ピンクの汚れ「ロドトルラ」の正体は?掃除の仕方や予防法も!

ロドトルラが発生する理由についてまとめました。浴室内に発生するピンク汚れはカビなのか?その正体や掃除方法についても解説。ピンク汚れの悩みを解決する予防方法も紹介するので、 ロドトルラの無いきれいな浴室を目指しましょう!

ピンクの汚れ「ロドトルラ」の正体は?掃除の仕方や予防法も!のイメージ

目次

  1. 1ロドトルラが発生する原因や対処法を紹介!
  2. 2ロドトルラの正体は?
  3. 3ロドトルラの掃除の仕方
  4. 4ロドトルラの予防法
  5. 5ロドトルラが原因のピンク汚れはすぐに対処を!

ロドトルラが発生する原因や対処法を紹介!

浴室タイルの目地や排水溝、シャンプーやリンスの裏側、パッキン部分などに、ピンク色の汚れがついていることがあります。このピンク汚れはロドトルラという名前で、浴室内で頻繁に見られるものです。きれいに掃除しているつもりでも、気がつくと発生しているロドトルラとはどのようなものなのでしょうか?

本記事では、ロドトルラの正体と、発生する原因について解説します。さらに、ロドトルラを効率よく落とすための掃除方法と、予防方法も紹介するので参考にしてください。

ロドトルラの正体は?

毎日掃除していても、気がつくと発生しているピンク汚れの正体は一体なんでしょうか?気になるピンク汚れの正体と特徴、発生原因について解説します。

カビではなく酵母菌

まめに浴室掃除をしていても、気付くと発生しているのがピンク色のカビのような汚れです。この汚れは赤カビと呼ばれることもあるので、カビの一種だと誤解している人も多いでしょう。しかし、この汚れは、カビではなくロドトルラという酵母の一種です。

酵母もカビも微生物で、真菌という同じカテゴリーに属しています。しかし、真菌は細かく分けると、カビと酵母に分類することができます。同じ真菌でもカビとは特徴が違うので、ロドトルラに適した対処法で対応しましょう。

繁殖力が高い

きれいに掃除したはずなのに、気がつくといつの間にかロドトルラは発生します。掃除してもキリなく現れるピンク色の汚れに、困っている人も多いでしょう。ロドトルラ酵母の一種ですので、水分、栄養(汚れ)、温度という3つの条件が揃うと爆発的に繁殖します

黒カビは、目に見えるコロニーを作るまで5〜7日程度かかるのに対し、ロドトルラは2〜3日しかかかりません。この繁殖力がロドトルラの特徴であり、もっとも厄介な点です。しかし逆をいえば、この3つの条件を断つことで、繁殖スピードを抑えることができるといえます。

発生する原因

ロドトルラは水分、栄養(汚れ)、温度という条件が揃うとあっという間に繁殖しますが、これらの条件が全て揃っていなくても発生します。もともと空気中にいる酵母で水分があれば容易に発生するので、冷凍庫の製氷機など水回りに発生することもあるのです。

水分があれば発生するピンク汚れですが、そこに栄養が加わると爆発的に増殖します。ここでいう栄養とは、石鹸カスや皮脂汚れのことを指します。石鹸カスが栄養になるため、ボトル周りや底部分はピンク汚れが多く発生する場所のひとつです。

さらに、20〜30℃ほどの温度を好むので、浴室は増殖するのに絶好の場所といえるでしょう。年中、高温多湿でエサが多く、水分が多い浴室は、ロドトルラが増殖する条件を全て満たしています。掃除しても水分が残りやすい場所(タイルの目地、排水溝、ボトルの底、パッキン)は、ロドトルラの大好きな場所でもあるのです。

ロドトルラの毒性は?

ロドトルラは赤色酵母菌といって、空気中に普通に漂っています。普通に生活している分には、特に悪影響はないので過度に神経質になる必要はないでしょう。しかし、著しく免疫力が低下している場合は、注意が必要です。過去には入院患者のカテーテルを通じて体内に入り、感染症を引き起こした事例もあります。

このような例は稀ですが、免疫力が低下している人や健康面で不安がある人は注意したほうが良いでしょう。

ロドトルラの掃除の仕方

ロドトラルは目地や溝など、入り組んだ掃除しにくい場所に多く発生します。そこで、毎日の掃除を少しでも楽にする、ピンク汚れに適した掃除方法を紹介します。しつこいピンク汚れに悩まされている人は、ぜひ参考にしてみてください。

掃除法①エタノールを使う

水分があれば容易に繁殖するロドトルラですが、カビのように根を張らないので除去するのは簡単です。ロドトルラの正体は酵母菌ですので、エタノールで除菌してしまいましょう。

掃除方法はとても簡単で、エタノールを霧吹きに入れて、汚れが発生している場所に吹きかけるだけです。あとは、数分待ってシャワーで洗い流しましょう。それでも汚れが残っている場合は、ブラシやスポンジでこすり洗いします。

