フリッターとは?天ぷら・フリットと違う?味や作り方までまとめ
レストランなどでよく見かける「フリッター」。フリッターは天ぷら・フリットとは一体どう違うのでしょうか?今回は、フリッターと天ぷら・フリットの違いを調査してみました!味の違いや作り方までチェックしてフリッター・天ぷら・フリットの違いとは何なのか学んでみましょう!
目次
フリッターとは?天ぷら・フリットの違いって何?
レストランなどで食事をする際『◯◯のフリッター』などというメニューをよく見かけますよね。『フリッター』ということからなんとなく揚げものであることは想像できる方が大抵でしょう。しかし、フリッターの他にも揚げ物料理で『天ぷら』や『フリット』などといった呼び方があります。
天ぷら・フリッター・フリット…どれも揚げ物であることはわかりますが、あなたはフリッター・天ぷら・フリットの違いが説明できますか?フリッターとは一体何なのでしょうか?また、フリッター・天ぷら・フリットそれぞれの違いって何なのでしょうか?
そこで今回は、フリッター・天ぷら・フリットそれぞれの味の特徴や作り方を調査し、フリッター・天ぷら・フリットの違いを徹底調査してみました!フリッター・天ぷら・フリットには一体どんな違いがあるのか…しっかり学んでみましょう。
フリッターとは?フリッターの味・作り方特徴とは?
レストランなどのメニューでよく見かける『フリッター』についてまずは学んでいきましょう。フリッターは魚介類や野菜・肉類・果物などの具材に、薄力粉と牛乳・卵黄をしっかり混ぜたものと卵白を泡立てたメレンゲをあわせた衣をつけ、油で揚げる西洋料理です。
英語のフリッターという言葉はラテン語で「揚げ物」を意味する「frictura」が語源とされています。このことからフリッターは「揚げ物料理」をも指すようになりました。「フリトー」「洋風天ぷら」と呼ばれることもあります。
フリッターに使用される定番具材は、リンゴ・バナナ・パイナップルなどのフルーツ類や、トウモロコシ・ズッキーニ・アボカドなどの野菜、白身魚やエビ・イカなどの魚介類、ウインナー・豚肉・牛肉などの肉類など、多種多様な具材が挙げられます。
フリッターの作り方には様々な方法があって、衣をふんわりさせた食感にしたい場合には小麦粉の衣に牛乳など加えて甘めに仕上げたものを、お菓子に近くしたい場合は砂糖を加えたりします。揚げ油としてバターを使うと風味が強くなって一味違うフリッターを味わえます。
また、ベーキングパウダーで膨張させたり、シナモンなどの香辛料で香り付けすることもあり、野菜や果物などの揚げる具材によって作り方を変えるようにします。イギリスやアメリカ合衆国の料理として提供されるフリッターは魚のフライなどとともに、マレーシアなどの東南アジアではイモ類などのフリッターを揚げる事が多いです。
フリッターの作り方ポイントは?
メレンゲを衣に使用している為、フリッターの衣は外が「カリッ!」としていながら、中は「ふわふわ」といった仕上がりになります。また、カリッとした歯触りはもちろんのこと、モチモチとした食感も求められるフリッター。衣を作るときにこなと水分をよく混ぜ合わせて冷蔵庫で寝かし、小麦粉のグルテンを引き出すことが作り方ポイントです。
天ぷらとは?天ぷらの味・作り方特徴とは?
次に学んでいきたいのが『天ぷら』です。日本料理である天ぷらですから、誰もが一度は食べたことがあるのではないでしょうか?天ぷらは、魚介類や野菜などの具材を薄力粉・水・卵を軽く混ぜた衣につけ、油で揚げた日本料理のことです。天ぷらは『江戸の三味』の一つであり、江戸料理・江戸(東京)の郷土料理となっていますが、現代ではこの調理法は各地に広がっています。
当初の天ぷらの具材は、野菜・薩摩芋・レンコン・次いで江戸前の芝エビや魚が使用されることが多かったようです。現代ではエビ・アナゴ・イカ・キスなどの魚介類、ナス・しそ・ししとう・かぼちゃ・しいたけ・舞茸などの野菜類の他、鶏肉などの肉類も天ぷらの人気具材として知られています。
天ぷらの衣はサクッとした食感が特徴の揚げ物で、塩や天つゆで食べることが多いです。天つゆや塩以外にも、丼に白飯と共に天ぷらを盛り付けた「天丼」や、おにぎりの具材として頂く「天むす」、うどんや蕎麦などといった麺類のトッピングに使用、寿司のネタとして頂く「天巻き」などなど…幅広い食べ方ができます。
その他に、天ぷらを卵でとじた「天とじ」、刻み野菜類と魚介類をあわせて揚げる「かき揚げ」や、衣に青海苔を混ぜて竹輪などの具材を揚げる「磯辺揚げ」も同じく天ぷらの一種とされます。
天ぷらの作り方ポイントは?
