塩のおすすめは?健康に良くて料理を美味しくする人気の商品まとめ
古来より利用されて来た塩は、今日では様々な種類のものが販売されています。料理の調味料や食材の保存に欠かせない存在の塩ですが、毎日摂取するからこそ、これぞと思う良い商品を選んで使いたいものです。今回は、おすすめの塩についてのアレコレをお伝えします。健康に良くて美味しい料理を作るのはどんな塩なのか、日本の塩と海外の塩、両方のおすすめ商品の魅力を紹介していきます。
目次
塩の必要性
生きていく上で必要不可欠な存在が塩です。塩に含まれるナトリウムが不足すると、体に様々な支障をきたし、健康を害してしまいます。私達の体は、塩が不足すると体内の塩分濃度を調節するために、水分を放出していきます。これにより血圧が低下し、めまいや立ちくらみの原因となってしまいます。そしてこの状態が継続すると、吐き気や頭痛を伴う脱水症状へと繋がるのです。
また、塩不足は精神にも影響します。塩不足を感じた体が急に水を欲して一度に大量の水を摂取すると、今度は塩分濃度が下がって神経のバランスを崩し、ストレスが掛かってしまうのです。その他の症状としては筋肉の痙攣や免疫力の低下など、塩不足が引き起こす影響は計り知れません。今回は、そんな体と健康にとって大切な塩についての情報や料理に使っても美味しいおすすめの塩についてまとめてみました。
塩の歴史
日本での始まり
日本で塩が利用され始めたのは、縄文時代の終盤から弥生時代の黎明期と言われています。それまでは狩猟した肉の内臓や骨に含まれる塩分を摂取できていました。しかし、農耕の始まりと共に野菜や穀物が主な食料となり、狩りで得た肉を食べる割合が減ったころから、別の方法で塩を取らなければならなくなったのです。
日本での塩作り
海外では昔から、既に存在していた岩塩や塩湖という地球からの賜物を使って比較的簡単に塩を得ることができていました。乾燥地帯では海水を干して自然乾燥させ、結晶化した塩を取る天日製塩も行われていました。しかし日本に岩塩や塩湖は見当たらず、おまけに雨が多くて湿度が高い気候のため、天日製塩も不可能だったのです。それにより、海水から何段階もの工程を経て塩を取り出す方法が編み出されました。
食塩について
食卓塩
食卓塩と食塩との違いを知っていましたか?手軽さが人気の食卓塩は炭酸マグネシウムを加えて精製されたもので、粒の大きさは300~500μmが占めています。炭酸マグネシウムには湿気を防ぐ効果があり、粒も小さいのでサラサラした風合いの塩です。塩化ナトリウムの含有量は99%以上。海外産の原塩を一度溶かしてゴミなどの不要物を取り出した上で、再度煮詰めて精製されたものを食卓塩といいます。
食塩
食塩の粒の大きさは150~600μmが主となっています。製法はイオン交換膜法です。これは、海水の水分を飛ばすことなく、濃いナトリウムイオンと塩素イオンの溶液を作り、それを煮詰めることによって塩を結晶化させる精製法です。こちらも塩化ナトリウムの含有量は99%以上となります。
天然塩について
天然塩とは
自然塩とも呼ばれ、マグネシウムやカリウム、カルシウムといったミネラル分に富むおすすめの塩です。健康にも良く、岩塩や天日塩がこれに含まれます。それらのミネラル分の調整によって、味や成分の差異が生まれるのです。ただ、岩塩はそのまま採取することになるので、含まれる不純物の割合によって品質が違ってきます。良品質の岩塩は食用としておすすめですが、粗悪なものは融氷雪剤などに利用されます。
天然塩の表示
2008年、公正取引委員会において塩商品のパッケージに「天然塩」「自然塩」などを表示をすることを禁止しました。天然・自然を定義する基準づくりが難しかったからです。また、それまでは良く目にしていた「ミネラル豊富!」という、いかにも健康に良さそうな特別感を演出する表示もできなくなりました。元々塩に豊富に含まれるナトリウムはミネラルなので、当然といえるでしょう。
日本のおすすめの塩:屋我地島の塩
おすすめ!沖縄の塩
沖縄には「まーすやー」と呼ばれる人気の塩専門店があります。塩屋という意味です。実は沖縄は美味しい塩のメッカで、健康に良いとされる人気の塩がいくつもあります。沖縄には約30もの製塩所が点在しています。そこで製塩される塩の種類はなんと150種類にもなるのです。離島ごとにあると言っても良いほどです。おすすめの沖縄の塩を挙げるとキリがないので、今回はその中から選び抜いた屋我地島の塩をおすすめします。