塩素系漂白剤でもエタノールと同じような効果が得られるので、同じように汚れに吹きかけ、シャワーで流します。洗い流した後、水分が残るとまた発生しやすくなるので、しっかり水気を拭くことも大切です。

掃除法②重曹を使う

ロドトルラは、酸性の性質を持っています。汚れを落とすには中和させる必要があるため、弱アルカリ性である重曹はとても有効です。重曹水を作り、エタノールのように吹きかけて、洗い流すだけで掃除が完了します。重曹水は、水100mlに対し重曹小さじ1杯を混ぜて作ってください。

重曹は溶けにくいので、霧吹きに入れてよく振って混ぜましょう。重曹水は掃除だけでなく、汚れの発生を防ぐ効果もあります。コスパも良いので、壁やタイルなど広い範囲にもどんどん吹きかけましょう。ナチュラルな素材ですので安心で、効果が高い方法です。

ロドトルラの予防法

酵母菌は空気中に存在しているので、完全に排除するのは難しいでしょう。しかし、発生を遅らせたり、増殖スピードを抑えることは可能です。頻繁に汚れて掃除が大変という場合は、これから紹介する予防方法を参考にしてみてください。

予防法①換気をする

ロドトルラは空気中に存在する酵母ですので、完全に排除するのは難しいでしょう。いくらきれいに掃除しても、気がつくと発生する厄介な存在です。掃除で簡単に落とせるとはいえ、毎日のこととなると面倒に感じるのではないでしょうか?

そこで、ロドトルラの発生を少しでも遅らせるよう、予防にも力を入れましょう。ロドトルラが増殖するには、水分は欠かせません。風呂上がりの浴室内は蒸気が立ち上り、湿度が高い状態です。この状態のまま放置しておけば、あっという間にロドトルラは発生してしまいます。

浴室に換気扇がついている場合は、すぐに換気扇を回しましょう。窓がある場合は、できるだけ開けておくことをおすすめします。空気の流れを作るためにも、通気口をしっかり確保することも大切です。ドア下にある通気口は、埃が溜まりやすい場所です。換気の効率が悪くなるので、通気口もこまめに掃除しておきましょう。

予防法②熱湯をかける

入浴後の浴室には、目に見えない皮脂や石鹸カスが残っています。これらはロドトルラの恰好のエサとなり、増殖スピードを早める原因になります。そこで、熱めのお湯を浴室全体にかけて、エサとなる皮脂や石鹸カスを流してしまいましょう。

特に汚れが溜まりやすいシャンプーラックの周りや、排水溝は念入りにシャワーをかけます。また、汚れの通り道になる床も丁寧にかけましょう。お湯の温度は45〜50℃が望ましいのですが、火傷する恐れがあるので注意してください。

高温のお湯は水に比べ、あっという間に水分が蒸発します。水滴が残りづらいので、水ではなくお湯をかけるのがポイントです。ただし、お湯をかけると蒸気が立ち上るので、換気は忘れないようにしてください。

予防法③水分を拭き取る

ロドトルラの発生を防ぐには、発生条件となる水分を断つのが一番効果的です。換気扇をつけても水分を完全に排除するのは難しいので、風呂上がりに水滴をしっかり拭き取りましょう。時間が経つと意味がないので、風呂上がりすぐに拭き取るのがポイントです。

お風呂の最後に、バスタオルなどで水分が残っている場所を拭き上げます。タオルを使うのに抵抗がある場合は、スクイージーを使用してみてください。洗面器や椅子、ボトル周りは水分が残りやすいので、忘れないようにしましょう。

ボトルを直接置くと水分が残るので、風通しが良いシャンプーラックを使用するのも効果的です。水滴を取り除くことで、ロドトルラだけでなくカビやぬめりの発生も抑えることができます。

予防法④重曹水をスプレーする

ロドトルラは酸性ですので、弱アルカリ性の重曹で繁殖を抑えましょう。先ほど紹介した重曹水で、発生を抑えることができます。重曹水を作るのが面倒な場合は、浴槽のお湯1リットルに対し、重曹大さじ5〜6杯を溶かして浴室にまく方法もおすすめです。

この方法であればお湯も無駄にならず、簡単に予防できます。拭くのが面倒という場合は、ぜひ重曹で対策してみてください。

ロドトルラが原因のピンク汚れはすぐに対処を!

ロドトルラは簡単に除去できますが、繁殖スピードが速く、掃除をサボるとあっという間に増えてしまいます。水分、栄養、温度の3条件が揃った浴室は、ロドトルラが増えやすい状態です。ロドトルラを完全に防ぐことは難しいですが、3つの条件を無くせば発生を遅らせることが出来ます。

ピンク汚れに困っているという人は、本記事で紹介した掃除方法と予防方法をぜひ参考にしてみてください。

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