぎると当然むくみの原因になります。1日に摂取する水分量は2ℓまでが適正と言われていますので、飲みすぎには注意してください。

麦茶の原料の大麦には身体を冷やす効果があると紹介しましたが、冷蔵庫でキンキンに冷えた麦茶に氷を入れて飲むと、身体は冷えすぎてしまい、当然身体の冷え性の原因になってしまいます。また、冷たい飲み物を一気に飲むことで腹痛が起こったり、代謝が促進され、エネルギーの消費が激しくなりすぎてしまい、余計に暑さを感じ、疲れやすくなったり、夏バテしたりします。これでは本末転倒、過ぎたるは及ばざるが如しです。

 

身体が冷えすぎると、せっかくの麦茶の良い効能も半減してしまいますので、気を付けて飲むようにしましょう。それに冷え性は万病の源です。他の病を発症させる原因にもなりかねません。

麦茶の効果的な飲み方

まずは麦茶を冷やしすぎないようにしましょう。できれば常温がベストです。また、一度に大量の麦茶を飲まないでこまめに摂取するようにしてください。そうすればむくむことはありません。そして食前・食後に飲むようにして、食事中は飲まないようにしてください。食事中に飲んでしまうと胃液が薄まってしまい、消化が悪くなってしまうためです。

麦茶のカフェイン含有量はゼロ!

麦茶はカフェインゼロで安心

先ほども書きましたが、茶葉を使いませんのでカフェインは含まれていません。そのため、子供や妊娠中や授乳中の女性も安心して飲むことができます。また、就寝前に飲んでしまっても寝れないということもありません。しかし、同じ麦茶でもはと麦茶にはカフェインが入っているので、注意してください。

カフェインの影響とは?

カフェインゼロだとなぜ安心と言えるのでしょうか。カフェイン摂取すると眠気が吹き飛びます。カフェインが中枢神経を興奮させ、覚醒作用があるためです。ひどい場合は、めまいまで感じることもあります。その他には利尿作用があります。カフェインが腎臓を刺激して尿の排泄を増やします。よってカフェインの量が多いものは水分補給にはならず、体内の水分量をかえって減らすことにもなりかねません。

また、空腹時にカフェインを取ると胃酸の分泌がさかんになり、胃壁を傷をつけてしまいます。朝食にコーヒーだけなどは一番胃に悪いということです。

麦茶は子供に飲ませても大丈夫

そんなカフェインの影響がないので、麦茶は子供が飲んでも安心な飲み物だということがわかりました。子供は大人よりも体温が高く、汗もかきやすいですので、体温を下げてくれて水分補給をする上では麦茶は積極的に飲ませたいものになります。また、麦茶には虫歯の原因となるバクテリアの繁殖を抑える成分が入っており、口の中を中性にしてくれるので、虫歯予防にもつながります。

歯を磨けない状況でも麦茶を含ませれば、虫歯になりにくい状況に近づけることができます。しかし飲み過ぎはお腹を壊すなどの悪影響もありますので気をつけてください。

子供に麦茶を飲ませること場合の注意点

麦茶は体を冷やしてくれる効果があるのですが、当然取りすぎると冷え過ぎてしまいます。それと腐敗する速度が早いので、できれば麦茶は作ったら1日で飲みきるようにしてください。また、外に持ち出すときは保冷バックに入れたり、保温効果のある容器に入れるようにして悪くなるのを防止してください。それと飲みすぎると胃液を薄めてしまうので、消化不良になりかねません。飲ませすぎには気をつけてください。

カフェインを含むものはいつから飲んでもいい?

何歳からカフェインはOKなのか知っておきたいです。食品安全委員会では、子どもが摂取しても影響のないカフェインの量は2.5mg/体重/日としています。4~6歳では45mg/日 としていますが、3歳までの子供の記載がありません。2.5mg/体重/日をもとに計算すると2歳(約11kg)の場合は27.5mg/日、3歳(約13kg)の場合32.5mg/日くらいになります。

しかし、1~3歳のカフェイン量が明示されていませんので、3歳まではなるべく摂取させないほうがいいと思われます。

麦茶を赤ちゃんに飲ませる時の注意点

麦茶はいつから飲んで大丈夫?

