とうもろこしのゆで方は水から?お湯で何分・水の量など簡単なやり方解説

小麦、米と合わせて世界三大穀物の1つとされるとうもろこし。私たちにも馴染みが深い野菜です。焼く、揚げる、炒める、蒸すと様々な調理方法があるとうもろこしですが、今日は簡単でおいしいとうもろこしのゆで方について紹介します。単に「ゆでる」と言っても、水からのゆで方、お湯からのゆで方、また皮をつけたまま、皮をむいて、また調理器具の違いなどでとうもろこしは味や食感が変わります。こちらではそれぞれの方法やコツについてまとめてみました。

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目次

  1. 1とうもろこしは人気の野菜!
  2. 2とうもろこしの品種
  3. 3とうもろこしの栄養分
  4. 4とうもろこしの効能
  5. 5おいしいとうもろこしの見分け方
  6. 6とうもろこしのゆで方:水からかお湯からかで変わる味の違い
  7. 7とうもろこしのいろいろなゆで方
  8. 8とうもろこしはゆで方で栄養素が変わる?
  9. 9ゆで方以外にも知っておくと便利なとうもろこし調理のコツ
  10. 10とうもろこしの調理後の保存方法
  11. 11とうもろこしがシワにならず味もおいしいまま保存できる方法
  12. 12まとめ・おいしいとうもろこしを味わおう!

とうもろこしは人気の野菜!

香ばしい焼きとうもろこしやコーンスープなどで、大人から子供までが大好きな野菜、とうもろこし。実は、とうもろこしは食用としてだけでなく、家畜の飼料や加工食品、また工業用にも利用されており、その種類も本当に様々です。ここではとうもろこしの品種や種類、また各品種や種類の主な用途について紹介します。

とうもろこしの品種

スイートコーン(甘味種)

普段私たちに馴染みが深い、いわゆる「とうもろこし」と呼んでいるのは、ほとんどが食用として用いられるこちらのスイートコーン(甘味種)です。他の品種と比べて甘みが強くおいしいと言えるでしょう。そのスイートコーンもさらに粒の色によってゴールデンコーン、シルバーコーン、バイカラーコーンの3種類に分けられます。


「ゴールデンコーン(黄粒種)」は、全ての粒が濃い黄色のとうもろこしです。バイカラー種の人気に押されてしばらくはなりをひそめがちでしたが、近年また人気が戻りつつあります。ゴールドラッシュ、みわくのコーン、おひさまコーン、サニーショコラなどの品種があります。

「シルバーコーン(白粒種)」、または「シルバーハニーバンタム」と呼ばれることもある白粒種のとうもろこしです。小粒でつやがあり、甘みが強いのが特徴です。ピュアホワイト、バニラッシュ、ホワイトレディーなど白と名前がつく品種が多いです。

アメリカで育成された「バイカラーコーン(バイカラー種)」は、白粒種と黄粒種を交雑し、実が白、黄色系など色が混ざった混合品種です。もっとも甘味が強いとされ、現在日本のとうもろこしの主流にもなっています。ピーターコーン、ハニーバンダムなどが代表的な品種と言えます。

ポップコーン(爆裂種)

別名「ハゼキビ」とも呼ばれる、ポップコーン種(爆裂種)は、その名の通りお菓子のポップコーンの材料となる品種です。爆裂種は粒の皮が非常に硬く、乾燥させることでより固くなります。その硬い粒を加熱することで、粒の中の水分が水蒸気となり膨張し、皮が圧力に耐え切れず皮が破れてポップコーンとなります。他の種類ではどんなに乾燥させたり加熱させてもポップコーンにはなりませんので注意しましょう。

デントコーン(馬歯種)

デントコーン(馬歯種)は、主に乾燥させて、牛や豚、鳥などの家畜の飼料として利用される種類です。デントコーンは成長過程で糖分がデンプンに変わってしまうため、人間が食べても全然おいしくなく食用には向きません。しかし、そのデンプンを利用した「コーンスターチ」の原料となり、食品用の他化粧品や製薬にも使われるなど、私達の生活にも多く関わっています。

フリントコーン(硬粒種)

フリントコーン(硬粒種)は、日本でも古くから栽培されていた粒が固い種類です。爆裂種も元々はこのフリントコーンから生まれました。低温に強く高冷地で栽培されます。乾燥させた後、引き割ったり粉末に加工し、食用または家畜用飼料やバイオエタノールなど工業用の原料にも利用されます。メキシコ料理の「トルティーヤ」にも使われます。