海に囲まれた沖縄は豊富なサンゴ礁を有し、その海はマグネシウムやカルシウムの含有量に優れています。それにより塩の味は尖ったところの無い、まろやかなものが主流となりました。また、島ごとに伝わる塩作りの職人の技が現代でも生かされて味の個性を形作り、沖縄の塩文化の発達となったのでしょう。
おすすめの屋我地島の塩について
沖縄県名護市の北部にある屋我地島での製塩の開始は、約400年前に遡ります。屋我地島は沖縄県での製塩発祥の地といわれ、その伝統的な製法は現在でも息づいています。汲み上げられた珊瑚礁の海水は、天日で濃縮され、鉄釜と薪で結晶化されてうまれ生まれます。これらは全て職人による手作業で行われるのです。出来上がった塩は、釜の鉄分の影響でうっすらとした桜色をしており、天然の「赤い塩」として人気の商品となっています。
屋我地島の塩のおすすめポイント
屋我地島の塩は鉄釜で作られることから、鉄分や亜鉛を豊富に含んでいます。健康に鉄分が不可欠なのは周知のとおりです。鉄分の不足は貧血の原因となり、その他冷えやむくみといった症状も引き起こします。普段使いの塩から鉄分が摂取できるというのは有難いことです。鉄分不足の心当たりがある人にも、人気の屋我地島の塩はおすすめです。
また、屋我地島の塩はコクと強い旨みにも秀でていますので、どんな料理にも美味しいマジックを掛けてくれるおすすめの人気商品です。卓越した旨みを活かしてシンプルな野菜炒めや塩焼きに使うと、他の調味料を使わなくても美味しい料理に仕上がるので、おすすめです。
日本のおすすめの塩:海人の藻塩
おすすめ!瀬戸内の塩
瀬戸内海国立公園となっている海辺には、古代人により製塩が行われていた証となる遺跡が残っています。当時の製塩土器が発掘された沖浦遺跡を復元した展示施設もあり、塩の歴史を肌で感じる土地です。万葉の時代から、日本の塩づくりの源とされる「藻塩焼き」が行われていたとされており、その手法は瀬戸内の美味しい塩づくりの基点ともなっています。観光にもおすすめの場所です。
おすすめの海人の藻塩について
工場の目の前には、日本の渚百選に選ばれたことのある美しい海が広がっています。その海水をくみ上げて濃縮し、海藻のホンダワラを浸して成分を煮出したものが海人の藻塩の元となります。これを煮詰め続けて塩の結晶をつくるのですが、これらの作業は全て職人の手で行われます。できあがった塩はほのかに海藻の香りを含む綺麗なアイボリー。NHKの人気番組で紹介されたこともあり、全国的に人気を集めるおすすめ商品です。
海人の藻塩のおすすめポイント
海人の藻塩には海藻のホンダワラのエキスが抽出されていますので、ヨウ素が含まれています。ヨウ素は主に海藻に含まれる成分で、甲状腺ホルモンを構成する物質です。ヨウ素が不足すると甲状腺ホルモンの働きに支障をきたし、結果的に甲状腺肥大や甲状腺腫による眼球突出の症状などを引き起こす原因に繋がります。海人の藻塩は、普段海藻をほとんど食べないという人にもおすすめの美味しい人気商品です。
海人の藻塩は、他に比べて比較的塩分濃度が低い塩です。ですから、料理に塩分は控えつつ塩の旨みは欲しい、という時にもおすすめです。また、白菜の塩漬けやキュウリの浅漬けをつくる際にもおすすめで、ほのかな海藻の風味と旨みを活かした美味しい漬物ができあがるでしょう。プレゼントにもおすすめの塩です。
日本のおすすめの塩:岩戸の塩
おすすめ!伊勢の塩
伊勢での塩づくりの歴史は、神話の時代に遡ります。土地神である佐見都日女命(さみつひめのみこと)が、天照大神(あまてらすおおみかみ)と旅をした倭姫命(やまとひめのみこと)に塩を捧げたとされる謂われから、現在でも伊勢市二見浦では、伊勢神宮の神事に用いられる「御塩」をつくり、奉納しています。
おすすめの岩戸の塩について
岩戸の塩は、伊勢市二見浦の海水の身でつくられた塩です。精製法はいたって簡単で、釜に注いだ海水を薪を使って熱し、ひたすら水分を飛ばして塩を得るという手法です。ですから、できあがった塩の成分は限りなく海のそれと等しく、人の体に適した健康に良いおすすめ品なのです。
岩戸の塩のおすすめポイント
満潮時に汲み上げられた海水を使うという岩戸の塩には、海のパワーが宿っています。にがりを焼ききる製法のため、岩戸の塩にはマグネシウムが豊富に含まれています。マグネシウムが不足すると、不整脈のリスクが生じます。最近ではマグネシウムが長期的に足りていないと、骨粗しょう症の原因になるともいわれています。岩戸の塩はマグネシウム等のミネラルを補える、健康にもおすすめの塩です。