「サクッ!」とした食感が重要な天ぷらですので、作り方の工程で最も重要なのは「衣」です。天ぷらの衣を作る際、小麦粉の「グルテン」をださないように冷水で軽く混ぜ合わせるのがポイントです。一体なぜ、「グルテン」を出さないようにするのかというと、「グルテン」は天ぷらの揚げ上がりの食感を悪くする為「サクッ!」とした食感が出なくなってしまう為です。
フリッターと天ぷらの違いポイントは『衣』!
先ほどご紹介したフリッターではもちもちとした食感を求められる為、あえてグルテンを引き出すようにしますが、天ぷらの衣にモチモチ感は必要ないのでグルテンを引き出さないようにするのが大事なのです。つまり、似ているようで違いがわからないという方が多かったフリッターと天ぷらの違いポイントは『衣』ということです!
衣の食感やメレンゲを使用しているかどうかなどといった点の違いはもちろんなのですが、あまり難しく考えずに、日本の天ぷらに対してフリッターは西洋風の天ぷらといった感じで理解するとわかりやすいでしょう。
フリットとは?フリットの味・作り方特徴とは?
フリッターと天ぷらの違いがわかったところで次に学んでいきたいのが「フリット」です。フリットの味や作り方は一体どのような特徴が挙げられるのでしょうか?響きが似ている「フリッター」と「フリット」の違いとは一体何なのでしょうか…?お次は、フリッターとフリットの違いを学んでみましょう。
フリッターとフリットの違いとは何?
「フリッター」と「フリット」の違いは、言葉が違うだけで意味は同じようです。「フリッター(fritter)」が英語、「フリット(fritto)」がイタリア語であるという違いです。ちなみにフランス語では「ベニエ(beignet)」といいます。フリッター・フリット・ベニエはどれも肉・魚介・野菜・フルーツなどの様々な素材に衣をつけて揚げた物だということです。
フリッターとフライの違いとは?
天ぷらとフリッター(フリット)の違いについてはわかりましたが、日本でよく聞く揚げ物といえばやっぱり「フライ」が一番多いのではないでしょうか?「フリッター」と「フライ」の違いって一体なんなのでしょうか?最後に、「フリッター」と「フライ」の違いについて学んでみましょう。
「フリッター」と「フライ」の違い
「フリッター」は、魚介類や野菜・肉類・果物などの具材に、薄力粉と牛乳・卵黄をしっかり混ぜたものと卵白を泡立てたメレンゲをあわせた衣をつけ、油で揚げる西洋料理だと先ほどご紹介させていただきました。それに対し、「フライ」は、魚貝類や野菜などの食材に卵白やパン粉をつけて多量の食用油で揚げたものです。フライは日本で独自に発展した西洋風料理の一つでもあります。
同じ揚げる調理法でも、食材が野菜や魚貝類の場合には「フライ」と呼び、豚肉・鶏肉・牛肉などの場合は「カツ」と呼び分けられます。ただし、スコッチエッグフライやレバーフライなどといった肉料理の中にも「フライ」と呼ばれるものもあります。豚カツを代表とする「カツ」の調理法と同様の、魚のフライを「魚カツ」「フィッシュカツ」などと呼ぶ事もあります。
「フリッター」と「フライ」の違いを簡単に言ってしまえば、メレンゲを使った揚げ物が「フリッター」、パン粉を使った揚げ物が「フライ」という事です。「フリッター」はふわっとした衣、「フライ」はサクッとした衣の食感が味わえます。
フリッターと天ぷらの違いを理解して、料理を楽しもう!
フリッター・天ぷら・フリットの違いまとめのご紹介はどうでしたか?フリッターとフリットは英語・イタリア語という言語が違うだけで、同じ物です。しかし、フリッターと天ぷらは同じ揚げ物ではありますが全く別物です。日本の天ぷらはサクッとした衣である事が条件ですが、フリッターは外側はカリッとさせつつも中がふわふわであるのが条件の揚げ物です。
また、もちもちとした食感を求められるフリッターはグルテンを引き出すように調理しますが、天ぷらの衣にはモチモチ感ではなくサクサク感を求められるのでグルテンを引き出さないようにするといった点も作り方での大きな違いです。フリッターと天ぷらの違いを理解して、それぞれの料理をより一層楽しみましょう!