ワキシーコーン(もち種)


別名「もちとうもろこし」「昔とうきび」「モチキビ」とも呼ばれるワキシーコーン(もち種)。完熟させると粒の表面がツルツルになり、ワックスをかけたようになることから名前をつけられたといわます。粒の中のデンプンにもち性があり、若いうちに収穫して蒸すと、もちもちとした食感と、噛むほどに口の中に広がる穀物の甘味が特徴です。日本にも白、黄色、黒、紫などの色の在来種がありましたが、現在ではほとんど栽培されていません。

 

ソフトコーン(軟粒種)

主な原産は南米の高原地帯でソフトコーン(軟粒種)は「スターチ・スイートコーン」とも呼ばれますが、粒の大部分がしなやかで濃度が薄い軟質デンプンのため実がくだけやすいため、粉にひきやすい種類といわれています。ソフトコーンを処理してつくられたものがコーンスターチで、プリンなどの食品の凝固剤やベビーパウダーなどにも利用されます。

オーナメンタルコーン

とうもろこし原産地であるアメリカ大陸には彩り豊かなとうもろこしがあり、赤や紫や黄、それらの濃淡の粒が混ざりあったものなど実に多種多彩です。スナック菓子のほか、リースやドライフラワーなどに利用されていたり、野菜や穀物としてだけでなく、装飾品としても使われています。

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とうもろこしの栄養分


とうもろこしは実はおいしいだけではありません。主成分はでんぷんですが、糖質が多くビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン群、リノール酸、ナイアシン、食物繊維、そしてカルシウム、リン、マグネシウムなどの各種ミネラルをバランスよく含んでいる栄養豊富で高エネルギーな野菜です。栄養素は胚芽部分に多くあります。とくに、食物繊維の量は他の野菜や穀類と比べても、たくさん含まれます。



とうもろこしにはたんぱく質も含まれていますが、供給源にはなりませんのでリジンを多く含む肉や卵、乳製品、大豆製品など良質のたんぱく質と組み合わせると、より栄養価値を高めることができます。ビタミンEを多く含むごまやカボチャ等との食べ合わせは、強い抗酸化作用による老化抑制効果、美肌効果が高まります。

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とうもろこしの効能

とうもろこしは夏がメインの野菜ですが、疲労回復に効能があり、暑い時期には夏バテ防止にもなります。その他身体の免疫力向上、また腸内環境を整えたり大腸がんの予防、動脈硬化の予防改善、脳の機能改善、神経症、不眠症、またむくみにも効果があると言われます。良いことづくめでおいしいとうもろこしですが、ただし消化が悪いことと、食べ過ぎるとアレルギーが起きる場合がある点には注意が必要です。

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おいしいとうもろこしの見分け方

とうもろこしは収穫したてが一番おいしい野菜で、時間が経つほど味も栄養価も減ります。ここでは簡単に新鮮でおいしいものを見分ける方法を紹介します。皮付きの場合は、鮮度の良いものはひげ根の色が濃茶色で湿っており、皮の色も濃い緑でツヤのあるものです。ひげが多いほど粒が沢山あります。手にした時にずっしりと重量があるとしっかり実が詰まっていますので見た目だけでで無く手にとって確認しましょう。


 


皮がむいてあるとうもろこしの場合は、軸の切り口がみずみずしく、実がぎっしり付いていて、粒に弾力があり、指で押すとへこむくらいのものが良品です。もし実の色を確認出来るなら、薄い色(白っぽい)ものの方が濃い黄色のものよりも甘みが強くおいしいので白っぽいものを選びましょう。

とうもろこしのゆで方:水からかお湯からかで変わる味の違い

とうもろこしは水からゆでるか、沸騰させた湯からゆでるかで、食感や味に違いが出ます。どちらが正解というのではなく、それぞれポイントが違うので、自分の好みの仕上がりになるゆで方を見つけてみましょう。また、皮をむいてゆでるか残したままゆでるかでもできあがりが違います。2~3枚の薄皮ごとゆでると風味が落ちにくく、甘さが引き立ちます。

とうもろこしの水からのゆで方

とうもろこしは水からゆでることで、各粒が水分を含み、より多くのデンプンを糊化させるため、柔らかくジューシーになります。浅い鍋にとうもろこしがかぶるぐらいの水の量を入れ、強火にかけます。時間は沸騰してから3~5分ほどです。ふっくらとしたみずみずしいとうもろこしが楽しめます。