海そのものの美味しい岩戸の塩を使って作る料理で一番のおすすめは、やはり魚の塩焼きでしょう。また、岩戸の塩を料理だけでなく、健康のために朝晩白湯に溶かして摂取するという人もいます。コップ1杯の白湯に岩戸の塩をひとつまみ入れて飲むのです。海の力でデトックス効果が期待できるという、体に美味しいおすすめの方法です。
海外のおすすめの塩:サル・デ・イビザ
おすすめ!イビサ島の塩
スペインの東部沖に浮かぶバレアレス諸島のひとつ、イビサ島周辺の海水は、地中海で最も綺麗だといわれています。世界遺産の島としても知られ、2700年以上の昔からイビサ島は海上交易の拠点とされて来ました。イビサ島に塩田がつくられたのもその頃です。この島の周囲の浅瀬には、ポシドニアという海藻が群生しており、ポシドニアの群を抜いた酸素生成能力によって、イビサ島の海は美しく保たれているのです。
おすすめのサル・デ・イビザについて
古代から受け継いできた歴史ある塩田で、美しいイビサの海水を原料とし、サル・デ・イビザはつくられます。天日の力のみを使って海水の水分を蒸発させ、「塩の華」と言われる最高品質の部分に限り、採取します。塩の華とは、水分の蒸発と共に塩が結晶する過程で、最初に塩田に浮いて来る塩をいいます。その塩はキラキラと純白に輝き、「選ばれし塩」として格別の味わいを持っているおすすめの塩なのです。
サル・デ・イビザのおすすめポイント
最高級のサル・デ・イビザに合う料理として、ローストした肉に軽く振って食べるのをおすすめします。勿論、スペイン料理やイタリアンなどにもおすすめで、オールマイティの活躍が期待できますが、まずはシンプルに味わってみて下さい。とにかく美味しいおすすめの塩なので、大事に使いたくなるでしょう。
サル・デ・イビザにはペッパー&レモン味もあり、こちらも人気のおすすめ商品です。グリーンペッパーとレモンの風味をプラスした、爽やかな味わいの塩となっています。カルパッチョや冷製パスタなどに使っても美味しいでしょう。サル・デ・イビザは、アイスブルーのパッケージに描かれた、燦々と降り注ぐ太陽のイラストもお洒落なので、贈り物にもおすすめです。
海外のおすすめの塩:ウユニの塩
おすすめ!ボリビア共和国の塩
南米、ボリビア共和国のウユニ塩湖は、アンデス高地にあります。標高は3,650メートルの場所にあるこの湖は、絶景としても有名で、世界的におすすめの観光地となっています。4月~11月前半、乾季に一面塩で白く覆われた大地は塩の結晶でつくられています。青い空の下、光を反射して輝く地面は雪よりも白く、非日常へいざなってくれることでしょう。
また、11月後半~3月の雨季に訪れると、気象条件を満たした塩の湖の上には水が張って鏡のようになり、空を映し出すのです。乾季とはまた違う雰囲気でおすすめです。この神秘的な光景は「天空の鏡」と呼ばれています。こんな場所に塩の湖が出来たのは、かつて地殻の変動で海底が隆起してアンデス山脈を形成した際に、山上に取り残された海水がウユニ塩湖の元となったからだと考えられています。
おすすめのウユニの塩について
ウユニの塩は、別名「ピラミッドソルト」とも呼ばれています。なんと、塩の結晶が三角錐の形をしているのです。これはまさにピラミッドの形で、神秘的な塩とされています。美味しいウユニの塩は、自然の恵みのまま塩湖で採れた塩を更に天日干しにし、塊を細かく砕いたおすすめの商品です。ウユニの塩の味の特徴は、その甘さにあります。塩辛さの奥の甘味が料理の味を引き立たせる、おすすめの塩です。
ウユニの塩のおすすめポイント
ウユニの塩は、深い旨みが魅力のおすすめの塩です。煮込みなどに使うと、いつもの料理に普通の塩では出ることのない奥行きのある味がプラスされ、美味しく仕上がるでしょう。塩独自の味が引き立つおにぎりに使うのもおすすめです。また、小さな携帯容器で持ち歩き、外食時に出て来た水に少しだけ入れると、水道水の塩素臭を消してくれるのでおすすめです。
おすすめの天然塩の使い方
米を炊く時に、天然塩をひとつまみ加えると、ご飯の甘さが引き立つのでおすすめです。これはスイカに塩を振って食べると、より甘く感じるのと同じ効果です。飲み物に塩もおすすめです。普段に飲むコーヒーやジュースに天然塩を少量入れると味が柔らかくなりますし、焼酎やウイスキーといったお酒に入れると悪酔いし辛いと言われていますので、おすすめです。
日常にもっと美味しい塩を
以上、人気のおすすめの塩を紹介してきました。帰宅後に天然塩入りの塩水でうがいをすると風邪の予防に繋がるのでおすすめだとされるのを筆頭に、塩は健康にも役立ちます。是非、生活に密着した塩の魅力を見直してみて下さい。