麦茶はカフェイン量がゼロなので安心といっても、赤ちゃんにはいつから飲ませることができるのでしょうか。生まれたばかりの赤ちゃんが飲んでいいものは母乳かミルクの2つだけです。しかし、赤ちゃんもどんどん大きくなるにしたがって、ミルクだけでは栄養が足りなくなります。そして離乳食が始まります。それが生後5.6ヶ月の頃になります。

 

突然離乳食を始めて、そこから栄養を取れるわけではなく、ミルク以外のものにも赤ちゃんを慣れさせていって、だんだんと離乳食は取れるようになるのです。その頃であれば麦茶を与えることができます。しかし、一般の麦茶をそのまま与えてはいけません。

大人用の麦茶の場合は薄める

一般的な大人用の麦茶を赤ちゃんに与えたいならば、4~5倍に薄めてあげるようにしてみてください。それと赤ちゃんには水出しで作った麦茶は与えないようにしましょう。それは煮沸していない水道水には残留塩素(カルキ)や雑菌、無機質が入っていることがあり、胃腸の発達が不完全な赤ちゃんには負担になってしまうからです。よって麦茶を作る場合には麦茶のパックを煮出して、それを白湯で薄めて飲ませてください。

麦茶はどれくらいあげてもいい?

赤ちゃんに麦茶を飲ませるときの量について特に決まりはありませんが、最初はスプーンひとさじから始めるてみましょう。これまで母乳やミルク、水しか飲んでいなかった赤ちゃんにとっては、初めて飲む麦茶の味や舌触りにびっくりすることもあります。飲みたがらないときは、無理に飲ませなくても大丈夫です。そのうち好きになって飲めるようになります。

 

赤ちゃんが麦茶を気に入ったようなら、少しずつ量を増やしていきましょう。ストローやスパウト付きのマグを持てるようになれば、徐々に飲める量も増えていきます。お風呂上がりなどに試してみてください。注意点としては食事中はなるべく飲ませないことです。できれば食後に与えてください。食費中に飲ませてしまうと、麦茶だけでお腹が膨れてしまい離乳食が食べれなくなってしまったり、胃液が薄くなってしまうからです。

麦茶はアレルギーに注意

赤ちゃんに初めてのものを与えるはアレルギーに注意しなくてはなりません。麦茶も例外ではありません。乳幼児で注意が必要なアレルギーは牛乳、卵、小麦の3つです。乳幼児が食物アレルギーを持っている確率は全体の5%~10%。小麦アレルギーは乳幼児がなるアレルギーの20%ほどです。つまり、100人に1~2人は小麦アレルギーを持っている計算になります。

麦茶は大麦から作られていますので、基本的にはアレルギーの心配はありません。しかしアレルギーの出る確率がゼロではないので、心配な場合は1歳まで与えるのをやめましょう。1歳を過ぎれば、麦茶でアレルギー反応が出る確率もかなり減ります。その場合は白湯を冷まして与えるようにしてください。

麦茶のアレルギーについてはまだわからない部分が多く、症状が出ていてもそれが麦茶のアレルギーなのかよく分からない状態です。しかし、もし麦茶を与えた後、違和感を感じることがあれば、小児科で診察してもらってください。そのためには初めて麦茶を与える時は、医療機関に行けるように必ず午前中にしてください。
 

赤ちゃん用麦茶を活用しよう

ベビー用品売り場に行くと赤ちゃん用の麦茶が売られています。これは生後1ヶ月から与えられると明記されています。麦茶を与える時期は5.6ヶ月と先ほど書きましたが、それはその頃までお茶を与えてはいけないというわけではなく、母乳やミルク以外の飲み物は必要ないということです。母乳やミルクをしっかり飲めて入れば、水分補給の必要がないからです。赤ちゃん用の麦茶は、大人のものに比べて味が薄く、苦味が少ないです。

麦茶はカフェインゼロで安心安全な飲み物

麦茶はカフェインがゼロで子供や妊婦さんが飲んでも安心な飲み物だということがわかりました。その上、暑い時は体温を下げてくれたり、むくみ解消になったり、血液をサラサラにしてくれたり、イライラを防止してくれたりとありがたい効果をもたらす成分も入っているのです。麦茶は赤ちゃんにも比較的に早い時期に与えられることもわかりました。

これは他の食物でも同じですが、取りすぎはかえって体に悪く、冷え性になってしまったり、利尿作用が強くなったり、むくんでしまったりします。麦茶は飲み過ぎに気をつけるとともに、冷やしすぎて摂取するのもやめましょう。麦茶には氷は入れず、できれば常温程度にしてください。それでも十分体を冷やしてくれる効果はあるようです。体が冷えすぎると麦茶に入っているいい効能も半減してしまうようですから、気をつけましょう。

赤ちゃんに与える場合は、麦茶のパックは煮出したものを使い、4.5倍に薄めてください。また、水出しのものは水道水に入っているカルキなどの成分が赤ちゃんには悪いので、控えるようにしましょう。めんどくさい場合は赤ちゃん用の麦茶も売っていますので、それを利用しましょう。アレルギーについてはほとんど心配はありませんが、ゼロではないので、違和感がある場合は医療機関にかかるようにしてください。

そんな家族全員で飲める、身近な存在の麦茶ですが、夏場には冷蔵庫に常に入っている定番の飲み物かと思います。上手に摂取し、夏の暑さを乗り切れるようにしてください。

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