とうもろこしのお湯でのゆで方


水からのゆで方だとジューシーになる一方で、とうもろこしのシャキシャキの食感を楽しみたい時には、お湯からのゆで方をおすすめします。鍋にひたひたに入れた水を沸騰させ、とうもろこしを入れてから3~5分ほどの時間でできあがりです。とうもろこしが浮く場合は落し蓋をするとよいでしょう。

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とうもろこしのいろいろなゆで方

上記では一番オーソドックスな、水から、またはお湯での鍋を使用してのとうもろこしのゆで方を紹介しましたが、他の調理器具を使うゆで方もあります。ここではとうもろこしのいろいろなゆで方をまとめてみました。調理の時間が短くなったり、より簡単になるなどメリットも沢山ありますので、ぜひいろいろ試してみてください。

圧力鍋を使ったゆで方

圧力鍋を使うと、栄養分が逃げずまた見た目もきれいに仕上がります。水の量も少なく、時間も短縮され経済的です。とうもろこしは鍋に入れる前に、皮をしわ予防のために一番下の数枚を残してむきます。圧力鍋に水1カップを入れ、蒸し板にとうもろこしを乗せ火にかけます。蒸気が上がってロックピンが上がるか、又は栓が回りだしたら3分加圧して自然放置。圧が下がったら出して冷まします。冷めたら皮をむきます。

電子レンジを使ったゆで方

電子レンジを使ったとうもろこしのゆで方だと、簡単で時間も短い上、水っぽくならずシャキっとした食感になります。また皮つきのまま電子レンジで加熱すると、旨みが凝縮されてとてもおいしいです。皮がついたままのとうもろこしを、ラップをかけずにそのままレンジで加熱します。調理時間は、電子レンジのワット数が500wの場合だと5分程度になります。本当に簡単です。

また、電子レンジでラップを使った方法もあります。皮つきでのゆで方よりも少し手間が増えますが、こちらでもとても簡単手軽においしいとうもろこしを味わえます。まずはとうもろこしの皮をむき、水洗いと塩もみをしたあとラップで包んで500w加熱します。加熱時間は5分ほどです。

シリコンスチーム鍋を使ったゆで方

同じく電子レンジを使用しますが、こちらはシリコンスチーム鍋を使ったゆで方です。他の容器と比較して熱くならずやけどの心配が無い、また均等に加熱されるという長所があります。シリコンスチーム鍋に洗ったとうもろこしを入れ、500wでレンジ加熱します。時間は5分、その後ひっくり返して2分です。一度に沢山のとうもろこしを簡単に調理でき、またそのままお皿になるので洗い物も少なくて済み経済的です。

フライパンを使ったゆで方

フライパンでとうもろこしをゆでるとジューシーで甘く仕上がります。また水も少なくて済みますので経済的です。とうもろこしは皮数枚とひげを残したまま、片面ずつ焦げるまでフライパンで焼き、その後水を約1センチの高さになるぐらい加え、ふたをして蒸しゆでします。ふたをしてからの加熱時間は3~5分です。

無水鍋を使ったゆで方


保温性や密閉性に優れた無水鍋を使うと、野菜に含まれている水分を十分に引き出し、栄養分を保ったまま素材の旨味や甘味が十分に引き出されます。特にとうもろこしは、ゆで加減によって甘さが大きく変化する野菜なのでおすすめです。蓋をして中火で17分加熱してください。他の調理方法に比べて時間がやや長いのが欠点ですが、野菜の栄養分をそのまま得られ、甘くておいしいとうもろこしが味わえます。
 

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とうもろこしはゆで方で栄養素が変わる?

とうもろこしは水からまたはお湯でゆでると、ジューシーになる反面で旨味や栄養分が湯に溶け出てしまいます。なので、電子レンジや無水鍋を使った方が栄養価を減らさないゆで方と言えます。また電子レンジを使うと、簡単なだけでなく糖度や栄養価の高い、おいしいとうもろこしになります。みずみずしさが欲しい方は水から、またはお湯でゆで、糖度や栄養価の高いものを食べたい方は電子レンジで調理すると良いでしょう。

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ゆで方以外にも知っておくと便利なとうもろこし調理のコツ

とうもろこしの上手な皮のむき方

とうもろこしの皮をむいた後、皮やひげが散らかってキッチンが散らかってしまったことはありませんか?ここではとうもろこしの簡単かつきれいな皮のむき方を紹介します。まずひげと皮がついた生のとうもろこしの場合は、まずとうもろこしを両手で縦向きに持ち、ひげを2つに分けます。そのまま下まで一気に皮をむきます。そして両サイドむいた後、茎のところでポキッと折るか、包丁で切り落とせば完成です。

もう1つ、こちらは電子レンジで加熱した後でとうもろこしの皮を簡単にむく方法です。上記の「電子レンジを使ったゆで方」の通り、皮つきのトウモロコシを皿にのせ、ラップをかけず電子レンジ(500w)で5分加熱した後、茎と葉のつけ根から2センチほど上の実の部分を切り落とします。そしてヒゲを持ってとうもろこしを振ると、中の実だけがツルンと出てきます。

とうもろこしの粒の楽なとり方

とうもろこしの粒の簡単な取り方です。専用のピーラーや包丁を使うと簡単できれいに取れますが、実は実の胚芽の部分に栄養があるので、できれば手でむしり取る方が栄養価が高い状態を保てます。火を通した後だと、器具を使わなくても簡単できれいに粒を取れます。

皮つけたまま火を通し、荒熱が取れたら皮をむき横2〜3等分に切ります。まな板に垂直になるようにとうもろこしを立て、縦半分に切ります。とうもろこしが縦になるように持ち、利き手でほぐしていくときれいに粒が取れます。

とうもろこしは鮮度が命!

とうもろこしは鮮度が命です。収穫後、24時間で栄養素が半減すると言われます。買ってきたらすぐ食べることが理想ですが難しい場合は少しでも鮮度を保つためにすぐに調理しましょう。ゆでた後ラップに包み冷蔵庫へ入れると、1週間ほど保存できます。やむなく生で保存する場合は、皮つきのままかラップで包み冷蔵庫の野菜室で立てて保管すると2~3日もちます。それ以上保存したい場合は、冷凍保存が便利です。

ゆで方だけでなく塩を加えるタイミングでも味が変わる

ここまでで、とうもろこしを水からゆでるかお湯からゆでるか、皮をつけたままかむいてからゆでるかなどの違いで味にも違いが出ると書いてきましたが、実は塩を加えるタイミングでも味が変わって来ます。ゆでる時にお湯に塩を加えれば、しっかりと下味がきいたバランスの取れた味に、またゆでる時には塩を加えず、ゆであがった後で塩をふるか塩水につけるとメリハリのある味になります。比べてみるのもよいかもしれません。

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とうもろこしの調理後の保存方法

 

とうもろこしは生のままだと2~3日しか日持ちがしない、賞味期限が短い野菜ですが、あらかじめ加熱することでより長時間の保存が可能になります。とうもろこしを加熱した後、粗熱と水気を取ってラップをし、冷蔵庫に入れておくと、だいたい1週間ほどは日持ちが可能になります。

1週間よりも長時間保存したい場合は、冷凍保存により3か月保存が可能です。冷凍する場合は、(1)加熱後、ラップをして丸ごと冷凍庫へ。(2)固ゆでした後粒をほぐし、小分けしてパックで冷凍。(3)ゆでたあとミキサーにかけてクリーム状にし、パックで冷凍、のいずれかで保存します。粒またはクリーム保存の場合は、凍ったままでも料理に使用できますし、少し筋をつけて区分けしておくと使う分だけポキポキと折って使えて便利です。

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とうもろこしがシワにならず味もおいしいまま保存できる方法

最後に、とうもろこしを保存してもおいしいままにする方法です。水からでは無くて、お湯からのゆで方にします。ゆで上がりに、10分ほど塩水に浸した後、まだ熱い内にサランラップでくるんで下さい。素早くこうすることで、塩味がうまく染みこみしっかりと味付けがされ、また粒がしわしわになるのも防げます。

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まとめ・おいしいとうもろこしを味わおう!

いかがでしたか?水からかお湯からか、皮つきのままかむいてから加熱するか、塩を入れるタイミング、またさまざまな調理器具によるゆで方など、ちょっとの違いで何倍も楽しめるゆでとうもろこし。材料はとうもろこしと塩だけで調理方法も簡単なのに、なかなか奥が深いですね。あなた好みのゆで方をぜひマスターしてみてください。

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